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Last Revised: June 7, 2016



 このたび2016年熊本地震において被害に遭われた方々、および地震発生地域に お住いの方々に心よりお見舞いを申し上げます。また亡くなられた方々に謹んで お悔やみを申し上げます。
 本誌購読会員につきましては、郵便、通信状況や現地の混乱により本誌の不着 や紛失が生じた場合は、お知らせいただければ補てん送付の対応をいたします。 また救援や復興に関連して本誌誌面を通じての呼びかけや情報提供等、できるこ とがあればぜひご相談ください。

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 未成年の仲間どうしが乗った車が事故を起こして全員や大半が死んでしまった、 という事件は珍しくない。事故のほとんどに飲酒、スピード超過、定員オーバー、 無免許、免許年齢未満の運転、盗難車といった同情の余地がない要因が関わって いるので、気の毒だが世間の反応は冷たい。さらに対向車や通行人を巻き添えに でもしたら、家族も地域には住んでいられなくなる。
 若者の車離れと言っても郊外では生活に必須だから、18歳になればすぐ免許を 持ち、しかも自分の車も買ってもらえればお披露目したくなる。仲間が集まれば タガも外れるというわけで、昔から変わらず繰り返されている。

 インドのニュースに、十代の少年が親の車でデリーの住宅地を猛スピードで走 り、歩行者をはねて逃げ、被害者は死亡した、というのがあった。車種はベンツ で、現場検証から時速80キロ以上出ていた(被害者は遠くまで跳ね飛ばされてい た)。現場の制限速度の5倍だというから、細い路地を暴走したのか。少年は数 日前に18歳になったばかりというから、免許取り立てという意味なのかもしれな い。インドの甘い親なら、免許取得前だって息子に懇願されて誕生日祝いに車を 貸してやるなんてのもありそうだ。このコロニー(分譲区画)の中ならいいだろ う、とでも言ったのだろう。そしてインドでも同じこと、息子の友人が集まって 同乗していた。事故が起きると、車のドアが一斉に開いてクモの子を散らすよう に若者が逃げ去った、との目撃証言。一人として被害者を振り返る者はなかった。

 被害者が日雇いの工事労働者とか通いの清掃人などだったら、事故のもみ消し が図られたかもしれない。被疑者不明とされてウヤムヤになるこの種の事故は多 いのだ。
 交通事故ではないが、知人の息子がクラスメイトの悪ふざけで突き倒され、階 段から転落して障害が残るほどの大けがを負ったが、その場にいた子供たちは口 をつぐんで何が起きたのか語ろうとしない。因果関係や責任の所在が不明なので、 インドで学校内での事故に公的保障があるのか不明だが、とにかくこの家族には 職場から借金するほどの医療費の負担がのしかかった。
 ところが、ベンツに乗るバカ息子が住むコロニーのこと、死亡した被害者も立 場のある人物だった。事件は立件され、事態の悪質さから世間を騒がせることに なった。車を与えた親も逮捕され、少年にはインドの少年法を越えて成人並みの 量刑を適応することになったらしい。

 その少し前、コルカタで起きた事件だったか・・・。進路を塞いだ車にキレて前 の車に向かって発砲し、死傷者を出して逃げだ青年がいた。一般道の渋滞ではな く、住宅地の十字路であちこちから出てきた自家用車が何台も出くわし互いにつっ かえてしまったという状況だった。これも道を譲り合わないインドのドライバー ではよくある光景だが、よくあるだけに罵り合いながらもいつか通り抜けるもの である。
 ところが、この男は違った。激しくクラクションを鳴らし、窓から顔を突き出 して前の車に汚い言葉を吐いた(その前にも車がいて、意味はないのだが)揚句、 いきなり懐からピストルを出して連射したらしい。前の車の後部座席の人物が死 亡。ほかにもけが人が出た。ぶっ放した直後、男と同乗者の青年たちがこれまた 一斉に車を捨てて逃げ去った。被害に遭った車も青年どうしの友人グループだっ た。いずれの車も週末に連れだって遊びに出かける途中だったのだ。
 こちらはデリーのひき逃げより凶悪だが、この犯人は母親が州議会議員、自身 はデリーの名門大学の政治学専攻の院生だというので、世間はさらに色めきたっ た。報道の時点ではまだ逃走中だったが、その後どうなったのか。何しろ父親の 方は何度も逮捕歴のある地元の顔役(ヤクザ的なボス)で、当人はトボケている が息子の逃走に手を貸しているに違いないと目されている。しかも事件当時には そこにいなかったこの家の運転手に、犯人だと名乗り出させている。そもそもア メリカならまだしも、インドの院生が日常的に銃を携帯しているって・・・。
 政治学専攻のというからには親の跡を継いで政治家になるつもりだったのだろ う。もっともこの事件がウヤムヤになって、近い将来この射殺犯が堂々と政界に 打って出るのだって大いにありうることだ。映画以上に映画みたいな本当の話、 ではないか?



*『インド通信』は1978年創刊の、インド文化交流センターが発行する月刊の情報誌です
*B5版8ページ、毎月最終土曜日発行
*年会費¥2,000 (12部)
*情報締切りは開催前月15日、投稿は随時受付
*入会案内・見本誌をご希望の方は関口まで電子メールでご連絡ください(mariamma[@]mb.infoweb.ne.jp, "[ ]"を外して入力してください)
 月刊「インド通信」2012年2月号で通巻400号となりました。
 (400号:301号〜399号掲載原稿目次号(100円)、300号:1号〜299号掲載原稿目次号(150円)をお分けしています(郵送料別途実費)。関口までメールでお問い合わせください)


1.最新号の目次

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2016.6.1発行、第452号


・催し物ガイド
・新刊情報
・南アジア地誌事典 第227回 「マドラス大学における講義へのノスタルジア」 (滝 奈々子)
#右上の地図のしるしは、これまでに南アジア地誌事典で扱った主な場所
・「神童ばかりの南インド」 (星川 京児)
・私だけのインド料理講座上級編 「ヴェジタリアン料理 NO.26 第8回マハーラーシュトラ その3 7-BTOMATO BHAT トマトの炊きこみご飯」 (由 利 三)

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臼田わか子(事務局、会費納入先)
 1972年から77年までカルカッタ在住。『インド通信』創設者。
松岡 環(発送部)
 日本を代表するインド映画研究家。『インド通信』創設者。ブログ「アジア映画巡礼」
小磯千尋(渉外)
 プネー大学で宗教と哲学を修める。各分野でインド文化の紹介を行う。
関口真理(編集)
 専門は南アジア近現代史。HPではアメリカのインド人、ネパール、ヒマラヤ周辺の歴史、インド人の英語文学などを紹介しています。あわせてご覧ください(関口のホームページへ)。電子メールでの連絡先は、mariamma[@]mb.infoweb.ne.jp ("[ ]"を外して入力してください)。


 # なお、『インド通信』の現物は、国会図書館、アジア経済研究所図書館、日印協会、ユネスコ・アジア文化センター・ライブラリー国際交流基金アジアセンター、アジア太平洋資料センター(PARC)[以上東京]、アジアセンター21図書館(大阪)、名古屋国際センター・ライブラリーでも閲覧することができます。