ポップス日記
最初に書いたものに追加・訂正した部分もあります。


2005年6月13日(月)

 駅前の喫茶店で高橋涼子さんと打ち合わせ。続いて、山内正、本橋文博さんと打ち合わせ。
 先日、ラジオの番組でポルカ特集をやるため、アメリカのサイトからポルカのCDをいろいろ買ったせいか、このところ毎日のようにアメリカのポルカ・フェスティヴァルやポルカ・バンドからメールが舞いこむ。あたかもぼくがポルカ・マニアであるかのようなあらぬ誤解を与えてしまったのだろうか。



2005年6月10日(金)

 渋谷東急インの喫茶店で大野宏さんと島唄の話をあれこれした後、東急デパートの食料品売場で探しものをしたが、なかなか見つからず、かわりについつられて、おいしそうなしゅうまいを買ってしまう。われながら、いきあたりばったり人生を象徴するような行動だと思う。
 牧野直也の『レゲエ入門』(音楽之友社)を読了。
  70年代までのジャマイカの音楽やレゲエについてこんなにわかりやすく書かれた本を読んだのは、はじめてだ。
 「ジャマイカでは、メロディとして意識される曲想は、時代的にゆったりとしか変化していかないのに、その土台で鳴っているリズムのパターンや楽器の編成は、(中略)それよりもずつと速いスピードで、しかも大胆な変化を遂げているのだ。この2つのものは、構造的にかなりはっきりと異なった発展の仕方をするのだということを理解することが、ジャマイカ音楽に生じた事態を把握するためのキー・ポイントである」
 という主張にそってスカ、ロック・ステディ、レゲエのリズムが明快に分析されていくところがスリリング。持ってないCDを買って確認してみようという気にさせられる。


2005年6月9日(木)

 
住田幸彦、藤原夏紀さんと駅前の喫茶店で打ち合わせ。二人が持参したCDで松田美緒がマダガスカルの「サイコー」という曲をカヴァーしていたので仰天する。この曲、ぼくは発音が偶然日本語に似ているのだとばかり思っていたが、松田美緒によれば、日本人の船員さんが関わって生まれた曲だとのこと。早呑みこみはいかん、ということですね。
 トランジスタの岡さんから電話。茶木みやこのアコースティック・ライヴのご案内を受ける。共演は桑名正博。かつてはこんな顔合わせのコンサートは考えにくかったが、これも歳月の流れのなせるわざか。
 6月26日(日) 18:00開演 大田区池上、實相寺にて。詳しくはこちらに。


2005年6月8日(水)

 花に水をやっていたら、大きなカエルに遭遇した。ずっと住み着いているカエルなのか、それとも何代目かなのか、いずれにせよ、水のないところでどうやって孵ったのだろう。顔を合わせるたびに同じ疑問を抱くのはこちらに進歩のない証拠だろう。
 仕事の問い合わせで久しぶりにヤドランカさんと電話で話す。最近は音楽以上に絵や雑誌の仕事が多いそうだが、元気そうでなにより。 



2005年6月7日(火)

 Amazon.comの不思議を書いたら、BBSにyossyさんから、悪質な業者もあるというご忠告をいただいた(No.306)。たしかに通販にはリスクもあることを忘れないようにしなくては。
 山本智志さんからお誘いいただいたのに行けなかった先週の「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005」の記者会見。かつて埼玉県狭山市の米軍ハウスに細野晴臣、小坂忠ら多くのミュージシャン、デザイナーが住んでいたことにちなんで、9月の3、4日、狭山市の稲荷山公園でフェスティバルが行なわれる。出演は両氏のほか、鈴木茂、センチメンタル・シティ・ロマンス、エリック・アンダーソン、マーク・ベノなど多数。米軍ハウスには2、3二度行ったことがあるが、日本にあって日本でないような不思議な一角だった。住んでいた人の話では、山のそばなので、霧と湿気が大変だったとか。名作
『ホソノハウス』が作られた30数年前のころのこと。


2005年6月5日(日)

 Amazon.comの不思議。とある2枚組CDを買うとき、調べたら、配達が通常3-4週間の新品で、4033円だった。でも『新品/ユーズド』の中に、通常12-16日配達の新品で、3018円というのがあり、試しに頼んでみたら、ちゃんと着いた。アマゾンにとっては、手数料収入があるからそれでいい、ということなのだろうか。いずれにせよ、買い手にとってはありがたいシステムではある。



2005年6月4日(土)

 午後、内幸町の日本プレスセンターで行なわれた後藤喜兵衛さんの還暦と定年を祝う会に行ったら、アトラクションで四谷三丁目のシェヘラザードのベリー・ダンサーのお姐さんたちが出てきた。そうか、ベリー・ダンスにはいまやこういう需要もあるのか。
 シェヘラザードの草野俊文さんと立ち話していたら、アオラ・コーポレーションから出ている『ベリー・ベリー・ダンス』のCDはこのお店で活躍するダンサーの選曲だそう。



2005年6月3日(金)

 久しぶりにFBDJ (Forest Beat /Desert Jazz)のサイトを訪れたら、新しいページが増えていた。二ヶ月にわたるDさんの海外出張日記やナイジェリア音楽についての長文が読めるようになっている。17日には渋谷国境の南で報告会もあるとのこと。ぼくもゲストDJとして参加させてもらうことに。

 夕方、ふだんあまり宅急便や来客のない時間帯にインターフォンがピンポーン。出てみると、なんと大久保青志さんがこのとおりの顔で玄関に。

 
 
 音楽雑誌『ロッキング・オン』創刊スタッフで、内田裕也のマネジャーを経て、社民党の政治家に転身した大久保さんとは『ロッキング・オン』時代からの知り合い(そのころぼくは『ニューミュージック・マガジン』で働いていて、レコード会社やコンサート会場でよく顔を合わせた)。近年はフジ・ロック・フェスのNGO村長もつとめている。近く都議選にぼくの住んでいる地域から立候補の予定。都議にはいつも入れていた人がいるが、その人はたぶん当選確実なので、今回は大久保さんに投票することにしよう。


2005年6月1日(水)

  伊勢崎賢治の『東チモール県知事日記』(藤原書店)を読んでいたら、こんな記述が出てきた。
  「国連人員の人件費・施設費等全ての出費を賄う国連経費予算(来年度約600億円)、とインフラ整備など東チモールの国づくりのための全ての投資を賄う開発予算(40億円!!!)の二重性からくる非効率性を(管理部長に)問題提起する。」
 この本が書かれた2000年当時東チモールPKOにかかわっていた国連関係のスタッフが約1万人。東チモールの住民が約100万人。これってどういう予算配分なんだ?



2005年5月30日(月)

 渋谷DUOでスペインのオホス・デ・ブルッホのライヴ。予想以上にすばらしかった。3年前に見たときよりずっとたくましくなっていた。詳細は後日ここに追加して書きます。
と書いたが、サラーム海上さんがブログ
Musique Nonstopでさっそく詳しいライヴ評を書いているので、そちらにおまかせ。 会場で有賀みかるさんからフランスの国民投票のEU憲法批准否決のニュースを教わる。


2005年5月29日(日)

  午後、マイスペース渋谷でスペインのオホス・デ・ブルッホの取材。フラメンコをキーワードにメンバーそれぞれのアイデアを持ち寄った音楽をやっている楽しい人たち。輸入盤で流通しているこのアルバムも、ファーストもぼくは大好き。

 

 その後エル・スールで買物。原田尊志、サラーム海上さんたちと雑談していたら、観劇帰りの指田文夫さん現われる。脳梗塞の話をひとしきり。HMVのオホス・デ・ブルッホのインストア・ライヴに寄って帰る。明日のコンサートが楽しみ。


2005年5月28日(土)

 音楽出版社から『ザ・ベスト・オブ・ジャズ 101人のこの1枚』が届いた。

 
たまたまぼくも原稿を書かせてもらったから言うわけではないが、類書のカタログものとは一味ちがうおもしろさがあって、郵便物の整理中に読みはじめたら、とまらなくなった。テッド・ルイスの影響を受けて服部良一が「別れのブルース」や「雨のブルース」をアレンジした、なんてことはこの本を読んではじめて知った。


2005年5月25日(水)

 吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)を読む。

 70年代から大好きなマンガ家の実体験をもとにしたマンガ。笑いでくるんであるが、ホームレス稼業も楽ではなさそうだ。警察に保護(捕獲)されたとき、署内のファンのために色紙を描くくだりなど、実話にしてはおもしろすぎ。ガスの配管工事をしているとき、ぼくの住んでいる町内でも仕事をしていたという話が出てきた。もしかしたらどこかで気がつかずにすれちがっていたかもしれない。


2005年5月24日(火)

 渡辺裕、増田聡ほか『クラシック音楽の政治学』(青弓社)を読む。
 かつてほどの権威ではなくなったクラシック音楽だが、権威になるまでの間にクラシック音楽に付与された物語は、いまなお他の音楽にも強い影響を与えている。その物語がいかにして生まれ、はたまた更新され続けているのかを7名の筆者が豊富な例をあげながら論じている。モーツァルトにちなんだチョコレート菓子の本家・元祖話がとても笑える。太平洋戦争下のオーケストラの活動も、ぼくの知らないことだったので、興味深く読めた。


2005年5月21日(土)

 午後、日比谷公園のアフリカン・フェスタへ行った。晴天に恵まれて予想以上の人出。各国の料理を出すフード・テントはどこもすごい行列だ。コンゴのテントの前だけ少し空いていたので、魚のフライやカボチャの種をまぜたものを買って食べ、モロッコやアルジェリアのCDを買った後、音楽堂へ。木陰にある気持ちのいい小さなステージだ。
 エチオピアのザ・カルチュラル・トループ
は、エチオピークのシリーズでCDが出ているムラツ・アスタケ率いる民俗芸能歌舞団。愛知万博での来日。
クラール(竪琴)、マシンコ(一弦ヴァイオリン)、ケベロ(ドラム)をバックに3人の歌手がコブシたっぷりにうたい、4人のダンサーが踊る。ほとんど日本民謡に聞こえるような曲もあるが、グルーヴはずっと豊か。肩や胸を震わせる踊りが多いのがエチオピアの特徴か。
 音楽監督のムラツ・アスタケは演奏せず、舞台脇で楽しそうに見ていた。歌手の名前を教えてもらった。Getachew, Selomou, Edenの三人。Edenは女性。いまのアジスの音楽シーンは何でもありで、若者はヒップホップもやっているとか。
 会場で嶋田丈裕さんとお友だちにぱったり。さっき買ったガーナの板チョコを一緒に食べようと思って、銀紙の包装を開けたら、暑さで溶けかかっていて、手がベタベタに。
 ギニアのセクバ・バンビーノ・ジャバテは、オスマン・サンコンの奥さんの親戚とかで、彼のあいさつに続いて登場。ンゴニ(小型リュート)、エレクトリック・ギター(主に低音部のリズムを刻む)、バラフォン(木琴)をバックに、大空に抜けるような歌声がさすが現役ナンバー・ワンの貫禄。ギニアの人々が次々にお金を差し出し、ステージに上って踊る。名前をあげて褒めているのだろう。歌に固有名詞が出てくるたび、客席のそこここから拍手が湧き起こる。
 家に戻ってきたら、他にも知り合いが何人も会場にいたとのメール。


2005年5月20日(金)

 足立恵美さんと駅前の喫茶店で待ち合わせてゲラを渡す。これで単行本の仕事がようやく峠を越した。まだやるべきことは残っているが、本が出たら、ささやかなイベントでもやりましょうか、と気の早い話。でもこれくらいの時期がいちばん楽しい。


2005年5月17日(火)

 金井一郎さん来訪。水ナスの一夜漬をいただく。関東では水ナスはあまり見かけないのでありがたい。さっと洗って、手で裂いてむしゃむしゃ。ほんのり甘みがあっておいしい。









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