夏維的読書録×や行

山本文緒横溝正史
山本文緒
恋愛中毒
横溝正史
蔵の中
八つ墓村
恋愛中毒(山本文緒)
恋愛小説

 中年のおばちゃんが昔話として語る自分のストーカー的恋話.いやー、ここまでやったら駄目でしょうとか思うのですが,本人にはその自覚がないというか・・・.相手の男がまた大物というか何と言うか,いわゆる来る者は拒まずタイプだったりして.自分はこんな男にもなれないし,でも,こんな女の人は愛せるかもしれないとか考えたりもした.微妙.今は吹っ切れていいおばちゃんになってる.グッジョブしてましたよ〜.

蔵の中(横溝正史)
耽美小説

 横溝作品と言えば,金田一耕助,あるいは推理小説というのが一般の人の印象かもしれない.しかし,それ以外の作品でも正史はいい仕事をしている.σ(^-^;)が金田一作品以外でもっとも好きな作品はこの「蔵の中」である.
 昭和十年の作品とは思えない,今でも色あせないその愛憎劇の書きっぷりは見事としか言いようがない.
 なお,この作品は映像化もされている.こちらもかなり作品の雰囲気をうまく伝えていると思う.

八つ墓村(横溝正史)
推理小説

 金田一耕助の岡山モノの中でもおどろおどろしい話として有名だろう.金田一耕助が連続殺人を止められないためずるずると殺人が続いてしまうのはミステリーとしての構成上致し方ないところだろうか.伝説,連続殺人,洞窟,財宝とミステリーの醍醐味を一杯詰め込んだ大作であり再読に耐えうる作品である.
 何回読み返しても,春代にかなりの感情移入をしてしまう.