警察大学校跡地開発計画における財務省、中野区、日建設計の関わりは?

 2003年9月から中野区が始めた警察大学校跡地の開発計画は、これまでの経過を無視して一方的に進めたものだった。これが如何に問題があるものだったかは、こちらで検証してきた。

 そして、2005年8月から、財務省もからんでの動きは、こちらで検証している

 このように、これまでいろんな動きがあるが、過去から一貫しているのは、日建設計に作成させた警察大学校跡地計画の基本的図面が基礎になっていることである。ここのページでは、2004年4月から10月に行なわれた、財務省、中野区、日建設計等が参加して打ち合わせが行なわれていたことをあきらかにしながら、貴重な公有地を公有地らしく公共性を生かして使うために究明すべき点が何かを考えたものである。

 財務省との打ち合わせ

  1. 議会は財務省の記録の真相究明を
  2. 打ち合わせ経過の徹底糾明を
  3. 契約関係のない日建設計が財務省と中野区の打ち合わせに出席

 素朴な疑問

  1. F字道路を聖域にする不可解?

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F字道路は聖域のままで良いのか?

 F字道路は、2001年の土地利用転換計画で、計画されていた道路だ。清掃工場、警察庁舎・税務署・中野区施設、警察病院が建つ予定で、設計されたもの。

 清掃工場がなくなって、「根幹にかかわる変更」と言いながら、当時計画のF字道路は、そのまま居座って中野駅周辺まちづくり計画はつくられた。

 この間、三菱総研、財務省の梓設計の調査でも、F字道路を問題にする者はなかった。

 土地を高く売りたいという財務省までも口をつぐんでいる。高く売りたいというなら、2001年転換計画当時のF字道路について本格的な検討がされてもよかったと思うのだが。なぜか、F字道路に手を付けようとはしなかった。区の責任で、整備することを求めるのみだった。その理由は、すでに2003年の国有財産関東地方審議会において諮問し答申がだされていることによるのではないかと思われる。自らが決めたことを、自らの手でひっくり返す勇気こそ、求められるのでないか。

 矛盾をもった計画でぐちゃぐちゃになる前に、現行計画の見直しこそ必要だ。

2003年9月9日の都市計画審議会での矛盾した議論

 現行のF字道路は、2003年9月9日の都市計画審議会で諮問された。その後、2003年9月17日に都市計画決定された。

 当日審議会委員に配布された、F字道路の説明資料から、その必要性、なぜこうまでしてF字にこだわるのかを検証する。

 その1 必要性の検証

 当日提出されている資料、都市計画の理由書と、議論が矛盾していることがわかる。資料では、清掃関連施設の導入が前提で必要な道路となっているが、当日の区長の説明、会長の説明も区画整理をする上で必要な道路と説明している。明らかに、資料と説明が一致していない。

 当日の議論では、清掃工場ができないならF字道路の必要性を見直すべきとの論争もあったが、会長のまとめは「多くの方々は必要最小限ということでやむを得ない」「実際の事業にするにあたってのいろいろな意見」としてしまい、そのまとめ方に異論を入れる者はいなかった。また、大事な説明資料を脇に置かれての議論だった。まちづくり担当事務局、会長の意図したやり方だったのか。

 肝心な道路の「都市計画の案の理由書」「説明資料」に基づく議論は一切されなかった。これらの書類は、清掃関連施設が導入される前提で、現在の土地利用とは異なるものである。少しでも有効な土地利用を図ろうとするなら、肝心なことは、F字道路の存在を見直すことであったはずである。逆に、どうしてもつくるというなら、理由書、説明資料の訂正するための議論が必要だったはずである。しかし、その議論はなかった。

 その2 なぜF字道路にこだわるのかの検証

 気になる点は、(区長)「今後土地利用していく上でどうしても必要な土地区画を、土地の骨格をつくりだす街路」、(会長)「区画整理で道路の姿を見せないと土地利用というのが具体化しない」という発言である。従前の計画(清掃工場前提)のままならまだしも、土地購入者も決まっていない段階で、将来の土地利用を大きく左右する基幹道路を、極めて安易に提案していることがわかる。逆に考えての上での発言とするなば、両者には、すでにこの段階で、大まかの構想、これでいこうというどこかで合意されている図面が頭に入っているということである。いずれにしても、F字道路を極めて安易に、かつ急いで整備しようとしている問題には変わりない。

 また、会長の「区画整理」という言葉が気になる。9月の時点では「中野駅周辺まちづくり計画」の委託調査が、すでに新都市建設公社に随意契約で発注されていた。その新都市建設公社への随意契約の「指定理由書」で、「まちづくりの手法としては土地区画整理事業が有力」としていた。どういう手法で行くか決まる前に、土地区画整理事業を前提にして、F字道路をつくろうとしていたのではないかということである。この点は、まだ検証不足である。

 なぜ、F字道路を急いでいるかはこちらも参考にしてほしい。

<資料>

1.都市計画の案の理由書・・・・・2001年「土地利用転換計画案」の基幹となる公共施設。先行的に整備を図る必要がある。

こちらを参照(中野区のHPでは、この資料は省かれている)

以下要約
 2001年の転換計画で、この道路は跡地の構造骨格として将来の土地利用の基本構造に対応した整備を図り、・・・・(略)・・・・跡地の土地利用転換の基幹となる公共施設であり、都市施設として・・・・・・・・先行的に整備を図る必要がある。・・・・・このことは、2003年6月、跡地の所有者である財務省の国有財産関東地方審議会において、当該道路の配置計画を含め都市計画道路として事業を進めていくことを了承されたところである。

2.説明資料 《道路計画説明》から・・・・・・・清掃関連施設導入が前提

  1. 道路基本計画 区画街路第1号及び2号は、平成13年6月「警察大学校等移転跡地利用転換案」に基づき、跡地に建設が予定されている警察病院、清掃関連施設、中央部防災公園、その他施設へのアクセス機能、及び歩行者空間の向上をその主な目的として道路計画を定めるものである。
  2. 交通量 自動車交通量 (現況) なし、 (将来)約3800台/日 歩行者 (現況) なし、 (将来)約13,500人/日

<解説>

上記の自動車交通量の予測は、2002年10月18日、警察大学校等跡地利用特別委員会資料として出された清掃工場前提の「道路計画案」の3774台/日と一致する。

3.当日の質疑から・・・・・・区画整理する上で必要

今後土地利用していく上でどうしても必要な土地区画を、土地の骨格をつくり出す街路
区長からの諮問 <略>・・・それで、今回の諮問の都市計画道路でありますけれども、早期に導入を予定しております警察病院の用地を区画するといった役割、また、この広い警察大学校跡地全体を今後土地利用していく上でどうしても必要な土地区画を、土地の骨格をつくり出す街路といったようなことでの計画をしているものでございます。・・・<略>・・・・・

病院と道路だけは具体化
まちづくり課長
 まず全体の土地利用については、3者で決めた計画案に基づいて、用地の処分についての配慮をお願いしますというようなことで財務省側には提出しております。それに基づきまして具体的に実現したのが警察病院の払い下げ、それから、きょう審議をしていただいております都市計画道路、区画街路第1号線、第2号線の都市計画の決定といったことでございます。当然、清掃工場の中止ということになりますと、新しい計画に基づいた払い下げというような要望をまたしなければいけないことになるかと思います。

警察病院の骨格、この地区の骨格
まちづくり部長
  それで、この区画街路でございますけれども、警察病院の骨格ともなって、周辺を取り巻いている街区の骨格ともなっているわけですけれども、やはりこのサンプラザと区役所の北側道路から結ばれまして早稲田通りに抜けるという、この地区の骨格となる、まちの骨格、地域の骨格といいますか、そういった役割を持つ道路ということで、これは今回の道路の南側の土地利用を考えるに当たっても、こういった道路があるということが非常に重要であろうかと思っております。

区画整理で道路の姿を見せないと土地利用というのが具体化しない
会長
 <略>・・・・ 土地利用構想以来、土地利用のあり方があって、それから道路というものの計画を決めていくべきだ。今まではそういう流れで来たじゃないかという意見。それともう一つは、区画整理という整備の方法がございますけれども、区画整理で道路の姿を見せないと、土地の利用というのがなかなか具体化しない、整備が進んでいかない。こういう側面もあるんですね。これはニワトリと卵みたいな話でして、とりあえず今回は警察病院というのが国等の機関の調整を経てここに立地すると、これが現実なんですね。・・・・<略>・・・

 このF字道路を抱えたまま、すすんでいったらどうなるのか。
 これから参加しようとする開発者だって、不本意ではなかろうか?


議会は財務省の記録の真相究明をすべきではないでしょうか

 2005年2月16日、3月30日の中野区議会に「警察大学校等跡地に関する中野区と財務省との打ち合わせ記録について」が提出された。そこには、真実を解明するべきいくつかの課題があるのと思います。その点は、以下を参照してください。

 ところが、区議会では資料を提出させましたが、真相究明をしておりません。そのことを放置して、区民が納得できる形で、「中野駅周辺まちづくり計画」の適正な進行はできません。資料要求した議会は、真相解明に全力を尽くしてほしいと思います。

 たとえば、下記に「資料」として、議会での質疑の記録を引用しています。議会質疑で一部真相を明らかにしようと試みましたが、主管部長のいうことが真実なのか、それとも「財務省の理財局国有財産業務課のこの件での担当に取材をしました。それは全くそういう事実とは違う回答」だという、この論争の決着をどうして放置しておくのでしょうか。

 また、仮に那須井部長が「財務省が日建設計を呼んでほしいと言った理由でございますけれども、財務省の土地処分の中で、過去唯一、地区計画制度を活用して防衛庁跡地を委託しております。これ、日建設計に委託したわけですけども、その辺のノウハウを財務省が必要に応じて聞きたかったというようなことが、財務省として区に呼んでほしいという話があった理由だというふうに理解をしてございます。 」と言っていますが、それが真実だとすると、どうしてその点が打ち合わせの議事録を見れば分かるように、財務省から質問もでないのでしょうか。

 いずれにしても議会として、財務省に聞いて真実をあきらかすれば、結論が明らかになることです。執行機関に質問するだけなくあらゆる努力をしてはいかがでしょうか。区民としては区民の代表機関の対応は不思議でなりません。

 なお、2月16日の中野区が作成した「警察大学校等跡地に関する中野区と財務省との打ち合わせ記録について」も提出されましたが、その元となると考えられる、中野区の責任で財務省との打ち合わせについて記録したものを情報公開請求をしましたが、中野区としての記録は「不存在」との通知が届いた。従って、以下に述べる、財務省の記録を内容を否定するものは、中野区の記録としては、持ち合わせてないことになる。

 また、ある方が財務省との打ち合わせについて、その開催に関する文書についての情報開示請求をしたところ、財務省も、(財)新都市建設公社も、中野区から文書による連絡、指示がなされていないため文書不存在との回答だったというように、この打ち合わせは中野区の呼びかけであることを示している。中野区自身も、(財)新都市建設公社、日建設計への呼びかけについては、「案内文書を送付していない」というようにみずからが呼びかけたことを認めている。同時に、関東財務局審理第2課への問い合わせで、上記に引用した那須井部長の発言については、否定したとのことである。


区議会に報告された「警察大学校等跡地に関する中野区と財務省の打合せ記録(財務省提供のもの)について」

資料要求した議会の責任で打ち合わせ経過の徹底糾明を・・・このままでは区民として適正な「計画」進行を中野区に信託できない

その1 財務省の打ち合わせに、なぜ日建設計が出席??

 2004年5月12日は、「コンサルタント」として、2名の出席が記録されている。しかも、記載の仕方をみれば、明らかに中野区として参加したものである。5月21日も、前回同様に「コンサルタント」として1名参加。7月16日にも、同様に1名参加。8月25日には、「(財)東京都新都市建設公社の発注業者」として出席。
 なぜ、財務省は日建設計を中野区側としての参加と掌握したのか。
 この時点での、中野区と日建設計とは、どういう関係にあったのか。
 日建設計は、1企業である。しかも、警大跡地に建設する警察病院の実施設計者であることは、この時点ですでに明らかである。
 この企業には、財務省での打ち合わせの内容は、区民にも知らさせることができない内容さえも、すべてつつぬけである。

その2 中野区の「コンサルタント」がなぜ日建設計??

 先の2回は、日建設計の立場は「コンサルタント」(=企業経営・管理の技術などについて、指導・助言をする専門家。相談役。 )、最後の1回は、「公社の発注業者」として、明らかに財務省は、日建設計の立場を明確に掌握している。
 財務省は「コンサルタント」との肩書きを、いかに掌握したのか。
 中野区と、その相談役=コンサルタントとして存在している(株)日建設計は、この時点での関係はどういうことなのか。

その3 「(入札参加者リサーチを)日建コンサルタントに委託した」??

 04年5月12日の打ち合わせで、中野区は「開発者への容積率アップのボーナス分で範囲内で公開空地、公園、道路等の整備を行ないたい」「区として誘致したい大学もある。採算ベースからみて入札参加できる開発者負担はどの程度であるか、入札参加者の有無等のサーチ、検討を日建コンサルタントに委託した」と発言。
 この「検討を日建コンサルタントに委託した」とは、どういうこと??そして、この日の財務省との打ち合わせに、(株)日建設計から2名出席している。
 (財)新都市建設公社へは、04年7月に委託されたことになっている。その起案文書でさえ、04年6月25日である。中野区は、(財)新都市建設公社を通さずに、直接、(株)日建設計と契約関係にあったのか?
 しかも、次に開催された5月21日の打ち合わせには、中野区は「入札実施となった場合の感触は、大手デベロッパー数社に尋ね、条件によるが参加要望ある」とした。これが、「入札参加者の有無等のサーチ」の結果ということになるのか??

その4 2004年5月21日の打ち合わせに中野区が提出した資料の責任の所在は??

 2004年5月21日には、7点の資料が提出されている。(これは、中野区議会の3月22日3月30日から見てほしい)これは、一体だれが作成したものなのか。資料についての説明は、だれがしたのか。その資料提出、及び、その資料の内容については誰が責任を負い、それをだれの責任で判断し中野区として提出したのか。
 なお、この時点での資料を見る限り、杉並区との調整は一切考えていない。住民合意の手続きも、地区計画の縦覧手続きのみしか検討されていない。一方、民間開発業者との関係は、「過度な計画条件・制約は土地利用の妨げとなるとともに、土地の処分価格に影響」「事業ニーズ等の事前サウンディング」「開発業者によるまちづくりの自由度を確保しつつ、必要不可欠な開発条件とする」など、事業者決定までの段取りが検討されている。

 以上、区民、区議会にはじめて中野区の提出した資料として明らかにされたものが、以上の点など徹底糾明されなければ、もやは区民としては「中野駅周辺まちづくり計画」の適正な進行を担保できないと思うのは、私だけだろうか。

<関連資料>

(株)日建設計について、中野区が掌握している資料はこちら

サンプラザの立地を将来の中野のまちづくりに生かすため・・・・評価の視点として入れた

中野区サンプラザの取得・運営等に関する企画調査業務受託者=(株)日建設計

2003年12月3日 中野区議会総務委員会
長沢委員 この選定委員会評価項目、まとめて聞いてしまいます。III番目、まちづくりに関することで、中野駅周辺まちづくりとの関連に配慮しているかというところはもう一つ抽象的なんですが、具体的にどういうことを想定しての設問というか、評価の視点なのかということ。(2点目略)ちょっとその2点を伺いたいんですが。
鈴木政策担当課長 私どももこのサンプラザ取得に関しましては、サンプラザの立地を将来の中野のまちづくりに生かすというふうなコンセプトを明確に打ち出してございますので、そういったあたりについての認識、情報収集が十分にできているのか。また、今回のスキームについてもそういったことを視野に入れた立案を心がけているのかというふうなところを評価の視点としては入れさせていただいております。

 

  契約関係にない日建設計が、なぜ財務省と中野区の打ち合わせに出席したのか、当局の説明は一貫しない

下記の中野区議会での、当局の答弁をよくご覧下さい。

2004年9月29日 決算特別委員会
来住委員 この打ち合わせの席にコンサルタントの日建設計が出席しているということでありますが、これは、日建設計との契約は整っているということですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長 中野区と日建設計の間に直接の契約関係はございません。
来住委員 そうしますと、契約もしていない会社が国と中野区との会議、会合、しかも、この限定された跡地の計画の協議に参加しているということですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長 少し経緯を申し上げますが、平成15年度に中野区は中野駅周辺まちづくりに関する調査委託を、財団法人東京都新都市建設公社に行いました。この受託いたしました東京都新都市建設公社は、株式会社日建設計に対しまして一部専門性の高い部分について協力を求めたということでございます。したがいまして、同席した本年5月の打ち合わせにつきましては、平成15年度、前年度の調査検討内容の細部の確認などのために財務省が必要とし、同席させたものでございます
来住委員 財務省がその場に呼んだということですね。これで間違いないですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長 そのとおりでございます
来住委員 財務省の理財局国有財産業務課のこの件での担当に取材をしました。それは全くそういう事実とは違う回答ですけれども、間違いないですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長 私どもが直接依頼をしたということはございません
来住委員 国会議員を通して、その秘書を通して確認をしています。財務省が直接そういうコンサルの企業をその場に呼んでいないと明確に答えています。こういう契約のない関係の事業者が区との話し合いの場に出席をするということは、極めて利益誘導的な、そういうふうに受け取られてもおかしくないような事態だというふうに思うんですが、財務省が呼んだということでよろしいですね
那須井まちづくり総合調整担当部長 今、課長から答弁をさせていただきましたけども、質問の前後関係で課長の方の答弁、少し訂正ということをさせていただきたいと思いますけども、これにつきましては、先ほど5回の財務省との検討がございますけども、この5月の分につきましては、財務省の要望によりまして中野区が日建設計の出席を求めたということがございます。その後、3回目以降は、これは新都市建設公社が区から調査委託を受けて、その一部の専門的なところを日建設計に協力を求めたということで、新都市建設公社が日建設計を作業上の都合で呼んだというふうに理解をしております。
来住委員 全然違うじゃないですか、答弁が。最初から財務省が呼んだという答弁でしょう。ところが、5月に3回協議を行って、その3回の席にコンサルが出席をしているじゃないですか。区のどなたがお呼びになったんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 先ほども申し上げましたように、国の要望によって区が日建設計の出席を求めたということでございます。
来住委員 そういう問題じゃないと思うんですね。3回、先に契約もないのに出席を、その場にいるということは、当然そことの6月以降の契約が、今、部長がおっしゃったように自動的にそこと契約をすると。それはならざるを得ないでしょうね。事前の打ち合わせに出ているわけですから。それは、直接区がそこと契約を6月にしなくとも、間接的にはもうその事業者がその計画段階からコンサルとして出席をするということを、財務省から百歩譲って話があったとしても、区がみずから日建設計に声をかけたということ、これは大変大きな問題ですよ。
那須井まちづくり総合調整担当部長 区として日建設計と契約をいたしておりませんし、日建設計の契約、新都市公社が一部契約したことについて区は関与しておりませんので、先ほどの御質問のような点は当たらないと思います。
 なお、財務省が日建設計を呼んでほしいと言った理由でございますけれども、
財務省の土地処分の中で、過去唯一、地区計画制度を活用して防衛庁跡地を委託しております。これ、日建設計に委託したわけですけども、その辺のノウハウを財務省が必要に応じて聞きたかったというようなことが、財務省として区に呼んでほしいという話があった理由だというふうに理解をしてございます。
来住委員 であれば、財務省が直接日建を呼べばいいのであって、契約もない関係にある中野区が呼ぶという関係は、全くこれは、幾ら伝令をされても通らないというふうに思います。いずれにしても、こういう状況の報告ですね、特別委員会に財務省との協議、かなり回数行われていますが、きちんとした特別委員会への報告は行われていますか。

2005年2月4日 中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
来住委員 (略)皆さんがおっしゃるように一切、日建設計とは関与していないとおっしゃりながら、改めて伺いますけれども、なぜ日建設計が財務省との協議の場に参加をしたんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 これは一度答弁をさせていただいておりますけれども、財務省はこれまで、これから素案で御説明させていただきますけれども、地区計画、再開発促進区等を規制・誘導手法としてまちづくりをやった事例として、これは防衛庁跡地の事例があると、そのときに日建設計を、これは財務省が委託をして活用をした、そういった今までの経緯とか手続について十分掌握しているということで、財務省がここに呼びたいというようなことがあったと記憶しております。
来住委員 決算特別委員会での豊川課長は、去年の5月の打ち合わせに、日建設計が参加をしたということについては、調査検討内容の細部の確認などのために、財務省が必要として同席をさせたものですという答弁をされました。しかしそれを、那須井部長は訂正をされて、その場で今のような話をされました。防衛庁の跡地の委託を日建設計がやっているので、しかしそれは、本来であれば、財務省が日建設計に直接出席を求めるというのが筋じゃないですか。そういう意味では、中野区とは一切この日建設計とは契約関係もないわけですから、どうして中野区が日建設計を財務省との協議の場に出席をさせる−−それは財務省から中野区に依頼があったんですか。中野区の、部長の判断ですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 先ほども申し上げましたし、前の議会で答弁したこともきちんと今述べていただきましたとおりでございます。これは、いろいろなまちづくりだとかいろいろ考えているときに、民間のいろいろノウハウを持ったところの意見だとか、情報を聞くということも必要、状況によって必要もあろうかと考えております。そういった判断を財務省がされたものと考えております。
来住委員 財務省が判断をして、財務省が日建設計にその旨の連絡をして呼ぶということはあると思うんですが、中野区と日建設計との関係では、先ほどみずからおっしゃったじゃないですか。新都市建設公社との関係で日建設計は契約関係にあるだけであって、中野区は関知してないんでしょう、日建設計と。
那須井まちづくり総合調整担当部長 直接の契約は全くございませんけれども、新都市建設公社の委託作業のデジタル情報をつくるとか、パースをつくるとか、そういうことで、その年度末まで我々一部その下作業をしていたわけでございますから、そういった中でこういった国から依頼があったときに、それに応じたということだと、その当時の前後の詳しい状況はわかりませんけれども、そういったことだと認識しております。
来住委員 既にそのときには契約関係、いわゆる新都市建設公社と日建設計の契約関係は成立していたんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長 新都市建設公社と日建設計の契約関係について、いついつどういう契約をしたというところまで、私どもが正確に把握しているわけではございません。いずれにしましても、今、担当部長が答弁したとおりでありまして、15年度一定の作業をしていただいたというふうなことから、連絡などをしていたところでございます。
来住委員 中野区と契約関係のない業者を、財務省から言われてそこに呼び出すということは−−契約関係があれば起こり得ますよ。費用も、当然人件費もありますから。何らかの関係があるからこそ日建設計に対して財務省との交渉に出てくれということを部長がおっしゃったんじゃないですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 何回か経緯がありますので、そのすべてについて私は定かに記憶はございませんけれども、こういった民間のノウハウを契約なくして聞くということが、一般的にないことではないと思っておりますけれども。
来住委員 だから、部長の判断で日建設計を財務省と中野区との協議に参加をさせたということで、もし財務省が直接日建設計に出席を求めるんであれば、直接財務省から−−中野区はだって何ら契約関係ないんですから、財務省が直接日建設計に出席を求めるというのが一般的に言っても筋の通る話じゃないですか。それをなぜ中野区がそういう役回りをしたんですか。何かあるんじゃないですかと聞いている。
那須井まちづくり総合調整担当部長 どの時点のどの、何日にどこを呼んだかということについて、今資料、きちんとした記憶はございませんけれども、必要に応じて、この事業が進むために財務省が過去の経緯を知っている社を来てほしいということに対して、区がそういった求めに応じるということ、そのときどういう前後関係があるかわかりませんけど、応じるということも、私は何ら問題はないというふうに思っております。

2005年2月16日 中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
来住委員 時系列的にこういう形で具体的に出していただいたのはきょう初めてですので、そのことは申し上げておきます。そこで、再三部長は、この財務省が日建設計の出席を依頼したというふうに、区にお願いしてきたというふうに言われますけれども、では実際に、区として防衛庁の跡地のそこを参考にといいますか、そういうことが財務省からあるので、区が出席を日建設計の方に部長か課長の方から具体的に依頼をしたということになるんでしょうか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 その件については、先ほどお答えしましたように、そういうことでございます。
来住委員 そうしますと、この跡地の素案が出てきていますが、防衛庁の跡地をイメージしてといいますか、そういうことを一つのベースにして、日建設計がこれだけ財務省との打ち合わせに出ているわけですから、そういうことが区としても考えの中にあるということで理解してよろしいんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長 日建設計との関係は別といたしまして、防衛庁跡地のやり方、つまり財務省が土地処分を行うに当たって、都市計画法の地区計画制度を導入してこの処分を行った。つまり開発者負担で、その開発者に道路整備だとか緑地の確保をさせるといったようなことをさせた事例というのは、私が知る限り、初めて財務省が行ったものであろうと認識しております。私はそういった事例についても十分勉強しながら、この中野駅周辺のまちづくりに携わってきたところでございます。

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