14ha国有地のほとんどを民間へ売却、わきにおいやられる住民の要望

計画が具体化するなかで、見えてきた問題点 その1

14ヘクタールの跡地に、わずか1.5haの公園・・・・高層ビルの犠牲で最悪の環境

このままでは、公園は狭く、高層ビルの犠牲の負のシンボルに
 せっかくの14haの国有地、住民からは公園をという声が大変強いのに、警察大学校等跡地にできる都市計画公園は、わずか1.5haです。しかも従前からあった都市計画公園0.5haをあわせてのものです。後は、ほとんどが民有地になり巨大ビルが立つことになりそうです。
 このままでは、せっかくの公園の周囲の東西南北が、高層ビルに囲まれます。北側には道路もあります。
 これでは、夏はビルの廃熱、道路熱、自動車の廃熱などがこもり、ヒートスポットランドとなりそうです。冬はビル風とビルの日影で、とても寒い公園になりそうです。このままでは、子どもづれの家族が芝生に座って、ゆっくり楽しんでいる姿を想像できない公園になりそうです。
 本来なら、この跡地のシンボルになるべき公園ですが、このままでは負のシンボルになってしまいそうです。
公有地をつかって行政が進める計画だというのに、都市計画公園はわずか1/10
 14haの国有地の処分でありながら、その中にできる都市計画公園はわずか1.5ヘクタール。(従来から0.5ヘクタールの公園含め)・・・常識はずれの高層ビル誘導の開発計画です。民間の工場跡地の開発計画でも1/10は確保されている計画もあります。
 104億円の
公金を投入して、貴重な公有地のほとんどは民間へ提供、しかも住民要望の強い公園がその犠牲される。2重、3重に住民犠牲の計画です。

   国有地の61%が民間に処分・・・・これまでの都内の国有地の処分と比較し異質

  1. 中央防災公園1.5haの論拠が崩れたのに、計画はそのままというのはいかがなものか
  2. 冬至の日影・・・・・やっぱりF字道路を越える
  3. 防災公園の秋元日影説の根拠はない・・・・情報操作した秋元参事の責任は重大
  4. 公園内の日照は確保できるのか

もともとは都市の防災の視点から広い公園ができる計画だったが、中野区・田中大輔区長のもとで変質させられた

関連資料集

  1. 杉並区高円寺の住民が東京都へ、まるごと公園として残すよう要請 11月25日
  2. 8月25日、杉並区高円寺の住民が財務省へ「まるごと緑と防災の広場を」の6000名分の署名を提出
  3. 警大跡地は、みどり豊かな貴重な公有地
  4. 異常気象は「温暖化が原因」(IPCC)
  5. 都市のヒートアイランド現象を起こす主な要因は,昼は緑地の減少,夜は建築物の増加
  6. 緑地がもつ自然につくりだした冷気を活用して都市の熱環境を改善できないか
  7. 中野区が望むなら公園できる・・財務省
  8. 公園面積割合の少ない東京都・・主要都市との比較
  9. 気象庁 「異常気象レポート2005」を公表
  10. 杉並区の地表の温度
  11. 都立公園面積の推移
  12. 環境省 地球温暖化対策の観点から持続可能な都市のあり方について検討
  13. 都が認める緑地公園等の5つの機能
  14. 都の方針も「無償貸付等を国に求めていく」
  15. 都市公園 23区で最も少ない中野区

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中央防災公園1.5haの論拠が崩れた。防災緑地を中心とした計画に見直しを

 現在計画中の中央防災公園の広さ1.5haの論拠は、下記の資料を読んでいただけるとわかります。

 それは、中央防災公園と都市計画道路を公金を使わず「開発者負担で整備する」という方針が前提となったものです。しかし、その方針は完全に失敗に終わりました

 104億円の公金を投入するなら、公金を使わないことを前提につくった計画を、公金投入にふさわしい計画に見直すべきです。

 まずは、@都が従来の方針としていた「環状7号線などの周辺に救援・復活活動拠点となる大規模公園を設置」「大学移転跡地等の国有地を、公園用地として活用できるように、用地の無償貸付等を国に求めていく」などの立場を改めて強く求め、国に対しても東京都とともに無償貸与を要望し続けていくべきです。

 公有地につくるせっかくの都市計画公園を高層ビルの犠牲にすべきではありません。公の土地を公らしく使い、住民の要望を尊重して、防災緑地を中心にした計画にさせましょう。

 <資料>
2004年4月12日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録
以下、
那須井まちづくり総合調整担当部長の説明から

  1. (都内23区が実施している国の補助金、都市計画交付金を使って公園取得の方法について)こういった制度を検討ということでございますけれども、私ども、公園に限らず基盤整備をするに当たってもいろいろな制度の検討をして、一番いいものを導入するということについては、まさしく私ども検討しているわけでございますけれども、この警大跡地については、その中でも一番いいと考えているのは開発者負担による公共施設の整備ということでございまして、その開発者負担によって、区の財政事情、大変厳しいわけでございますので、区の持ち出しが過大にならないように努めることが我々しなければいけないことだと思っているところでございます。
  2. 4ヘクタールのことを考えたときには、4ヘクタールの財源、それから、そういったランニングコストについていろいろ検討の上、そういった転換計画をつくったものと考えております。
  3. やはり中野区の現実の最近の例ということを十分掌握して、いろいろ今後どの程度の一般財源がかかるのかということを御理解いただきたいと思いますので再度申し上げますけれども、用地取得に平和の森2.1ヘクタール、52億円ほどかかっているわけです。そのうちの国庫補助は9.1億円、交付金が8.7億円、起債が33.8億円、一般財源は5,000万円でした。しかし、その起債の33.8億円については、これは先ほど申し上げましたように、利子を含め、多くの一般財源が必要であることは申し上げるまでもございません。それから、施設整備でございますけれども、12.8億円ほどかかっております。国庫補助は5,000万円、交付金が1億3,000万円、起債は5億8,000万円、一般財源5億4,000万円となっているわけです。一般財源は、これだけでも6億円になるわけですね。このほか、起債に対して、先ほど申し上げましたように一般財源がかかるということでございまして、やはり私ども中野区で現実にやったところというのは、きちんと数字も出るわけです。そういったことで、こういったことを御理解していただいて公園整備の手法の御判断にしていただきたいと思うわけでございます。

2004年4月21日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録
那須井まちづくり総合調整担当部長 ここの基盤整備は、あくまで原則として開発者負担で行う、そのインセンティブがとれる範囲で基盤整備を行うわけですけれども、・・・・

2005年2月4日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録
豊川中野駅周辺整備担当課長 公園の広さにつきましては、さまざま議論をいただいているというのは十分私ども承知をしておるところです。それで、今回はやはり空間としては2ヘクタールとりたいという思いはありまして、それは確保しました。しかし、例えば、いろんな事業手法等を検討している中では、こういった1.5ヘクタールの公園、それから隣接する0.5ヘクタールの公開空地、そういったものが、例えば開発者負担という事業手法を想定した場合であれば、一番現実的な広さかなというふうなところから、当然、この広さでありましても、避難有効面積は当然にして確保されるという前提がもちろんありますけれども、そういった前提に立った上でおおむねこれぐらいであればできるということで、こういった記述になったわけでございます。

2005年3月25日中野区議会
市川みのる(議員) (中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会の調査経過について)公園面積を1.5ヘクタールとした根拠や整備手法を問われ、跡地内の他の土地利用との調整によるものであり、また開発者負担による公園整備を想定した場合の現実的な数値でもあるとの答弁がありました。


冬至の日影・・・・・やっぱりF字道路を越える

 今は、警大跡地の一部に、入ることができます。是非、入って見ていただきたいものがあります。それは、NTTドコモのビルの日影がどこまで伸びているのかということです。 

 右の写真は、旧囲町公園内に伸びたNTTドコモの日影をNTTビル側から見たものです。囲町公園を越えて、その先に伸びていることが分かります。

 その右の写真にマウスを移動すると木々を越えた向こう側のどこまで伸びているかを確認できます。

 F字道路予定地を越えて伸びていることが確認できたでしょうか。写真の左側の柵が、F字道路の北側境になると思われます。自動車が見えるところが、ケヤキ通りです。右手奥が中野サンプラザです。

 実は、この写真は12月24日の約12時に撮影したものですので、冬至の時にはもっと日影は伸びているのでしょう。

 NTTドコモのビルは、警大跡地にできる予定の100m級の建物よりも、南側にありますので、実際に建物ができた場合には、この比ではないということです。下記の図面等も参考に、比較してください。

 また、実際に現地を見てみたいと思われた方、ついでにNTTドコモビルの周辺を一周することをおすすめします。ビル風がどんなものか、是非体験してみることをおすすめします。

 その上で、警大跡地の中にできる「防災公園」が、どんな公園になるのか、想像してみてください。そして、そのご感想などを、下記のメールへ送っていただくなり、中野区へお送りするなりして、区民の声を顕在化していただければと思います。

防災公園の秋元日影説には根拠がない・・・・・・情報操作をした秋元参事の責任は重大

 中野区拠点まちづくり推進室秋元参事が、2006年9月25日の住民説明会、10月12日の中野区都市計画審議会で、中央防災公園の日照について、「われわれも一定の日照を確保すべくいろいろ検討」「冬至でも最悪4時間程度の日影」などといいました。

 問題は、この説明が、本当に根拠をもったものかどうかということです。しかも、彼が説明した場は、条例で設置されている中野区都市計画審議会という公式な場で、出席者も区長から任命された学識経験者、区議会議員、公募された区民、行政機関の方々がおります。

 ところが、その根拠とした資料について、情報公開請求したら「該当資料は存在しない」とのことだったということです。これでは、秋元参事は、公式な場で、公式に出席した公職の人たちの前で、まったく根拠のないことをあたかも根拠のある事実であるかのように説明したということになります。

 しかも、中央防災公園の環境がどうなるのかは、区民の大きな関心の的になっている重要な事項です。そして、中野区の地区計画が東京都に上げられ、東京都が都市計画手続きに入ろうとしている、重要な時期です。

 そこで、「情報操作をした」ことは、秋元参事の責任は重大です。

  秋元参事は関係者にお詫びと訂正を、拠点まちづくり推進室は直ちに住民説明会で正しい説明を

 秋元参事の、社会的責任は重大ではないでしょうか。まずは、都市計画審議会の委員に、住民に「お詫びと訂正」を早急にすることが最低限の義務です。

 都市計画審議会は、機関として彼の当該の説明部分は議事録から削除する手続きをとるべきです。

 拠点まちづくり推進室は、ただちに住民説明会の場で、正しい情報を住民に説明すべきです。

  当時の内部文書でも、日照はわずかだった

 当時、中野区は再開発促進区の手続きのために、地区計画企画提案書をつくり、東京都にあげ、地区計画づくりに進む時期でした。

 最近入手したその内部資料によると、すでに当時のシミュレーションでも、中央防災公園にはほとんど日が当たらないという結果出ていたことがわかりました。中野区が調査委託して進めていたわけですから、秋元参事は、その内容を当然知っていたはずです。

 貴重な公有地に、104億円も公金を投入しようとしているのに、公園の面積はわずかに1.0haしか増えない。おまけに、その公園には冬ほとんど日が入りそうにもない。それを、虚言で押しすすめようとしていたのですから、ことは重大です。 

<資料>

 提供資料 

 2006年5月に契約したセントラルコンサルタントへの調査委託でつくられた地区計画企画提案書における中央防災公園の日影シミュレーション図


冬至に防災公園の日照を4時間確保できるのか?

  100メートルの建物の日影は、冬至の正午でもF字道路を越える?

  ビルの日影は、冬至の太陽が最高度の位置でも約1.6倍の日影ができる

 2006年10月12日の中野区都市計画審議会で、委員から公園の日照は確保できるのかという質問がでました。

 それにたいし、秋元拠点まちづくり参事は、「民間開発の北側に配置をした都市計画公園ということで、我々も一定の日照を確保するべくいろいろ検討してまいりました。当然、南側の開発によっては違ってくるわけでございますけれども、最悪の想定をした場合でございますが、冬至でございますけれども、その時点で最悪4時間程度の日影ということでございます」説明している。

 本当にそうだろうか?彼は何の根拠も示さずに、説明しています。

 冬至の時期には、7時から17時の日照があるとすると、「4時間程度の日影」は、最悪でも6時間程度の日照確保は可能だということになります。

 しかし、より現実的に8時から16時の日照として、最悪4時間の日照を確保できるとすると、それはどういうことなるでしょうか。

右の図は、非常に簡易な図ですが、北緯36度の12時で太陽が約30度の高度に合った場合に、100メートルのビルが南側で、その影がどの程度までに伸びているかを図示したものです。

 また、冬至で4時間の日照を確保するためには、10時から14時まで防災公園に日影ができないようにする必要があります。その条件を満たすのは、冬至の10時、14時の太陽の高度は約24度ですから、約33m以下の建物にする必要があります。

 実際には、民間の住宅・商業施設の立地を予定している2.91haのどの位置に、どの程度のものが立つかは、定かではありません。

 しかし、高度を110mにすると冬至のもっとも日影が短い12時でさえもF字道路を越えて日影ができることは確かでしょう。

 ビルの高さも、再開発促進区に設定したわけですから、実際にどうなるかは出来てみなければわかりません。

 秋元拠点まちづくり参事が言うほど、楽観できるようなものではありません。彼は、いったいどのような根拠をお持ちなのでしょうか。

 上記のような確定的なことを責任もって、都市計画審議会という場で言っただけではありません。9月25日の住民説明会でも同様の説明をしています。

  高層ビルは、東西方向に120メートル前後の空間が必要?

  冬至に4時間の日照を確保するには、10時から14時まで日影にならないようにする必要がある 

 次に、平面図で見た場合を検討します。

 これまたきわめて簡易な図で申し訳ありませんが、中央防災公園のオープンスペース端と道路端とのほぼ中間点で、冬至の日照を4時間確保するには、どのような条件が必要となるでしょうか。
 中央防災公園の中間点と民間売却予定地のポイントとは、100メートル前後の間隔になります。

冬至の条件設定として

  1. 日照4時間を、午前10時から午後2時まで
  2. 10時、14時の太陽の角度約30度、120度

中央防災公園の中間点で10時から14時までビルの日影をならないようにするためには、右図の青い線から青い線までの間、影にならないようにしなければなりません。

その場合、民間売却予定地では、東西に約120メートル前後の空間が必要になるのではないでしょうか。

区域5は西側にオープンスペースを確保する必要があることから東西方向で200メートルも確保できません。そこに、東西方向に120メートル前後の空間を確保させる必要があります。

これは、あくまでも仮定の話で、きわめて単純な図できわめて大まかな数値を算定したものです。

秋本参事が算定した冬至の4時間の日照確保説が、どういう根拠で出されたものか、彼には区民に説明する責任があるのではないでしょうか。

  問題は日影だけでなく、ビル風、ビル廃熱も 

 しかも、問題は日影だけではありません。ビル風がどうなるかも非常に心配されています。

 たとえば、中野区民に有名なのは、サンプラザの中野通りの歩道でのビル風です。自転車に乗っていて倒されたという経験の方もおります。駐輪している自転車が倒れる、傘がさせないなどいう話は有名です。

 NTTドコモ中野ビルの周りのビル風も有名です。

 小さな子どもつれて遊ばせるのには、あまりにも危険な公園だったなどということにはならないでしょうか。 

 いったい、どれほどの区民がこのような公園を欲していると説明するつもりなのでしょうか。

 ビル廃熱問題にしても、地球温暖化、ヒートアイランド現象でその対策が急がれています。夏には、涼しいどころか、排気ガスとビル廃熱で最悪の環境だったなどと言われる心配はないのでしょうか。

 東京都が、こんな公園の都市計画をすすめる理由はなんですか?そうしなければならない東京都の考え方を住民にあきらかにすべきではないですか?

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