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唐辛子について
唐辛子は世界の香辛料
唐辛子はナス科の多年生植物で、アンデスで生まれたといわれる。原産地は中南米の熱帯地方。南アメリカやメキシコでは古代から栽培されていたが、15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸を発見するまで、ヨーロッパや東洋には存在していなかった。しかしその後100年ほどで世界中に広まり(最大輸出国であるインドのほか、メキシコ、中国、日本、インドネシア、タイなどで生産されている。これらの国々は国内でも大量に消費している)、色や形、大きさ、辛さなどが異なるいろいろな品種が生まれた。いまでは熱帯全土でさまざまな唐辛子が認められ、熟した実や、まだ緑色の未熟な実などが利用されている。生の他、熟した実を乾燥させたのもや砕いたもの、フレーク状、粉末のもの、調味料の原料として、いろいろな商品形態をとっている。唐辛子は世界の広い範囲の国々の料理に用いられている数少ない香辛料の一つである。
当時の唐辛子についてのコロンブスのコメント
コロンブスは「カリブのエスパニョラ島にはアクシ(インディアン語で唐辛子)というペパーよりも強い味のスパイスがあり、現地の人々の食事にはこれが欠かせない」と書き残している。また、1495年のコロンブスの第二の航海では、同行したクネオ卿が「この島々にはバラのように生い茂る植物があり、実の長さはシナモンぐらいでペパーのような種が詰まっている。カリブ人とインディアンはこの果実を我々がリンゴをかじるように食べている」と書いている。
日本の唐辛子、世界の唐辛子
日本の唐辛子といえば、鷹の爪や八房に代表されるように、細く小さいものが主流だが、世界各地にはさまざまな種類のものがある。世界一辛いといわれる「ハバネロ」はランタン型、メキシコ産の「オルドノチリ」は筆の先のような形をしている。色も赤、黒、黄、緑、薄紫などたくさんの種類がある。
辛味のない唐辛子
甘味種の代表であるピーマンには、辛みの成分がほとんど含まれていない。辛味種が広く栽培されるようになったのに対し、ピーマンはさほど普及しなかった。一般家庭の食卓にものるようになったのは戦後である。