Tom Petty and the Heartbreakers

Tom Petty and the Heartbreakers(1976)

 1.Rockin Around

 2.Breakdown

 3.Hometown Blues

 4.The Wild One, Forever

 5.Anything That's Rock'n Roll

 6.Stranger in the Night

 7.Fooled Again (I Don't Like It)

 8.Mystery Man

 9Luna

                                10.American Girl

 

名曲"Breakdown"や"American Girl"を含む1st Album。

1976年というのはまだパンク全盛でもなくディスコサウンドがもてはやされていた

時代だそうで、私もまだ5歳です。Byrdsをこよなく愛したTom Pettyがマッドクラッチという前身バンドを

解散して作ったのがこのTom Petty(Vocals)、Mike Campbell (Guitar ),Bemont Tenchi(Piano Organ)にRon Blair(bass)

で構成されるHeartbreakersです。 (なお、1982年にBassがBlairからHowie Epsteinに交代。Stan Linchは92年に脱退。)

正直。パンク・ニューウェイブの流れに躊躇なく飛びこんでいった私にとってTom Pettyは80年代全く縁の無いバンドでした。

しかし90年代にVelvet CruchのRic Menecからファンレターの返事がきて、彼がTom Pettyの

大ファンだと書いてあったので聞いてみたのに、すっかりはまってしまいました。

曲の長さも短く、アルバム通して聴くと、あれ、もう終わり?とも思いますが3分の短い曲のノリノリ連続で

彼のロック魂を堪能できますよ。

(評価 85点、ベストトラック・1,2,10)

 

You're gonna get it(1978)

 

1.When the time comes

2.You're Gonna Get it Out

3.Hurt

4,Mangolia

5.Too Much Ain't Enough

6.I Need to Know

7.Listen to Heart

8.No Second Thought

9.Restless

                                10.Baby's A Rock 'N'Roller

 

まじでパンク・ニューウエイブ少女だった私を90年代に「American Rock'n Roll」に

引き込んだTom Petty & the Heartbreakersの2nd。私はさらにBrydsのレコードを

買いあさっておりました。

このアルバムははっきりいってちょっと地味です。"Listen in My heart"はTomのお気に入りのようです。

ライブでもたびたび演奏するようですし、私も名曲だと思います。

しょっぱなからノリノリですよ。でも影があるのは何故だろう。。。

"Mangolia"は出だしから哀愁の漂う印象的な1曲。"I Need to know"は彼ららしいシンプルな

ロックンロールです。

(評価:75点、ベストトラック:1,4,7)

 

Damn the Torpedoes(1979)

 

1.Refugee

2.Here Comes My Girl

3.Even the Losers

4.Shadow of a Doubt(A Complex KId)

5.Centry City

6.Don't Do Me Like That

7.You Tell Me

8.What Are You Doing in My Life?

9.Louisiana Rain

 

(↑ジャケ汚れですみません)

 

 

所属しているレコード会社との契約に関する問題で、裁判まで起こしたTom Pettyの3rdアルバム。

シェルターに在籍していた彼らが、シェルターが発売権を任せていたABCレコードのMCA買収に伴い

契約がシェルターからMCAへ移籍することに対してTomが無効を主張したのだといいます。

結局訴訟はMCAに発売権を委ねた新しいレーベル、バックストリートの設立という形で和解となりましたが、

それまでにTom Pettyは一度は破産宣告まで受けています。

プロデュースはジミー・アイオヴィン。Bruce SpringsteenやPatti SmithやJohn Lennonの

アルバムを手がけた人です。

このアルバムは結局アメリカでトリプル・プラチナを獲得する大ヒットとなりました。

"Refugee"や"Here comes my Girl"など彼らの代表曲ともいえる名曲でアルバムは幕をあけます。

苦境の中で作成されたアルバムとは思えないほど、パワフルです。

時はパンク・ニューウェイブの時代でしたが、彼らの音楽性は変わりません。

”Don't Do Me Like That"などは溌剌とした軽快なロックン・ロール。"What Are You Doing in My Life?"

は"Refugee"のようなヘヴィーさの感じられる曲です。

 

(評価:90点、ベスト・トラック:1,2,3,6)

 

 

Hard Promises(1981)

 

1.Wating

2.Woman in Love

3.Night Watchman

4.Something Big

5.Kings Road

6.Letting You Go

7.A Things About You

8.Insider

9.The Criminal Kind

                               10.You can Still Change your Mind

 

 

 

私の中で永遠の愛聴盤のひとつ。特にB面は最高で言葉が出ません。

彼らの若々しさが曲の良さという形で世の中に出たことが、素晴らしいと思える。

彼らのベストというと、"Damn the Torpedoes"とか"Long After Dark"が上がると思いますが私はあえてこのアルバムを

推します。是非、このアルバムを聞いてみて欲しいと思います。できれば、何度も何度も。

あれ、ノリのいいロックンロールじゃないの?と最初は思いましたが陰影の深いバラードの数々にすっかりとりこになってしまいました。

"Woman in Love","Insider""Letting You Go""You can Still Change Your Mind"などがバラード曲といって差し支えないでしょう。

スティービー・ニックスと共演した"Insider"は本当に名曲です。彼女は"You Can Still Change Your Mind"でも

バック・コーラスを勤めています。トムもスティービーも個性的な歌声の持ち主ですがここは、見事なハーモニーを奏でています。

バラードだけではなく、TomPetty & The Heartbreakers節ともいえるノリの良いロックン・ロールも健在です。"Kings Road"、

"A Things About You"などは曲の出来もよく明るく,軽快。

本当に大好きなアルバムです。

 

 

(評価;100点 ベスト・トラック 1,2,8)

Long After Dark(1982)

 

1.A One Story Town

2.You Got Lucky

3.Deliver Me

4.Change Of Heart

5.Finding Out

6.We Stand A Chance

7.Straight Into Darkness

8.The Same Old You

9.Between Two Worlds

                10.A Wasted Life

 

"A One Story Town "はドライヴ感がたまらないカッコいい曲。「ワーン・ストオーリー・ターウン」とTomが歌う部分の

サビはたまらないです。"You Got Lucky"はキーボードが印象的なシングル・カットされた曲。他にも”Change of Heart"

がシングル・カットされ、両曲ともビルボードで20位前後まで上がるヒット曲となります。

"Deliver Me"や"Straight Into The Darkness"もメロディアスで良いですが、"We Stand A Chance"はこのアルバムの

中で光輝く名曲。なんでこの曲をシングル・カットしなかったのかと思う位の出来です。

よく言われることですが、アメリカン・ロックしているに関わらず泥臭さがなく、”クール”であると彼らは言われます。

野性味をむきだしにするのではなく、また優しさや暖かさという感情もフィルターを通して表現されているようで

このアルバムでは特にその"クール"さが全体を通して貫かれているように思います。

カーズのように"クール"で"カッコいい"音が大好きだった私の嗜好にはとても合うアルバムですが、後期の

Tom Pettyの優しく、暖かい音のファンにとっては賛否両論分かれるアルバムのようです。

 

(評価85点、ベスト・トラック:1,2,6)

Sothern Accents(1985)

 

1.Rebels
2.It Ain't Nothin' To Me
3.Don't Come Around Here No More
4.Southern Accents
5.Make It Better(Forget About Me)
6.Spike
7.Dogs On The Run
8.Mary's New Car
9.The Best Of Everything
 

 

「南部の訛り」というタイトル通り、Tomの出身地の「南部の香り」が沢山つまったアルバムです。かといって

泥臭いわけでもなく、Tom Petty the Heartbreakers流のとてもセンスの良い「南部の香り」です。

実はTomはこのアルバム製作中に自分の左手拳を壁に叩き付けて骨折してしまうのです。おそらく

相当追い詰められた心境だったに違いありません。そんな状況下で製作されたこのアルバムには

クールな前作より、深みがあって味わい深い曲がいろいろ詰まっています。

"Rebels"はキャッチーなメロディーのロックンロール。"It Ain't Nothin' To Me"では何とファンキーなサウンドを聞かせてくれます。

これが、実にカッコよく、体も心もノリノリになってしまいます。"Don't Come Around Here No More"はシングルにもなったTomの

お気に入りの曲。”Sothern Accents"はピアノを加えたシンプルなサウンドで、アコースティックなバラッド。しみじみと

Tomが故郷への想いを歌っている曲です。うって変わって軽快な"Make It Better(Forget About Me)は80年代らしいモダンな

ロックンロール。この曲にはユーズリミックスのデイブ・スチュワートが参加していますが、(2,3にも参加)彼の影響もあったのか

女性コーラスがなんかユーズリミックス的な現代風です。"Spike"などはByrdsの中期を思い出させるようなサウンドだし、

"Dogs On the Run"以降は、相変わらずのTom Petty & the Breakers節です。

こんなにヴァラエティに富んだアルバムはかつてなかったように思います。Tom Petty & The Heartbreakersが絶えず

挑戦し続けている、その中間地点のように感じられるアルバムです。

 

(評価85点、ベスト・トラック:1,4,5)

 

Pack Up the Plantation-Live!(1985)→探索中

Let Me Up (I've Had Enough)(1987)

 

1.Jammin' Me

2.Runaway Trains

3.The Damage You've Done

4.It'll All Work Out

 5.My Life / Your World

6.Think About Me

7.All Mixed Up

8.A Self-Made Man

                9.Ain't Love Strange

                   10.How Many More Days

                   11.Let Me Up (I've Had Enough)

 

Bob Dylanとのツアー中に製作されたアルバム。もちろん、Dylanの影響をもろに受けたアルバムです。

"Jammin' Me"はTom PettyとMike Campbell、Bob Dylanの共作で、最高にカッコイイ曲。

DylanやRolling Stonesの影響をたっぷり受けた曲だと思います。

"Runaway Trains", "The Damage You've Done"も勢いのあるロック・ナンバーでとてもよい曲だと思います。

"It'll All Work Out"ではMike Campbellの演奏する琴の音色が素晴らしく、繊細で趣のある作品に仕上がってます。

アルバム後半はリラックスしたムードのTom Petty & The Heartbreakers節で安心して聴ける感じ。

"A Self-Made Man"ではTomが一生懸命Dylanぽく歌おうとしてる感じで、微笑を誘います。

"How Many More Days"は、ピアノの奏でるメロディーが印象的な曲で、大好きな曲。

セールス的には今ひとつだったようですが、ノリたくなると引っ張り出す1枚で気に入っています。

 

(評価 80点、ベスト・トラック:1,4,10)

 

 

 

Into The Great Wide Open(1991)

 

1.Learning To Fly
2.Kings Highway
3.Into The Great Wide Open
4.Two Gunslingers
5.The Dark Of The Sun
6.All Or Nothin'
7.All The Wrong Reasons
8.Too Good To Be True
9.Out In The Cold
                 10.You And I Will Meet Again
                                11.Makin' Some Noise
                                12.Built To Last
 

前作から約4年。その間にTomのソロ・アルバム"Full Moon Fever"が1989年に発表され、全米チャートの3位まで

上るという成功を収めたこともあり、このアルバムも、"Full Moon Fever"の路線で作られています。

随分洗練されたサウンドで、これが、Heartbreakers?と疑いたくなる程の変わりよう。でも、だんだん聴いていくうちに

「うん、いいじゃん。」と思える内容です。"Out In The Cold"など、ハードでワイルドな彼らの魅力も失われていないし、

"Learning To Fly"や"Into The Great Wide Open","The Dark Of The Sun""All The Wrong Reason"など良い曲も目白押し。

"You And I Will Meet Again"なんか、Byrdsそのものって感じだし、コーラスを使った曲が多く、Byrdsや

Beach Boysの影響をもろに感じます。前作はもろDylanだし、改めてTom Petty & The Heartbreakersって

バックグラウンドが深いなぁと感じます。

 

(評価 90点、ベスト・トラック:1,3,5,7)

 

She's The One(1996)

 

1.Walls (circus)
2.Grew Up Fast
3.Zero From Outer Space
4.Climb That Hill
5.Change The Locks
6.Angel Dream (No.4)
7.Hope You Never
8.Asshole
9.Supernatural Radio
                                 10.California
                                 11.Hope On Board
                                 12.Walls (No.3)
                                 13.Angel Dream (No.2)
                                 14.Hung Up And Overdue
                                 15.Airport
 

Tom Petty and The Heartbreakersがはじめて手がけた同名映画(邦題:彼女は最高)のオリジナル・サウンド・トラック。

映画は見ていないため何とも言えませんが、エドワード・バーンズの監督によるロマンチック・コメディだそうです。

サントラっていうといろんなミュージシャンの曲の寄せ集めであることが多いですが、これは全曲Tom Petty and The Heartbreakers

の曲なので、これはオリジナル・アルバムと言ってよいでしょう。"Walls"と"Angel Dreams"は2バージョンづつ入っています。

"Walls"のcircusは、賑やかでカラフル、No.3の方は、アコースティックで違いを楽しむことができます。

全体的に、「爽やかな恋愛映画のサウンドトラック」なんだけど、大分前作より、内省的になったかのようなアルバムです。

はっきりいって、渋くなったとでも言うべきか。

これは、1995年発表のTom Pettyのソロ・アルバム「Wildflowers」の流れを汲んでいて、Tom Pettyの内面での成熟が

現れた結果と思われます。プロデューサーは、Rick Rubin、 「Wildflowers」をプロデュースした人です。

やはり曲としては、映画でもメインに使われたという"Walls"と"Angel Dream"が突出してるように思います。

 

(評価:75点、ベスト・トラック:1,6,8)

Echo(1999)

 

1.Room At The Top
2.Countng On You
3.Free Girl Now
4.Lonesome Sundown
5.Swingin'
6.Accused Of Love
7.Echo
8.Won't Last Long
9.Billy The Kid
                        10.I Don't Wanna Fight
                                 11.This One's For Me
                                 12.No More
                                 13.About To Give Out
                                 14.Rhino Skin
                                 15.One More Day, One More Night
 

 

初め聞いたとき、あっ、渋くなった、って正直思いました。。。

Tomの離婚のこととか、全然私には分からないけど。。。 内省的になった、バンドの姿が浮き彫りにされています。

でも、語りかけるようなTomのボーカルや、突然盛り上がる"Room at the Top"、"Counting on You"の

南部っぽいのにみずみずしい感覚、そして、その後も続く、ブルースっぽい、感触。良いです。

”Lonesome Sundown"のイントロの美しさ と曲のカッコよさ。

"Swingin'"とかめちゃ心豊かになれる曲だし、 なんか、バーズみたいなAccused of love"。

そして、ほっとする場所に帰らせてくれる、"Echo"。なんか"Into the grreat open"にサビの曲調がそっくりなのですが

これはわざとでしょう。"About To Give Out"もまた良いです。

うーん。ファン以外にはちょっと辛いのでは、と思える、ちょっとした暗さが心を打ちます。私にも心当たりの

ある、何かヘヴィーな暗さを、意識的に、排除していない、そんな感じです。

このアルバムのレビューが書けなくて、1週間以上非常に悩んでいた私ですが、もう20年も走り続けている彼らに

初期の音を求める方もどうかしているし、彼らと同様に私も年をとった訳だし、私はこれからも、彼らを

追い続けていたいと思います。

 

 

(評価:70点、ベスト・トラック:1,2,7,9)

 

 

 

The LastDJ(2002)

 

1.The Last DJ
2.Money becomes King
3.Dreamville
4.Joe
5.When a kid goes bad
6.Like a Diamond
7.Lost Children
8.Blue Sunday
                 9.You and Me
                10.The man who loves women

                11.Have love will travel

                                12.Can't stop the sun
                              

 

どしゃ降りの雨が降り注いでいるようかの1曲目。もろディランしてます。

前作より明らかにパワー・アップ!彼らがちょっと暗くなってからの、「She's the one」とか

「Echo」の延長上にあるんだけど、曲が非常に良いです。

"Dreamville"はピアノのイントロから泣きです。超良い曲。 深く優しく包み込んでくれるような

Tomのボーカルに、泣き出してしまいたくなります。

ジャケの痛んだ髪もなんか印象的です。これは誰の髪なのでしょうか。

年を経るごとに擦り切れて、ぼろぼろになってる私ですが、彼らの音楽が相変わらず

届けられると、彼らが、だんだん円熟していくのをほっとしながら、安心して聴いています。

静かなバラッド"Like a Diamond""Blue Sunday"、くつろいだ遊び心たっぷりのの"The man who loves

women"、Dylanみたいな"Have love will travel"、マイナー調の"Can't stop the sun"、

もう、初期のストレートなロックは聴けませんが、味わい深いアルバムです。

 

 

(評価:95点、ベスト・トラック:1、3、8)

 

 

Greatest Hits(1993)

 

1.American Girl
2.Breakdown
3.Anything That's Rock'n'Roll
4.I Need To Know
5.Refugee
6.Don't Do Me Like That
7.Even The Losers
8.Here Comes My Girl
9.The Waiting
                10.You Got Lucky
                                 11.Don't Come Around Here No More
                                 12.I Won't Back Down
                                 13.Runnin' Down A Dream
                                 14.Here Comes My Girl
                                 15.Free Fallin'
                                 16.Learning To Fly
                                 17.Into The Great Wide Open
                                 18.Mary Jane's Last Dance
                                 19.Something In The Air

 

900万枚の売上げを記録するロングセラー・アルバム。900万って、す、凄い数字。。。Tom Petty and the Heartbreakers

ってそんなに、人気があったんだ。(私の住む相模原市の人口は約50万か60万。)普段親しんでいただけに、気になる人気ですが

アメリカでは押しも推されぬトップ・アーティスト。日本ではTom Petty and The Heartbreakersの人気はまだまだ、評価が

低いと思います。こうして並べてみると、名曲のオンパレードで、"Mary Jane's Last Dance"と"Something In The Air"が

新曲として収録されているのが嬉しいですね。ファンなら持っていたい1枚です。

 

 

 

 

 

ソロ・アルバム(Tom Petty)

 

Full Moon fever(1989)

 

1.Free Fallin'
2.I Won't Back Down
3.Love Is A Long Road
4.A Face In The Crowd
5.Runnnin' Down A Dream
6.Feel A Whole Lot Better
7.Yer So Bad
8.Depending On You
9.The Apartment Song
                           
     10.Alright For Now
                                 11.A Mind With A Heart OF Its Own
                                 12.Zombie Zoo
 

 

なーんと、全米チャート3位まで上った大ヒットアルバム。裏ジャケのTomの写真もGジャンが決まって(→)

めちゃめちゃカッコいい。(私の胸はハート印でいっぱいになりました。)

ソロ・アルバムといっても、Stan Linch以外のHeartbreakersのメンバー全員が参加しています。

曲の方は、良くも悪くも、洗練されてPOPに。"Let Me Up"で今いちセールスが伸び悩んだので路線変更して、聴きやすくしたのか、元ELOのジェフ・リンの参加によってこうなったのか。。。

全米3位というとさぞ、派手でコマーシャルなアルバムかと思いますが、そうでもない。アルバムの幕を開ける"Free Falling"や、"I Won't Back Down"は確かに売れそうな名曲ではりますが、Tomらしさは

全然失われていない。他の曲はどっちかというと、Heartbreakersの作品より地味と言っていい程。

でも、やっぱ"Runnin' Down A Dream"とかめちゃカッコイイけど、、、昔の青臭さや若さは失われて、成熟した風情のロックアルバムです。

"Feel A Whole Lot Better"はマジで最初Byrdsかと思ったんだけど、実はByrdsのカバーだったのでした。

(不勉強ですみません)ここまでByrdsしてると、本当に好きなんだなぁと微笑ましくなります。

それに"Yer So Bad"や"Depending On You"も素晴らしい曲。本当に文句無しです。

 

(評価100点、ベスト・トラック:1,2,8)

 

 

Wildflowers(1994)

 

1.Wildflowers

2.You Don't Know How It Feels

3.Time to Move On

4.You Wreck Me

5.It's Good To Be King

6.Only A Broken Heart

7.Honey Bee

8.Don't Fade On Me

9.Hard On Me

                10.Cabin Down Below

                                 11.To Find A Friend

                                 12.A Higher Place

                                 13.House In the Woods

                                 14.Crawling Back To You

                                 15.Wake Up Time

 

 

Tomのソロ2作目です。ますます円熟味を増したというか、落ち着いた風情のアルバムです。

本作もHeartbreakersの面々が全員参加しています。(脱退したStan Linch以外)

プロデューサーがジェフ・リンからリック・ルービンに変わり、転機を迎えたTom Petty。離婚後に製作

されたこともあり、陰のある、寂しげな、アコースティックな曲が多いです。"Wildflowers"は静かなアコースティック・ソングで

最初聞いた時、随分「Full Moon Fever」とは変わったな、でも良いな、と素直に思いました。静かにビートを刻む"Time to Move On",

ようやっとTom Pettyらしいロック・ナンバー"You Wreck Me"で、ちょっとほっとしますが、この曲ですら

どこか陰りがあるように感じるのですが。。。"It's Good To Be King"はマイナー調のイントロから泣きで、哀切感漂う曲です。

何かTomの心の中の重苦しい気持ちを吐露しているかのような曲で、かなりヘヴィーな気持ちにさせられます。

"Only A Broken Heart"は、美しく悲しい失恋ソング。歌詞も、"What would I give、to start all over again"

とやり直したかった気持ちや"I Know your weakness, you've seen my dark side"とか"But I'm not afraid anymore"

などといった普遍的な男心がせつせつと歌われて、心をうちます。ブルースっぽい感触の"Honey Bee"、シブイ"Don't

Fade on Me"、"スローなバラード"Hard On Me"とかなり陰鬱な表情の曲が続きます。

"Cabin Down Below"で、少し元気を取り戻して、アコースティックな"To Find A Friend"はとても美しい曲で心

洗われます。その後、Tom Pettyらしさが戻ってきて、なかなか力強い"House In the Woods"で思わずほっとしてしまいました。

"Crawling Back To You"は後の「She's the One」につながっていくことを思わせる、青春時代へのノスタルジーとも言うべき

爽やかさが感じられてとても良い曲です"Wake Up Time"はTom自身のピアノの演奏が素晴らしい感動的な曲。

渋くなった、円熟したと言われるこのアルバムの内容は評価が分かれるところでしょうが、私は非常に好きなアルバムです。

 

(評価:90点、ベスト・トラック:1,6,15)