1 おしりの穴に興味があります
わたしは二十歳のマゾ女です。
本当は自分のことをこんなふうに呼びたくありません。でも、ご主人様のご命
令にそむけずにこうして手紙を書いているぐらいですから、やっぱりそうなので
す。
大学に通うために東京でひとり暮らしをするようになって半年ぐらいしてから、
わたしはご主人様と知り合いました。
そして、いつのまにか奴隷になっていました。最初は普通の関係だったのに…
…。
いつから自分がこうなったのかも分からないし、何が原因なのかも分かりませ
ん。きっかけがあったわけではないのです。だから、生まれつきマゾとしての血
が流れていたとしか思えません。
上手にアナルセックスできなかった罰としてこの投稿を言いわたされたときも、
不安を感じるよりも先に、期待感で胸がふくらんでしまったのです。ご主人様は
その日にはお見えになりません。わたしはひと晩かけて、次の
日にご主人様に読んで聞かせて差し上げる手記を選んでおくのです。
わたしが何を選んだかをみて、ご主人様はその月のお仕置きのメニューをお決
めになるのです。
ですから、わたしは慎重です。縛られたまま外に置き去りにされてしまう体験
とか、第三者に体を触られてしまう内容などは、やっぱり敬遠しなければなりま
せん。そんなことは怖くてできませんし、部屋の外だとご主人様にも不都合があ
るかもしれませんし。
でも、本当はそういう文章を読んでも、あまり胸がときめかないからなのです。
わたしはおしりに、というよりおしりの穴に興味があるのです。自覚していま
す。おしりの穴のことを中心に告白している手記があると、つい熱心に見入って
しまうのです。
ただ、ご主人様の前で朗読する手記はそれ以外の中から選んでいました。そん
な汚いところを性の対象として気にしているということが、女性としてとても恥
ずかしく思えていたからです。
それでも、大体どんな文章にも、おしりの穴に関係したことはちょっとはでて
きます。ご主人様の前でマニア倶楽部を読んでいると、体の底から熱いものが湧
き上がってくるような感じになります。
でも、「アヌス」とか「浣腸」という文字が出てくると、それが一気に頭のて
っぺんまで来てしまって、わたしは自分が何をしているのか分からなくなってし
まいます。いくら何気なく読もうと自分に言い聞かせても、口ごもってしまった
り、声が変になってしまったりするのです。
わたしの中にいる、もう一人の自分がそうさせているのです。おしりの穴の願
望をご主人様に伝えさせようとして、何度も何度もその部分でつまずかせるので
す。
ご主人様はそんなわたしのことをじっと見つめます。そうすると、わたしはま
すます読みづらくなってしまいます。
わたしがおしりにこだわっていることを、ご主人様は絶対にご存じのはずでし
た。それなのに、ご主人様の責めはおしりの穴には決して近づかないのです。
おしりの穴……。
自分がいつMの性格を身につけてしまったのかは分からないわたしですが、ど
うしてそんな変なところが気になるのかはよく知っているのです。
きっとあの経験が、わたしを恥ずかしい女にしてしまったのです。それは、ご
主人様もご存じないことです。お話しできていれば、もしかしたらこの手紙を書
かずに済んだかもしれません。
初めに、アナルセックスを上手にできなかった罰としてこの投稿をすることに
なったと書きましたが、正確に言うと少し違います。
おしりをいじめてほしいと自分からお願いしてしまったことと、初めてだった
のに慎みなく感じてしまったことに対する言い訳をするためなのです。そのチャ
ンスをご主人様が与えてくださったのです。
2 由美子ちゃんのいたずら
あの経験というのは、小学校の四年生の終わり頃、由美子ちゃんという幼なじ
みの子との間に起こった出来事です。
わたしたちは大の仲良しで、いつも二人で遊んでいました。どちらとも相当な
「おませさん」だったと思います。
彼女のお母さんが、由美子ちゃんが一人でお化粧をしてしまう話などをわたし
の母にしているのをよく耳にしましたし、わたしもそれと同じようなことはずい
ぶん小さなうちからしていました。
でも、今から思うと不思議なのですが、二人でいるときは、なぜかあまり大人
びたことをしたり、話したりということはありませんでした。わりと無邪気な遊
びばかりだったような気がします。
お弁当ごっこやおままごとです。そして、泊まりっこもその一つでした。親同
士も、ただのご近所という付き合いを越えて親しくしていたので、お互いの家に
泊りっこするのはよくあることでした。
わたしが由美子ちゃんの家に泊まった日のことです。わたしたちは一緒にお風
呂に入って背中の流しっこをしていました。
多分こうだったと思います。わたしの体を洗ってくれていた由美子ちゃんが、
急に静かになったのです。
どうかしたのかなと思って後ろを振り返ろうとしたとき、わたしはそれまでに
受けたことのない刺激を受けました。息が止まりそうになりました。
由美子ちゃんがわたしのおしりの穴のところに石鹸を押しつけていたのです。
尖った先で、つつかれてしまっていました。
あの瞬間の感じを正確に思い出すことはできません。最近になって、一人で石
鹸でそうしてみたことがあるのですが、全然違うような気がしました。スーッと
体中の力が全部抜けていくような、とにかく不思議な感じだったと思います。
もちろん、そのときは刺激を味わうよりもびっくりするほうが先でした。でも、
驚いたはずなのに、わたしはどうすることもできなかったのです。やめてとも言
わずに、由美子ちゃんの手をどかせることもしないで、すぐに前に向き直ってし
まったのです。
すると、石鹸はおしりの穴から離れて、腰のところまで上がってきました。わ
たしはそれで少し冷静になれました。最初は、きっと由美子ちゃんは間違ってそ
んなところを触ってしまったのだろうと思いました。
でも、違ったのです。すぐにまた由美子ちゃんの手がおしりに下がってきたの
です。わたしはどうすることもできませんでした。ただ、息を止めてじっとして
いました。もしかすると、期待していたのかもしれません。
石鹸はだんだんと強く押しつけられてきました。今度はおしりの穴からちょっ
と外れていたみたいでした。ほんの少しだけ、わたしは痛みのようなものを感じ
ました。
それでも、まだ快感(?)のほうが勝っていました。でも、なんだかいけない
ことをしているような気がしてきたので、やっとおしりを前にずらしました。
由美子ちゃんは何も言いませんでした。背中越しに、気まずい雰囲気が感じら
れたのです。わたしは、とにかく何か言わなければならないと思って必死に言葉
を探したように覚えています。
「もういいよ。交代しよう」
せっかく気をつかってあげたのに、由美子ちゃんは笑って言いました。
「気持ち悪かった?」
いつもの明るい笑顔でした。
ただのいたずらだったと思うと、なんだかとても悔しくて、わたしは由美子ち
ゃんに仕返しをしてやりたくなりました。
「わたしもやるからね」
そう言って、わたしは由美子ちゃんの手から石鹸を取り上げてしまいました。
由美子ちゃんはいやがることはいやがったのですが、結局はわたしの前に後ろ向
きに座っておしりをつきだしてくれました。
「一回だけだからね」
「二回したじゃないのよォ」
と、そんなことを言い合いながら、わたしは由美子ちゃんのおしりのあたりに
石鹸を塗って泡立たせました。由美子ちゃんのおしりの穴がしっかりと見えてし
まっているのが恥ずかしくて、それを隠してしまおうと思ったのです。
そして、わたしはだいたいの見当をつけて泡の中の由美子ちゃんのおしりの穴
に石鹸を押しつけてみました。
「ここでいいの?」と聞くと、由美子ちゃんは「うん」とだけ答えました。わた
しはちょっと強めに石鹸を押してみました。由美子ちゃんがどうして「もういい」
と言わないのを不思議に思いながら。
由美子ちゃんは、くすぐったそうにおしりをよじっていました。そのときのお
しりの動かし方は、今でも目に焼きついています。
そして、由美子ちゃんはわたしにおしりをいたずらされながら、小さな声で、
一人でお風呂に入るときはいつもおしりをいじってしまうこと、それから石鹸が
細くなってきて先が尖ってくると、ついそれでおしりの穴をつついてしまうこと
を打ち明けたのです。
おしりをいたずらしやすいように、石鹸の形を無理に変えてしまうこともある
とさえ言いました。
3 小さな石鹸がアヌスに
とんでもないことはそのあとに起こりました。由美子ちゃんの話に気を取られ
ているうちに、わたしは石鹸を持っていた手に力を入れすぎてしまったのです。
「手ごたえ」と言ってしまっていいのでしょうか。それを感じたときにはもう遅
かったのです。
わたしはすぐに引き戻そうとしましたが、手がすべってしまって、逆に石鹸は
みるみるうちに由美子ちゃんのおしりの穴に入っていってしまったのです。
「ああン」
そのときの由美子ちゃんの声の感じは、わたしがそれまで耳にしたことのない
ような種類のものでした。
わたしはあわてて由美子ちゃんのおしりにお湯をかけて石鹸を探しました。な
いので、椅子の下も探しました。でも、どこにもありませんでした。
わたしは何がどうなっているのか分かりませんでした。あんなに小さな由美子
ちゃんのおしりの穴に石鹸が完全に入りきってしまうなんて、想像もできないこ
とです。怖くて体が震えてしまいました。でも、それよりも、もっと由美子ちゃ
んは震えていたのです。
石鹸がどれくらいの大きさだったか、はっきりとは覚えていません。でも、替
えの石鹸がケースの上に用意されていたぐらいですから、その石鹸はだいぶ小さ
くなっていたとは思います。
わたしは由美子ちゃんの背中に向かって言いました。
「石鹸、どこにいったの?」
無責任には違いありませんが、そう聞く以外のことを思いつきませんでした。
由美子ちゃんはすぐには答えずに、しばらく自分でおしりの下とかを触ってい
ました。やっぱり、おしりの中に石鹸が入っていることを信じたくなかったに違
いありません。いくらその感触があったとしても……。
そして、由美子ちゃんはおしりの穴を指で触ってみてから、急に泣き出してし
まったのです。
とても大きな声でした。とんでもないことをしてしまったと、わたしに気づか
せる泣き声でした。それでもわたしはどうすることもできずに、ただうろたえて
いました。
しばらくすると、由美子ちゃんのお母さんが泣き声を聞きつけてやってきまし
た。
「由美子、どうしたの?」
とドアの向こうで声がすると、わたしは由美子ちゃんを泣かせた張本人ですか
らハラハラしましたが、意外なことに由美子ちゃんはいっぺんに泣きやんでしま
ったのです。
「ケンカしたの。でも、もう仲直りしたの」
そう言って、涙のたまった目でわたしに目くばせをしました。「黙ってて」と
言っているようでした。
「そう。それならいいけれど……二人とも、もうそろそろ出なさい」
由美子ちゃんのお母さんがそう言い残して行ってしまうと、由美子ちゃんは小
さな声でまた泣き始めました。
「ごめんなさい、由美子ちゃん……」
と謝ったあとで、わたしも泣き出してしまいました。わたしが泣いたことで、
由美子ちゃんは落ち着いたのかもしれません。今度は本当に泣きやんで言ってく
れました。
「いいの。気にしないで」
「だって……どうするの?」
「わかんない。でも、痛くないから」
「え? 痛くないの?」
わたしは本当に不思議に思いました。今、考えると、痛いと決めつけたことの
ほうが不思議かもしれません。おしりの穴に何か物を入れて痛くなった経験なん
かなかったのに。それとも「本能」とか、そういうものが、わたしにそう思わせ
たのでしょうか。
「うん。痛くないの……」
由美子ちゃんは、心配そうな、気持ち悪そうな顔はしていましたが、本当に痛
そうではなかったので、わたしは少し安心しました。
わたしは由美子ちゃんを慰めようとして、つい変なことを言ってしまいました。
「大丈夫。明日の朝になったらきっと出てくるわよ」
「美奈子ちゃんのいじわる……」
由美子ちゃんはちょっとふくれたような顔をしたのですが、急に真面目顔にな
って言いました。
「ママには絶対に内緒よ。美奈子ちゃんのママにもよ」
由美子ちゃんにとっては、おしりの中に石鹸が入っていることよりも、変な遊
びをしていたことを知られることのほうがいやだったに違いありません。もちろ
ん、わたしは誰にも言わないことを固く誓いました。
次の日の朝、登校のときに由美子ちゃんを迎えに行くと、彼女はいつもと変わ
らない様子で家から出てきました。
他の子もいたからでしょうか、石鹸のことは由美子ちゃんは何も言いませんで
したし、わたしも黙っていました。でも、学校につくまでの間ずっと、目はどう
しても由美子ちゃんのおしりにいってしまいました。
放課後、二人きりになったのを見はからって、わたしは気になっていたことを
由美子ちゃんに聞いてみました。
「出た?」
「わかんない。でも、平気。それより、誰にも言わないでいてくれた?」
「うん。絶対に言わなかったよ」
わたしがそう答えると、由美子ちゃんはにっこり笑いました。その笑顔を見て、
わたしは本当に安心できました。きっと、石鹸は由美子ちゃんのおしりの中で溶
けて消えてしまったんだろうと思いました。
由美子ちゃんと一緒にお風呂に入ったのはそれが最後でした。仲が悪くなった
わけではありませんが、たとえ、おしりのことがなかったとしても、裸を見せ合
うようなことはしなくなっていたでしょう。二人とも、大人の体になっていった
からです。次々と起こってくる体の変化が恥ずかしかったのです。
4 おしりを動かしながら
わたしはご主人様におしりの快感を思い出させていただきました。
奴隷としてお仕えするようになって、マニア倶楽部の告白手記をたくさん読ん
でいるうちに、SMの世界でおしりが特別な意味を持っていることを知ったので
す。
石鹸をおしりの中に入れて泣いていた由美子ちゃん。あのときの彼女の涙は、
もしかしたら奴隷の涙だったのかもしれないと思いました。そして、わたしもお
しりで泣かされたいと思いました。ご主人様におしりを捧げたいと思いました。
その気持ちをどうお伝えしていいのか分からないまま、マニア倶楽部の朗読を
するだけの調教は繰り返されたのです。
おしりに関する言葉のところでつかえる回数はだんだと増えていきました。自
分が浅ましく思えました。淫らでどうしようもないと思いました。でも、自己嫌
悪を覚えれば覚えるほど、自分をそんなふうにしてしまったおしりを罰してほし
くなってしまったのです。
そして、ある日、とうとうわたしは、もし今日ご主人様がおしりにお仕置きを
してくださらなかったら、自分からお願いしてしまおう、そんな決心をして朗読
に臨んだのです。
選んだ手記も、そのときのわたしの気持ちにぴったりのものでした。お浣腸の
調教を受けているうちに、だんだんおしりの穴の快感に目覚めていって、最後に
は自分からアナルセックスをおねだりしてしまう女性の手記です。おしりの穴に
関する言葉がたくさん出てくることは承知済みなのです。何度も同じところでつ
まずけば、きっとご主人様もわたしをお許しにならないと思いました。
ところが、思ったとおりにはいかなかったのです。そうやって最初から開き直
っていたからなのでしょうか、かなりすらすらと読めてしまったのでした。やっ
ぱり、わざとつっかえたりすることはできませんでした。
いつもなら、「……ルセックス」とか「ア……セックス」というふうになって
しまうのに、その日ははっきりと発音できたのです。 読み終えたわたしを、ご
主人様はじっと見つめていらっしゃいました。そして、一言おっしゃったのです。
「下手だな」
どうしてお叱りをうけたのか、わたしには分かりませんでした。それまでで一
番上手に読めたはずなのです。
「もう一度やり直せ。体で表現するんだ」
そのご命令の意味も、わたしには分かりませんでした……ご主人様はわたしの
心の中をすべてお見通しだったのです。
「お前は俺にいじめられたくて仕方がないところがあるんだろう? だったら、
いつもみたいにそこのところを自分で責めながら読んでみろ」
わたしはハッとしました。ご主人様がおっしゃった言葉を繰り返していました。
「自分で責めながら……」
「そうだ。まさか知らなかったと言うんじゃないだろうな? 以前のお前はずい
ぶんケツを揺すってたぞ」
読み方だけではなかったのです。わたしは知らず知らずのうちに、おし閧ワで
動かしていたのです。ご主人様の責めが欲しいばかりに……わたしは淫らすぎた
自分を知って悲しくなりました。それと同時に、ご主人様がわたしのすべてを知
りつくしていらっしゃることをとても嬉しく感じたのです。
わたしはまた本を読み始めました。自分のおしりがいつ動き出してしまうのか
を気にしながらの朗読でした。
結局、二回目もご主人様に納得いただくことはできませんでした。以前はきっ
と無意識だったから、かえってわたしのおしりは動いてしまったのです。ご主人
様に指摘を受けてしまった以上、無理にそうすることはできないと思いました。
三回目を始める前に、わたしはご主人様に一つお願いをさせていただくしかあ
りませんでした。
「おしりで感じながら、読ませていただいてもよろしいでしょうか……?」
恥ずかしくて顔から火が出そうでしたが、ご主人様はうなずいてくださいまし
た。感じるとはいっても、わたしはおしりを触ろうと思ったわけではありません。
実際に触らなくても、神経を集中させれば自然と感じてしまうはずでした。
そして、そのとおりになったのです。座っているだけでおしりの穴のところが
熱くなってきました。朗読はうわのそらになってしまいました。それでも声は出
ていたはずです。わたしはおしりを動かし始めました。向かい合っていたので、
ご主人様からはわたしがどんなふうにおしりをよじっているのかよく見えたはず
です。それに、ソファがギュウギュウと鳴ったのも聞こえたはずでした。
わたしはだんだん恥ずかしくなってきて本で顔を隠してしまいましたが、おし
りを動かすことはやめませんでした。直接的な刺激も欲しくなってしまったので
す。
服を着たままでしたが、わたしはなるべくおしりの穴を開くようにしてソファ
に押しつけました。そうしてから、おしりの穴を強く締めつけると、前のほうに
も強い快感が走りました。
「あ……」
朗読が途切れてしまい、ほんの少しですがわたしは声を出してしまいました。
自分の声を耳にしたことで、快感はもっと大きくなったのです。ご主人様に直接
いじめていただきたいと思いました。
「座って本を読んでるだけで気持ち良くなるとは、ずいぶん感度がいいもんだな」
ご主人様はそんなことをおっしゃいながらわたしを見守ってくださっていまし
たが、手を差しのべてはくださいませんでした。
「ソファが破けるぞ」
と、ご主人様に冷めたい口調で言われてしまって、やっと自分のはしたなさに
気がつきました。
おしりを動かすのをやめても、しばらくの間はソファが動いていたほどでした
……。
5 アナルセックスしてください
「お前が何をされたがっているか、もう一つはっきり分からんな」
ご主人様はおっしゃいました。
「自分で言ってみろ」
それはわたしにとってつらい命令でした。ご主人様と面と向かい合ってお願い
できることではありません。そんなことなら、さっきおしりを動かしているとき
に言ってしまえばよかったと思いました。
ご主人様に見つめられたまま、苦しい時間が過ぎていきました。わたしは慎重
に言葉を選ぼうとしたはずなのです。
それなのに……。
「アナルセックスしてください」
わたしは言ってしまったのです。
「はっきり言ってくれたな」
ご主人様はお笑いになりました。
「そうか、アヌスだったのか。俺はまた、ケツを叩いてほしいぐらいの軽いこと
かと思ってたぞ」
本当はご主人様がどう思ってらしたかは、わたしには分かりません。でも、わ
たしが「アナルセックス」と言ったとたんに意外そうな表情をなさったのは事実
でした。
わたしはご主人様が予想できないほど欲張りな奴隷だったのです。ご主人様は
わたしのとなりにお座りになり、
「そんなにケツに入れてほしいのか?」
と、真剣なお顔でお聞きになりました。
正直言って、念押しされているうちに、急に怖くなってしまったのですが、も
うあともどりはできませんでした。わたしは不安を隠して「はい」とご返事しま
した。
「仕方ないな。ケツに入れてやろう。だが、その前にしておくことがあるぞ」
ご主人様はスカートを脱ぐよう、わたしに促しました。そして、下着も……。
わたしはそうしたあと、上に着ているものも脱ごうとしたのですが、ご主人様
はその必要はないとおっしゃいました。
下だけ裸だと、おしりだけをご主人様に差し上げるような気がして、本当に恥
ずかしく感じました。
「ここに横になれ」
ご主人様はわたしの腰を引き寄せて、ご自分の膝の上にお乗せになりました。
子供がおしりにお仕置きを受けるポーズになって、わたしはご主人様に体をあず
けたのです。
(おしりをぶたれてしまう)
わたしはそう覚悟しました。いいえ、そうしてほしいと願ったのです。
でも、ご主人様はわたしを打ってはくださいませんでした。かわりに両手でお
しりの肉をおつかみになったのです。わたしはおしりを閉じようとしましたが、
ご主人様の手にはすごい力が込められていました。
ご主人様の指がおしりの内側に入ってきてしまうと、わたしは恥ずかしさで泣
きたくなりました。
その前にシャワーは浴びていましたが、やっぱりそんな触られ方をするとちょ
っと不安でした。
「何をされているか分かるか?」
ご主人様はわたしの顔を引き起こさせて、そうお聞きになりました。
「おしりをご覧いただいてます……」
わたしは正直に答えました。
「そうだ。お前のケツが入れるに値する穴かどうか調べてやってるんだ」
ご主人様の指はとうとう一番深いところに当たってきました。
おしりの穴を強く押されると、電気が走ったように体がしびれました。
わたしは思わず、ご主人様の手をつかんでしまいました。ご主人様はわたしの
手をどけて、まだ奥まで進んでこられました。
「一つ聞くが、お前のここのところの本来の役目は何だ?」
ご質問の意味はすぐに分かりました。答えることはできませんでした。
「言わない気か? 質問に答えるのは奴隷として最低限の義務だぞ」
ご主人様のご様子が本当に厳しくなってしまわれたので、わたしは仕方なく言
ったのですが……。
「ご主人様のおしりと同じです……」
自分でもすぐに気がつくほど、それは愚かな答えでした。
「何だと!? こんないやらしい奴隷の穴と一緒にするなッ!」
奴隷として不適切だった発言の代償は、涙が出るほど強くおしりをつねられて
しまうことでした。
「お前の穴が何のためにあるのかを聞いてるんだ。よけいなことを言わずに、ち
ゃんと答えてみろ」
ご主人様はまたわたしを引き起こして強くおっしゃいました。とても怖い目を
なさっていました。
もう、言うしかありませんでした。はしたなくてもわたしは奴隷だから仕方な
い、そう言いきかせたのです。
「ウンチをする穴です……」
もしかしたら、それは生まれて初めて口にした言葉だったかもしれません。そ
れでも、ご主人様には気に入っていただけなかったのです。
「言葉が足りない。誰のどこが何をするのかきちんと説明するんだ」
おしりの穴の指は、先がほとんど中に入り込んでいました。息をすると少しだ
け痛んだのです。
「美奈子の、おしりの穴……」
おしりと言ってはいけないのです。ご主人様は目でわたしをお叱りになってい
ました。「美奈子の肛門はウンチをする穴です」
それでもダメなら、わたしはもっと下品な言葉を使わなければならないところ
だったのです。ご主人様に納得していただいて、本当に救われました。
「そうだ。ここは奴隷のフンが出てくるところだ」
「あ! あ!」
わたしは大きな声を出してしまいました。ご主人様の指が一気に入ってきてし
まったのです。痛くて、恥ずかしくて、おしりを捧げようなどと考えた自分の愚
かさを後悔させるには十分すぎるお仕置きでした。
「ずいぶんわめくじゃないか。まだ質問は終わっていないぞ」
ご主人様の指がもう一本、おしりの穴に当たってきました。
「お前のフンはキレイか?」
答えなければ指は二本になってしまうのです。でも……。
「早く言え。キレイか?」
何度聞かれても、それだけはどう答えていいか分かりませんでした。
ご主人様に捧げた体なのです。汚いところがあってはいけないはずなのです…
…本当にバカでした。何もかも正直に言えばよかったのです。
「自分で確かめてみろ」
あっという間にご主人様はおしりから指をお離しになり、それをわたしの口の
中に入れてしまわれたのでした。
ご主人様の指ですから吐き出したりできないのです。お舐めしようと思ったら
自然に涙がこぼれてきました。
舌でお舐めすることはどうしてもできませんでしたが、わたしは一生懸命お咥
えしました。ご主人様はわたしの口の中にすべてをなすりつけておしまいになっ
たあと、指をお離しになりました。そして、バストで唾液をお拭きになりました。
「そうか。涙ぐむほど汚なかったんだな。やっぱり浣腸が必要だったか。ご主人
様を迎え入れるにはお前のケツの穴は少々汚すぎるようだぞ」
わたしはお浣腸の宣告を受けてしまったのです。
6 おなかの中には、イチジクのお薬
「どうだ、ケツでする前に楽しみが一つ増えて嬉しいか?」
ご主人様はそんなふうにおっしゃいましたが、もちろんわたしはお浣腸をされ
たかったわけではありません。人一倍おしりに興味があったことは確かですが、
お浣腸という行為を特別に意識したことはないのです。おしりの穴に何かを入れ
るということに、ちょっと変なこだわりを持っていただけなのです。それがいつ
の間にかアナルセックスへの願望になってしまっていたのです。
マニア倶楽部を毎月読んでいたわけですから、お浣腸がアナルセックスに必要
なことを知らなかったと言えば嘘になります。それでもわたしは、お浣腸を飛び
越してご主人様におしりの穴を捧げることしか頭になかったのでした。
それに、アナルセックスならご主人様のお体でおしりの穴を犯していただけま
す。お浣腸でおしりの中に入ってくるのはただのお薬です。わたしにとってその
二つのことは、全然違うものでした。ご主人様のおっしゃるような「楽しみ」で
は絶対にあり得ません。
でも、ご主人様の手で優しくしていただけるのなら、もしかしたらお浣腸も素
敵なことかもしれません……やっとそんな気持ちが芽生えてきたわたしを、ご主
人様は残酷すぎる言葉で打ちのめされたのです。
「今度会うときは、ちゃんとケツの中をキレイにしておくんだ」
そうおっしゃると、ご主人様はもうわたしに見向きもせずにお帰りになってし
まったのです。わたしは深い井戸の底に投げ込まれてしまったように思いました。
一人きりでお浣腸をしてアナルセックスの準備をするなんて……恥ずかしい姿
を誰にも見られずにすむのですから、喜ぶのが本当かもしれません。でも、自分
のおしりが汚いだけのもののように思えて悲しかったのです。ご主人様を失礼な
くお迎えするためにお浣腸するのは、確かに奴隷として当然のことかもしれませ
ん。それは分かっていたのに、わたしはかなり悩んでしまいました。気持ちを切
り換えるのに何日も必要でした。
お浣腸自体はそんなに大変なことではないはずでした。注射器を使ってするお
浣腸も、イチジク浣腸でするものも、わたしは子供の頃に経験がありました。
病院で看護婦さんに太い注射器で浣腸されてしまったときは、苦しさよりも死
んでしまいたいような恥ずかしさを強く感じたのを覚えています。イチジク浣腸
のときは母がしてくれたものなので、そういう屈辱感のようなものはあまりなか
ったように思います。
ですから、イチジク浣腸ならあまり悪いイメージはないので、わりと簡単にす
ませることができると思いました。
それでも、便秘でおなかが苦しいわけでもないのに、そんなものを買うという
ことには強い抵抗感がありました。
なるべく家から離れた、そしてなるべくお年寄りの方が一人でしてらっしゃる
ような薬局を探さなければなりませんでした。
やっとイチジク浣腸を買うことができたのは、いよいよ次の日にご主人様にお
会いするというときになってしまいました。いつお浣腸をしていいのか、わたし
にはよく分かっていませんでしたが、練習にもなると思ったのでとりあえずその
日のうちに一度だけしておこうと思いました。
お風呂に入るとき、わたしはイチジク浣腸を三つも用意してしまいました。買
ってきたうちの半分でした。多ければ多いほど体の中がキレイになると思ったの
です。
結果は、どうにか一つ入れられただけでした。使用法に書いてあったように長
い時間がまんすることもできませんでした。
それだけのことで本当におしりの中がキレイになるのか、わたしは心配でした。
おトイレを済ませたあとでおしりの穴を洗っているとき、中に指を入れて確かめ
てみようとも思ったのですが、万が一、おしりを傷つけたりするといけないので
やめました。
明日はどんなにつらくても残りの五つのイチジク浣腸を使い切ろう、おトイレ
で出すときにも、限界まで我慢してからにしようと強く自分に言い聞かせて、そ
の日はベッドに入りました。
当日は朝からあまり食べ物がのどを通りませんでした。おトイレにも行きたく
なりませんでした。
授業中、お浣腸のことばかり考えていました。家を出る前に一度してくればよ
かったと思いました。それに、イチジク浣腸を何個か持ってくればよかったとも
思いました。とにかく不安だったのです。
学校が終わるとまっすぐ家に帰りました。バイトも休んでしまいました。ご主
人様がいついらっしゃってもいいように、わたしは部屋に着くと何よりも先にお
浣腸をしました。本当に真剣でした。お風呂場だとおトイレが近くにあって、し
かも裸なので、すぐに我慢できなくなってしまいます。それを防ぐために、お薬
を入れたあとわざとぴっちりしたジーンズをはいてみました。
かなり我慢してからおトイレに行って、しばらくするとまたお浣腸しました。
そんなことを繰り返していて、とうとうイチジク浣腸の残りが一つになったとき、
ご主人様がお見えになったのです……ちょうどおなかの中にお薬が入っていると
きに。
おトイレに行くのを先にしようかお迎えに出るのを先にしようか、一体どっち
にしていいのか冷静に考えている余裕はありませんでした。でも、わたしのおト
イレのことなどでご主人様をお待たせするのは絶対にいけないと思いました。
わたしは玄関に急ぎました。夢中だったからでしょうか、それとも何度もお浣
腸して慣れてしまっていたからでしょうか、おなかはまだそれほど痛くありませ
んでした。ご主人様を笑顔でお迎えすることができました。
「さすがに今日はケツの線を強調するのを忘れていないな」
部屋着にするにはそのジーンズはちょっと窮屈すぎました。ご主人様がそうご
覧になったのも仕方ないかもしれません。おトイレを我慢するためにそれを着て
いたとは言えませんでした。
でも、おしりに注がれたご主人様の視線が便意を呼び覚ましてしまったのです。
お茶の用意をしているときは、もう立っているのがつらかったほどでした。テー
ブルにカップを置く手が震えてしまいました。
「体を清めておいただろうな?」
そのご質問はわたしをとても困らせるものでした。打ち明けてしまおうとも思
いましたが、やっぱり恥ずかしすぎました。
「……はい。でも、もう一度シャワーを浴びてきます」
なんとかそれでおトイレに行けるはずだと思ったのですが、ご主人様はフフン
と笑って問題になさいませんでした。
「そんな必要はない。さっそくここで入れてやろう。さあ、ケツを出すんだ」
ご主人様の手がおしりに触れたとき、わたしは反射的にそれを押さえてしまい
ました。「ダメです。もう一度洗わせてください」
ご主人様に逆らってでも、おトイレに行かなければならなかったのです。ご主
人様はちょっと驚いたようなご様子でしたが、すぐにまたニヤリとなさっておっ
しゃいました。
「初めてケツに入れるんだ。気になって当然かもしれないな」
わたしは少しホッとしたのですが……。
「よし。じゃあ仕上げに俺が洗ってやろう」「……」
目の前が真っ暗になってしまいました。
「どうした? お前が恥ずかしい思いをしなくてもいいように、しっかり中まで
清めてやると言ってるんだぞ」
ご主人様は意外そうな顔をなさいました。「でも……わたしのおしりなんか、
ご主人様に洗っていただくことはできません」
もし、ここで漏らしたりしたら完全に・嫌われてしまうと思って、わたしは必
死におしりの穴を締めつけました。
「俺は仕方なしにそうするんだ。ケツに入れる俺の身にもなってみろ。お前があ
んまり自信がなさそうだから心配になったんだ。安全なことを自分の目で確かめ
たくなったんだ」「……」
わたしは何も言えませんでした。ご主人様のおっしゃったことはあまりにもそ
のとおりだったのです。
だんだん追い詰められていく自分が本当にみじめでした。それでも、本当のこ
とを口に出せないわたしは、おなかにお薬が入っていることをなんとか表情や態
度でお伝えしようとしました。でも、やっぱり、ご主人様には気づいていただけ
ませんでした。
当然かもしれません。そんな状態でご主人様にお茶を差し上げるような失礼な
奴隷がいるはずはないのです。
ご主人様はわたしの手をがっちりとおつかみになっていました。もう逃げるこ
とはできませんでした。どうなるかは分かりませんでしたが、ご主人様と一緒に
お風呂場に行くしかありませんでした。
7 とうとう限界のときが
わたしが服を脱ぐ様子を、ご主人様はすぐそばで見守っていらっしゃいました。
神経をおなかとおしりのほうに集中していたので、ブラウスさえ思うように脱げ
ませんでした。心の中には、早く脱ぎたいような、それナいて脱ぎたくないよう
な、本当に複雑なものがありました。だから、わたしの動作は絶対に不自然にな
ってしまったと思います。そして、決定的なことがその次に起こってしまったの
です。
ジーンズのボタンを外した瞬間、おなかがキュルキュルと鳴ってしまいました。
もっとひどい音だったかもしれません。
普通なら恥ずかしさでご主人様のお顔を見ることなどできなくなるはずなのに、
わたしはじっと見つめてしまいました。
苦しさを分かっていただくためでした。それなのに、ご主人様は何もおっしゃ
ってくださいませんでした。最後まで服を脱ぐようにと、あごを動かされただけ
でした。
わたしはなんとかジーンズを脱いで、パンティも脱ぎました。窮屈さからおし
りが解放された反面、おなかの痛みは増してしまったのです。
お風呂場に入るとすぐ、わたしはその場でうずくまってしまいました。
「洗ってくださいとお願いしろ」
ご主人様はお命じになりましたが、従うことはできませんでした。ご主人様の
手がおしりに触れたりしたら、きっとその瞬間に出てしまいます。お汚ししてし
まいます。
「出ていってください……」
奴隷の言っていいことではなかったのですが、そう言うしかありませんでした。
おしりの穴が開いてしまいそうだったのです。
当然、ご主人様はお怒りになりました。
「俺に出ていけだと?」
わたしは頭を下げて、反対におしりを高く上げてしまいました。そのほうが楽
だったのです。おしりをご主人様に向けてしまわないように気をつけて必死に耐
えました。
「まるでウ○コを我慢してるような腰のくねらせ方だな」
ご主人様は出ていってくださいませんでした。もしかしたら、ご主人様はわた
しの一番醜い姿をご覧になろうと、もうお決めになっているのかもしれないと思
いました。
涙があふれてしまいました。ご主人様に限ってそんな恐ろしいことをできるは
ずがないと思いたかったのですが、わたしのおしりはもう限界でした。
「出すな!」
その声で、わたしは最後の力をおなかに込めました。どうにか締めつけること
ができましたが、少し不安だったので、恥ずかしさを我慢しておしりの穴に指で
フタをしました。ご主人様は一転して静かな口調でおっしゃいました。
「どうしてウ○コが出るのか説明してみろ」
わたしは無我夢中でそれまでのことをご主人様にお話ししました。イチジク浣
腸を五つもしたこと、ジーンズをはいた理由……。その間も、おなかは恥ずかし
い音を立てるのをやめてくれませんでした。
「ウ○コするところを俺に見てもらいたくて、わざと手の込んだことをしたんだ
な!?」
ご主人様にそう思われても仕方がないかもしれません。
「違います……」
否定してはみたのですが、やっぱりご主人様の言うとおりかもしれないと思い
ました。わたしのすることは何から何まで必ず最後には恥ずかしい結果を生んで
しまうのです。きっと心のどこかに、そうなることを祈っているようなところが
あるのに違いありません。
その時点で、わたしはある程度覚悟してしまったのですが……。
「ご主人様にウ○コを見せるつもりだったとは、あきれた奴隷だ。十年早いぞ」
ご主人様は吐き捨てるようにおっしゃってお風呂場から出ていかれたのです。
隣のおトイレに行く余裕はありませんでした。おしりに当てていた手をすぐに
離してしまいました。
自分でも信じられないくらい、激しく出てしまいました。そして、これも信じ
られないことですが、わたしはウ○チをしながらイッてしまったのです。
わたしはしばらく動くことができませんでした。ひどいにおいがしていたので、
もちろん自己嫌悪は強く覚えましたが、それよりもご主人様に見られずにすんだ
ということで心が安らいでしまったのです。
でも、きっといつかは見られてしまうと思いました……いいえ、きっと自分か
らお見せしたくなってしまう日が来ることを確信したのです。