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基礎講座 2005年改定 問題点          

− 介護保険の問題点 −
住人だけ?
どうなる介護保険制度
福祉用具選定の基準
ケアマネの実状
介護員の医療行為

介護保険制度においてケアマネジャーは、大変重要な位置を占めています。
ケアマネジャーは、利用者の希望や利用者の心身機能の向上を目的としてケアプラン(介護計画)を立案し、利用者の合意の基、関係機関の調整をはかり、介護サービスを実現する役目を負っています。

担当高齢者の心身の変化に注意を払い、状況に応じてケアプランの変更や関係機関との調整のやり直しなど発生します。 1人のケアマネジャーが担当できる利用者は、現在50名程度とされています。(施設ケアマネジャーの場合100名程度)

しかし、月1回の利用者宅への訪問や介護サービス実施前の担当者会議の開催、毎日のように起こる担当高齢者の相談やアクシデント、行政や利用施設への連絡や報告の書類の作成などで、 1日が24時間では足りない状況です。
実際に、ケアマネジャーのアンケートによると1/3のケアマネジャーが利用者訪問ができていないと解答しています。

さらに、介護保険の知識、介護現場の理解、苦情の対応、利用者へ理解を求める為の話術や人間関係、各種提出書類の理解や作成、業者や施設・地域の福祉行政の情報収集など、 日々学ばなければいけない事が数多くあります。


官庁や行政は、「ケアマネジャーの質が悪い」「教育・指導を強化する」と言っています。 何故かと言えば、「月1回の利用者への訪問ができていない」「利用者のアセスメント(分析)ができていない」「担当者会議が開催されていない」などの理由のようです。
実際に、ケアプラン作成は1件当り月8,500円の給付がありますが、月1回の訪問や担当者会議ができなかった場合、減算報告をしなければいけません。

また、ケアマネジャーが作成したケアプランの評価を行う機関もシステムもありません。 担当のケアマネジャーとして、ベストのプランを組んでも、適当にプランしても何処からも評価されないのです。 利用者の心身機能の向上があった場合に、適したケアプランだったと自己評価している状況です。
第3者の褒章や報酬も叱咤激励もありません。

いいんでしょうか?
利用者にとってケアプランは自立した日常生活を送るための道しるべです。
その道しるべの良し悪しが何の評価も受けないなんて・・・?



ところで、ケアマネジャーの多くは法人に属しています。そして、上司や経営者から、
その法人が経営している施設利用のケアプラン作成を強要される事が多々あります。
官庁は、公正・中立をケアマネジャーに求めていますが、現実的には無理でしょう。

仮に貴方が、会社員だったとして(パートでもバイトでも良いですが)不当だと分っていても、上司の指示に面と向かって逆らえますか? ケアマネジャーに給料や報酬をしはらっているのは、官庁や行政で無く、属している法人なのですから。

確かに、質の悪いケアマネジャーは存在します。利用者の理解も得ずに事業者と介護サービス契約を行ったり、利用者の心身機能の向上を考えずに利用者の希望だけ優先させ介護度を悪化させたり、 現実にあります。ひどい場合は、ケアマネジャーの本来の仕事をせずに保険請求だけ行ったケアマネジャーも実在しています。

でも、多くのケアマネジャーは、制度の矛盾を考えながら日々奮闘しています。
(考える暇もないかもしれません)
個々の資質の差はあるにしても、それぞれが精一杯利用者の期待に答えられるように走り回っています。



ケアマネジャーに公正・中立ときめ細かな対応を求めるなら、担当の利用者の数とそれに見合う報酬、法人に属さない独立性と地位の確保が必要でしょう。
現在の制度ですと、ケアマネの報酬は最大で、8,500円×50名=425,000円/月です。最大月額425,000円で、365日24時間勤務状態です。(独立・開業したとすれば、事務所経費や活動経費などの必要経費も425,000円から捻出しないといけません。)
これで公正・中立な独立した理想のケアマネジャー業務ができるのか疑問です。


きめ細かな対応と公正・中立を望むのであれば、それなりの報酬と地位の確保が前提と考えてしまうのですが・・・。


ケアマネの多くは担当30名程で、自立できる報酬を望んでいます。

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