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V.教義(成道の内容)

【出家・修行の目的】 生老病死に代表される人生の苦悩を解決すること。

【悟りの内容】
(1) 法(ダンマ・ダルマ)
●この現象世界には、宇宙・万物の摂理、現象を司る力(=一大心霊、神)が存在する。
●人間には魂があり、魂は一大心霊の分霊である。人間は死ぬと終りではなく、肉体が滅びるだけで魂は不滅であり、一大心霊の居る世界(空、実在界)に帰っていく。そしてまた、時を経た後、この世(色、現象界)に別の肉体を得て生まれ変わる。(世界は「空」と「色」の2つがある。)
●一大心霊の意思は、万物の「調和」である。人間も他の生物もこの目的のために一大心霊の意思により、生を受けている。さらに人間の対する目的は、魂の進化である。魂の進化により、この世界の調和を達成する。

(2)因縁・縁起・輪廻
●すべての現象には、原因があり、その結果が現象となって現れている。この世に生を受けたことも前世の自分の行ないによる結果である宿命という縁起の法によるものであり、その後の人間の運命も自分の行ないの結果の現われである。
●魂だけが不滅であり、生物は生死を循環する。色の世界に存在するすべてのものは無常である。

(3)苦・煩悩・涅槃(四諦の真理)
●人の人生の本質は「苦」である。生は苦である。
●苦の原因は煩悩・執着である。この世のすべてのものは無常であるのに、モノに執着することは間違っている。
●苦しみを滅した境地(=涅槃)が、理想である。
●苦しみを滅する実践方法は「八正道」を実践することである。

(4)成仏(=入涅槃、成道)
法を悟った(成道に至った)者の魂は完全な進化を達成し、輪廻から解放され、その魂は空の世界に常駐し、もはやこの世に生を受けることはない。
釈迦の出家の目的であり、仏教の目的は、人生苦を滅することである。
人生苦を滅するには、この世に生を受けないことであるから、魂の進化を目指して修行に励み、ついに成仏することこそが、人間がこの世に生を受けた目的である。

(5)カルマ(業)
カルマとは、因縁生起の法により、モノに執着する想念と行為による悪循環のことをいう。カルマ発生の要因は、怒り、貪り、無知(愚か)の三悪である。
人の魂にカルマが残る限り、輪廻から解放されることはない。カルマを作ってはならない。作ったカルマは断ち切らなければならない。

(6)成道の方法(八正道)
●成道に至る実践のことを修行という。修行の中身は八正道の実践である。
●八正道とは、1.正見、2.正思惟、3.正語、4.正業、5.正命、6.正精進、7.正定、8正念 の8つの項目から成る。
●八正道の実践により、カルマを断ち切り、新たなカルマを生じさせず、瞑想(禅)により調和の心を生み、魂を進化させようという意思が自然に湧き、真我(魂)が目覚め、般若(仏の智慧)が湧いて、ついに成道に至る。