生活保護窓口の現状
〜福祉事務所との闘い〜
平成20年1月8日
生活保護申請の窓口は福祉事務所である。
福祉事務所の窓口で実際にどんな会話が交わされているのか。それは相談、申請に行ったごく一部の人しか知らない。
噂や伝え聞いた話では、それはそれはひどく冷たい対応で知られる。
しかしそこは福祉のプロであり、公務員である。冷たいとはいっても程度問題であろう、と淡い期待は寄せる。
しかし、そんな淡い期待、一縷の温情も期待してはいけない。
私の手元にこういう本がある。
「本当に困った人のための生活保護申請マニュアル」(湯浅誠著 同文館出版)
著者は、生活困窮者支援組織「もやい」の事務局長をされ、1000件を越える生活保護申請に付き添ってこられた方である。
この本は冒頭でその趣旨をこう言い切っている。
「生活保護の申請受給は、福祉事務所との闘いである」。
中を読めばわかるが、闘いの意味は「そういう気持ちで臨まないとうまく行かない」という程度のものではなく、文字どおり「餓死・病死・凍死するかそれとも保護を勝ち取って生き残るか、生死を賭けた真の闘い」である。
闘いとはもちろん現実の殺し合いではなく、言葉のやりとりによるいわゆる「冷たい戦争」であるが、しかし「(一方的に)命を賭けて勝敗を競うゲーム」である。
敵は福祉事務所職員である。その過程や手段を問わず「追い返すこと」が敵にとっての勝利である。
そして彼らは歴戦の戦士である。
敵に勝たせないこと=言いくるめられて追い返されないこと=申請者の勝利、へとつながる。
本には闘いにおける最重要ポイントが次のように示されている。
○敵の武器、手の内、あらゆる攻撃方法を知り、それをかわす技術を身につけること。
○闘いに勝利するためには、己の迷いを断ち、何かをあきらめる心の覚悟が最も大事である。
まるで真剣勝負の武士の心得そのものではないか!!
そのほか本には、闘いに勝利するための心と知識の具体的な準備に関するアドバイスが網羅されている。
実践さながらの「戦闘マニュアル」である。
保護の申請が戦争であったとは、まったく驚きである。