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平成14年7月14日

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| 失業編 | T.はじめに | 転職編 | T.就職活動 |
| U.失業の原因 | |||
| V.失業前後の会社とのやり取り | |||
| W.失業後の事務手続 | U.再就職 | ||
| X.失業中の生活資金 | |||
| Y.失業生活の実際 |
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失業。失業。失業。むなしく悲しい響きである。世間さまに堂々と顔向けができない何となく暗い気持ちである。知った顔に会うのが恥ずかしくて平日に家の近所を出歩けない。友人たちの集まりもつい敬遠してしまう。何ひとつ悪い事はしていないのに、どうしてこんな後ろめたい思いをしなければならないのか?
失業。かつては「大病」「無実の投獄」とともに人生の三大苦難と呼ばれた。かつて終身雇用制が絶対的であった頃、コネ就職が幅を利かせていた頃、企業の数が今ほど多くなかった頃、農林水産業従事者が多数を占めていた頃、失業という状況は、三大苦難と呼ばれるような厳しいことだったということが何となく推測される。未だに身体の奥にとどまった、その遥かな歴史の記憶が、失業を実際以上に感じさせる後ろめたさの正体なのかもしれない。
しかし今、時代は大きく変わり、うねり、失業はごく身の回りにありうる日常的な出来事となった。たこ部屋、強制労働といったにおいがまったく消え失せた現在の雇用環境、その意味では隔世とともに改善されたが、サラリーマン化が進んだこと、そして転職志向が進んだことが、いざ不況となると大量の失業者が溢れる構造となってしまった。失業率は戦後一貫して上昇している。一億総失業時代にもう入ったといってもいい。だとすればそろそろ失業の過去の暗い記憶は忘れ去られても良さそうなものだ。現代の失業は、サラリーマン人生の中で当然に経験しうるものとして捉えなければならない。
失業生活は、本業として仕事を探しながらも、前向きに、自分のこれからの人生にとってのステップになるよう、長期的に人生を考える時期であるという認識に立つことが大切だ。
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1.問題のある失業原因――失業理由に納得しよう
失業とは、仕事を失うこと。仕事を失う原因としては、@倒産、A解雇、B自己都合退職、C定年、D雇用契約満了などがあります。(具体的な失業の原因は表1のとおり)
失業は、労働者にとって唯一の生活手段を失うという重大な事故ですから、失業の原因については自ら納得したものでなければなりません。不当解雇や職場の重大な問題による自己都合退職を原因とする失業のうち納得できない場合は慎重に対処する必要があります。
解雇が不当であると考え、また引き続き同職で働きたい意向を持っている場合は、最終的には民法上の争いとして裁判に提訴して白黒をつけることができます。また、裁判までしなくても相談機関に相談してアドバイスや仲介を受け、納得のいくように会社と交渉をすることができます。また、退職金や解雇予告手当が支給される条件にあるかどうかをよく確認する必要があります。
職場の重大な問題による自己都合退職については、本人が雇用保険加入者である場合、失業給付の支給内容が変わってきますから、職業安定所に「特定受給資格者」(この中に「職場の重大な問題による自己都合退職」が含まれている。)に該当するか事前に確認してから退職する必要があります(特定受給資格者に該当すると支給内容が有利になります)。また、セクハラ被害などの場合は民事訴訟や相談機関を交えた話し合いで損害賠償や慰謝料を取ることも可能です。賃金未払いの場合も行政官庁の仲介などを得て回収すべきです。
2.失業理由の分析――失業を次の就職につなげよう
失業生活の次にくるのは再就職です(現役引退や主婦業への転換者などを除いて)。失業時の一番の生きる目的は再就職先を探すことです。再就職に当たって避けて通れないのが、前職の退職理由です。自分にとっても、再就職する会社にとっても退職理由は重要なアイテムです。ただ特に自己都合退職の場合、実は理由は一つだけではないことがほとんどです。退職当初は自分でもその理由を明確に説明できないことが多いので、退職後、よく考えて、整理しておくことが大切です。
(1) 自分にとっての退職理由
自分の意志で、自分で入社したいと思って希望を抱いて入社した会社。その自分の思いとは裏腹に、何らかの不都合な原因のために、自分の希望を実現することなく夢やぶれて退職を余儀なくされた、というのが多くの中途退職のケースではないでしょうか。人生の挫折・失敗とも言えましょう。失敗は仕方のないことですが、再就職に当たっては、同じ失敗を繰り返さないことが大切です。それには前職の@入社理由、A在職中の現実と自分の気持ち、B退職理由、をよく分析すると、次に再就職すべき会社・職務が明確になってきます。(退職理由が解雇であっても同様です)
(2)中途社員募集会社にとっての前職退職理由
会社が中途採用を実施するとき、どの会社でもほぼ必ず面接で質問するアイテムとして、応募の動機と前職の退職理由があります。「前職をなぜ辞めたのか」ということと「当社になぜ入りたいのか」ということは直接間接に必ずつながっていなければなりません。中途半端な理由で前職を辞めたと判断されれば、社会人として失格、また次も同じことをするだろうということで、採用されません。
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1.雇用契約終了の確認
雇用関係の終了に際して、会社と本人は必要な事務手続きをしなければなりません。まずは雇用契約終了の確認です。当然退職の場合は、時機の到来とともに当然に雇用関係が終了しますので、確認書類は特に存在しません。解雇の場合は、会社から解雇通知書が交付されます(交付されない場合は請求して、解雇の事実を文書で残しておいた方がベターです)。自己都合退職の場合は退職届を提出します。その場合の退職日については、退職の意思表示の日から民法や就業規則の定めに従い、一定期間経過後の日とします。
2.退職の意思表示の日から退職日当日まで
円満退職の場合、現職の仕事の引継ぎは社会人としての当然の責務です。会社の指示がある場合、引継ぎを誠実に行いましょう。
退職に当たって、退職金、解雇予告手当、有給休暇の消化などを確認しておきましょう。
最終勤務日の最後には、健康保険証と会社から貸与されていた物を返還し、私物を引き取ります。
3.退職日以降の会社からの送付書類
退職以後、会社からは次のものが自宅宛てに送付されますので、漏れのないよう確認しましょう。
送付書類 期限 最終月の給与明細書 給与支給日+郵送所要日数 源泉徴収票 退職日以後1ヶ月以内(※年末調整時期に送付する会社もある) 離職票および離職証明書 退職日(※給与支給日とする会社もある)以後+10日+郵送所要日数 年金手帳、雇用保険証 本来は入社手続き後、本人に返還すべきものだが、会社保管の場合は必ず返してもらうこと。
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1. 雇用保険
失業すると一定の雇用保険加入者は雇用保険より失業給付の受給権が発生します。会社から離職票および離職証明書が届いたら、直ちに必要書類を整えて職業安定所に提出します。
2. 社会保険
退職すると在職中の社会保険の適用関係が切れます。失業中は、自分で手続きを行って新たに加入する必要があります。
退職の事実を証明できる資料(離職票など)を持って市区町村役所へ行って国民健康保険と国民年金の加入手続きを行います。
―――これであなたは滞りなく失業の手続きを終えることができました―――
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1.生活の目安
失業は、労働者にとって唯一の生活手段を失うという重大な事故です。
短期間の失業を経た後、また再就職して元の生活に無事戻れれば良いのですが、一部の人は長期失業の末生活資金の枯渇による家庭崩壊やホームレスへ転落するケースも現実に起こっています。失業者はこのようなことも頭の隅に置いて生活資金がどれくらい持つのかを計算しておく必要があります。
なお、生活費の見積り計算において支出額は、在職時と同額を見積もるべきでしょう。失業したからといって急に生活水準を落とすことは現実には困難です。気持ちはあっても結果としては在職時と同額程度の出費となることが多いようです。
2.失業給付
在職中に一定の雇用保険加入者であった者は、一定の手続きを経て、一定額の失業給付を一定期間受給することができます。受給期間は次のとおりです。(表2)
給付金額は、在職中の給与の7〜5割相当額です。生活者としては厳しい支給率となっています。
また、給付期間についても実に短い期間しか保障されていません。自己都合退職者では3ヶ月から5ヶ月、会社都合退職者でも3ヶ月から最大11ヶ月の期間しか支給されません。失業給付しか生活のあてがない人はのんびりする暇などまったくありません。
3.その他
(1)預貯金
短期の生活資金は失業給付で、長期の資金は預貯金で充てることが失業生活時の基本です。
(2)退職金
10年以上の長期にわたって勤続した人はある程度まとまった退職金が支給されるようです。ただし、支給額は勤務していた会社によってまったくのピンキリです。最近では退職金制度自体がない会社も出現しています。
(3)アルバイト収入
短期間での就職が困難で、生活資金に余裕もないと判断した場合、まず本業より先に何らかのアルバイトを見つけ、アルバイトをしながら本業を探す方法があります。ただ、中高年層でコネのないアルバイト探しはかなり困難で、また見つかったとしてもその就業待遇において相当の辛抱が求められます。
(4)借金
自己資金が底をついた時、知り合い縁者からの借金が最後の手段です。公共機関やローン会社からの融資はほとんど期待できません。
(※)生活保護
通常、失業者で家計が崩壊した者に生活保護は適用されません。
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失業の原因は先に見てきたように様々ですが、自己都合退職の場合、会社の不満や疲れ、ストレスが少なからず溜まっており、会社を辞めた当初のから10日〜2週間は、会社からの開放感で実に実に爽快な気分です。眠りたいだけ眠り、食べたいときに食べ、すべての時間を自分の好きなように使うことができるのです。
しかし、その期間を過ぎると何もしないのんびりとした生活に少しずつ飽きてきます。疲れも十分に取れたことだし、そろそろ就職活動でも始めようか、という気持ちになります。
さて就職活動。まずは自分が次に就職したい職種を絞って、手近なところから新聞広告、新聞チラシ、インターネットを見て、書店で求人雑誌を買って、ハローワークへ行って求人情報に目を通します。次に履歴書と職務経歴書を作成し、興味のある会社に送付する、というのが一連の流れです。はじめのうちはいろいろとやることもありますが、慣れてくるとすぐに終わってしまいます。ここではじめてショックを受ける人もいるかもしれません。自分のやるべきことが何もないということに気づいて…。
失業生活とは、貯金が毎日減っていく不安を抱えながら、何もすることのない膨大な時間と戦うことでもあるのです。
人によって失業生活の過ごし方はいろいろです。毎日家に閉じこもる人、毎日パチンコに行く人、毎日ふらふらと街のどこかに出かける人、今までやりたかったことに思う存分専念する人、家事に力を入れる人…。
失業すると実に不思議なもので、ビールを飲んでもうまくない、テレビを見てもおもしろくない、一緒に遊んでくれる友達は当然仕事中、何をしても満足しない現象に襲われます。だから、働いているときにやりたいことがあってもなかなかできなかったと言う人は、こんな時こそいい機会です。スポーツや運動を始めるにもいい機会です。そしてなにより自分自身とじっくりと向き合うよい機会でもあります。
就職情報は毎日あるわけではありません。一つの媒介につき週に1回くらいです。人によってそれぞれ違いますが、情報収集は週に1〜3回くらいになるでしょうか。応募した書類が選考を通ると面接の連絡が入ります。落ちると不採用通知が送付されてきます。求職失業生活は、応募会社からのいい連絡をひたすら待ち望む日々です。生活のリズムは崩れがちです。朝早く起きられなくなります。経済的精神的不安から体調は崩しがちです。
いくらあせってもなるようにしかなりません。気を楽に持つよう心がけることが大切です。普段は忙しくてできないようなこと、毎日日記をつけるとか、コーヒーを豆から時間をかけて作りゆとりを楽しむとか、丹念に家事をこなすとか、生活と気の持ちように工夫が必要になってきます。就職活動のリズムについても定期的に面接予定が入るように履歴書を定期的に送付して生活リズムを作っていくようにするとよいでしょう。
就職が決定するまでどのくらいの期間がかかるのか。人によってまちまちですが、一般に年齢が高くなるほど再就職は困難になり期間を要します。就職活動の進行状況が前進していると感じていれば、いつかは決まるだろうと言う予感もあるでしょうが、いくらやってもなかなか前進が見られないとき、このまま永久に決まらないのではないかと思うときもあります。しかし、求める者には必ず与えられます。時間はかかっても必ず与えられます。もちろん、どうしたらもっと先まで進めるのか考え、工夫する努力が必要ですが。
いつ終わるとも知れない失業の日々。すさみ始める生活。社会と何ら関わりを持たない生活に自分の存在感を無と感じ、生きる意味さえ見失うこともあります。しかし神様は必要があってその人にそういう時間を作ったのです。この試練に耐えている者は決して自分だけではありません。心がしおれたときも、ただひたすら明かりが見えるまで耐え抜くことしかないのです。
失業すると仕事があることのありがたさが実によくわかります。そして、苦労の末、次の仕事が決まったとき、仕事に対する考え方も必ず変わっているはずです。
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1.再就職の目標
まずやらなければならないことは、先に述べましたが失業理由の分析です。前職の@入社理由、A在職中の現実と自分の気持ち、B退職理由、をよく分析すると、次に再就職すべき会社・職務が明確になってきます。20歳代であれば、前職とまったく違う分野の仕事へ一から挑戦することも可能です。
再就職はいずれの場合でも新たな人生の再出発です。自分はどんな仕事がやりたいのか改めてよく考えることが必要です。そして、これまでの自分の実社会での経験と友人などからの情報を踏まえて、自分が今度はどんな会社のどんな環境でどんな仕事をして、どのくらいの賃金を得たいのか、どんなキャリアを積みたいのかなどだいたいのイメージを固めていきます。
ここで固めたイメージが再就職の目標です。ものごとはなんでもそうですが、はじめに立てる目標が一番大切です。この部分は十分に時間をかけて行う必要があります。
2.中途採用就職とは
誰もが経験する学卒就職。この時の募集企業は引く手あまた、無制限です(採用されるとは限りませんが)。しかし、中途就職の募集企業は極めて限られます。公務員には年齢制限があります。有名企業で中途の募集があるのは、極めて優秀な専門職のみです。ですから応募可能企業はほぼ中小企業に限られます。初めての中途就職挑戦者は、この時初めて学卒者の価値の高さに気づいて呆然とする人もいるかもしれません。
中途採用と新卒採用は企業側の意識として大きく違う点があります。新卒者ははじめて社会に出る人たちという認識で迎えます。基礎能力はあるが、社会的能力はゼロという認識で迎えますので、まずは会社生活の基礎研修などを行い、その後配属しても職務に関するOJT(実務教育)ということで先輩社員の指導があり、最初はできなくても当たり前という意識があります。
それに対して中途採用。新卒採用が職種について限定しないか、おおざっぱなくくりしか設けないのに対し、中途採用は職種限定となります。経験があるなしにかかわらず、会社生活の基礎を身につけていて、仕事も既にある程度できるという前提の下で採用します。だから会社は中途採用者に対して仕事の内容の引継ぎをする事は当然ですが、仕事の知識をていねいに教えることはしないのが原則となります。
30歳以上の者の採用は当然即戦力を期待してのものです。未経験職種で採用される事はかなり困難です。
35歳以上の者の採用は管理職か専門職またはその候補生としてその戦力を期待するものです。
気を取り直して中小企業へ中途就職に挑戦しましょう。
3.仕事探しの媒介
仕事のイメージが決まったら、いよいよ仕事探しに入ります。探し方は多くの場合、職業紹介媒介を通じて探すことになります。職業紹介媒介の主なものは次のとおりです。@職業安定所、A求人雑誌(B-ingなど)、B新聞広告(朝日新聞、日経新聞など)、Cインターネット求人情報、D企業合同説明会、E民間職業斡旋業者登録、Fチラシ広告など。
職種や年齢、経験・能力、採用身分、エリアによってそれぞれの媒介に得意分野がありますので、その時の自分の就職希望条件にふさわしい媒介を見つけることがポイントです(例えば家の近所でパートとして働きたい場合はチラシ広告、ホワイトカラーの高能力者なら日経新聞が有利など)。また媒介選びはその時の自分の年齢と状況及びその時代の特徴によっても変わります。最近では不況就職難とパソコン求人検索システム導入の理由で職業安定所の求人情報がさらに重みを増しています。
4.応募
興味のある求人があったら、履歴書と職務経歴書を作成して応募をします。
職務経歴書には決まった書式はありません。大切なことは応募書類を通して就職の意欲を示すことに尽きます。応募する職種に対応する自分の能力・実務経験・保有資格は積極的かつ明確に表現します。意欲を示すために別紙でカガミ文をつけて自分の思いを書き記す方法もあります。
5.選考
(1)選考手順
会社が選考を行い、内定者を決定するまでのパターンは次のとおりです。
(ア)書類選考→(イ)説明会→(ウ)筆記試験→(エ)担当者面接→(オ)管理職面接→(カ)役員面接→(キ)内定
ただしこれは最大値であって、一番多いパターンは
(ア)書類選考→ (オ)管理職面接→(カ)役員面接→(キ)内定
くらいが中途採用としては一般的です。
選考過程が多い会社は、時間がフレキシブルに都合のつかない在職中転職希望者には対応できません。反対に会社の方が面接日程を応募者の都合を聞きながら決めてくれるところもあります。
(2)不採用通知
就職の応募に対して不採用通知はつきものです。まったく落ち込むことはありません。会社の選考基準は、会社によってそれぞれ求める人物像がまったく異なります。能力がある、ないという単純なものではありません。反対に合格したからといっても、単に会社が求めている人物像にたまたま一番近かったというだけの話です。不採用通知は、能力を否定するものでもなければ、ましてや人間を否定するものでは決してないのです。気にせずに次の会社を探すまでの話です。
(3)書類選考のチェックポイント
会社の採用担当者が重視する書類選考のポイントは、主な共通項として次のとおりです。
書類選考のポイント 1 全体の感じとして、ていねいに作ってあるか。まともに字は書けるか。 2 求めている年齢と比べてどうか。 3 求めている能力・職歴と比べてどうか。 4 転職回数が多すぎないか。短期間で辞めていないか。 5 顔写真からどんな印象を受けたか。 6 求める学歴と比べてどうか。 7 全体として人物に魅力を感じ、一度あってみたいと思えたか。
(4)面接のチェックポイント
面接は採用試験の中で最も重要な項目です。応募者が多い場合は、書類選考で面接可能な人数まで機械的にふるい落として人数を絞り込みます。反対にいえば書類選考はふるい落とされないようにどう自分をPRするかということです。
先にも触れましたが、会社の選考基準は実にあいまいな、あってないようなものです。だからいかに面接者に気に入ってもらえるか、それがほぼすべてと言ってもいいでしょう。恣意的な世界なのです。それでは面接者はどういう人を気に入るかということですが、それは次のとおりです。
面接者の着眼点 1 礼儀の正しく、謙虚さが感じられる人 2 ハキハキと通る声で話ができる人 3 社会人としての身だしなみ、立ち居振舞い、言葉づかいができている人 4 表情が豊かで、できれば容姿も端麗な人 5 質問に対して的確に答えられる人 6 入社したいという強い意欲が伝わってくる人 7 募集ポストの仕事ができると判断された人 8 協調性に問題がないと判断された人 9 実際に会ってみて、人間として何らかの魅力を感じ、好感が持てた人 10 人生に対して何らかのポリシーがあり、前向きに生きていると判断された人
恣意的な世界とは言いましたが、好印象を与えるための以上の要素は多くの面接者の基準に共通していることでもあります。
以上をクリアできれば、最終内定前までは合格です。最終内定は2、3人に絞られた他の候補者との比較です。出来が良さそうな方とか、給料希望の安い方とか、歳の若い方とか、容姿のきれいな方とか、言うことを素直に聞きそうな方とか、社長が気に入った方とか、後は運次第です。
面接時に聞かれる質問はだいたいのところは決まっています。次のとおりです。
面接時の質問事項 1 応募理由 2 過去の会社の退職理由 3 過去の会社での具体的経験内容 4 募集職種・ポストの具体的職務遂行能力の確認 5 希望給与額または前職の給与額 6 家族、家庭、家、親のこと 7 仕事と婚姻、子供等にかかる将来のこと 8 自分で自覚する長所と短所について
会社を代表する面接者といっても、決して人間として立派な人というわけでも、面接のプロと言うわけでもありません。むしろそういう人は少数派です。応募者に対して失礼な質問や態度を示す人もよくいます。自分勝手な仕事論や人生論に固執している人もいます。社長面接で中には、面接と関係なく自分の社会に対する思いを数時間も応募者に演説するヒマ人もいます。人事担当者の中にも法律・規制に触れるようなプライベートな質問を平気でする人もいます。採用の法律・規制をそもそも知らない無能力な担当者も相当多いのが現実です。
さて、面接の目的は採用を勝ち得ることで、採用を勝ち得るためには面接者に気に入られることだというところに戻りましょう。いい受け答えができるために、予め想定質問に対して回答の準備をしておくことが必要です。
応募書類や面接での受け答えは、応募を繰り返すことによって磨かれていきます。ですから、応募する会社の選択も最初のうちは練習のつもりで軽い気持ちで決めてどんどん履歴書を送付しながら、リズムを作っていくことも大切です。
6.内定と入社承諾
ついに内定を勝ち取り、入社を決意するに当たって最低限確認しておくべき事項は次のとおりです。
要 素 内 容 1 職種、職務の具体的内容 ・どんな仕事か
・役職はつくのか(責任はどの程度か)
・自分の仕事は上下左右周辺の人とどういう関わりを持つか2 勤務地 ・通勤時間はどれくらいか
・勤務地異動はあるのか3 給与、賞与 ・基本給はいくらか
・どんな手当がつくのか
・残業手当はつくのか(労基法どおりにつくのか)
・賞与はどんな計算で、どれくらい支給されるのか4 労働時間(残業時間)、休日、休暇 ・始業、終業時刻は何時か
・休日は週にまたは月にどのくらいあるか
・残業時間は一日または一ヶ月にどれくらいあるか
・年休は実際にとれるのか5 身分と雇用期間 ・どんな身分となるのか
(正社員、契約社員、パートタイマー、派遣社員)
・契約期間はいつまでか、更新はあるのか(正社員以外の場合)
内定をもらった後、面接の中で聞き足りなかったこと、わからないことを確認して、最終的には本人が入社するか辞退するか意思表示をします。
待ちに待った内定ですが決して喜び勇んですぐに入社の承諾をしてはいけません。このとき確認を怠ると入社してからトラブルの原因ともなります。入社してから条件が違うということは実によく聞く話です。必ず確認が必要です。
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1.中途採用の覚悟
中途採用の制度は、小零細企業においては以前からありましたが、大企業では、現在でも一部の極めて優秀な人材のみしか入り口を設けていません。中堅企業において新興企業の増大とともに近年活発に行われるようになり、大多数の中途採用者が再就職する会社規模は中小企業に属します。
一方、自分が今まで新卒就職して在籍した会社の多くは大企業か中堅企業に属します。
大企業では経営を円滑に進めるため様々な制度が存在し、社員に対する配慮も及んでいる場合が多いのに対し、中堅企業では制度も社員に対する配慮も不十分なところがほとんどです。
また企業文化(企業独自のクセ)というのが必ずあり、仕事のありようも同業同種であっても各社で大きく異なるところが日本企業の特色です。これらのことは転職した人でなければ、比較対象が存在しない人間には決してわからないものです。
中途採用によって、年齢と職位の上下関係がいとも簡単に逆転する点も覚悟が必要です。
中途採用者はこのようにいくつもの文化の違いを必ず体験します。初めての転職者の多くは少なからずショックがあるでしょう。中途採用就職とは、物事の根底から価値観が違う世界で働くということなのです。前職で学んだ知識は活用できる範囲で大いに活用すべきですが、価値観・会社のルールは早く新しい会社に合わせるように心がける必要があります。
しかし、何といっても最悪の失業状態から、また職を得て働くことができ、継続的生活収入を期待することができるようになりました。人生のどん底を経験した失業経験者は、必ず以前よりひとまわり大人になっているはずです。
2.社会保険手続
(1)失業給付
失業給付の手続きをした人でまだ、支給残日数が残っている人は、入社日から1ヶ月の間に採用証明書か雇用契約書を持って職業安定所に行き、入社日の前日までの分の認定を受けて最後の給付手続きを行います。この時、一定の条件を満たす人は再就職手当の申請をして2ヶ月後位に給付を受けることができます。
(2)国民健康保険
入社すると健康保険に加入しますので、失業中に加入していた国民健康保険喪失の手続きを市区町村で行います。
(※)国民年金の手続きはありません。