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>彼女は丘の上からモノメイトを投げる(6)

 

「──だから、ゴメンってば」
「うううぅ、ちぇいんダメなんだぁ……」
「いやあれは話の流れっていうか、ね」
「ルチェットも喜んでくれると思ったから手に入れたのにぃ」
 アンジェリナは地面にのの字を書きながらスネている。
「あーもう、ホントあたしが悪かったわ。チェインソードはイイ武器だし、アンが
使えば百人力ってカンジよ」
「本当にぃ……?」
「モチのロンよ。そのアンと組んだからには負けられないわ」
「……ウン、そうだ〜」
 スックと立ち上がるアン。
 やれやれとルチェットは大きく息を吐き、そこでそれに気が付いた。
「なみ……だ……?」
 アンロドイドであるアンジェリナの双方の瞳から、つぅっと一滴こぼれ落ちる。
「あらぁ、冷却水が〜」
「うわぁっ、こわっ!」
 思わず後ずさりするルチェットに、
「なぁんてね〜、コレよコレ〜」
 蓋の開いたモノメイトドリンクをチラつかせるアンジェリナ。どうやら先ほどの落
ち込みからはもう立ち直ったようだ。
「──で、いいかしら? もう始まっているのだけれど」
 サフィの少々怒気を含んだ言葉にルチェットは、
「いつでもオッケーよ。さっさと行ったら?」
 と返す。
「あっそう。ではお先にしつれ〜い」
 髪を掻き上げ、小馬鹿にした言葉を残してサフィたちは右手にあるゲートに向かっ
ていった。
「よし、あたしたちも行くよ。あっちの道から行こっ」
「おーう! がんばるぞ〜」
 二人はサフィたちとは逆方向にあるゲートに向かっていった。
 傍らにあるスイッチを入れると、ゲート上のレーザーが赤から緑へと変わる。ロッ
クが解除された証だ。
 その扉をくぐり、ほそい道を先へと進む。
 ──が、口を尖らせてルチェットたちは引き返してきた。
「開かないじゃない。ったく」
「向こう側にスイッチがあるみたいだね〜」
「あーもう、なんなのよっ」
 足音を響かせながら、サフィたちが通ったゲートに向かうルチェットだった。

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