「──だから、ゴメンってば」 「うううぅ、ちぇいんダメなんだぁ……」 「いやあれは話の流れっていうか、ね」 「ルチェットも喜んでくれると思ったから手に入れたのにぃ」 アンジェリナは地面にのの字を書きながらスネている。 「あーもう、ホントあたしが悪かったわ。チェインソードはイイ武器だし、アンが 使えば百人力ってカンジよ」 「本当にぃ……?」 「モチのロンよ。そのアンと組んだからには負けられないわ」 「……ウン、そうだ〜」 スックと立ち上がるアン。 やれやれとルチェットは大きく息を吐き、そこでそれに気が付いた。 「なみ……だ……?」 アンロドイドであるアンジェリナの双方の瞳から、つぅっと一滴こぼれ落ちる。 「あらぁ、冷却水が〜」 「うわぁっ、こわっ!」 思わず後ずさりするルチェットに、 「なぁんてね〜、コレよコレ〜」 蓋の開いたモノメイトドリンクをチラつかせるアンジェリナ。どうやら先ほどの落 ち込みからはもう立ち直ったようだ。 「──で、いいかしら? もう始まっているのだけれど」 サフィの少々怒気を含んだ言葉にルチェットは、 「いつでもオッケーよ。さっさと行ったら?」 と返す。 「あっそう。ではお先にしつれ〜い」 髪を掻き上げ、小馬鹿にした言葉を残してサフィたちは右手にあるゲートに向かっ ていった。 「よし、あたしたちも行くよ。あっちの道から行こっ」 「おーう! がんばるぞ〜」 二人はサフィたちとは逆方向にあるゲートに向かっていった。 傍らにあるスイッチを入れると、ゲート上のレーザーが赤から緑へと変わる。ロッ クが解除された証だ。 その扉をくぐり、ほそい道を先へと進む。 ──が、口を尖らせてルチェットたちは引き返してきた。 「開かないじゃない。ったく」 「向こう側にスイッチがあるみたいだね〜」 「あーもう、なんなのよっ」 足音を響かせながら、サフィたちが通ったゲートに向かうルチェットだった。 |
>next
>back