★ ウソップ童話集 ★


昔、娘が小さい頃に、せがまれて、よくでまかせの童話を聞かせてあげたことがある。名づけて「ウソップ童話」‥‥‥こういう親に育てられると、一体、どういう人間になるのだろう。不安である。(^^;;

カバさんの池
日照り続きのアフリカで、カバさんが水浴びに池にやって来た。水が少なくなった池にカバさんがいたので、「僕も入れておくれよ」と言うと、「水が少ないんだからダメ」と断られてしまった。仕方がないので、隣の池に行くと、やはりカバさんが入っていたけれど、「二人で入ったら、水かさが増えるからいいよ」という返事。喜んで入れて貰ったら、水かさが増えて、二人ともおぼれてしまった。

金の斧銀の斧
ある日、樵が泉のそばで斧で木を切っていたら、手が滑って、斧が泉の中へ飛び込んでしまった。樵が途方に暮れていると、泉の中から金の斧と銀の斧を持った女神様が、頭に鉄の斧が刺さったまま浮かんできた。

北風と太陽
北風と太陽がどちらの方が強いかとケンカして、どちらも譲らない。ちょうどその時、道の向こうからマントを着た旅人がやってきたので、それでは、あのマントを脱がせた方が勝ちということになった。最初に北風がヒューっと風を吹かせると、旅人は山の向こうの方へすっ飛んでいってしまった。それではと、今度は太陽がジリジリと陽を強くすると、旅人は真っ黒こげになってしまった。

骨をくわえた犬
骨をくわえた犬が意気揚々と川に架かる橋の上にやって来た。ふと川の中を見ると、骨をくわえた犬がこっちをみているのに気がついた。「よし、あの骨もいただいてしまおう!」と、ウーと唸ったら、川の中の犬がワンと吠えたので、骨が口から落ちて、川の中から飛び出してきた。

3本の矢
喧嘩ばかりしている3人の王子を呼んで、王様が一番下の王子に1本の矢を渡して、折ってみろと言った。一番下の王子が力を入れると、矢はぽきっと折れてしまった。今度は王様は3本の矢を渡して、「1本の矢は簡単に折れるが、3本まとまれば折れないぞ」と言った。
すると、一番下の王子は、3本の矢を弓につがえて、2人の兄の王子と父の王様を射殺してしまい、自分が王様になってしまった。

パンドラの箱(その1)
決して開けてはいけないという神様からの言いつけを破って、パンドラが箱を開けてしまったら、苦しみや怒りや憎しみや病気やあらゆる全ての災厄が箱の中から飛び出していった。災厄が飛び出していった後の箱の中には、金銀宝石が山のように残っていたので、パンドラは幸せに暮らした。

パンドラの箱(その2)
あらゆる全ての災厄が飛び出していった箱の底に残っていると言われていた「希望」さえ残ってはいなかった。

アリとキリギリス
春……アリさんは、せっせと家の片付けをしていた。キリギリスさんは、歌を歌っていた。
夏……アリさんは、せっせと食べ物を集めていた。キリギリスさんは、歌を歌っていた。
秋……アリさんは、せっせと冬篭りの仕度をしていた。キリギリスさんは、歌を歌っていた。
冬……アリさんは、働きすぎて過労で死んでしまった。キリギリスさんは、アリさんの家でぬくぬく暮らそうと思ったが、遊びすぎで太ってしまっていて家の中に入れずに、凍え死んでしまった。

みにくいアヒルの子
そのアヒルの子は、兄弟の中で1羽だけ姿かたちが違っていたので、「みにくいアヒルの子」と呼ばれていた。そんなある日のこと、大きな白い美しい鳥が飛んできたので、みにくいアヒルの子は、みにくい白鳥の子だったことが判った。

傘地蔵
年の暮れに、おじいさんが傘を売りに雪の中を町まで出かけたが、全然売れないので、とぼとぼと帰る道脇に、6体のお地蔵さんが、雪の中に立っていた。信心深いおじいさんは、お地蔵さんに売れ残った5つの傘をかぶせてあげて、傘の足りないお地蔵さんには、自分のかぶっていた手ぬぐいをかぶせてあげた。 家に戻って、おばあさんにその話をしたら、すごく叱られた。(^^;;
夜中になって、家の外でなにやら音がするので、おじいさんが見に行ってみると、戸の前に、手ぬぐいをかぶったお地蔵さんが立っていて、「俺にも、ちゃんとした傘をよこせ!(▼▼メ)」とカツアゲされてしまった。
めでたし、めでたし! (゚゜)バキッ ☆\(--;)

アリと鳩 (その1)
水溜りの落ちたアリさんが溺れそうになっているのを見かけたので、鳩が葉っぱを落としてあげたら、ちょうどアリさんの上に落ちてしまい、何とか水溜りから這い上がれそうだったアリさんは、溺れてしまった。

アリと鳩 (その2)
鳩に葉っぱを落として貰ったお陰で、水溜りから助かったアリさんが、その数日後、鳩が止まっている木の側を鉄砲を担いだ猟師が歩いているのに出くわした。見つかったら撃たれてしまうと思ったアリさんが注意を逸らそうと必死になって猟師の足に噛み付くと、びっくりした猟師の鉄砲が暴発し、たまたま鳩に当たってしまった。

泣いた赤鬼
赤鬼が人間と仲良くしたいのを知った青鬼はわざと暴れて、赤鬼に追いやられるようにしたのだが、それを見た人間達は「仲間を見限るような仁義の無いヤツだ!」と赤鬼をぼこぼこにしたので、赤鬼は思わず泣いてしまった。

かぐや姫
竹取りのお爺さんが竹林に中に入って行くと、1本の光り輝く竹があったので、お爺さんが鉈で切ってみると、中には真っ二つになったかぐや姫が倒れていた。

パトラッシュ、ぼく疲れた
ネロがルーベンスの絵の前で眠りについてしまうと、空から天使達が下りてきて、パトラッシュに花の首飾りと腰蓑をつけてくれたので、パトラッシュは天使の奏でるアロハウエの音楽に合わせて踊りだしました。‥‥‥フラダンスの犬(゚゜)バキッ☆\(--;)


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