茶色の図鑑
Photo Album of Brown
渋くて味わいのある色・茶色・を楽しんでいってください
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2009.7.29
茶色は落ち着いた色です。晩秋の林の色などを見ていると、「1年間ご苦労様でした」と言いたくなります。でも地味に見える茶色も、時としておしゃれにみえることもありますね。今日は自然な茶色の写真を図鑑にしてみました。気軽に眺めてください。

《秋の上高地・田代池湿原とカラマツ写真》
秋に上高地の田代湿原を散歩していると、霞沢岳を背景にカラマツの葉が茶色くなっていました。カラマツの茶色の葉はとても、おしゃれに見えました。さらに秋が深まると、カラマツの葉がパラパラと音を立てて散ります。散歩道に積もった茶色のカラマツの葉を踏みながら歩くのも、秋の楽しみです。上高地安曇野の旅もご覧下さい。

《北海道の秋・牧草のロール写真》
屈斜路湖近くの牧草地に、牧草のロールが置いてありました。夏に伸びた牧草を刈って、ロール状に巻き冬場の牧草にするそうです。北海道の秋は8月の下旬にやってきます。秋の深まりとともに、このロールがだんだんと茶色くなって行きます。屈斜路湖の花旅もご覧下さい。

《弟子屈町麦畑写真・麦秋は夏の色です》
夏の緑の風景のなかに、麦秋(麦の色づく時期をいう・夏の季語)の茶色は新鮮に見えます。北海道の平原にビールに使う大麦が収穫を待っています。麦は夏に茶色く色づきます。この麦はどのようにビールに変って行くのでしょうね。

《アサギマダラ蝶写真・浅黄色と茶色がおしゃれ》

《茶色翅が印象的なヒョウモン蝶写真》
長野県白馬村の八方尾根を歩いていると、アサギマダラ蝶が翅を広げていました。翅を広げると10cm以上あり、その優雅な姿に息を呑みます。アサギマダラの名前は浅黄色(薄い藍色)からきていますが、きれいな赤茶色も見事です。ヒョウモン蝶も茶色の翅が印象的です。チョウの翅の色は鱗粉という物質で光を反射しています。チョウによっては見る方向によって色が変わって見えることもあります。白馬山麓チョウと花旅、安曇野蝶と花の旅もご覧下さい。

《イガクリの写真・クリの茶色は秋の色です》
横浜市と藤沢市の境にある、横浜薬科大学近くは、横浜とは言っても、静かな田園風景が広がります。秋に散歩をしていると、クリの栽培農家がありました。イガグリが割れて、美味しそうな種子がのぞいていました。イガの部分が実で、食べる部分が種子です。一般的に木の実は熟して糖分が多くなると、美味しそうな赤茶色に変化します。茶色は美味しさを示す、色なのかもしれません。横浜実りの秋もご覧下さい。

《トビの写真・茶色い後姿がかっこいいですね》

《ススキとスズメ写真・スズメの羽も茶色くかわいいです》
鎌倉を散歩していると、トビによく出会います。稲村ガ崎付近にはたくさんのトビが生息しています。近くで見るとさすがタカ科の鳥であることを、かっこいい後姿が語っています。鎌倉動物アルバムもご覧下さい。
鎌倉源氏山付近を歩いていると、スズメがススキの枯れ尾花にとまっていました。スズメの体重は、わずか20g程度しかないそうです。とても軽いんですね。その茶色い背中がかわいいですね。この茶色い羽は土の地面などに対する、保護色のようです。鎌倉秋の花たよりもご覧下さい。

《有田の古い墓とドンバイ塀写真》

《有田のドンバイ塀写真》
佐賀県有田町は世界的に有名な有田焼を生んだ、磁器の街です。陶磁器市の時期はとてもにぎやかですが、冬はひっそりとして、ゆっくりと見学や買い物ができます。陶磁器屋さんの裏道(ドンバイ塀通り)を歩いていると、茶色いしゃれたドンバイ塀がありました。この茶色い破片は陶磁器を焼いた窯の破片だそうです。この窯の破片が柿右衛門などの名品を生んだ、伊万里焼きを焼いたものの残骸であると聞くと思わず「ご苦労様でした」と言いたくなりました。これを塀に塗りこんで大事に使っている有田の人たちに感謝します。大事に残していってください。長崎有田ハウステンボスの旅もご覧下さい。
このドンバイ塀の赤茶色い色は、土に含まれる鉄分が高熱で酸化されてできた色です。レンガの色と似ていますね。理由はともかく、年月を感じさせる渋い色ですね。赤色図鑑もご覧下さい。

《京都大徳寺の瓦を塗りこんだ塀写真》
京都大徳寺を散策していると、茶色の土に古瓦を塗りこんだ、洒落た土塀がありました。その模様を見て、廃品を美しいデザインに変えて再利用する、昔の人の知恵に感動しました。廃品が土塀の強度を増す一石二鳥の例ですね。先日東山魁夷の画集を眺めていたら、この土塀のスケッチを見つけました。

《妙心寺退蔵院ひょうたんの塗り壁写真》
妙心寺の塔頭の一つ退蔵院は瓢鯰図で有名ですが、その茶室に瓢箪形の窓がありました。茶色の塗り壁と瓢箪がしゃれていますね。この瓢箪はどんな鯰を捕まえるのでしょうかね。

《南禅寺の法堂の木肌写真・渋い茶色いです》
南禅寺の山門や法堂の柱は、長い年月できれいな茶色に変化しています。寺の柱が茶色く変化した様子を見ると、できてからの長い歳月を感じます。木の柱も歳月が渋さを作るのですね。京都の紅葉は見事ですをご覧下さい。

《醍醐寺三宝院の唐門写真・400年の歳月で茶色に》
世界遺産である醍醐寺は創建874年で由緒ある寺ですが、豊臣秀吉由来の寺としても有名です。醍醐の花見として有名な歴史の舞台でもあります。醍醐寺の三宝院に国宝の唐門がありますが、できて400年の歳月で見事な茶色に変化しています。木に含まれるタンニンによって、茶色く変色しているようですね。現在では木材が変色するのを嫌って樹脂でコーティングする建材も多いですが、昔は柿渋(タンニンを多く含む)をわざと塗って、タンニンで茶色く変色させ、木材を保護したようです。

《積丹半島のコンブの写真・コンブも茶色です》
積丹半島で海の中を覗きこむと、茶色のコンブが見えました。コンブやワカメは褐藻類といって、植物ですが茶色です。これはコンブが緑色の葉緑素(クロロフィル)の他にカロチノイドの仲間であるキサントフィル(黄色)、カロテン(赤色)などを含むために茶色く見えます。生のワカメなどを熱湯に入れると、そのほかの色素が熱で不安定になり、葉緑素の緑色によって、きれいな緑に変化します。同じようにノリも火であぶると緑になります。積丹半島の植物と自然もご覧下さい。

《セピア色に染まる三渓園夕照写真》
夕方横浜三渓園を散歩していると、日が暮れてきました。セピア色に染まる園内は、ここが横浜であることを忘れさせます。三渓園は明治の貿易商、原富太郎が生糸の貿易で財を成し廃仏毀釈で見捨てられた京都や鎌倉の文化財を買い集めて作りました。三重塔も茶色いシルエットとなって、セピア色の夕照が素晴らしい場所です。

《コーヒーの茶色も良いですね》
茶色の写真を図鑑にしましたが、楽しんでもらえたでしょうか。原稿を書きながら飲んでいたコーヒーも茶色かったので図鑑にのせてみました。コーヒーは、コーヒー豆を煎る為に豆に含まれる糖分が焦げて茶色くなるようです。最近は浅い焙煎のライトローストのアメリカンを飲むことが多いですが、たまには深い焙煎のフレンチローストのコーヒーも良いですね。よろしかったら、青色の図鑑も眺めていってください。
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