上高地の動植物
Animals & Plants of Kamikouchi
上高地にも秋がやってきました・秋の上高地は錦を織り成します
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2009.10.21
北アルプス上高地にも秋がやってきました。秋の上高地での散策は素晴らしいです。この付近は中部山岳国立公園で手付かずの自然が残っています。上高地のある安曇地区は市町村合併で松本市となりましたが、その豊かな自然は変わっていません。今日は上高地のごく一部ですが動植物を紹介しましょう。白馬山麓のチョウや安曇野のチョウに負けないほど多くのチョウがいます。

《大正池から望む穂高連山の写真》

《上高地周辺地名入り写真》

《上高地周辺地名入り写真》

《小梨平のコムラサキの写真》
大正池でバスから下車して田代池湿原に向けてあるいて行くと、穂高連山が一望できます。私はここから見る穂高が好きです。河童橋から見る景色も素晴らしいですが、途中下車しても歩く価値はあります。人の多い河童橋を避け、小梨平で休んでいると翅を紫色に光らせたコムラサキに出逢いました。翅は写真ではちょうど紫色をしていますが、見る角度によっては茶色に見えます。

《トリカブトの花の写真》

《小梨平の清流に棲むブラウントラウトの写真》
小梨平の湿地には紫色のきれいなヤマトリカブトの花が咲いていました。トリカブトは毒草(附子)として有名ですが、花にはたくさんの昆虫が来ています。花粉を運んでくれるので、トリカブトの蜜は昆虫にとって毒にはならないようですね。「トリカブトの蜜は人間にとっては毒」との報告がありますので、皆さんは舐めないようにしてください。小梨平を流れる清流にはブラウントラウトが泳いでいました。このあたりは豊かな自然を見ながらゆっくり歩きたい場所です。

《クガイソウとコンチュウたちの写真》

《メタカラコウと清流の写真》
小梨平の湿原にはたくさんの夏の花が咲いていました。クガイソウやメタカラコウにもたくさんのコンチュウが蜜を吸いにやってきていました。上高地の夏は一瞬で終わりますが、植物とコンチュウのよい関係がなりたっているのですね。もちろん上高地ではコンチュウがいなければ、種子植物(虫媒花)は子孫を残せません。

《動物の糞に集まるマダラヒカゲとクロヒカゲの写真》

《糞に止まるコムラサキ写真》
登山道の脇に動物の糞が落ちていました。肉食動物の糞のようですが、マダラヒカゲとクロヒカゲが来ていました。しばらく見ていると(我ながら変な人ですね)コムラサキがやってきて、紫色の翅を広げてくれました。チョウ達は糞に含まれる微量の栄養やミネラルなどを吸収しているようです。

《キバナノヤマオダマキ写真》

《ガクウツギの写真》

《小梨平のコナシの写真》
白っぽい花は地味なようで、おしゃれな花です。木漏れ日が白い花びらにさした時に、はっとするほど美しく見えるときがあります。ふだんは地味なガクウツギもそんな花でした。小梨平から梓川の河原に出ると、コナシの花が名残で咲いていました。とても爽やかに見えました。横浜では5月に咲いていました。

《サンカヨウの実の写真》

《ヤマホタルブクロの写真》
明神近くの樹林帯にサンカヨウの実がなっていました。瑠璃色のきれいな実です。ホタルブクロの花もありましたが、紫色が濃く、鎌倉で見られるものとは少し雰囲気が違ってみえました。がくの様子からヤマホタルブクロのようですね。

《キジバト写真》 《梓川のマガモ写真》

《上高地の看板の上に止まるキジバト写真》

《田代湿原で見かけたニホンザル親子の写真》
上高地を散策していると、様々な動物に出逢います。よく見るのはキジバトですが、上高地のキジバトは少し太めに見えます。観光客からえさをもらったりしているようです。鎌倉のキジバトの方がスマートで精悍に見えました。マガモもよく観察されます。梓川の川辺でよく見られます。運が良いとニホンザルやカモシカにも出会えます。えさを与えたりしないで、遠くでそっと観察したいですね。

《キツリフネの花の写真》

《花にぶら下がって蜜を吸うハチの写真》
上高地の花々を見ていると、その形態の見事さに驚かされます。キツリフネを見ているとコンチュウがその場でホバーリングする昆虫のために蜜を吸いやすい形をしています。いずれの形も、花が昆虫などの動物達をパートナーとしていることを教えてくれます。

《田代池から見た霞沢山の写真》

《岳沢に流れる清流の写真》
上高地周辺の散策は爽やかな高原の空気と清流を眺めながらできる、とても気持ちの良いものです。若い頃は槍ヶ岳や穂高岳のような高い山だけを目指し、大正池から上高地、徳沢、横尾あたりまでの道を、「だらだらとした道」くらいにしか考えていなかった時期もありました。今にして思えば恥ずかしい限りです。ゆっくりと歩くようになって、上高地の豊かな自然に目が行くようになりました。これからもゆっくりと、上高地の散策を続けたいと思います。よろしかったらレトロタウン松本散策も眺めていってください。

《国宝松本城によるのも良いですね》
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