故宮博物院至善園花散歩
Walking at Taipei National Museum with flowers
台湾台北の故宮博物院には歴代皇帝の秘宝が多数あります
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2009.7.28
中華民国の台北市にある故宮博物院は世界でも、有数の博物館です。収蔵品の数は65万5000点といわれています。中国歴代王朝の至宝・秘宝が、ここに収蔵されています。今回の台北花旅の最大の目的は、この故宮博物院の見学にあります。それでは中国6000年の歴史を探るべく、故宮博物院花散歩を写真で紹介しましょう。

《故宮博物院本館とマリーゴールドの花写真》

《青銅器の展示も素晴らしいです・青銅器写真》

《MRT乗車券売り場写真》 《MRT淡水線写真》
台北市内のタクシーは値段も手ごろ(初乗り70元・約200円から)で便利ですが、なるべく市民が利用する台北捷運のMRT淡水線を利用することにします。宿舎から雙連站(駅)まで徒歩で行き、自動販売機で乗車券を買います。乗車券は最近磁気カードから、ICメモリー内蔵のコイン式になりました。便利で再利用できる、リサイクル式の優れたシステムです。入場する時にはゲートの感応部に近づけるだけで、ゲートが開きます。車内は広く清潔です。駅や車内では飲食禁止など、乗車マナーは厳しいですから、気をつけてください。

《士林站から故宮博物院に向かうバス車内写真》
雙連站から士林站(駅)までは、6〜7分ほどで着きます。運賃は20元(日本円で約60円)です。士林站前のバス停(中正路)で市バス255・304・18・19・紅30のどれかに乗車します。(故宮博物院交通案内参照)運賃は15元です。おつりは出ませんから、小銭を用意しておきましょう。バスで15分ほどの乗車で、故宮博物院に着きます。

《青空にそびえるゲートと故宮博物院写真》

《故宮行政ビルとヤシの木写真》
バスを降りて、正面ゲートから入場してみます。(博物院の展示場地下1階までゆくバスもあります)良く晴れていましたので、雲ひとつない青空に、ゲートと展示場がみえます。本館前の花壇のマリーゴールドが輝いて見えます。大理石でできた階段をゆっくり登ると、期待で武者震いが出るほどです。正面から堂々と本館に入場して、入場料160元を支払い展示場に入ります。3階から見るのが定石です。

《故宮博物院展示場1階のコチョウラン写真》
3階には展示室がいくつかありますが、303室の新石器時代から見ることにします。古代でありながら、素晴らしい芸術性と技術に息を呑みます。山東龍山文化晚期 人面文圭は堅牢な玉に、素晴らしい彫刻が成された名品です。翡翠(玉)の素晴らしい展示品は、ただ驚くばかりです。305室は青銅器の展示が主で、西周晚期 毛公鼎(かなえ)を見ると鼎立(ていりつ)の意味を理解できます。また青銅器の表面に鋳込まれた、金文は必見です。307室は「古典から伝統へ」というテーマで、秦・漢時代の精神性を表現しています。東漢 玉辟邪を見ると、空想の動物に躍動的な動きをもたせています。漢時代の作品を見ていると、ヨーロッパのルネッサンス期を思わせます。308室は最も人気のある展示室の一つです。「玉燦珠光」という展示名がつけられています。瑪瑙・翡翠・水晶などに施された、素晴らしい彫刻は見ものです。特に翠玉白菜の前は人の列が絶えません。

2階の201室のテーマは「繋がりと融合」で六朝・唐・隋時代の陶器などが展示されています。唐 灰陶加え彩仕女俑を見ると、色鮮やかに絵付けされた陶器の生き生きとした姿に驚かされます。203室のテーマは「新しい典型の建立」で宋・元時代の陶器や工芸品が展示されています。宋 官窯 青瓷葵花式小碗を見ると青磁の素晴らしい色は玉のような輝きを放っています。205室のテーマは「新装飾時代」で明代前期の官営工房の洗練された技芸を感じさせます。元 景徳鎮窯霽青単把杯、盤を見ると明朝に発展した景徳鎮が元の時代に、シンプルで素朴な美しさを持つのを感じます。207室のテーマは「官民が技術を競う時代」と言うテーマで、明 嘉靖 嬌黄緑彩鳳凰方洗を見ると庶民経済の発展とともに、技芸の幅が広がっていることを感じさせます。209室のテーマは「盛世工芸」で清 乾隆 黄釉粉彩八卦如意転心套瓶を見ると中国最後の王朝である清朝が世界の国々とは無縁でなく、その技術(機械的な回転構造など)を取り入れていることを感じさせます。211室のテーマは「現代に向かう」で、清朝後期の現代に近い、感性に訴える色彩も鮮やかな作品が多く展示されています。清 光緒 緑地魚龍図花式瓶を見ると技巧的にも洗練され、ヨーロッパの嗜好にも合致する作品です。輸出される製品も多かったようです。

1階の101室のテーマは「慈悲と知恵」で宗教彫塑芸術を集めたものです。北魏 太和元年銘青銅鎏金釈迦牟尼仏坐像を見ると日本の仏像の原型を感じさせます。103室のテーマは「典冊載籍」で古代図書精華展です。『明解増和千家詩注』を見ると中国が明の時代にはすでに、優れた印刷技術を持っていたことを理解できます。106室のテーマは「子々孫々に愛される」と言うテーマで、清代皇室の収集品が展示されています。清 乾隆 紫檀雲龍紋多宝格方盒(珍玩47点収納)を見ると乾隆帝が好んだ文房具を知ることができます。どれも使い心地が良さそうです。108室のテーマは「貴族の栄華」で、清時代の紫檀製の豪華な家具などが、実際の部屋の家具のように置かれてありました。
どの展示品も素晴らしく、ゆっくり見学すると時間を忘れさせます。今回の展示品は1500点ほどの素晴らしいものでしたが、収蔵品の数から比べるとごくわずかです。機会があれば、また来たくなる故宮博物院です。台湾南部嘉義県に建設中の南部分院の開院も楽しみですね。

《博物院に併設された至善園写真》

《至善園の池と気根が伸びる木の写真》

《台湾の国花・ウメの花写真》
故宮博物院に併設された、至善園を見学しました。入場料は20元ですが、博物館の入場券があれば無料です。中国式の回遊庭園で真冬でしたが、ウメの花がきれいでした。ウメの花は台湾の国花です。故宮博物院本館の見学に疲れたときの休息に、最良の場所です。本館展示場から出るときには、途中出場の印を押してもらうと安心です。

《至善園庭園写真・素晴らしい回遊式庭園です》

《庭園に生える婆芋の写真》

《さすが亜熱帯・ガジュマルの気根の写真》
至善園をゆっくり見学すると、亜熱帯の気候らしく、ガジュマル(Ficus microcarpa)などの気根の発達した植物も観察できます。婆芋(クワズイモ・Alocasia odora)が庭園の小さな滝に自生しているのも、おもしろいですね。

《途中見かけた艷紫荊(香港櫻花)Hong Kong orchid treeの花写真》

《Wedeliaの写真・タンポポのような花です》
士林站に戻る途中、艷紫荊(香港櫻花)Hong Kong orchid treeが咲いていました。台北市内ではよく見かける花です。良い香りがする、気品ある花です。真冬から、きれいな花が咲く台北は良いですね。また公園の草地などにはキク科のWedeliaが良く見られます。

《士林華栄街の市場で売られる新鮮な魚写真》

《士林華栄街の魚肉団子入り麺写真》
士林站の近くに華栄街がありました。地元の方々が利用する市場なので、寄ってみました。このあたりは基隆河や海にも近いので、新鮮な魚が売られていました。エビ、ボラやハギの仲間のようです。食欲に誘われ、魚肉スープ店で、魚肉団子入りスープ麺を食べました。50元ですが、味の良いスープとおいしい魚肉団子、大根、香草がマッチして最高です。細いちじれ麺が、よくスープに絡みます。また食べたい・・・場所は士林華栄街と文林路の間の路地の店です。(店名を忘れてしまいました)
故宮博物院の展示品は期待以上の素晴らしいものでした。花より団子で、最後は魚肉入り団子麺の話になってしまいましたが、故宮博物院至善園花散歩は、とても楽しい散歩でした。まだまだ台北花散歩は続きます。よろしかったら九份瑞芳花散歩も眺めていってください。
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今回取材に当たり、ユナイテッドツアーズ、台北市星港旅行社股份有限公司の皆様に大変お世話になりました。感謝いたします。謝謝。
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