鎌倉正月の花散歩
Walking in New Year Kamakura
鎌倉の正月の花散歩は楽しみです。今年もよろしくお願いいたします。
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2009.11.17更新
正月に鎌倉へ初詣や、初日の出を眺めに行かれる方も多いと思います。今日は初詣のついでにできる、正月の花散歩を紹介いたします。正月の鎌倉では秋の花、冬の花、春の花を同時に見ることができます。温暖な鎌倉では沿岸部で日当たりの良い場所には真っ先に春の花が咲き出しますし、日あたりが悪い場所には紅葉や黄葉が残っていたりします。正月にはツバキやスイセンが見ごろです。初詣のついでに、正月の花散歩もしていってください。江ノ電で廻る鎌倉湘南もお勧めです。

《鎌倉鶴岡八幡宮・正月の装い写真》

《モミジの紅葉も残っています社務所裏池写真・12月28日》

《能舞台とナツミカン写真》

《八幡宮境内・旗上弁財天のカモメ写真》
鎌倉鶴岡八幡宮は初詣で人気の場所です。平成21年の人出は251万人で全国5位の人出でした。少し時期をずらして行くのも良いかもしれません。境内の社務所の裏の日当たりの少し悪い場所ではカエデの紅葉も見ることが、できると思います。ナツミカンは色づいています。源氏池にある旗上弁天にはカモメがやってきていました。以前はこのあたりはシラサギの営巣地でしたが、営巣地の樹木を伐採して、シラサギやアオサギを駆除したつもりでした。しばらくすると生態学的隙間(ニッチ)を埋めるように、カモメが多く見られるようになりました。人間の知恵の浅さを、知らされます。冬には近くにあるボタン園も開かれます。(鎌倉動物アルバムより)

《寿福寺の境内とカエデの紅葉写真・12月28日》

《寿福寺北条政子墓近くに咲くスイセンと五輪塔の一部写真》

《紅葉とスイセンが同時に見えます・実朝の墓近くの写真》
寿福寺は鎌倉駅の裏手にある静かな寺です。茶道の祖といわれる、栄西禅師が開山の由緒ある寺です。仏殿などは非公開ですが、境内の裏の墓地には北条政子の墓や源実朝の墓などがあります。杉木立の下にあるカエデは、まだ紅葉した葉をつけていました。政子の墓の近くで、日当たりの良い場所ではスイセンの花が見ごろでした。鎌倉時代の五輪塔の一部がそばに見えます。

《政子の墓・五輪塔とやぐらに生えた小潅木の紅葉写真》

《ツバキの花とやぐらの中の五輪塔写真・12月28日》

《やぐらの五輪塔・石仏群とナンテンの実写真》
鎌倉にはやぐらと言われる洞窟が各地にあります。横穴式の墳墓で、中には五輪塔や石仏などが残されています。政子の墓もやぐらの中にありますが、やぐらの入り口の小潅木は赤く紅葉していました。やぐらの上にはツバキの花が見ごろを迎えていました。やぐらの中には大きなものもあります。大きなやぐらの中にはさらに横穴になったやぐらが見えます。大きなやぐらのそばにナンテンの実が赤く色づいていました。

《鎌倉時代の五輪塔写真》

《五輪塔のそばに咲くスイセンの写真》
大きなやぐらのそばには鎌倉時代の五輪塔と江戸時代の石仏が混在してありました。鎌倉時代の五輪塔は、ここが鎌倉幕府の中心的な場所であったことを示しています。北条政子や源実朝の墓(五輪塔)があり、栄西の没した場所と言われているからです。鎌倉時代の五輪塔は上の写真のように、5の部位からできています。上から宝珠(空)・半月(風)・笠(火)・円(水)・方(地)を表しています。五輪塔は素朴な形状ですが、当時の宇宙観の五大を示しています。五輪塔には人名の表示は無く、自然や宇宙との一体感を示しています。鎌倉時代の禅の精神を反映したものかもしれません。

《江戸時代の石仏写真・右が宝永年間、左が享保年間の奉納》

《石仏とツバキの花写真》
一方江戸時代の石仏は近代のものであるためか、個性を感じさせます。私の感性に近いため、親しみを覚えます。石仏のなかには奉納者の名前が、現代の広告や政治家のポスターのように大々的に誇示されています。鎌倉時代の五輪塔とは、思想的にもずいぶん違っているようです。(近代・現代になって、思想的には軽薄になっているようにも感じます。私もそうです)なぜここにこのような江戸時代の石仏が、たくさん奉納されているのか?という問いに対しては、江戸時代に江ノ島や鎌倉が観光地化していて、ここに江戸からの参拝客が多数奉納したと考えられます。江戸時代の旅行ガイドブック的な文献である、江ノ島鎌倉往来(P4には鎌倉の切通しや鶴岡八幡宮の案内がされている)や、鎌倉詣(東京学芸大学所蔵資料・P7に「仏師運慶の古跡、寿福寺」の表示が見られる)を見ると江ノ島や鎌倉詣でが、当時庶民のレジャーとして、盛んになったことを、示しています。鎌倉の栄枯盛衰が、これらの石仏や当時の文献からも伺えます。右の弥勒菩薩半跏思惟の石仏は宝永二年(西暦1705年)に奉納されたものです。宝永4年の宝永地震や富士山の宝永大噴火を見たことでしょう。左の石仏は享保年間(西暦1716年から1736年)に奉納されたもので、まじめそうですね。この時代に享保の改革が行われました。五輪塔や石仏を見ていると、当時の世相や思想を伺えます。

《門松が飾られた大朽寺の門写真》

《白いツバキの花写真・正月には見ごろ》

《スイセンやマンリョウも咲いています・12月28日》
JR鎌倉駅の駅前に大朽寺があります。地元の方からは「おんめさま」と慕われています。安産のご利益があります。近所の通勤の抜け道としても使われています。大きな寺ではありませんが、一年中花が絶えることのない花の寺です。正月にはツバキやスイセンマンリョウなどが楽しめます。いつも私達を楽しませてくれて、ありがとうございます。初詣によるのも良いですね。

《若宮大路の酒屋さんも正月の飾り写真》

《銭洗い弁天写真・正月に人気のスポットです》
源氏山に近い銭洗い弁天(宇賀福神社)も正月に人気のスポットです。源頼朝創建の神社と言われ、神社の霊泉で銭を洗うと何倍にも増えると言われています。鎌倉駅から少し歩きますが(徒歩20分)、洞窟の中のエキゾチックな雰囲気は外人さんからも人気です。

《鎌倉駅前の饅頭屋さんとクロガネモチの赤い実》

《材木座海岸の夕日写真》
鎌倉駅から湘南の海へは歩いて15分ほどです。湘南の海の夕日を眺めて行くのも良いですね。材木座海岸や由比ガ浜海岸では冬でもウインドサーフィンなどを楽しむ方もいます。夕日を眺めながらのお茶や食事もお勧めです。歩くのが大変な方は江ノ電で稲村ガ崎や七里ガ浜の海もお勧めです。

《江ノ電で鎌倉湘南の旅も正月にお勧めです》
今日は初詣のついでに回れる、鎌倉正月花散歩を紹介しました。まだまだ鎌倉には寄り道に適した場所がたくさんあります。湘南海岸に出て富士山を眺めたり、江ノ電で江ノ島方面に足を伸ばすのも良いですね。また北鎌倉の東慶寺などでは、ロウバイが見ごろになっています。もちろん小町通での買い物や食事も楽しみですね。下のページも参考にして下さい。
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