大磯花散歩
Walking at Oiso with flowers
大磯の秋から冬は花散歩に最適です・現在ツワブキの花がきれいです
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2009.11.10
神奈川県大磯町は相模湾に面した、静かな街です。歴史は古く、相模国の国府がおかれていた時期もあります。高麗山や高来神社などもあり、大陸の文化が早い時期に開けた場所です。江戸時代には宿場町(大磯宿)として栄え、今でも宿場町の面影を残しています。近世になり、政財界、文化人の居住地や別荘地としても有名になりました。町内には吉田茂邸や三井財閥本家別荘(現神奈川県立城山公園)、島崎藤村旧宅などが残されています。それでは大磯花散歩に出かけましょう。花を見ながらの大磯花散歩を写真と地図でご覧下さい。

《鴫立沢と湘南大磯海岸写真》

《大磯海水浴場内の岩場写真》
大磯は知る人ぞ知る湘南発祥の地です。「湘南」を語る地は多いですが、江戸時代の初期寛文4年(1660年)には大磯は「湘南」と称えられています。駅から徒歩10分足らずで、海岸に出ます。鴫立沢の河口にはきれいな小石が多いので、拾って遊ぶのも良いですね。(注・鴫立沢の河口は海水浴場ではありません)
鴫立沢の河口から大磯港を抜け、平塚方面に歩くと大磯海水浴場が見えます。大磯海水浴場は日本最古の西洋式海水浴場といわれています。海水浴場のすぐ沖に岩があるので、気をつけながら泳ぎの挑戦をしてみるのも良いですね。どちらも駅から10分程度で歩ける、手ごろな場所です。

《島崎藤村旧宅内部写真》

《島崎藤村旧宅近くに咲くキョウチクトウの花写真・初秋》
JR大磯駅から徒歩10分ほどの場所に島崎藤村旧宅があります。清楚な木造建築で清潔な書院風の造りです。大磯町で管理していて、無料で見学できます。(大磯町の島崎藤村旧宅案内図はこちら)島崎藤村旧宅の近くにきれいなキョウチクトウの花が咲いていました。

《地福寺境内のウメ写真・早春》

《地福寺境内に咲くスイセンの花写真・早春》
JR東日本大磯駅から5分ほど歩くと、地福寺があります。大きな寺ではありませんが、良く手入れされた庭があります。境内に入るとウメの花がさいていました。まだつぼみが多いですが、良い香りがします。スイセンの花も咲き出していました。早春の清々しい香りがします。花散歩のスタートに最高のお寺でした。

《島崎藤村の墓写真・地福寺境内》

《元禄年間の地蔵菩薩や観音菩薩写真》
静かな境内には島崎藤村の墓がありました。島崎藤村はウメを愛していたそうで、墓の周りにウメの木がたくさんありました。近くに、島崎藤村旧宅があります。境内には地蔵菩薩や手にハスの花を持った、観音菩薩の石仏がたくさんあります。奉納された時代は元禄年間のものが多いです。奉納された時期に元禄地震がありました。

《多くの元禄時代の石仏群写真》

《境内に落ちていたウメの実写真・6月》
元禄地震の震源は野島崎付近(東京大学地震研究所資料)ですが、同時に大正時代の関東地震と同じ断層面を動かしました。従って大磯付近も震源域の一部で、記録によると(地震調査研究推進本部資料)、「川崎から小田原までの宿場は、ほぼ全滅し小田原領内の死者は2300名となった」とされています。また津波の被害もありました。たくさんの石仏はこの時の被災者を弔ったものかもしれません。

《新装された鴫立庵写真》

《鴫立沢とヤツデの実写真》
国道1号線(東海道)に出ると宿場の面影が残っています。気をつけないと見過ごしてしまう小さな川が流れています。ここが鴫立沢です。近くに鴫立庵があります。西行法師がこの場所で詠んだ句碑もあります。
こころなき
身にもあはれは知られけり
鴫立沢の秋の夕暮れ

《鴫立庵に咲くサツキの写真・6月》

《鴫立庵の歌碑とハギの花写真・初秋》
国道沿いで、鴫(シギ)立沢も清流ではありませんが、しばしたたずむとサギがやってきて餌をつついていました。ゆっくりするとここが、西行の詠んだ名句の場所であることを教えてくれます。ちょうどヤツデの実が鴫立沢と重なって見えました。しばらくすると、アセビが咲きそうでした。6月にはサツキやハギが咲いていました。

《鴫立沢のサギ写真》 《鴫立庵のサツキ写真》

《湘南発祥の地碑写真》
鴫立沢のすぐ近くに、湘南発祥の地の碑がありました。湘南は現在では若者の街のイメージがありますが、句碑の説明によると寛文四年(1660年頃)に宗雪が「著畫湘南清絶地」とこの場所(鴫立沢)を讃えて刻んだのが始めだそうです。

《新島襄終焉の地とウメの花写真・早春》

《大磯教会写真》
国道沿いを少し歩くと新島襄終焉の地の碑がありました。新島襄は同志社大学の創始者としてしられています。新島襄終焉の地の碑近くにウメの花が咲いていました。すぐ近くに教会もありました。

《ソテツと蔵つくりの喫茶店写真》

《古い店構えの饅頭屋さん・杵新写真》
大磯は宿場町であったために、古い建物や店舗が残っています。蔵を喫茶店に改装した建物もありました。「杵新」さんは古い店構えで、「西行まんじゅう」を売っていました。昔の建物も洒落ていますね。

《大磯漁港の漁船写真》

《大磯漁港近くに咲くアロエの花写真・早春》
海に向かってしばらく歩くと大磯漁港が見えてきます。魚市場もあり、春になると朝市も開かれます。近くにアロエの花が咲いていました。アロエの花が咲くのは温暖な地である証拠です。

《水質の良い大磯海水浴場とサーファー写真》
大磯漁港の先には大磯海水浴場があります。大磯海水浴場は日本で最も古い、西洋式の海水浴場といわれています。夏には大磯ロングビーチも人気です。

《洒落たレストラン・鴫立亭写真》

《湘南新宿ラインとアジサイの花写真・6月》
大磯には洒落たお店や名店もあるので、寄っていくのも良いですね。紹介できませんでしたが、まだまだたくさんの散歩道があります。ゆっくりしていってください。大磯は現在秋から冬の花がきれいです。湘南新宿ラインも便数が増えたので、北関東からも手軽に散歩できる場所です。よろしかったら鎌倉秋の花も眺めていってください。
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