私が編集協力した内容が、単行本で出版されました。![]() 『高野山龍泉院過去帳の研究 〜近世荒川流域の庶民・村・信仰〜』 三省堂 税込\5250 ISBN978-4-385-60246-2 この本は、高野山の寺に保管されていた中近世の過去帳供養データを書き写し(いわゆる"翻刻")、それに関する論考と共にまとめたものです。 類例が無いと言えそうなアピール点が二つあります。 まずはデータの膨大さと内容の重要さです。 供養総数は実に2万8千件に達しています。寺院の供養帳というものはまず世に出ること自体が少なく、出てきても武家や名家など、ごく一部に限られるものですが、今回のものは荒川流域(現在の東京・埼玉)の数十ヶ村から、戦国末以降の約280年間に高野山に巡礼した村民(たぶん農民)が多数いたことを示し、さらにその供養者の大半が「姓」を持っていたことなど、「近代以前の農民は姓は無く、貧しく、旅行も不自由」という一般通念に反する内容が含まれています。 次にこの2万8千件のデータを電子化したことです。膨大なデータはすべて表形式のPDF文書で付属CD-ROMに収録しました。保存性はもとより、検索性・二次利用のしやすさなど、史料の電子化の利点は大きいはずで、今後のこうした研究に資するところ大と自負します。実は私の協力もこの電子化に関する部分で、入力項目の選定に始まり、書式統一や1枚ずつ別々のパスワードの設定まで手がけ、その上で初版500部のCD焼きは全て私のPCでやってます。 基本的に専門書ですが、三省堂というメジャーレーベルから一般流通し、Amazonでも1月中旬から取扱開始予定です。日本史(民俗史・宗教史等)分野のお知り合いで興味を持ちそうな方がもしいらっしゃいましたら、是非ともご紹介ください。 →詳しいご説明はこちらをクリック! |