ちょこえっぐまにあっく

アカハライモリ編

ゆうが大学院時代に苦楽を共にした相棒・・・それが「アカハライモリ」!!
どんなときもゆうのそばにはアカハライモリがいました

オスメスの選別もマッハでできます(笑)
そりゃあもう、ヒヨコを分ける職人さんのように・・・

ちなみに、旦那のそばにはいつもアフリカツメガエル(笑)
アカハライモリのとぼけた顔は、大学を離れて数年たった今でも鮮明に覚えています

まずは、アカハライモリについてかるーくご紹介

ニホンイモリ(アカハライモリ) Cynops pyrrhogaster

 イモリ科ニホンイモリ属の代表的なイモリ。

 本州、四国、九州および大隈諸島などに分布し、全長8〜13cm、雌のほうが大きい。
 赤い腹面に由来するアカハラなどの地方名がある。
 体型はトカゲ形で四肢と尾が発達し、尾は全長のほぼ1/2を占める。頭部、胴部ともにやや扁平で、尾は側扁して遊泳に適する。
 皮膚には顆粒状の突起が密に分布し、眼の後方には弱毒性の液を分泌する自衛用の耳腺が発達しており、腹面の鮮やかな赤紅色が標識色として効力を発揮する。

 行動はゆっくりとしている。イトミミズ、ミミズ、水生昆虫、魚の死体などを食べる。
 池沼や水田周辺の水のきれいな止水や涌水にすみ、繁殖期の4〜7月ごろには、性徴として雄の尾は幅広くなり青紫色の婚姻色が現れる。
 雄はディスプレーののち精包を放出し、雌が総排泄腔で拾い上げて受精する。
 卵は1個ずつ水草に産みつけられる。南西諸島には尾の長いシリケンイモリC.ensicaudaが分布する。

「世界大百科事典」(平凡社)より

アカハライモリはきれいな水があるところにしか住めません
化学肥料を用いているような場所では住めません
したがって、現在アカハライモリが生息している場所っていうのはとても限られています

大抵はうしろに小高い山があって
近くにはキレイな川が流れている、コンクリートで固められていない
田んぼの用水路なんかにいます

(コンクリの用水路で越冬しているイモリも中にはいましたが)

アカハライモリを飼育しているときは、金魚のえさをあげていたのですが
エサを入れるとばっくばっくと食べる食べる食べる
近くにいるヤツの腹に噛み付く(といっても歯があるわけではないので、はむって感じ)
足に噛み付く、そんでぶんぶん振り回す

のほほんとしているようで、凶暴なような・・・

イモリは脱走も大得意
ちゃんと蓋をしておかないと、壁をさかさか登ってあっという間に脱走
いつもは緩慢な動きをしているくせに〜

また「眼の後方には弱毒性の液を分泌する自衛用の耳腺が発達」しております
イモリに触った手で目をこすると
「針でチクチクさされたみたいな激痛がするんだよ〜!!!」
と、いうのは、研究室の先輩のありがたいお言葉(笑)

口がすっぱくなるくらい注意されているというのに、こすった先輩・・・

こすってしまった場合はよく水で洗い流してください、なんだそうです

sodefrin(ソデフリン)

 フェロモン・・・なんと淫靡?で艶かしい物質でしょう
 なんとこのフェロモン、アカハライモリで単離されています。脊椎動物では初めてその実態が明らかになった性フェロモンが「ソデフリン」です。

 ソデフリン は10個のアミノ酸からなる物質です(アミノ酸配列SIPSKDALLK オスがメスに対してシッポを振って求愛している時に出すフェロモンで、「万葉集第一巻:茜(あかね)さす紫野行き」に出てくる額田王の作で「茜(あかね)さす紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」の中で額田王の前の夫である大海人皇子が袖を振っている様をたしなめている場面から採って「袖振りん」と命名されたんだそうです。情緒的ですごくいい名前だなあと思います。

 動物学会の特別講演で、ソデフリンの研究に携わっている方の話を実際に聞いたのですが、やっぱり自分で新しいものを発見して、命名できるっていうのは、研究者冥利につきますよね(笑)

Iwata,T., Umezawa,K., Toyoda,F., Takahashi,N., Matsukawa,H., Yamamoto,K., Miura,S., Hayashi,H. and Kikuyama,S. (1999) Molecular cloning of newt sex pheromone precursor cDNAs: evidence for the existence of species-specific forms of pheromones, FEBS Lett. 457 (3), 400-404. MEDLINE: 99402961

アカハライモリ大人の社交場

アカハライモリは、冬になると越冬と交尾のために「イモリボール」を形成します
注 イモリボールというのは正式な名称かどうか分かりません
研究室ではそう言ってました
とにかく集まるのです、たくさん集まるのです

その数、数百匹から数千匹
ゆうが見たイモリボールで一番大きかったのは6、70cmくらい
大人の男の人が大きく腕をまわしてやっと!という巨大なものでした

びっくりしました、だって全部イモリなのよ(笑)

イモリさんたちは集まってくると精包の受け渡しをします
つまり、そこは禁断の大人の社交場!(笑)
精包とは精子の入った袋で、メスは総排泄口から取り込み、そのまま、越冬します

イモリさんは、精子を不活性化させた状態のまま
卵を産むのに適した時期になるまで体の中に保存しておくのです

不活性化された精子は排卵とともに活性化して
精包を受け取っていたメスイモリからは受精卵が産み落とされます
ちなみに、器用に葉っぱに産んで、その葉っぱをパクンと折りたたんで卵を隠すのです
う〜ん、母親の愛情・・・

また、排卵とともに精子が活性化する、と書きましたが
活性化のメカニズムもまだまだ謎です
ゆうがいた研究室では活性化因子の研究もしていました

ゆうはイモリの養殖をしたことがあります
実験に使用した受精卵をそのまま培養して、発生させました

せっせとエサをあげたつもりだったのですが
少なかったらしく
変態しても全長1.5cmのミニマムイモリが!!(笑)

自然界のイモリは本当にたくさんのエサを食べて成長しているんでしょうね・・・

それでは最後にアカハライモリリンク

 びっきぃとやまどじょう

 身近なカエル・ヘビ

 HERPETARIUM Dr. GRUMMAN's ZOO

 

もしも間違った記載をしている場合はお手数ですが、ぜひ、ご一報ください。

 

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