舞台は現代の死後の世界。そこでは、19世紀末にオーストリア・ハンガリー帝国
エリザベート皇妃を暗殺した罪でルイジ・ルキーニが裁かれようとしている。
暗殺の動機を問われると、エリザベートが死を望んでいたからだと公言する。エリザ
ベートと共に生きた人々の霊が、次々と呼び起こされその真偽が取りざたされる中、
黄泉の帝王トート(死)が現れ、エリザベートを愛していたと告白する。
時は19世紀中葉。シュタインベルク湖畔ではバイエルン公の親戚が集まって
いる、そんななかで娘のヘレネの皇帝フランツ・ヨーゼフとの婚約が発表される。
妹娘のエリザベートは姉ヘレネとは対照的な活発でおてんばな少女である。自由を
望みサーカスに憧れる少女は綱渡りに失敗し過って落下。死に瀕した彼女はトート
と運命の出会いを果たす。しかしトートは彼女の姿を一目見た瞬間心を奪われてし
まう。彼女を生き返らせ、生きているお前に愛されたいと心を決める。
一方、オーストリア帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフは母ゾフィーの言うがままの政
治をおこなっていた。ゾフィーは愛する息子の結婚相手は妹の娘ヘレネと決めてい
た。見合いの席をもうけるが、フランツが選んだ相手はエリザベートであった。
結婚披露宴で幸せそうにダンスを踊るフランツとエリザベート。しかし、そこへ
トートとその使いの黒天使が現れ豪華絢爛に飾られた式場に黒い影を投げかける。
幸福そうな人々をあざけるがごとく見つめるトート。
フランツとの結婚で、世界一の幸福を勝ち得たように思われたエリザベートであ
ったが新婚生活は幸せではなかった。何かとつけて厳しい姑、母の言いなりで頼り
がいのない夫に失望したエリザベートは死を望むほど落胆するが、やがて自分を騙
すことなく強く生きる決心をする。
その頃ハンガリーではオーストリア帝国からの独立を望む声が高まっていた。が、
ハンガリーを讃えるエリザベートの姿に人々は熱狂し独立運動は失敗に終わる。エル
マー達活動家はトートに言われるままウィーンへと向かい反ハプスブルグ運動を開始
する。
帝国もチフスの流行、あいつぐ革命の処理のため情勢は不安で、それを処理する
フランツは疲れ果てていた。エリザベートに助けを求めるが、逆に自分か母かどちらを
選ぶのかと問われ言葉を失う。原因は息子ルドルフへの余りに酷い教育にあった。
悲しみにくれるエリザベートのもとにトートが現れ死への誘惑をするが、逃げはしな
いとトートを拒絶した。
エリザベートの心を得られなかったトートは、ルキーニ、エルマー達を先導し皇家に
対する不満に揺れる国家を革命へと導いていく。
フランツはエリザベートの要求をのみ、君が必要だと歌う。歩み寄る2人だがエリザ
ベートは自分の人生は自分だけのものと言い放つ。
そんな2人を見るつめるトートはエリザベートへの深い愛を歌い上げる。
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