2005.07.31 馬場純雄
(C) SumioBaba
2005
[SB045]
霊魂浸透の原理
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ある物理状態(おもに、脳全体や脳の一部の状態)B1が存在する
時には、必ずもう1つの物理状態B2(≠B1)も存在する、と断言でき
る場合が生じているとします。これを「B1→B2」と書きます。
B1とB2の間に何の相互作用も無い場合、および、B1とB2の間に
「局所的相互作用」だけが存在する場合、B1の物理状態だけをそ
のままに保ち、B2の物理状態を消滅させる(全く異なる物理状態D1
で置き換える)ことができるので、「B1→B2」という関係は生じません。
すなわち「B1→B2」という関係は、B1とB2とを「非局所的相互作用」
が結び付けている時に、初めて生じるものと言えます。
次の命題を考えます。
[霊魂浸透の原理]
「非局所的相互作用」がB1とB2とを結び付け、「B1→B2」
(B1が存在する時は、必ずB2も存在する)という関係が成
立している時、
(1)
B1に随伴する心M1を、B=B1+B2全体に随伴する心Mで
ある、と解釈して良い。
(2)
B=B1+B2全体に随伴する心Mで、B1だけに随伴する心
M1でもなければ、B2だけに随伴する心M2でもなく、その
ようなM1とM2の独立した和でもない心Mを、B1だけに随
伴する心M1が、「非局所的相互作用」でB2の物理状態
にも影響を受けている状態である、と解釈して良い。
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前半(1)の説明
B1に随伴するM1が、B1だけに随伴する(B1の物理状態だけで決
定している)のか、それとも、B=B1+B2全体に随伴する(B1の機能だ
けで決定せず、B2の機能にも依存している)のかを判別するために
は、どうすれば良いでしょうか?
B1の物理状態だけが存在し、B2が存在しない状況を作り出し、こ
の時のM1が、B1とB2が両方存在する時のM1と同じかどうかを、調
べねばなりません。もしM1に変化が無ければ、M1はB1の機能だけ
で決定しており、B2には無関係です。もしM1に変化が有れば、M1
の状態はB1の物理状態だけでは決定しておらず、B2の物理状態
にも影響を受けていることになります。
ところが今の話では、「B1→B2」、すなわち「B1が存在する時は、
必ずB2も存在する」という状況を考えているので、B1だけが存在し、
B2が存在しない状況を作り出すことができません。すなわち、前半
(1)の解釈に対して、反証する方法が存在しない訳ですから、このよ
うに解釈することが許されることになります。
すでに説明した通り、「B1→B2」が成立するのは、B1とB2とを不
可避的な「非局所的相互作用」が結び付けている場合だけです。そ
れが、B1やB2を構成している物質や光の中に在るのか、それとも
非物質的実体「霊魂」が結び付けているのかは不明です。
いかにもB1だけに随伴していた「霊魂」がB2にまで浸透し、B=B1
+B2全体を「非局所的相互作用」で結び付け、B1だけに随伴してい
た心M1が、B=B1+B2全体に随伴する心Mとなる過程のように見える
ため、これを[霊魂浸透の原理]と名付けておきます。
後半(2)の説明
Mは、B=B1+B2全体に随伴する心です。一方、B1に随伴するM1が
「非局所的相互作用」によりB2の物理状態にも影響を受けている、
という場合、M1が随伴しているのはB1だけであって、B2には随伴し
ていないという表現になっています。しかし、
随伴している
と、
「非局所的相互作用」で影響を受けている
との違いは何でしょうか?
実は、これといった違いは何も無いのです。従って、B1に随伴する
M1が、「非局所的相互作用」でB2の物理状態にも影響を受けてい
るということは、M1はB1だけでなく、B2にも随伴している、すなわち、
B=B1+B2全体に随伴するMと同じもの、と見なして良い訳です。それ
が後半(2)です。
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これら(1)(2)の解釈を許すことで、大変大きなメリットが有ります。と
いうのは、次のように反論されると、非常に困るのです。
[反論]
「B1に随伴する心M1」という表現自体が、「M1はB1の物
理状態だけで決定している」という論点先取をしてしまっ
ているではないか!?
本当にそうかどうか不明なのに、間違った前提をしてしま
うと、そこから先の論証はすべて無意味になる。
こういう反論を避けるために、(1)(2)の解釈を利用します。そうすると、
「B1に随伴する心M1」という表現を、
M1はB1の物理状態だけで決定している
のか、それとも、
M1はB1の物理状態だけで決定せず、B2の物理状態に
も依存している
のかを、不明のままで使用できることになります。
そして、慎重に考察した結果、「M1はB1の物理状態だけで決定し
ている」と判明すれば、それはそれで良し。「M1はB1の物理状態だ
けで決定せず、B2の物理状態にも依存している」と判明すれば、そ
の時に後半(2)の解釈を利用し、そのようなM1を、「B=B1+B2全体に
随伴する心M」と見なす訳です。
以上