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バイオフィードバックとは
<BLOG>
からだの声を聞く−バイオフィードバック <1> <2> <3> <4>
BIO=生体の
FEEDBACK=情報を返す
という言葉の通り、
普通は気づかない生体の様々な生理的情報を計測し、それをその場でフィードバックして認識することにより、身体の状態をよく知り、身体の声を聞き、身体との対話を目指します。そして、心身を自分にとってよりよい状態に自己コントロールすることを目指す方法です。
一つの例として筋肉の活動を電気信号で表した「筋電図」を考えてみます。
筋肉を緊張させると、筋肉の活動は大きくなり、筋電位が高くなります。この緊張は自分である程度は”感じる”ことができます。
もし筋肉をリラックスさせたいと思ったらこの筋肉の活動レベルを落せばよいことになります。しかし実際には、なかなか思うようにはリラックスできないことも多いのです。
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| 弛緩 緊張 弛緩 |
緊張 弛緩? |
つまり、
◆私たちの感じる緊張度と実際の筋電位は解離していることも多い。
◆緊張度を思うようにコントロールできないことも多い。
のがふつうです。
そのために知らず知らずのうちに過緊張状態になって、それが習慣化したために、慢性的な痛みを感じたり(慢性疼痛、筋緊張型頭痛など)、思うように動かなくなったりすることがあります(書痙、斜頸など)。
バイオフィードバックを用いることにより、この筋電位と実際に感じている緊張度とを近づけることができます。言い換えれば筋緊張のセルフコントロールが可能になります。
筋肉の緊張からくる肩こりや緊張型頭痛、書痙などのケースでは、
1)症状は自覚しているが、筋肉の緊張に気づいていない。
2)緊張に気づいてはいるが、緊張を取ることができない。
という2つの場合があります。
1)の場合は、「知らず知らずのうちに緊張してしまっている」という場合で、その自覚に乏しいわけです。知らず知らずのうちに身体のある部分に力が入っていることは意外に多いものです。そのような場合は、それに気づくことが第一歩です。
2)の場合は、「なかなか思うように緊張が取れない」「力が抜けない」という場合で、これも実際によくあるケースです。この場合は、力の抜き方が分からない、どうやってリラックスすればよいかわからない、ということですから、そのやり方を知って、学習することが第一歩となります。
このいずれにも、バイオフィードバックが役に立ちます。
まず、筋電図をリアルタイムでフィードバックし、力を入れたり抜いたりしたときの変化がわかるようにします。ここで、筋電位が上がったり下がったりしたときの身体の感覚の違いに注意するようにします。
次に、筋電位を思うようにコントロールできるよう練習します。これには筋弛緩法などの特定の方法を用いる場合と、特に方法は用いず、自由に行う場合とがあります。
いずれにしても、初めはなかなかコントロールが思うようにできませんが、重ねるうちにコントロールが可能になります。少し生理学的に言うと、脳の中に今までに無かった新たな回路を作っていく、ということができます。
そして、最終的にはフィードバックはなくても身体の状態を知って調整できるようになるのを目指します。
こころ・と・からだ・の対話
筋肉の場合は支配するのが随意神経(運動神経)なのでわかりやすいのですが、例えば心拍数などをコントロールするのはそう簡単ではありません。これは、自律神経系のコラムで述べた自律神経という、通常は自分の意志でコントロールできない神経を介して調整されているからです。
この場合はたとえば、
「緊張しないようにしようとすればするほど緊張して胸がドキドキする」
といったように、意図する方向と逆の方向に行ってしまうこともあります。
自律神経を介した身体の状態を自分の意志でコントロールするのは普通はないことです。
しかし、そんなことが可能であることが、これまでの様々な研究や実践などから分かってきています。たとえば、ヨガなどもそのようなことを可能にする一つの方法です。
バイオフィードバックは「西洋のヨガ」と呼ばれることもあり、「科学的なヨガ」と言ってもよいかもしれません。
バイオフィードバックは、コントロールできているかどうかを客観的な指標で確認しながらできるのが最大のメリットです。リアルタイムで確認することで、身体の感覚と実際の状態とのギャップを埋めて、正しいコントロールができるようになることを目指します。
だから、特殊な方法でもなければ、超常的なものでもありません。その意味を正しく知って、うまく使えば大きな力を発揮し、心身症の治療や健康増進に役立てることができます。
そして、もっと大事なことは、自分の身体の状態に気づくという過程です。
バイオフィードバックはいわば「身体の声を聞く」アプローチとも言えます。
身体の声や心の声を無視していては、症状もなかなかよくならないし、健康を保つこともできません。
自分の身体と十分に対話し、「こころ・と・からだ・の対話」を深めていくことが重要です。
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