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最近アメリカカンザイシロアリの被害が日本各地で報告されています。このシロアリは、家具や木材にまぎれて米国から移住したと考えられますが、一カ所に発生すると周囲の住宅に伝搬する性質があります。伝搬ルートは、まず群飛で生まれたカップルが軒下、戸袋などの木材に侵入し、群飛を繰り返しながら次第に屋根裏や屋内部材へと広がっていきます。ダイコクシロアリも同様な行動をとりますが、被害の規模は限定されるようです。 京都大学の吉村先生のご講演では、日本での乾材シロアリ被害は、累積で数万軒程度ですが、この規模では駆除業者も商売になりません。 米国では、乾材シロアリの駆除は、主に薫蒸とホウ酸系塩系処理剤が使われていますが、総合的にホウ酸塩系が優れています(下表)。
ホウ酸塩の強みは、哺乳類に対する毒性が微弱なため、居住環境内で自由に使用できることです。乾材シロアリの侵入を予防するには、軒下や屋外、戸袋などにホウ酸塩溶液を噴霧します。屋根裏は高圧でホウ酸塩溶液をミスト状に噴霧するか、泡を吹き込みます。駆除の方法も同様ですが、被害の激しい場合は、部材に穿孔し、溶液を圧入する必要があります。写真は、ホウ酸塩を利用した乾材シロアリ駆除作業の様子です。防護用具をつけず、屋内で散布できるのはホウ酸塩の強みです。
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