VISUAL REPORT !
月影十番勝負第七番
『愛の嵐』
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2002年9月〜10月 東京・青山円形劇場/大阪・MIDシアター
(作)河原雅彦(演出)池田成志
(出演)高田聖子・佐藤アツヒロ・池田成志・前田昌代
※大阪公演がこれからの時期にアップしますので、
これから観劇予定の方は、観劇後に読んで下さいませ。
□■□ STORY
 目覚めたとき、女はある部屋に監禁されていた。
 そこにいたのはひとりの青年。
 レズビアンの女。彼女のことを何故かよく知っている青年。この監禁計画に加担している兄。やはり監禁されている、もうひとりの女。女二人の過去と兄弟の絡みが物語を進めていく。
 青年は何者なのか。昔、目の前で預かっている子供に死なれた過去を持つ保母の女。彼女は何故監禁されて、無事に出られるのか。そして兄弟の兄ともう一人、死んだ子供の母親だった女のいる隣の部屋では何が起きているのか。
 劇団☆新感線の高田聖子さんがやっていらっしゃるシリーズに、佐藤アツヒロくんが登場。
 作・河原雅彦、演出・池田成志…うーん、アヤシげだ。
 と予想したとおり、イカれた芝居(笑)。愛の嵐ってタイトル、ふと見ると円形劇場の舞台は畳敷き、これはもしや大恋愛ロマン?と某Fテレビの昼ドラを彷彿とさせるが、正統派大純愛ロマンではなかった、あたりまえだった。ええでも、イカれた大純愛ロマンではありましたけどもね。
□■□ ai no arashi
 こう書くと、すっごいドシリアスっぽいが、実際は結構大爆笑。
 高田さんは女王様な衣装に着替えてアツヒロくんに蝋を垂らしたりするし(これあっついぞー)、隣の部屋のお兄ちゃんはブリーフ一枚だし、大技というか力技の他にも、主に高田さんとアツヒロくんの立場の認識の誤差が生みだす笑いやら、常識と非常識の狭間の笑いが多くって、場内沸いていた。色々な意味での「縛る」がね、面白かったなあ。舞台でしかできない芝居ってこういう感じだと想う。イカれているけど基本的にキワモノではないし(笑)。高田さんもね、雰囲気を作るのがうまい。『OUT』とかTVドラマでは存じてたけど、舞台で拝見するのはおそらく初めてだと思うので、期待して行ったんですが、場面場面の雰囲気をすごくうまく作っていた。アツヒロくんとは次の『七芒星』でも共演。そちらも期待するぞ。
 てなワケで、佐藤アツヒロ的感想。ちょっと後半台詞噛んでたのが勿体ないけど、他の現役グループメンバーでは事務所ストップがかかりそうな役だった(笑)。ああいう役をやらせてもらえる役者になったというのは評価できるねー。前回のプレゾンで見せた殺し屋みたいなオープンなキレ方もいいが、今回みたいな一見普通の青年だけど実は内に向かってキレている役も魅力的。途中まで高田さんとのほぼ二人芝居で出ずっぱり。密室状況だし、舞台自体も狭いので、がしがしと動きまわる訳ではないが、じわ〜っとくる怖さがある。演出のうまさも勿論あるが、高田さんとアツヒロくんの動きのバランス、主導権の入れ替わりのバランスエトセトラが絶妙。
『室温』に続く、青山円形劇場。前よりも一層客席との距離が近い内容の芝居。実績のあるスタッフと、実績のある高田さんとの共演。アツヒロくんも面白かったんじゃないかなあ。実はこの舞台、五年後くらいに同じ出演者でまた観てみたい。

ai no arashi □■□
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