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『七色インコ』

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原作/手塚治虫 脚本/樫田正剛 演出/落合正幸
出演/稲垣吾郎・宮沢りえ・佐戸井けん太・こぐれ修・河野洋一郎・トロイ・久世星佳 他

赤坂ACTシアター 2000年5月14日〜30日(私は20日に観劇)
「夜曲」「広島に原爆を落とす日」に続いて、私が観た3度目の稲垣吾郎芝居は、吾郎くんと宮沢りえさんのポスターだけでめちゃめちゃ雰囲気があって期待充分の舞台でした。

 代役専門の天才役者、そして大泥棒の七色インコ…すっげえ名前だなあと思いつつ、でもはまってしまう稲垣吾郎もまたすごい。階段上の左右対称のムンクの絵が交差したところで出てくる登場シーンといい、マントとかひらひらの服とか、台詞ひとつ取っても気障な役がはまりすぎ! でも、劇団のメンバーの中に変なお面をつけてさりげなく混じっているところとか、トマトになってるところといい、劇中劇の結構スゴいヒロイン役に幻滅してるところとか、爆笑できる場面も多々あり。ただの二枚目で終わらないところもまた、吾郎くんて(観客なりファンなりが)ハマる役者だな〜と思ってしまう次第。しかもスマスマで平気な顔してチャカチャカと早口言葉を言ってしまうのもダテじゃなかった、その滑舌の良さはすばらしいぞ!
 相手役、宮沢りえさんは、実はそんなに好きとか嫌いって特別印象の強い女優さんじゃなかったんだけど、すごくよかった〜。惚れ惚れするくらい綺麗な人。しかも喋り方がいいのだ。吾郎くんがチャカチャカしてるのに対してこちらは流れるようにトーンが上下する喋り方。すっごく素敵なんですわ〜。しかも台詞も聞き取りやすいしね。
 そして味のある脇役にひたすら弱い私の心を鷲掴み♪したのが、佐戸井けん太さん〜〜。りえさん扮する刑事の下っぱみたいな役どころだけど、これまたぼけっぷりがスバラシイ。自分が刑事だってことも忘れちまってるでしょオイ的な劇団研修生ぶりに爆笑してしまいました〜。パンフの佐戸井さんのページでへらへらと笑うようになってしまった私…もう「踊る大捜査線」も素面で観られない…。
 それから私、存じあげなかったんですが、久世星佳さん、スタイル抜群の前半のドレス姿といい、後半の凛々しい役どころといい、もう恰好よすぎ〜、麗しいぞ〜。吾郎くんとりえさんを敵にまわす迫力があるってだけで、すごいって思うぞ、うん。声にも迫力あったしね。すごい。
 脚本が、後半もたついてちょっと眠くなるところもなきにしも、だったんですが(寝やしなかったけどね)…七色インコや千里さん(宮沢りえ)の過去の話のくだりね、ずっと同じ場面で、そんな話やってるあいだに爆弾止めろ、みたいな(笑)。いわゆるクライマックスでどうしてこんなに眠くなんのよ。
 でもそれ以外はなかなか面白かったですね。メインどころの役者さんは細かい動きがうまくって、そうそう、演出家と通訳、あれだけ体型が違うのに動きが合っているのはすごい!
 私はコスプレ好きなので、劇中劇の衣装もとってもツボにはまりましたし。七色インコという天才役者&泥棒という突飛な設定も無理なく芝居の中にもっていけて、原作を読んでいないのでどのくらい原作に忠実なのかわかりませんがそれでもこれなら読みたいって思っちゃうほど楽しかったです。ただ恰好いいだけじゃなくて、小刻みな笑いも含んだ楽しい舞台。
 しかし、ホント、吾郎くんとりえちゃんは絵になるったら…(*^^*)。

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