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(作)横内謙介 (演出)河毛俊作 (出演)坂本昌行・長野博・井ノ原快彦・須藤理彩・大村彩子・佐藤江梨子・南奈央・六角精児 他 (公演)東京・Bunkamuraシアターコクーン/大阪・近鉄劇場/福岡・メルパルクホール福岡 ねたばれあるかもしれません。これから観劇予定の方は、観劇後にお読み下さい。 |
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一昨年・昨年の「東京サンダンス」に続き、恒例になったか?の20thCentury春芝居。脚本はやはり横内謙介さん、ということで気合い入りまくり。私の「東京サンダンス」への思い入れは並大抵じゃないのよッ(笑)。
ということで気合いだけでチケット争奪戦の末、なんと5公演もチケットをゲットしてしまいました(^^;。3列目からA席まで様々というか、このときのA席、いわゆる2Fバルコニーだったんだけど、えらく辛い席だった…二度とごめんだ。 さて、5公演、最初が7日・いわゆる公演2日目だったんですが、この日はまだ演技がみんな固くって辛い状態でしたねぇ。でもその一週間後くらいの観劇からは、かなりこなれてきていてアドリブも好調、なかなかいい状態になってました。 物語。東京・下町のトンカツ屋主人助三郎(坂本)と妻君子(須藤)を中心に、助三郎の死んだ親友の弟で元ボクサーの平(井ノ原)とその恋人でキャバクラ嬢の千絵(佐藤)、常連で中学教師の優(長野)と問題児の麻衣(大村)の人間模様。 20thCentury三人が主演というより、私のイメージは坂本&須藤主演だなっと。 ストーリーはばりばりの人情物。何を面白いとするかは人それぞれですが、これ、わかりやすすぎて苦手な人っていたんじゃないでしょうか。私も、好みギリギリのラインかなと思いますし。言いたいことをストレートに言いすぎたかな?>優にしても助三郎にしても。ラストとか助三郎が明らかに説教してるしね。言いたいことをそのまま口に出させるのは反則かな? で、今回の見どころは、まずは何と言っても女優お三方。私は失礼ながら須藤さんはお名前だけ、佐藤さんと大村さんに関してはお名前すら存じなかった(「ロング・ラブレター」観てたんですけど大村さん判らなかった(^^;)というていたらくで観劇に臨んだんですが、すごくよかったです。後半に行くに従って、さらに良くなってきましたし。ということでまずは女優陣から。 君子役、須藤さん。きっぷが良くて、面倒見が良くて、助三郎をばしっと叱れる素敵な奥さんが本当によくはまってました。今回二度目の舞台だそうですが、舞台向きですね。途中のナレーションもありで、描き方によっては主役と言っても過言ではなかったかと思います。本当に期待以上、君子がしっかり演じられてなかったら、この舞台自体が駄目になると思いますので、ばっちり合格だと思います。 千絵役、佐藤さん。いやー、ナイスバディ。脚長くって細くって、毎日彼女といちゃいちゃできるイノ「が」羨ましかったぞっと(笑)。声が細いのが多少気になったんですが、後半はどんどん声も出るようになって驚きました。最初は固かった演技も柔らかくなってきましたし、すごく可愛い役で、おとぼけ場面も愛らしくって、好演! 麻衣役、大村さん。最初のうしろ姿登場から、振り返った場面が印象的。物語後半に進むにつれて少しずつ変化していく麻衣の気持がよく表現できるようになったなと思います。麻衣がいつか夢を掴めたらいいと思います。こちらも好演ですね。 ともかく本当に好演ぶりが光った女優陣三名、特に佐藤さんと大村さんはこれを機会に活躍の場を広げて欲しいと思います。三名共、これから応援していきたいですね。 他の役者さん。去年の「サンダンス」にも出演された小野さん、二幕始めの曲演奏の部分が面白くっていつもウケていました。あとバンドメンバーのお名前とか(笑)。優の恋人役南さん、お堅い役だったんでしょうが、余裕のない感じ? 横内作品には馴染深い伴さんと六角さんはいるだけで安心。六角さんは、キャイ〜ン天野さんに似てるとか大木凡人さんに似ているとか色々言われてましたけど(笑)。岩本さんもご存知なかったんですけど、実は扉座の方だそうであとから知ってびっくりでした。 そして20thCentury。まずはイノから。横内さん描くイノのイメージって「愛すべきおバカ」なんだな、と私、今回しみじみ思ったわけです。「リボンの騎士」「東京サンダンス」そして今回、イノって本当にまっすぐで単純な役どころ多いですよね。今回は助三郎の弟分ということで、ちょっと他の役と較べて子供っぽい感じがしましたが、それも含めて可愛かったです。昔は不良だったというところをもう少し詰めてもらいたかった気もするんですが。 実は今回色々な意味で問題ありか?と思ったのが博くんなんですよね…。はーっ(溜息)。前回のサンダンスでは一番彼の役に共感して、彼の演技に涙しまくったわけですが、今回は…まず、髪がウザイ(^^;。もっとすっきりさっぱりできないのかな。なまじっか、顔の小さい坂本くんがリーゼントですっきりしまくってるから、よけい全身のバランスが悪く見えて勿体ない。演技も今回は声を荒げる場面がえらく多かったんですが、あれは演出なんでしょうか? どうも一本調子で、役柄にも魅力を感じなかったんですよね。もっとも毎日あれだけ声をはりあげてても全然声が嗄れないことだけはすごいと思うけど。 で、ファンの欲目込みでもなんでもいいけど、ともあれ一番大したもんだと思ったのが坂本くん。坂本くんてこんなに舞台姿が絵になる人だったっけ?「フットルース」でのあの楽しそうな演技がこの舞台につながったのかな。今回の坂本くんのテーマは「男は背中で語る!」だと私は思ってるわけですが(笑)、結構客席に背中を向けている場面が多くて。でもそういうときでも手が遊んでるとかないんですよ。もうとにかくお見事。生き生きしていて、特攻服は似合うわ歌は友達も褒めそやしてたわ、今回は、また坂本くんの次の舞台がとっても観たいと思わせられました。負けたッ(笑)。 そんなわけで、坂本くん&須藤さんが今回の主役だった物語と思われた今回。坂本くん個人の出来はすごくよかったけど、全体的にどうなの?という点も結構あったので、来年に期待します。やっぱり、観る方もどんどん目が肥えてきちゃうし贅沢になってくるから、創る方も大変だと思いますけどね。 |