つれづれなるままに



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1月3日 ユリネのお話

今年のおせち料理に綺麗に飾り切りをしたユリネが入っていました。
ホクホクと美味しいユリネ、クワイと共にお正月には欠かせませんね。
そう言えば・・

以前バスの中で目撃した『ユリネ』のお話があります。
それはある夕暮れ時、サラリーマン風の2人の男性の会話でした。

1人は20代後半の結婚したて風の、もう1人はその仲人風の50代後半の同じ会社の上司らしき男性。
何故わかるかって?
会話の内容からそれは読み取れました。
バス中に響き渡る大きな声の会話でした。明るい内容の・・
2人はその若い方の男性(仮にAさん)のお宅へ向かっているようです。
会社の誰々がどうのこうの・・仕事絡みの会話がチョッと苦手だったAさんは、
「部長、もうすぐ着きますよ。今日は何のオモテナシも出来ませんがゆっくりして行って下さい」
と急に話を振りました。
「うちのも楽しみにしてるんですよ。今日は、泊まっていって頂けますよね」
「君も結婚してもう一年になるんだなぁ。そう言えば、この前お邪魔したのも去年の今頃だったね」
「結婚して一年半です。ほんと、部長のお陰ですよ。良くして頂いて・・」
「奥さんもいい女性だし、似合いの夫婦だよ」
「有難うございます、仲人さんにそういって頂くと・・。あれ?でも、いらして下さったの春頃じゃなかったでしたっけ?」
「いや、今頃だよ。うちのバラが咲いたから切って持って来たの覚えてる」
「あっ、そうでしたよね。綺麗なバラ頂いて女房も喜んで・・。部長はイロイロなご趣味があるから」
「それほどでもないけどね、好きなんだよね。まあ、今流行のガーデニングって言うやつが」
「イロイロ育ててらっしゃるんですか?」
「ああ、種類だけは多いかなぁ。最近はランも始めたよ」
「すごいですね。そのうち教えてもらおうかな、狭いですがチョッと庭らしきものもあるし」
「いや、アレだけ日が当たれば沢山咲くよ。始めたらいいよ」
トントン拍子の会話が弾み、部長さんはふともう一つ思い出したようでした。
「そう言えば、前に君にあげた『百合根』はどうした?」
この会話の流れからして、部長さんはプレゼントした『百合根』が 今頃綺麗な百合の花を咲かせていると信じ切って質問したらしいです。
それに答えたAさん、本当に嬉しそうに、何のためらいもなく、
「あっ、その節は有難うございました。女房も喜びました。大きな『ユリネ』でしたよね」
「そうだろう?(嬉しそう)あれは、大きく育ったいい『百合根』だったよ」
「本当に大きかったです。美味しかったですよ。早速、煮てイタダキマシタ。ほんと美味しかったですよ」
「・・・」

そこで、二人の会話が途切れたのは言うまでもありません。
部長さん、残念でしたね。カサブランカだったんですか?




とっぷ