SFリスト:H

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Hamilton:エドモンド・ハミルトン

「銀河大戦」<星間パトロール>
 1929年/深町真理子/ハヤカワ文庫

『ここはわが銀河系宇宙の最外縁の星からさらに数千億マイル外側。漆黒の闇の中、壮麗に輝く島宇宙のへりにそって飛行を続けていた星間パトロールの一隊は、突如、いずかたともしれぬ虚空の彼方より襲来した謎の宇宙船団の攻撃にあい、壊滅的打撃を受けた。敵の正体は何か?そしてその目的は?地球人ダー・ナルと彼の部下達は唯一隻、銀河系への必死の逃亡を開始した。この瞬間から、おのが宇宙の生死を賭け、三つの銀河を巻き込んだ、想像を絶する大宇宙戦が展開される!』

「太陽強奪」<星間パトロール>
 1929年/深町真理子/ハヤカワ文庫

『赤色巨星アルトが奇怪にも突如針路を変え、わが太陽系めざし接近をはじめた。このまま進めば、衝突は一年以内だ!急遽〈八星連合〉最高評議会より派遣されたジャン・トール以下八名の遠征隊は、やがてアルトの周囲に一個の惑星を発見。だが、偵察中、謎の光線に宇宙船を吸い寄せられ、無気味な都市の真只中に墜落する……!赤色巨星、燃える星雲、暗黒星、巨大彗星、透明宇宙――次々襲い来る異世界よりの敵に、敢然立ち向かう星間パトロールの勇者たち!巨匠ハミルトンが得意のスペースオペラに縦横の筆をふるった、傑作シリーズ待望の続巻!』

「恐怖の宇宙帝王」<キャプテン・フューチャー>
 1940年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系政府ビルに突如現れた毛むくじゃらの大猿――人間の服装をした“それ”は、必死で何かをしゃべろうとして、死んだ。「木星……先祖帰リ……宇宙帝王ガ……」この奇怪な事件こそ、現在わが太陽系最大の惑星に蔓延しつつある原因不明の恐るべき疫病の結果であることを見てとった政府主席は、ついに意を決して北極の信号灯台より月面へ合図を送った。キャプテン・フューチャー、応答せよ!貴下の出動を乞う!出動を乞う!かくして極悪非道の姿なき魔人〈宇宙帝王〉の正体を暴かんものと、科学の天才にして正義の守護者、若き英雄キャプテン・フューチャーの痛快極まる大宇宙活劇が展開される!』

「挑戦!嵐の海底都市」<キャプテン・フューチャー>
 1940年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系内のグラヴィウム鉱山が次々と破壊されていった。水星、火星、土星……。グラヴィウムは重力等化機を作るため欠かせぬ物質であり、それがなければ、異なる重力を持つ他の惑星への飛行はいっさいできなくなる。宇宙旅行が不可能になるのだ。この太陽系政府の一大危機に、月面のキャプテン・フューチャー向けて直ちに出動要請の緊急信号が送られた。しかし時すでに遅し!〈破壊王〉と名乗る謎の人物の手によって、キャプテンはいずこかへ拉致されてしまったのである!彼の生命はいまや風前の灯。おなじみフューチャーメンの面々は愛機コメットにうち乗って、必死の捜索を開始したが……!?』

「暗黒星大接近!」<キャプテン・フューチャー>
 1940年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系内の全テレバイザー通信機に、突如、ひとりの異様な人物の姿が現れた。怪人ザロ博士だ!「巨大な暗黒星が、この太陽めがけ刻々接近しつつある。人類を救う道はただ一つ、九惑星の支配権を全て余に与えよ!」人々はたちまち大恐慌におちいった。頼みの天文学者たちは次々と行方不明。〈太陽系防衛団〉と名乗る敵の一味を相手にまわし、火星、海王星、冥王星と、おなじみフューチャーメンの面々の大活躍がはじまる。だが,不覚にも敵の手に捕えられ、かつて生きて帰った者のない恐るべき〈宇宙のサーガッソ海〉に流されたキャプテンの運命やいかに……!』

「透明惑星危機一髪!」<キャプテン・フューチャー>
 1941年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『火星に難事あれば火星に、金星に怪事件あれば金星に!三人のフューチャーメンと愛機コメットを駆って星々の間を縦横無尽、宇宙の正義と平和のために、敢然と悪に立ち向かうわれらが英雄キャプテン・フューチャー!冥王星の刑務所から、奇怪にも看守達の目の前で宇宙船ごと消え失せた希代の悪漢ウル・クォルンの行方は、全惑星警察機構の必死の捜索にもかかわらず、ようとして知れなかった。以来続発する怪事件の数々に、ついに太陽系政府主席はキャプテン呼び出しを決意する。お待ちかね宇宙大冒険活劇の決定版、いよいよ本文庫初登場!』

「時のロストワールド」<キャプテン・フューチャー>
 1941年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『時を隔てる一億年の昔,火星と木星の間に存在していた惑星カタインは,悲惨な終焉を迎えようとしていた。木星と衝突する日を目前に,科学者ダルムールは〈時搬送ビーム〉を使って救援を乞う電磁信号を未来に向けて送るが――その時究を超えた必死の叫びにこたえたのは,ほかならぬわれらが英雄キャプテン・フューチャーその人だった! かねてから時間旅行の研究をつづけてきた彼は,さっそく愛機コメット号に〈航時推進機〉を装備して,仲間と共に一路太古の惑星めざし出発した!巨匠ハミルトンの人気スペースオペラ・シリーズ第六巻!』

「彗星王の陰謀」<キャプテン・フューチャー>
 1942年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系内で原因不明の宇宙船消失事件があいついで発生した。貨物船、定期旅客船、タンカーなどあわせて52隻、はては調査におもむいた惑星パトロール司令エズラ・ガーニーと美人諜報員ジョオン・ランドールの宇宙船までも消息を断つ始末!事態を重視した太陽系政府は、ついに意を決して月面に合図を送りキャプテン・フューチャーの出動を要請した。調査の結果、ハレー彗星がその原因であることをつきとめたものの、なんとフューチャーメン一行までも恐るべき科学力を用いる彗星人によって囚われの身に!はたして太陽系の運命は……痛快宇宙大活劇第12弾!』

「惑星タラスト救出せよ!」<キャプテン・フューチャー>
 1942年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『大至急衛星ダイモスまでこられたし!老科学者チコ・スリンの連絡を受け、ダイモスに急行したフューチャーメンー行は、そこで驚くべき実験をまのあたりにした。アルルス人が残した奇妙な科学機器を改造したチコ・スリンは、20億光年かなたの別の宇宙から異星人を呼びよせることに成功したのだ!〈冷たきものたち〉と呼ばれる怪物どもに苦しめられていた彼らタラスト人は、最後の手段として別の宇宙に救援を求めたのである。奇怪な四次元空間を抜けて、フューチャーメンー行は滅亡の危機にある惑星タラストを救うべく、20億光年のかなたへと旅立ったが……』

「月世界の無法者」<キャプテン・フューチャー>
 1942年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『緊急手配、逃走中の兇悪犯キャブテン・フューチャーを逮捕せよ!水星を危機から救う“秘密”を手に入れ、ようやく月面基地に戻ったフューチャーメン。だがかれらの留守中に、月のラジウム鉱床の採掘が始まっていた――太陽系の将来のため、採掘許可は取り消させなければならない。キャプテン・フューチャーは太陽系政府主席を訪れたが、そのかれの目の前で、主席は何者かのあやつる〈リモート・ロボット〉に殺されてしまった! 殺人犯の濡れ衣を着せられ、全太陽系内で指名手配の身となったフューチャーメンー行は逃走を続けながらも、真犯人を捜すが……!?』

「人工進化の秘密!」<キャプテン・フューチャー>
 1943年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『天王星の衛星チタニアで、キャプテン・フューチャーは驚くべき内容の石板の発掘に成功した。その石板には、人類の祖先であるデネブ人たち最高の秘密――人工進化の秘密の隠し場所が刻まれていたのだ!人工進化――その秘密を手にする者は、自らを超人間に、神にまで改造することが可能となる。この計り知れぬ富に目のくらんだ発掘隊員ノートンは、奸計を用いて〈コメット〉号を強奪、あろうことかジョオン・ランドールまでも拉致して、遥かな銀河の果て人類文明発祥の惑星デネブヘと向った!われらが英雄キャプテン・フューチャーの痛快極まる大宇宙活劇』

「危機を呼ぶ赤い太陽」<キャプテン・フューチャー>
 1943年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『人間の老化を促す毒素を破壊する超ビタミン剤ヴイトロンの発見は、人類に計り知れぬ恩恵をもたらした。だがいま、その安定供給が脅かされていた!ヴイトロンの90パーセント以上を産出する惑星ルウで叛乱が起ったのだ。それまで友好的だったルウ人たちが、突如として植民者の農園を襲いはじめたのである。もし太陽系内の人々がこの事実を知ったなら、一大パニックが発生するのは目に見えていた。事態を重視した太陽系政府はキャプテン・フューチャーに出動を要請、連絡を受けたフューチャーメン一行は、真相究明のためすぐさま惑星ルウに潜入したのだが……!?』

「宇宙囚人船の反乱」<キャプテン・フューチャー>
 1943年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『囚人護送船〈ヴァルカン〉は、いましも太陽系重罪刑務所がある冥王星の衛星ケルベルスめざして、長い旅に出ようとしていた。美人パトロールのジョオンがこの船の警備につくことを知ったカーティスは、各惑星から指折りの兇悪犯人を一堂に集めて護送するという危険きわまる任務に彼女の身を案じ、フューチャーメンを引き連れ共に船に乗り込んだ。不穏な空気に包まれながらも、やがて船は海王星へ――正義の王者キャプテンに激しい憎悪を抱く囚人達が,驚くべき奸計を用いて反乱を起したのは、その時だった!ジョオンを人質に取られ闘いもままならず、敵に追いつめられたキャプテン危機一髪!』

「異次元侵攻軍迫る!」<キャプテン・フューチャー>
 1944年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系警察本部から、キャプテン・フューチャーに緊急連絡が入った。奇妙な光を放つ宇宙船がだしぬけに出現、超スピードで太陽に向って突進しつつあるという!急遽出動した〈コメット〉号のすて身の行動で、かろうじてその宇宙船を救出することに成功した。やがてフューチャーメン一行の前に現われたその乗員は――スヴァードという奇怪な生物をつかって、つぎつぎに星系を征服している謎の人物ゴーマ・ハス、かれらは、はるかアンタレス星系から、ゴーマ・ハスの怖るべき企てを阻止すべく、キャプテン・フューチャーの助けを求めてやってきたのだった……!! 』

「ラジウム怪盗団現わる!」<キャプテン・フューチャー>
 1946年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『どこからともなく現われては、ラジウムだけを狙う〈ラジウム怪盗団〉。いったいその目的は、そして本拠地はどこにあるのか? 折しも貨物宇宙船〈オリオン〉からの救難信号が、太陽系警察機構本部に入った。“本船は航行不能!盗賊の移乗にまかすしかない”そして、いったん途切れたあと、電信コードで入ってきた通信は、“リーダーは、天王星人のルウ・グウル!”――死んだと思われていた悪の天才科学者だ。しかも、襲われた船には、捜査に着手していたキャプテン・フューチャーが乗り組んでいたのだ。キャプテン・フューチャー・シリーズ棹尾を飾る傑作長篇』

「さすらいのスターウルフ」<スターウルフ>
 1967年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『茫漠たる大銀河せましと、神出鬼没の略奪をかさねる生まれながらの無法者スターウルフ(星の狼)たち。その一人、ずぬけた体力と知力をもつモーガン・ケインが、仲間割れから深手を負って外人部隊に身を投ずる。カラル人にやとわれた外人部隊は、宿敵ヴォホル人の誇る、恐るべき秘密兵器の謎をさぐりだす。だが、その兵器の正体は……想像をはるかに絶するものだった。現代のスペースオペラ、スターウルフ・シリーズ堂々の初登場』

「さいはてのスターウルフ」<スターウルフ>
 1968年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『「とても信じてくれないだろう」とランドール・アシュトンは言った。「だがこれだけは言える――こいつは宇宙探険に絶対的な革命をもたらす、とね」こうして彼をはじめとする四人の科学者と一人の星間貿易商は、アルクウ閉鎖星系に隠された恐るべき秘密の真相を追って意気揚々と地球を出発し、そしてそのまま消息を絶った……。捜索を依頼された外人部隊の面々は、隊長ディルロ以下、勇躍禁断の宇宙に乗り込んだが――怪獣潜む密林を抜け、亡霊さまよう廃虚を過ぎ、排他的アルクウ人と戦いながら、一行はついに山岳地帯の地下深く、異様な巨大装置を発見する!』

「望郷のスターウルフ」<スターウルフ>
 1968年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『モーガン・ケイン――地球人の両親を持ちながら惑星ヴァルナに誕生。広漠たる大銀河にその名も高き宇宙海賊スターウルフの一人だった彼は、ふとした仲間割れから相手を殺し脱走、外人部隊に身を投ずる。以来あくまで一隊員として身元を隠し、追手を逃れてきたのだが――銀河系最大の芸術的秘宝〈歌う大陽〉が略奪され、それに二百万クレジットという莫大な貫金がかけられたことを知るや、彼は今は引退したはずの元隊長ディルロを再び引っぱり出し、不敵にも、彼に血の復讐を誓うスターウルフ達の待つ星――忘れじの生まれ故郷ヴァルナヘと、戻っていった……!』

「スターキング」<スターキング>
 1947年/井上一夫/創元推理文庫

『悪魔か!ゴードンは心の中で囁かれる声に疑いをもった。「心と心を」交換しようと言うのである。しかも声の主は20万光年をへだてた世界=中央銀河帝国の王子で科学昔のザース・アーンであった。やがて、ゴードンは帝国の王子として活躍するようになったが、恐るべき暗黒星雲の支配者の魔手が帝国へのびていた。最強を誇る中央銀河帝国の存亡は、いまや彼の生死に……“スリルと恋とサスペンス。〈世界の破壊者〉の具名をもつハミルトンが描くスペース・オペラの代表作』

「スターキングへの帰還」<スターキング>
 1964年/井上一夫/創元推理文庫

『恐るべき暗黒星雲の支配者の手から中央銀河帝国の危機を救った二十世紀の地球人ジョン・ゴードンは時空を越えて呼びかける〈恒星王国〉の王女の愛と王子の助力によって、精神と肉体とをもった彼自身として、ふたたびスター・キングヘと帰還した。しかし、王女との再会も束の間、帝国に対して悪意をもつ辺境領主たちと王位を狙う悪人の魔手は、またもや中央銀河帝国の乎和をおびやかそうとしていた。十余年の歳月を経てハミルトンが描く「スター・キング」会心の続編』




Harness:チャールス・L・ハーネス

「ウルフヘッド」
 1978年/秦新二/サンリオSF文庫

『夜明け前、天空に弧を描いて消える星〈神々の目〉――荒廃時代の少し前、三千年の昔に打ち上げられたといわれている――を見にいったウルフヘッドは、地底人たちに頭部を射たれ、新婚まもない妻ベアトラを誘拐された。口を動かさずに会話のできる修道士たちに助けられたウルフヘッドは、負傷がもとで自分も心で話を交わすことができるようになっていた。やがて訓練を積んで〈渦力〉をも身につけた。さらに完全な暗闇でも温度差でものを見分けることができる雌狼ヴァージルに自分の脳の一部を移殖してテレパシーで会話ができるようになると、荒廃時代前に首都ウォッシュトンの連邦国家全体が核戦争を避けて移り住んだ地底人たちの地獄都市デスヘ妻べアトラを求めてともに24時間の冒険に出発するのである。スピーディで活力溢れる物語展開で超一級のエンターティメントと評されているワイドスクリーン・オペラの醍醐味をどうぞ!』




Harrison:ハリイ・ハリスン

「ステンレス・スチール・ラット」
 1961年/那岐大/サンリオSF文庫

『何十世紀も未来、人類は銀河系の各惑星と連合を築き、様々の制度を確立してユートピアともよびうる社会を実現していた。こうしたステンレス鋼でびっちり閉ざされた社会の隙間をぬって暗躍する鼠小僧ともいうべきステンレス・スチール・ラットが絶えてしまったわけではない。〈するりのジム〉ことディグリッツもそうした一人だった。だが、さすがのジムも、こうした犯罪者を捕らえる〈特殊部隊〉の手を逃れることはできなかった。〈特殊部隊〉はステンレス・スチール・ラットを捕らえて部員に加え、造々強力になっていった。こうしてジムも部員となってまれに見る兇悪な女性殺人者アンジェリナを追うことになり、愛憎の迷路に踏み込んでいくことになる。ハードボイルド・アクションSFの第一人者ハリイ・ハリスンが贈る冒険活劇のヴァイタリティいっぱいのシリーズ第一作』

「ステンレス・スチール・ラット世界を救う」
 1972年/那岐大/サンリオSF文庫

『「悪党のディグリッツめ。おまえには横領、搾取の疑いが……」特殊部隊の長官に呼び出されて〈するりのジム〉ことジェイムズ・ボリバー・ディグリッツが糾弾されている最中だった。長官の声が遠去かり、姿が透明になっていったかと思うと背後の椅子が見えはじめてきた。そもそもの発端はこうだった。いったい、なにが起きたのか? ついで部隊の要人たち、さらにアンジェリナと子供たちまでもが消えていった。はるか3万年の昔、核戦争で消滅したといわれる〈地球〉から時間戦争が仕掛けられたのだ。そして、手始めに最大の邪魔者である特殊部隊を潰滅させようというのだ。時間に悪質な変更を加えているのは誰か? また、何が目的か?ジムはタイム・マシンによって1975年のアメリカに飛んだ。だがそこは、歴史改変を受けた、得体の知れない世界だった。「ステンレス・スチール・ラット」シリーズ第三作。痛快無類のハードボイルドSFをどうぞ!!』

「ステンレス・スチール・ラット諸君を求む」
 1978年/那岐大/サンリオSF文庫

『ジムがのんびり熱いシャワーをあびているときだった。妻の呼び声がしたので、玄関から飛び出すと、ごつい二人連れの男が車に妻をひきずり込んで走り出すところだった。車の番号を調べると、なんと相手は税務署。儲けを申告しないので監査や罰金、刑期で縛ろうというのだ。早速、軍寄宿学校にいる双子のジェイムズとボリバーを無理に卒業させて三人で税務署の建物に侵入し、徴税記録を消すことにした。ファイルを破壊して、企みは成功した、と思ったとたん、逮捕されて特殊部隊の長インスキップの前に運ばれてしまった。このように、どうも出足からついていない。新しい指令が待っていたのだ。会議を開いていた惑星参謀総長全員が衛星基地ごとあとかたもなく消えてしまったという、「歯」という絶叫を残して。さあ、われらの悪賢い〈するりのジム〉の出番がまたもやってきたのだ。万雷の拍手に送られて熱血無頼のステンレス・スチール・ラット・シリーズ、逐に完結!?』

「殺意の惑星」
 1962年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『まさに気ちがいざただった。どこからか手に入れたコバルト爆弾のほかは一切の近代装飾を持たぬディス人たち――その彼らが突如隣星ニーヨルドに対して宣戦を布告したのだ!自殺的ともいえ_彼らの行動の真相を探り、さらに滅亡から救うべく、二十種競技の優勝者ブライオン・ブランドが、苛酷な自然の支配するこの惑星に送りこまれた。だが、その彼を待ち受けていたのは、無気力な使節団と、灼熱の太陽、そして敵意に満ちた原住民……しかも頭上には、三日の猶予ののちに水爆を投下すべくニーヨルド艦隊が待機していた!才人ハリスンが描く息づまる傑作冒険SF』

「宇宙兵ブルース」
 1965年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『こいつあ掘出し物だ!ボーナスでふくらんだポケットを想像しながら、徴募係軍曹はケッケッとほくそ笑んだ。辺鄙な片田舎に住むビルの平凡かつのどかな生活は終わりをつげ、かわってキャンプ・レオン・トロツキーでの地獄のような訓練の毎日が始まった。おりから爬虫人チンガーとの戦いは熾烈をきわめ果てはビルの属する訓練部隊まで狩りだされる始末。だが戦況は不利だった。戦友が次々と斃れてゆくなかで、面白半分にビルが触った原子砲が、なんと敵宇宙戦艦に大当たり!かくして彼は一躍宇宙の英雄となったのだが……。傑作戦争コミック宇宙大活劇!』

「テクニカラー・タイムマシン」
 1967年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『倒産寸前の映画会社クライマックスは、わらにもすがる心境で市井の科学者の手になるタイムマシンにとびついた。ロケ隊を11世紀に送りこみ、大スペクタル大迫力ヴァイキング映画を製作しようというのだ。しかしいざ撮影を開始するや見込み違いが続出、本物のヴァイキングに襲撃されるは、主演男優は負傷するは、窮余の一策にと現地人を代役に仕立てれば濡れ場で本番をやらかす始末。しかもあれやこれやが重なって完成予定日にまにあわせるのは絶望的、クライマックス映画社の命運ここに尽きたかに見えたが――才人ハリスンの放つ軽妙洒脱な傑作ユーモアSF!』

「銀河遊撃隊」
 1973年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『若き天才科学者ジェリーとチャックは、ある日たいへんな新物質を発明した。ちょっとしたいたずらから粒子加速器の中に放りこんだチーズが、どんなものでも瞬間的に移送できる驚くべき新物質に変貌していたのだ! すぐさま二人は、この新物質から画期的な航法装置チェダイト放射器を完成させた。ジェリーとチャック、それに愛らしい学長の娘サリーの三人は、実験のため747専用ジャンボ・ジェット――イーグル号にのりこんだ。だがこの実験飛行が、やがて銀河狭しと繰り広げられる一大冒険への旅立ちになろうとは……抱腹絶倒、スペースオペラの傑作パロディ!』




Harrison:M・ジョン・ハリソン

「パステル都市」
 1971年/大和田始/サンリオSF文庫

『ヴィリコニウム帝国を再興し、北部族の脅威にそなえて騎士団を形成したメスヴェン王の死後、騎士たちは悲しみのうちにちりぢりに散っていった。人々は“錆の砂漠”から機械を掘りだしては剣に鋳直して用いていた。北部族の女王モイダートと南部族の女王メスヴェン――やがて二人の女王の王位継承をめぐって、今では詩人として隠棲している無敵の剣士クロミスのもとに、かつての騎士たちが集まってきた。すでに死んだ者、北部族の侵略と拡張に魅せられて裏切ったものもいた。やがて街道は避難民の群があふれてきた。そして北部族の前衛には、頭を切りとって脳を抜く残忍な戦闘用ロボット“ゲテイト・ケモジット”という最終兵器がいたのである。その驚くべき秘密を知る男〈鳥の王〉を探して女王メスヴェンと騎士たちは言葉を話す鳥に導かれて敵の戦線へと……抜群の面白さをそなえたヒロイック・ファンタジー「ヴィリコニウム・シリーズ」第一弾、遂に登場!!』




Heinlein:ロバート・A・ハインライン
 1907〜1988 米
 アナポリスの海軍兵学校卒業後に海軍少尉として任官するが、病のため退役。
 1939年にアスタウンディング誌でデビューする。「ミスターSF」と呼ばれ、SF黄金時代の一翼を担った作家。
 ヒューゴー賞を4度受賞(1956年「太陽系帝国の危機」、1960年「宇宙の戦士 Starship Troopers」、1962年「異星の客」、1967年「月は無慈悲な夜の女王」)

「宇宙船ガリレオ号」
 1947年/山田順子/創元SF文庫

『今日もロケット・テストは失敗だった。ロス、アート、モーリーのハイスクール生三人は無惨な自家製ロケットの残骸をみつめて途方にくれるばかり。だが今回の事故は、予想もしない人物との出会いをもたらしてくれた。カーグレーブス博士、世界的な原子物理学者だ。博士は三人に、夢を分かちあおうともちかける。四人で月へ行かないか。――かくして人類初、はるか三十八万キロの彼方めざして四人の旅は始まった。ロケットの名は〈ガリレオ号〉……!“ミスターSF”ハインラインの、偉大なるキャリアの出発点となった歴史的長編、完訳決定版!』

「栄光のスペース・アカデミー」
 1948年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『太陽系文明の守護者にして、自由の戦士――それが、太陽系パトロール隊だ!オイスター・ホワイトの制服に身を包んだパトロール隊士官は、ぼくらの憧れのまと。そう、ぼく、マット・ダッドソンもパトロール隊士官を夢見て、士官学校に入学したのだ。サンタバーバラ・フィールド基地にあるヘイワース・ホールでの厳粛な宣誓式のあと、士官候補生となったぼくは、地球軌道上の練習船ランドルフ号へと向かった。だがそこで待ちうけていたのは、信じられないほどの苛酷な訓練だった……巨匠ハインラインが宇宙に乗りだした若者の友情と冒険の日々を鮮やかに描く傑作宇宙SF!』

「ガニメデの少年」
 1950年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『木星の第三衛星ガニメデ――太陽系最大の衛星に、いま、人類の本格的な植民がはじまる。宇宙船メイフラワー号にガニメデ植民団の一員として乗船したビル・ラーマーは、期待と興奮で胸かいっばいだった。人口過密と食糧危機にあえぐ地球にとって、ガニメデ植民はその唯一の解決策なのだ。だがメイフラワー号の六千人もの植民団を一度に受け入れるには、ガニメデ植民地はあまりに小さすぎた。ビルの思惑に反してガニメデでの生活は、まず自分の土地を獲得することからはじまった……ガニメデの厳しい自然環境を舞台に、一人の多感な少年の成長を瑞々しく描きあける傑作SF!』

「人形つかい」
 1951年/福島正実/ハヤカワ文庫

『アイオワ州グリンネル近辺に未確認飛行物体が着陸、しかも派遣された捜査員が六名が行方不明になっている。そこで秘密捜査官サムと局長、赤毛の美人メアリは、レジャー旅行中の家族になりすまし、真相究明にのりだした。だが驚くべし、アイオワ州周辺はすでにナメクジ状の寄生生物によって占領されていたのだ!人間を思いのままに操る能力を持つ恐るべき侵略者に対し、人類に勝ち目はあるのか?侵略テーマSFの傑作』

「宇宙の呼び声」
 1952年/福島正実/角川文庫

『カスターとポルックスは、ルナ・シティでは有名なふたごの兄弟だった。ふたりの発明した〈霜とり呼吸装置〉は、月に住む人たちの必需品だった。その特許料をもとに中古の宇宙船を買って宇宙貿易を始めよう、としいうのがふたりの新しい計画だった。だがストーンー家は全員が大の宇宙好き。家族会議の結果、4歳のローウュルからおぱあちゃんまで、全員が参加することになった。ローリング・ストーン号と名づけた宇宙船に乗って、一家は最初の自的地火星に向けて出発した。広大な宇宙にはどんな危険がひそむか知れない。だが“宇宙の呼び声”を聞いた少年たちの胸は大きな希望でふくらんでいた……』

「スターマン・ジョーンズ」
 1953年/福島正実/角川文庫

『伯父はジョーンズを航宙士ギルドに推薦していなかった。生前の伯父は、彼に航宙士になるための知識をいろいろと話してくれていたのに!地球上の主な職業は、世襲制ギルドによって独占されており、宇宙船乗りになるためには、航宙士ギルドに登録されていなければならなかったのだ。航宙士になる夢を捨てきれぬ農夫ジョーンズは身分と経歴を偽って、船底甲板給仕として浮浪者サムとともに、恒星間貨物客船《アスガルド》に乗りこんだが……与えられた運命に流されることなく、おのれの道を力強く切り開いていく青年の成長を、巨匠ハインラインがいきいきと描いた傑作長篇!』

「ラモックス」
 1954年/大森望/創元SF文庫

『スチュアート家のペットは、でかくてのろまな異星生物だった――その名もラモックス。ある日、おなかをすかせたラモックスは、飼い主のジョン・トマスがいないのをいいことにちょっとしたつまみぐいにでかけたが……それがそもそもの事の始まり。初めて目にする怪物の姿に、街はたちまち一大パニック。宙務省が介入するに至って、事態はますます深刻さを増すかに思えたが……。おちゃめでとぼけたラモックスとジョン・トマスが巻き起こす、大騒動の顛末は?ハインラインの傑作ユーモアSF、待望の完訳』

「太陽系帝国の危機」
 1956年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『21世紀を通じてもっとも偉大な政治家が火星で行方不明となり、ここに全太陽系帝国は崩壊の危機にさらされることになった。一杯のウィスキーに釣られた失業俳優ロレンゾは、地球から誘拐されて火星に連れこまれる。目的は――行方不明となった最高大臣の替え玉となり太陽系帝国の危機を救うことにある。だが、もし火星人がその事実を知ったならば、彼の生命はない。大宇宙を舞台に展開するスリル満点の政治闘争。ヒューゴー賞受賞の栄に輝くハインラインの代表作!』

「夏への扉」
 1957年/福島正実/ハヤカワ文庫

『ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。かれは、数多いドアの中の、少なくともどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月3日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。あなたならどんな気持になるだろう?もし、最愛の恋人にはうらぎられ、仕事は取りあげられ生命から二番目の発明さえも騙しとられてしまったとしたら……。ぼくの心は12月の空同様に凍てついていたのだ!そんな時ぼくの心をとらえたのは、夜空にひときわ輝く、〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインだった!巨匠ハインラインが描く感動の名作』

「銀河市民」
 1957年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系を遠く離れた惑星サーゴンでは、およそ時代離れした奴隷市が開かれている。薄汚れ、痩せこけた、生傷だらけの少年ソービーを買いとったのは、老乞食バスリムだった。だが、ただの乞食とは思えぬ人格と知性を持ち、ときおり奇怪な行動を見せるバスリムとは何者?大銀河文明のかげにうごめく奴隷売買の謎を追って、やがてソービーは人類発祥のふるさと地球へと向かったが……広大な銀河を舞台に描く傑作冒険SF』

「メトセラの子ら」
 1958年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『医学がどれほど発達しようと、人間にとって決して逃れられぬ運命――死をまぬがれた人々がいた。しかも、その不死性は何ら意図的なものではない。死をもたらすと同じように運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが、ひとたびそうした“長命族”の存在が普通人に知られた時、全世界はねたみと憎悪のるつぼと化した。そして、“長命族”は対立を避ける唯一の道、大宇宙への恒星間飛行へと旅立つのだった!たえずSF界の話題を独占しつづけてきた巨匠ハインラインが、ライフワークとして取り組んでいる意欲的未来ドラマ・シリーズの劈頭をなす問題作!』

「スターファイター」
 1958年/矢野徹・吉川秀実/創元推理文庫

『宇宙に飛び出すことを夢見ていたぼくは、宇宙旅行が当たる懸賞に応募し、残念ながら一等はのがしたものの、みごと入選した。賞品は中古とはいえ本物の宇宙服である。ぼくは八方手をつくして部品を調達して、なんとか使えるように修理した。あとは新聞広告でも出して、誰かがぼくを宇宙に連れ出してくれるのを待つだけ。だが、そんなのは夢物語にすぎない。宇宙飛行士になれるのは何万人かにひとりだげなのだ。せめて雰囲気だけでもと、ぼくは宇宙服を着て散歩に出かけた。謎の宇宙船から着陸誘導を求める声が聞こえてきたのはそのときだった……』

「宇宙の戦士」
 1959年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『単身戦車部隊を撃破する破壊力を秘め、敵惑星の心臓部を急襲する恐るべき宇宙の戦士、機動歩兵。少年ジョニーが配属されたのはこの宇宙最強の兵科だった。彼の前には一人前の戦士となるための地獄の訓練が待ち受けている……いつしかジョニーは、異星人のまっただ中へ殴り込み降下をかける鋼鉄の男に成長していた!未来の苛烈な宇宙戦を迫真の筆致であますところなく描き出し、ヒューゴー賞に輝いた巨匠の問題長篇!』

「栄光の道」
 1963年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『《あなたは臆病者ですか?ではあなたに用はありません。われわれは勇敢な男性を必要としているのです。あらゆる武器に熟達、不撓不屈の勇気、顔形はハンサムなこと。永久雇傭、非常に高給、輝く冒険、大きな危険!》ふと手にした新聞にこんな広告が載っていたとしたら、あなたならどうしますか?バカバカしいと放りなげる?それとも……。そう、われらが主人公オスカー・ゴードンは、この広告に応募したのである!そして時空を超える冒険の旅へ――栄光の道へと旅立ったのだ、右手には剣を、左手には〈二十の宇宙〉をあまねく支配する絶世の美女アスターを伴って……』

「宇宙の孤児」
 1963年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『人々は、森、農場、廃墟、迷路などがある〈船〉が世界のすべてと信じて、種族ごとに生活を営んでいた。だが、この〈船〉は、遠い昔に人類がはじめて送り出した恒星間宇宙船だったのだ!航行途上の反乱で航宙士のほとんどが死に絶え、長い年月のうちに〈船〉は中世的迷信の世界に変貌してしまっていた。しかし、ある日、一人の若者が〈船〉の中を探険しはじめ、真相を明らかにしようとするが……壮大無比な宇宙SF!』

「自由未来」
 1964年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『その夜のファーナム家は、のどかで平和な夜を過ごしていた。ファーナム夫妻、息子、娘、娘の友人、そしてハウスボーイまでが楽しい夜の語らいに、トランプに興じていた……ラジオが突然、第三次世界大戦勃発を報じるまでは!地下の堅牢なシェルターに全員が非難した一瞬後、シェルターは荒波にもまれる船のように揺れ動き、温度は急上昇した。水爆が爆発したのだ!だが、ファーナム家の人々はかろうじて生き残った。やがてシェルターからでたとき、彼らが目にしたのは、死の灰にまみれた廃墟ではなく、思いもかけぬ世界だった……巨匠ハインラインが描く恐るべき世界!』

「月は無慈悲な夜の女王」
 1966年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『時に西暦2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、地球に巨大な富をもたらしていた月世界。だが、月が人間にとって苛酷な土地であることに変りはなかった。横暴を極める行政府の圧制に対し、革命のための細胞を組織化し、独立運動の気運を盛り上げていったのは、コンピュータ技術士マニーと、自意識を持つ巨大なコンピュータ〈マイク〉。だが、かれら月世界人は一隻の宇宙船も、一発のミサイルも保有してはいなかったのだ!1968年度ヒューゴー賞受賞の栄誉に輝くハインラインの問題作!』

「<未来史1>デリラと宇宙野郎たち」<未来史>
 1967年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『月へ行くことにとり憑かれた男デロス・D・ハリマンが、月探険計画を推し進めるために打った、一世一代の大博打――それは月を売ることだった!? 月開発をめぐって繰り広げられる悲喜劇を軸に、一人の男の真摯な生き方を描く「月を売った男」はじめ、宇宙ステーション建設に携わる宇宙の荒くれ男たちが直面したとんでもない事件をユーモラスに綴る表題作「デリラと宇宙野郎たち」、原子力発電所が抱える今日的恐怖を鋭い問題意識で浮彫りにした「爆発のとき」など、透徹した洞察力と確固たる史観をもって築きあげられた〈未来史〉シリーズの根幹をなす中短篇5篇を収録!』

「<未来史2> 地球の緑の丘」<未来史>
 1967年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『盲目の吟遊詩人ライスリングが歌う「地球の緑の丘」の調べは、宇宙を行くものすべての上に、せつせつたる望郷の念を呼び起こすのだった……人類の、緑なす地球への思いをあますことなく描ききり、名作の誉れ高い表題作をはじめ、“月を売った男”デロス・D・ハリマンの後日譚「鎮魂曲」、事故のため高所恐怖症に陥った宇宙パイロットと可愛い子猫の物語「宇宙での試練」そして、スゴ腕の便利屋集団の活躍をユーモラスに描く「犬の散歩も引き受けます」など、宇宙に進出しはじめた人類の夢と希望と冒険を、瑞々しいタッチで綴る、ハインライン中期の傑作中短篇十一篇を収録!』

「<未来史3> 動乱2100」<未来史>
 1967年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『アメリカ合衆国全体が、一人の予言者による専制政治下にあえぐ近未来。惑星間旅行は中断され、きびしい検閲制度のもと、社会は予言者とその側近にいいように操られていた。しかし、自由を求める人々は、カバル党という地下組織を作っていたのだ。なんとしても、この欺瞞に満ちた宗教専制政治を打破し、個人の権利が保証される社会をうちたてなければならない!だが……革命勢力と反革命勢力との激突を、ハインラインらしい厳密な構成で描く「もしこのまま続けば」、ミスター計算機ことアンディ・リビイが自分の才能にはじめて気がつくことになる「不適格」ほか一篇を収録』

「悪徳なんかこわくない(上・下)」
 1971年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは老齢のために死にかけていた。だが、死ぬことはできなかった。雪だるま式に増えつづける巨万の富が、彼を無理矢理にも生きながらえさせてしまう。そして、この運命に反逆するスミスは、勝てる見込みが皆無に近い、いちかばちかの賭け――若者の肉体への脳移植という手段に出たのだ。死線を彷徨する意識はやがて目覚め、再び溌剌とした肉体を手に入れたことを知る。しかしその手術は、若さと同時に思いもかけぬ体験を彼にさせるのだった!SF界の巨人ハインラインが、異様な設定によって大胆に性と死とに肉薄する問題長篇ついに登場!(上)』

『脳の移植手術は無事成功した。医療機械の助けを借りなければ生きてゆけぬ体だった老富豪ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは、いまや若く美しい女性として生まれ変っていた。健康な肉体ならではの幸せを満喫するヨハン。だが、すべてが順調だったわけではなかった。肉体提供者が、娘のように愛していた秘書のユーニスだったことを知った時のショック、巨万の富をめぐって争われる孫娘たちとの裁判……だがなによりも彼を困惑させたのは、はじめて体験する女性としてのセックスであった。巨匠ロバート・A・ハインラインが、愛と性を見事に謳いあげた問題作堂々完結!(下)』


「愛に時間を 1」
 1973年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『4000年以上の時を生き、死のほかはすべて体験してしまった男、ラザルス・ロング。彼はいま、惑星セカンダスの安宿でひっそりと死を迎えようとしていた。だが、銀河に散らばる人類の多くはラザルス・ロングの子孫なのだ。惑星セカンダスの権力を握る者たちもまた例外ではない。発見された彼はすぐさま病院に収容され、軟禁同様の生活を送る破目に。そこで彼は一計を案じ子孫たちにひとつの要求をつきつけた。ラザルス・ロングの波乱に満ちた人生でも、まだ体験してないことを捜せと……巨匠ハインラインが、30年の歳月の後に構想も新たに書き下ろした未来史シリーズ最新作!』

「愛に時間を 2」
 1973年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『ハワード・ファミリーの最長老、ラザルス・ロングがつきつけた法外な要求――4000年以上の時を生きた彼の人生でも、まだ体験していないことを捜せ――この恐るべき難題にこたえるため、惑星セカンダスでは懸命な努力がつづけられていた。その結果を待つ間、最長老の相手をつとめるのコンピューターのミネルヴァ。彼は女性の人格を持った惑星管理コンピューターを相手に、ラザルス・ロングの波乱にみちた人生を、彼の出会った様々な人々を、そして驚くべき出来事の数々を物語っていく……。SF界の巨人ロバート・A・ハインラインが描く、未来史シリーズの集大成第二巻!』

「愛に時間を 3」
 1973年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『惑星セカンダスを離れ、新天地ターシャスへと入植した最長老ラザルス・ロングは、いまは植民地統率官となったアイラ、美しい女性の肉体を手に入れたコンピューターのミネルヴァ、ラザルス自身のクローン・シスター、ロリとレイジらとともに、満ちたりた生活を送りながらも、準備が完了するのをじっと待っていた。彼の波瀾にみちた人生でもいまだかつて体験したことのないもの――時間旅行の準備が整うのを待っていたのである。彼は、自らが幼年時代にすごした地球、20世紀初頭の地球へと旅立とうとしていたのだ!巨匠ハインラインが描く未来史シリーズの集大成堂々完結!』




Herbert:フランク・ハーバート

「デューン 砂の惑星1」砂の惑星
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『アラキス……砂丘……砂漠の惑星。ポウルの夢に一面乾ききった死の世界が広がる。そこが、彼がこれからの一生を過す所なのだ――アラキスは苛酷な星ではあったが同時に唯一の老人病特効薬メランジの宝庫でもあり、皇帝の直命を受けたアトレイデ公爵にとって、そこを仇敵ハルコンネン家にかわって支配することはこの上ない名誉と富を意味した。一人息子ポウルに、より豊かな未来を継がせるのだ。ハルコンネンの復讐の罠を、皇帝の恐るべき奸計を、充分承知しながら公爵はあえて砂の惑星に乗り込んでいく……!SF界最高の栄誉ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く大傑作巨篇、ここに堂々の開幕!』

「デューン 砂の惑星2」砂の惑星
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『悲劇はアトレイデ公爵家がアラキスに着いてはじめて催した晩餐会の後に起った。酒宴が終わって自室に戻りかけたレト公爵は,廊下に倒れている人間に気づく。抱き起してみるとそれは背中にナイフを刺されたフレーメンの家政婦メイプズ――はっとする間もなく麻痺銃を射たれたレトのかすむ目に、悲しげな表情を浮かべながら近づいてくる裏切者ユエの姿が映った……。やがて、ハルコンネンの総攻撃からかろうじて母と共に砂漠に逃れたポウルは、一瞬、父の死を知った。何故か、いつの間にか、彼の心は時間と空間の彼方を果しなく拡がって行ったのだ……!SF史上十指に入る大傑作長篇第2巻!』

「デューン 砂の惑星3」砂の惑星
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『アトレイデ家滅亡の時――からくも逃れた砂漠でポウルは母に言った。「フレーメンの中に身を隠そう。彼らが僕達を助けてくれる」父の副官アイダホと惑星生態学者カインズの死を賭した献身により追手を振り切った二人は、ハルコンネンから、皇帝から、そしてギルドの監視からさえ自由な広大な奥地めざしひたすら砂の上を歩みつづけた。宇宙船ほどもある巨大な砂虫の恐怖。絶え間なく彼らを苦しめる“熱”と“乾燥”。だが、この想像を絶する苛酷な環境こそが、超人類たるポウルの予見した栄光の未来への、最も大きな切り札だったのである!白熱の長篇第二章!』

「デューン 砂の惑星4」砂の惑星
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『復讐の時は来た。フレーメンの一員となりきり、その超能力の故に、無数の時空の流れを自在に動くことのできるもの、“ムアドディブ”として砂漠の民の宗教的畏敬の的となったポウルは、やがて彼ら全部隊を組織統率。様々な生態学的手段を講じて砂漠の緑化を計ると同時に、またアトレイデ大公家当主として、敢然、帝国の陰謀に挑戦する。すなわち皇帝とハルコンネンがアラキスの情勢を危惧しサルダウカーの圧倒的軍勢をもって再び砂の惑星にせめよせて来るや、フレーメンは総力を上げてこれを迎えうったのだ!全宇宙の未来を賭け、いま決戦の火蓋は切って落とされる……!巨篇三部作ついに完結!』

「デューン 砂漠の救世主」砂の惑星
 1969年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『ポウルが権力を握り恒星間帝国の玉座に着いて12年――いまベネ・ゲセリット結社、宇宙協会、ベネ・トライラックスの顔の踊り手たち旧勢力は糾合してムアドディブ皇帝に対する陰謀をたくらみ,アラキスの宮廷めざしひそかにその恐るべき策略の手を伸ばし始めていた。フレーメン内部の裏切り、名義上の皇妃イルーランの暗躍、そして死から甦らせられ彼を殺すよう訓練された〈ゴーラ〉ダンカン・アイダホの登場……。だがすべてを予見したポウルは、全人類の平安な未来におのれの愛を、おのれの肉体を捧げる決意を固め、ここに物語は偉大なる悲劇となって読者を思いもかけぬ衝撃の結末へといざなう!』

「デューン 砂丘の子供達1」砂の惑星
 1976年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『皇帝ポウル=ムアドディブが砂漠の中へ歩き去ってから、10年の歳月が流れた。かつて、一面乾ききった死の世界であった帝国の首都惑星アラキスは、大規模な灌漑作業の結果、いまでは緑のオアシスの散在する別天地となりつつあった。すべてが緑で覆われる日も近い。だがなんという皮肉、この緑化政策こそアラキスを、帝国を破滅へと導く陥穽であろうとは!しかも一方では、ポウルの双子の遺児を暗殺し、帝国の覇権を取りもどすべく暗躍するコリノ家。そしてベネゲセリット結社、宇宙協会ら旧勢力の陰謀……。壮大なスケールで展開するデューン第三部堂々開幕!』

「デューン 砂丘の子供達2」砂の惑星
 1976年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『かつてポウル=ムアドディブにより皇位を追われたコリノ家は、いま密かに復権の機会を伺っていた。皇帝の双子の遺児、レトとガニマを暗殺し、その混乱に乗じて帝国の覇権を得るべく画策していたのである。しかも、帝国の未来の支配者であるレトとガニマに対する陰謀はそれだけではなかった。仇敵ハルコンネン男爵の悪霊に取り憑かれ、“忌わしき者”と化した双子の摂政エイリア。ベネ・ゲセリットに加担したかに見えるレイディ・ジェシカの謎の行動。そして宇宙協会とCHOAMの暗躍……。砂の惑星アラキスは、いまや怖るべき危機に見舞われようとしていた!』

「デューン 砂丘の子供達3」砂の惑星
 1976年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『仇敵コリノ家の魔手を逃れ、広大な砂漠のなか、ジャクルートゥめざして旅立ったレト・アトレイデは、ガーニイ・ハレックの仕掛けた罠にかかり捕われの身となっていた。多量のメランジを無理やり注射され、未来を幻視することを強いられるレト。ガーニイはアトレイデ家を裏切ったのか?なぜ、拷問のような行為をレトに強いるのか?だが、レトは錯綜するヴィジョンのなかに、やがて全人類救済の道――黄金の道を見いだしたのだ!苛酷な砂の惑星アラキスを舞台に、権謀術数渦巻く壮大なロマンを、重厚な筆致で見事に謳いあげた〈デューン第三部〉堂々完結!』

「デューン 砂漠の異端者1」砂の惑星
 1984年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『神皇帝崩御後1500年、恒星間帝国は大離散と大飢饉の時代を過ぎ、収斂過程の途上にあった。再び砂漠化した惑星アラキスは、ラキスと呼ばれ、“分割された神”を辛抱する僧侶によって支配されていた。フレーメンの伝承は弊え、砂漠のいたる所に出没する砂虫に、ラキスの人々はただ驚愕するのみ。だがそこに、砂虫を自由に乗りこなせる少女が現れた。彼女、シーアナの存在は、帝国の覇権を握るべく暗躍するベネ・ゲセリット、ベネ・トライラックス、そして大離散からの帰還者“誇りある女たち”の全関心をラキスに引きつけた!――シリーズ第五部堂々開幕!』




Hogan:ジェイムズ・P・ホーガン

「創世記機械」
 1978年/山高昭/創元推理文庫

『若き天才科学者クリフォードは、政府機関で統一場理論の研究を進めるうち、画期的な成果をあげた。物質、電磁気力そして重力の本質を見事に解き明かしたのだ。この理論を応用すれば、宇宙のエネルギーを自由に操り、利用することができる。使い方によれば究極の兵器ともなり得るのだ。そこに目をつけた軍部は、ともすると反抗的なクリフォードを辞職に追いやり、独自に研究を始めた。彼は私的研究機関に移り、紬々と自分の研究を続けていたのだが……。ハードSF界の旗頭ホーガンの面目躍如たる大作長編』

「未来の二つの顔」
 1979年/山高昭/創元推理文庫

『レイモンド・ダイアー博士はニューヨーク市立大学で人工知能の研究をしていたが、月面の工事現場で起きた重大な事件のために、その研究の中断を申し渡された。コンピューターが誤った判断を下したため、五人の人間が危うく殺されるところだったのだ。人工知能研究の重要性を信ずるダイアーは、コンピューター管理システムの安全性を確かめるべく、宇宙空間に植民地として建造された巨大宇宙ステーションにおける壮大な規棋のシミュレーションを提案した……。ハードSFの第一人者ホーガンが卓越した科学知識を傾けて描くコンピューターSF!』

「時間泥棒」
 1993年/小隅黎/創元推理文庫

『ニューヨークで、ある日突如として時間の流れがおかしくなりはじめた。時計がどんどん遅れていくのだ。しかも場所ごとに少しずつ遅れかたが違う。その結果、周波数も影響をうけ、通信もままならない。著名な物理学者が言うには、「この世界と交差する他次元のエイリアンが、われわれの時間を少しずつ盗み取っているのです」!?エイリアンだかなんだか知らないが、とにかく時間がたりなくなっていくのは本当だ。でも、いったいどんな手が打てるというのだ? 議論は果てしなくつづく。だがやがて時間のみならず物質にまで異常事態が生じはじめ……』

「仮想空間計画」
 1995年/大島豊/創元推理文庫

『病院のベッドで科学者ジョー・コリガンは記憶を失い目を覚ます。もはや以前の自分ではない。かつて、オズ計画と呼ばれた極秘プロジェクトの立案者として、現実世界に限りなく近いヴァーチャル・リアリティの開発に従事してきた。そのテスト段階で自ら被験者となり、仮想世界と神経接合する。記憶はそこで途絶えた。計画はずっと昔に放棄されたと聞かされ、妻は去り、ひとり馴染みのない環境に置かれている。そこへある女が現れて言う。二人とも、いまだシミュレーション内に取り残されたままだ、と。現実と境目のない虚構世界のなかで、罠に囚われた科学者に脱出の道は? リアルすぎる仮想空間を描く、本格ハードSF!』

「ミクロ・パーク
 1997年/内田昌之/創元SF文庫

『きっかけは虫のような超小型工作ロボットの開発だった。ニューロダイン社では、二足歩行のマイクロマシンに人間が直接神経接続して操作する技術を研究中である。社長の息子で15歳のケヴィンは、紙親友の電脳オタク少年タキと社への立ち入りを許された。少年たちの手にかかると、ちっぽけな機械にも無限大の可能性が見出せるらしい。すでに裏庭のミニチュア世界のなかで、小型ロボットを操り、戦闘ゲームを楽しんでいる。ふたりのアイディアは、広大な敷地不要の次世代テーマパークとして実現可能か?ナノテクノロジー+仮想現実技術をめぐる新感覚のハードSFサスペンス』

「星を継ぐもの」星を継ぐもの
 1977年/池央耿/創元SF文庫

『月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない、ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑間が解決すると、何倍もの疑間が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない、宇宙船の残骸が発見されたが……。ハードSFの新星ジェイムズ・P・ホーガンの話題の出世作』

「ガニメデの優しい巨人」星を継ぐもの
 1978年/池央耿/創元SF文庫

『木星最大の衛星ガニメデで発見された二千五百万年前の宇宙船。その正体をつきとめるべく総カをあげて調査中の木星探査隊に向かって、宇宙の一角から未確認物体が急速に接近してきた。隊員たちが繁張して見守るうち、ほんの五マイル先まで近づいたそれは、小型の飛行体をくり出して探査隊の宇宙船とドッキング。やがて中から姿を現わしたのは、二千五百万年前に出発し、相対論的時差のため現代のガニメデに戻ってきたガニメアンたちだった。前作「星を継ぐもの」の続編として数々の謎が明快に解明される!』

「巨人たちの星」星を継ぐもの
 1981年/池央耿/創元SF文庫

『冥王星の彼方から〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信が再び届きはじめた。地球を知っているガニメアンとは接触していないにもかかわらず、相手は地球人の言葉のみならず、データ伝送コードを知りつくしている。ということは、この地球という惑星そのものが、どこかから監視されているに違いない……それも、もうかなり以前から……!!五万年前月面で死んだ男たちの謎、月が地球の街星になった謎、ミネルヴァを離れたガニメアンたちの謎など、からまったすべての謎の糸玉が、みごとに解きほぐされる。ホーガン入魂の三部作、ここに堂々完結!』

「内なる宇宙(上・下)」星を継ぐもの
 1991年/池央耿/創元SF文庫

『月面で発見された宇宙服姿の人骨は5万年前のものだった、という壮大な謎を端緒とする《巨人たちの星》シリーズ。3部作完結から10年、ホーガンが新たに筆を執った第4部では、架空戦争に敗れた惑星ジュヴレンが舞台となる。惑星全土を管理/運営する超電子頭脳ジェヴェックスは、一方で人々を架空世界潰けにし、政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模の大プロジェクトが密かに進行するなか、進退谷まった行政側はついに地球の旧き友、ハント博土とダンチェッカー教授に助けを請うのだった。二人は急速、彼方の異星へ向かう(上)』

『ある日突然人格が他者のものとすり替わってしまう――いたるところで奇異な現象が多発するジェヴレン社会に、ハント博士らは直面した。人格変容の起こった者はアヤトラと呼ばれ、新興宗教の活動家となるか、完全に狂ってしまうこともしばしばだった。決して精神に異常を来すのではない。新たな人格が生まれる裏では、別の宇宙からコンピュータ・ネットワークを通じてデータが送り込まれているというが…。人類の想像を超えたところに存在する宇宙とは? ジェヴレンを狙う“内なる宇宙”を阻止できるのか(下)』




Howard:ロバート・E・ハワード

「魔境惑星アルムリック」
 1939年/中村能三/ハヤカワ文庫

『豪力無双の肉体を持ち野生の血に燃えるアメリカ人青年イーソ・ケアンは、ある日ふとしたことから地方政界を牛耳る悪徳政治ボスを撲殺、警察に追われる身となった。天文観察所へと逃げ込んだ彼は、そこで所長の好意から秘密の新装置による地球脱出を決意する――行先は、宇宙のもう一つ彼方の宇宙、未開の、原始のままの、不思議な惑星アルムリックだ!猿人と美女、剣士と魔法使い、有翼の魔女、そして暗闇に巣食う妖怪変化の数々……。ヒロイック・ファンタジーの巨匠ハワードが他惑星を舞台に繰り広げる波乱万丈奇想天外の大冒険!本邦初訳!』

「風雲児コナン」蛮人コナン
 1952年/鏡明/ハヤカワ文庫

『古代大陸の東方、ヒメリア山脈の一隅にそびえ立つ魔の山イムシャ――かつて何ぴとをも寄せつけぬ黒き予言者達の山……。人知を超えた恐るべき魔界の邪手に兄王を奪われたぺンダーヤ国王女デピ・ヤスミナは.魔術師達への激しい憎悪と復讐の念に燃え立った。そしておりしも国境地帯を荒し回る丘陵族七人を捕えると、彼らの生命とひきかえにその頭領コナンを利用して、おのが志を果たさんとする……。時にコナンは30代初め。その体力の絶頂にあり、彼の名は全土に轟いていた!』

「不死鳥コナン」蛮人コナン
 1953年/団精二/ハヤカワ文庫

『そこはまさしく死の都、亡霊の都だった。コナンと女剣士ヴァレリアは城壁の銹びた大門を押し開き、無数の宝右が妖しくきらめく途方もない大きさの広間に、いきなり足を踏み入れた。無人の回廊が彼方に続く。鈍い血色をした床が、さながら地獄の上を歩むかのよう……。南国ステイジアの庸兵部隊を脱走。古龍の棲む森を抜け、砂漠を横切り、とある奇妙な都市にたどり着いた彼ら二人を待ち受けていたものは、まこと、不死身の超人コナンさえをも戦慄せしめた、同族相食む忌わしき血の封土の確執であった!』




Hoyle:フレッド・ホイル

「10月1日では遅すぎる」
 1966年/伊藤典夫/ハヤカワ文庫

『過去、現在、そして未来へと不断に流れゆくべき“時”が反逆を開始した。ブレリュードに提示された日常はフーガの対位のなかに不吉な予兆を挿入され、ついには恐るべき相貌を顕在化して亀裂のうちに崩壊する。やがて地上に出現するのは異形の新世界――あらゆる時代が同時に存在して地図上に描かれ、古代ギリシャへの船旅さえもが可能となったのだ!SFの古典的テーマのひとつである時間テーマに、世界的天文学者として、また一流のストーリーテラーとして高い評価をうける作者が、自己の野心的な時間・意識論をひっさげて挑戦する問題長篇!』




Hubbard:ロン・ハバード

「奪われた惑星」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/入沢英江/サンリオSF文庫

『地球(第16銀河系第3惑星)は、数百年にわたって、サイクロ星人に支配されていた。人類は各地に分散し、原始的な生活に退行しながらも、かろうじて生きながらえている。ロッキー山脈の近くの村で生まれ育ったジョニー・グッドボーイ・タイラーは、父親の死を契機に、村を出る決意をした。村人の数は減りつづけ、また生まれてくる赤ん坊にも奇形が増えていた。このままでは絶滅するのも時間の問題だった。ジョニーは20歳で、勇気も野心もあった。彼は新天地を求めて、村人から恐れられている「大いなる村」に向け出発した……。それは、地球を、そして全宇宙をサイクロ星人から開放する長い戦いの始まりだった。壮大なスケールと醍醐味あふれるスペクタクルで、全米でベストセラーとなった、叙事詩的スペース・オペラ!』

「人類からの使者」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/沢村正/サンリオSF文庫

『「おれは人類からの使いだ――俺たち人間が滅び去ることがないようにするための」ジョニー・グッドボーイ・タイラーの言葉にスコットランド人たちの心は熱く燃えた。もう何百年にもわたって、地球はサイクロ星人の支配下にあり、人間は地球の各地に散らばり、原始的な生活の中で辛うじて生きながらえている状態にあった。人間の繁栄の歴史は忘れ去られ、わずかに伝承のなかに、その断片が残されているのみだった。新天地を目指し故郷をあとにしたジョニーは、老人たちの繰り言と思っていた怪物、サイクロ星人のタールに捕らえられ、さまざまな技術・知識を身につける。そして人間を新しい労働力として利用しようとするタールのもくろみにより、スコットランドに赴く。そこでジョニーは、力強い味方を得、きたるべき異星人との対決のときに備えるのだった』

「テレポーテーション作戦」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/沢村正/サンリオSF文庫

『サイクロ星人タールのたくらみにより、はからずも生き残りのスコットランド人たちとめぐり会えたジョニーは、タールの裏をかき、地球を人類の手に取り戻そうと画策する。千年前の人類の遺産である最高防衛基地を見つけ出し、武器の手入れや攻撃作戦の訓練をしながら、サイクロ人たちの動静をうかがって……。一方、タールは、死んだナムの代わりに、自分の思いのままに操れる男を惑星長官の位置につけ、金塊を手にサイクロ星へ帰還する計画を着々と進めつつあった。そして、ついに、サイクロ星のテレポーテーション・システムで、棺に秘した金塊を転送する日がくる。期待と興奮の第三巻!』

「侵略惑星サイクロの謎」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/入沢英江/サンリオSF文庫

『ジョニー・グッドボーイ・タイラー――地球をサイクロ星人の支配から解放し、人類を救った男! 今や“英雄”としてもてはやされている幼なじみの評判に、ブラウン・リンパーは面白くない。評議会議長の任についた彼は、ジョニーの成功を不正によるものと信じ、サイクロ星人タールの甘言にまるめこまれて執拗にジョニーを追う。そうとは知らず、サイクロ星からの報復を恐れ、何とかしてサイクロ星の秘密を暴こうと躍起になるジョニーは、ある事実を発見する。果たして人類はサイクロ星潰滅の切り札を握れるのだろうか? しかし、魔の手は次第にジョニーへ近づきつつあった……。内争がひき起こす悲劇の第四巻』

「宇宙戦艦キャプチュア」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/入沢英江/サンリオSF文庫

『地球の上空には、つぎつぎと異星人の船が姿を見せはじめている。ブラウン・リンパーの魔の手から逃れ、からくも命拾いをしたジョニーだったが、まだ気を許すことはできない。迫りくる新たな脅威に立ち向かうべく、防衛基地を整備する一方、サイクロ人タールの動きを探っていた。地球評議会議長――今では食人種ブリガントのみを従える名ばかりの存在にすぎない――ブラウン・リンパーとの取引きで大金を手にいれたタールは、サイクロ星へ戻るために、自らテレポーテーション装置を作りあげようとしていたのだ。監視ビデオで、そのしくみを突きとめたジョニーは、タールがテレポーテーションする日、大規模な作戦を展開する。だが、その頃、地球各地では、異星人の攻撃が刻一刻と激しさを増し、ついには巨大戦艦まで現れて地球攻略に拍車をかけてくる』

「地球よ、銀河に甦れ」バトルフィールド・アース
 1982・1983・1984年/入沢英江/サンリオSF文庫

『いまや地球各地は炎上中、異星人の攻撃はゆるむことなく、人類は危機に瀕していた。一方、会議場には16の宇宙を代表する使節たちが集まっている。地球各地で繰り広げられる戦いを終結するためには、何とかしてこの会議で、地球での人間の復権を認めさせなければならない――悲壮な決意で会議にのぞんだジョニーは、中国人の世話係ミスター・ツンのお陰で、竜のついたヘルメットをかぶり、威風堂々と使節たちの前に姿を現わした。だが、武力による抗争は止められても、さらに大きな難問がジョニーを待ちかまえていた。小さな灰色の男――使節たちから「閣下」と称せられ、一目置かれているこの謎の男が、いよいよその正体を現わしたのだ。果たして、地球に、そして人類に平和は訪れるのか――!?壮大なスペース・オペラ、いよいよ完結!』