SFリスト:L

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Lafferty:R・A・ラファティ

「九百人のお祖母さん」
 1970年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『「この星では、誰も死なない!?」「そう、だからうちには九百人もお祖母さんがいるの」調査員セランがある星で耳にした奇想天外な話。もし本当なら、この星の先祖をたどることで宇宙の永遠の謎、万物の始まりを解明できる!かくて彼はある家に忍び込んだが……悪夢と笑いの表題作ほか、世界最高の科学者たちが奇妙な実験に右往左往する「その町の名は?」など、愛すべきホラ吹きおじさんラファティの抱腹絶倒の21の短篇』

「どろぼう熊の惑星」
 1968〜1986年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『盗みの天才エイリアン〈どろぼう熊〉。着陸直後から宇宙船に侵入したこの奇怪な生物は、文字どおり“あらゆるもの”を盗みはじめた……惑星調査隊が直面した血も凍る悪夢をブラックに描く表題作はじめ、世界を支配する秘密結社の苦悩をつづる「秘密の鰐について」、大空に浮かぶ巨大な島の物語「また、石灰岩の島々も」などなど、SF界のホラ吹きおじさんラファティの魅力をたっぷりと詰めこんだ日本版オリジナル傑作集』




Laumer:キース・ローマー

「多元宇宙の帝国」
 1962年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『ストックホルムの路上で、突如拉致されたブライオン・ベイヤードは、次元を越えて、無数の平行宇宙の中心に位置する〈帝国〉へと連れさられた。MC転移機を用いて各次元を統治し、無数とも見える〈帝国〉も、実は暗い島国・2の無謀な侵略に悩んでいた。そして、(帝国)の上層部がベイヤードに見せた暗い島国・2の独裁者の写真は、ベイヤードに瓜ふたつだった!脅し混じりで説得されたベイヤードは、異次元世界の独裁者になるべく、おくり出されたが――屈指のエンターテインメント作家ローマーが、アメリカSF界にはなばなしくデビューした、処女長篇』

「時の罠」
 1970年/冬川亘/ハヤカワ文庫

『全世界は今、未曾有の危機に直面していた!第七次元からの侵略者の手によって、世界は104億494万1602の〈閉鎖空間〉に分断され人類はその〈時の罠〉の中に閉じ込められてしまったのだ。しかも時空の混乱によって、16世紀のガレオン船が20世紀のタンパ湾に入港したり、果てはすでに死んだはずのリンカーン大統領がアラブの小村に現れる始末。ふとしたことから、この奇想天外な時空犯罪に巻き込まれたロジャー・タイソンは、未来人の美女ク・ネルとともに〈時空〉を超える旅に出たが……。俊英キース・ローマーが、軽妙洒脱な筆致で描きあげた痛快冒険SF!』

「多元宇宙の王子」混線次元
 1966年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『若きアメリカ青年ラファイエット・オリアリイの運命は、“磁気催眠術・その正当な研究と実践。解明された古代人の秘密”なる面妖な本を手にした時から狂い始めた。そも、この奇書こそがかれをして異次元宇宙へいざない、中世と近代の渾淆する摩訶不思議な王国アルテシアへと導いたのだ。そして、右も左もわからぬままかれは権力争いの渦中にまきこまれ、はては竜退治から双頭の怪人との対決までやらかす破目になる。はたして、ヤンキー気質丸出しの好漢オリアリイの運命は?才人ローマーがコミカルなタッチで描いた異次元宇宙を股にかける大冒険!』

「混戦次元大騒動」混線次元
 1970年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『アメリカはさる下宿屋の一室から、異次元の王国アルテシアにまよいこんだヤンキー青年ラファイエット・オリアリイ。とにもかくにもすったもんだのあげく、ようやく可愛い妻との愛の巣をそこに築いたかれは、なんとまたも見知らぬ世界に転移してしまった。おまけに小間使あがりの妻ダフネは、レディ・アンドラゴールと呼ばれる貴族となって、かれなど見たこともないという始末。一方、かれ自身は牢屋から出たりはいったり、また拷問台にのせられたりのていたらく――オリアリイが愛する妻の住むアルテシアに帰るのはいつの日か、そも、この怪事件の真相は何か!?』




Le Fanu:レ・ファニュ

「吸血鬼カーミラ」
 1839年/平井呈一/創元推理文庫

『ディケンズやコリンズが天下の奇書と激賞したレ・ファニュの作品は、本国イギリスでも、近年、怪奇文学の祖として高く評価されるまでは、不当に埋没されていた。しかし、いまや正統派のホラー・ストーリーの第一人者として、断然他を圧して重きをなしている。本書は、夜な夜な窓辺に現われる白い手、恋人の血を吸う美貌の令嬢、姿なき復讐者など作者の真価を伝える七編を収録した傑作集!』




Le Guin:アーシュラ・K・ル=グイン

「天のろくろ」
 1971年/脇明子/サンリオSF文庫

『オアが精神科医ヘイバー博士の前に現われたのは治療のためだった。現実とは違う夢を見ると、その通りに現実が改変されてしまう。そして、その場にいた者以外の全ての人の記憶をも遡って作り変えてしまう。とオアは話し始めた。途方もない話だったが、博士は研究したい種類の眠りが自由に得られる増幅器を使って、それが本当であることを確認した。次第に博士は、治療はさておいて、この夢の力を世界を改変する武器に利用しようと考えるようになった。オアは博士の暗示によって、人口過剰が現代文明と全地球の生態系を脅かしていることに悩み、疫病によって高く積み上げられ、葬られた死体の山を夢に見た。オアが目覚めると診療室の窓からは党の群れが夢のように薄れ、痕跡もなく消え失せるのが見えた。それまで人口過剰の地球上には食料も十分にない70億の人々がいたが、汚染癌によって10年前から60億の人々が死滅していたという記憶に作り変えられていったのだが……』

「所有せざる人々」
 1974年/佐藤高子/ハヤカワ文庫

『恒星タウ・セティをめぐる二重惑星アナレスとウラス――だが、この姉妹星には共通点はほとんどない。ウラスが長い歴史を誇り生命にあふれた豊かな世界なら、アナレスは二世紀たらず前に植民されたばかりの荒涼とした惑星であった。オドー主義者と称する政治亡命者達がウラスを離れ、アナレスを切り開いたのだ。そしていま、一人の男がアナレスを離れウラスへと旅立とうとしていた。やがて全宇宙をつなぐ架け橋となる一般時間理論を完成させるために、そして、ウラスとアナレスの間に存在する壁を打ち壊すために……。ヒューゴー賞ネビュラ賞両賞受賞の栄誉に輝く傑作巨篇』

「内海の漁師」
 1994年/小尾芙佐・佐藤高子/ハヤカワ文庫

『アナレスのシェヴェックにより開発されたアンシブルは、人類に計り知れぬ恩恵を与えた。その唯一の欠点は、瞬間移動が可能なのが非物体に限られることである。もし、物体にも瞬間移動が可能になったとしたら、人類は宇宙を恩いのままにできる……画期的なチャーテン理論をめぐる表題作「内海の漁師」、ユーモアあふれる「ゴルゴン人との第一接近遭遇」、寓話的色彩の「物事を変えた石」など、全8篇を収録する傑作短篇集』




Leiber:フリッツ・ライバー

「放浪惑星」
 1964年/永井淳/創元推理文庫

『空飛ぶ円盤の観測に好都合な月食の最中突如として月の近くに出現した未知の惑星。刻々移り変わる不気味な相貌を持つその星は、極めて巨大な重力によって月を捕捉し粉砕し、さらには地球にも影響を及ぼして地震や津波や高潮をひき起こす。人々は宇宙のいずこからともなく現われたこの惑星を《放浪者》と名付けた。やがて《放浪者》の宇宙船に拉致された地球人の目に明らかになったのは……宇宙の体制に抵抗して警察星の追跡を受けながら、さまよえるオランダ人のごとく、超空間の海を永遠にさまよい続ける《放浪者》の悲劇的な運命だった。《放浪者》と警察星のレーザー・ビームによる凄絶な戦い。ヒューゴー賞に輝く巨編!』

「魔の都の二剣士」ファファード&グレイ・マウザー
 1970年/大谷圭二/創元推理文庫

『大の字なりに地上へ倒れふたりの夜盗を挟んで、ファファードとグレイ・マウザーは対峙した。名高き古の都ランクマーを根城に、猛威をふるう〈盗賊結社〉の上前をはねんとして闇夜に遭遇したこのふたりにとって、それはまさに運命の邂逅であった。かくして、彼らの前に待ち受ける盗賊の一団や妖術師との凄絶な戦いが始まった。剣と魔法の世界ネーウォンを舞台に、ふたりが織りなす大冒険絵巻の開幕。作者ライバーを代表する雄大なヒロイック・ファンタジー!』

「死神と二剣士」ファファード&グレイ・マウザー
 1970年/大谷圭二/創元推理文庫

『最愛の恋人を失ったファファードとグレイ・マウザーのふたりは、忌まわしい過去の忘却と新たな明日を求めて、山を越え海を渡り、さい果ての地へと旅を続けた。だが、奇怪な魔法使いの予言どおりふたたび彼らは、あの呪われたいにしえの都ランクマーヘ舞い戻ってゆくのだった!夜の闇を裂いて凶鳥が飛び、失われた古代大陸を探して幻のガレー船が大海をさまよう。生命なき石の党が蠢き、胎児の夢が死を誘う。彼らの行く手には死神の顎がが開かれて待っていたのだ。めくるめく剣と魔法の世界を描くシリーズ第2弾』




Lem:スタニスワフ・レム

「捜査」
 1959年/深見弾/ハヤカワ文庫

『雪におおわれたロンドン。この美しい街の治安を守るスコットランド・ヤードの一室で、いま緊急会議が招集されていた。ここ一年のあいだにロンドンでは、完全に密閉された霊安室から死体が消失してしまうという奇怪な事件が頻発していたのだ。犯人は変質者、シンジケート、それとも――?事件解明を急ぐスコットランド・ヤードの捜査官は事件の糸をたどるうち、驚くべき謎の渦中へと引きこまれていく……巨匠の異色作!』

「ソラリスの陽のもとに」
 1961年/飯田規和/ハヤカワ文庫

『すみれ色の靄におおわれ、ものうげにたゆたう惑星ソラリスの海。だが、一見何の変哲もなく見える海も、その内部では、一種の数学的会話が交され、自らの複雑な軌道を自己修正する能力さえ持つ、驚くべき高等生命だった! しかしその知性は、人類のそれとはあまりにも異質であった。いかなる理論をも、いかなる仮説をも受けいれず、常にその形を変え、人類を嘲笑するかのようにつぎつぎと新たなる謎を提出する怪物――生きている〈海〉。人類と思考する〈海〉との奇妙な交渉を通して、人間の認識の限界を探り、大宇宙における超知性の問題に肉薄する傑作!完訳決定版!』

「砂漠の惑星」
 1964年/飯田規和/ハヤカワ文庫

『6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号探索のため〈砂漠の惑星〉に降りたった無敵号が発見したものは、異星の地に傾いでそそりたつその船体だった。生存者の姿は見あたらない。船内が混乱を極めているにもかかわらず、不思議なことに攻撃を受けた形跡はなく、さまざまな防衛手段は手つかずのまま残されていた。果てしなく続く風紋、死と荒廃の風の吹き抜けていく奇怪な〈都市〉、偵察機を襲う〈黒雲〉、そして金属の〈植物〉――探険隊はテクノロジーを駆使して異星を探査したが……。レムが異星における人間を描き、科学的認識の絶対視に疑問をなげかけた問題の書!』




Lumley:ブライアン・ラムレイ

「タイタス・クロウの事件簿」
 1987年/夏来健次/創元推理文庫

『『ネクロノミコン』『妖蛆の秘密』『水神クタアト』……太古の邪神たちの秘儀を記した魔道書の数々。それらを精読し、その悪しき智慧を正義のために使う男がいた。その名はタイタス・クロウ。時には邪教の使徒たちと、さらには不死の魔術師と、そして数秘術を操るテロリストと、奥義のかぎりを尽くして戦う彼の全中短篇をこの一冊に収録する。二十世紀最大の怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの衣鉢を継ぎ、今や英国ホラー界の旗手として名高いラムレイがおくる連作オカルト探偵小説。日本版に寄せて著者が新たに書き下ろした序文を収める決定版!』




Lupoff:リチャード・A・ルポフ

「神の剣悪魔の剣−ファンタジー日本神話−」
 1976年/厚木淳/創元推理文庫

『天地創造の時から、この物語の幕が開き、綱の国の征服を狙う弥勒菩薩と愛染明王の抗争を軸として、古代日本神話の英雄たちが陸続として登場する。八岐大蛇に奪われた名剣、草薙の剣の奪回を悲願とする須佐之男。黄泉の国を支配する国王竜神。出雲の国に君臨する精霊の支配者大国主。羅生門で片腕を切り落とされた悪魔の頭目、茨木童子。唯一人の女性、鬼子母神。そして河童と一寸法師。彼らが遍歴する異次元世界の驚異と冒険の連続。気鋭のアメリカ作家が、日本神話を取材して描く雄大なSFファンタジー!』




Lustbader:エリック・V・ラストベーダー

「夕映えの戦士」
 1977年/関口幸男/ハヤカワ文庫

『雪と氷に凍てついた大地を捨て、人類は地中深くに、いくつもの階層からなる世界を築いた。だが、しだいにこの地底世界も、剣士達の権力争いのために、いまや荒廃の一途をたどっていた。この戦乱の時代にあって、いかなる剣士の党派にも属さぬ孤高の剣士があった。彼の名はローニン。天下無双の剣技を持つローニン、実は彼は、とあることから意外な話を耳にしていた――荒涼たるはずの地上には、新たな文明が築かれているというのだ!ローニンは真偽を確めるため、地表へと旅立つが……。ベストセラー作家が描く新ヒロイック・ファンタジイ』

「真夜中の戦士」
 1978年/関口幸男/ハヤカワ文庫

『自然法則の変化は<ドルマン>が襲撃をしてくる前兆である。まず、彼の軍団、ついで怪物<マッコン>、最後に<ドルマン>本人がこの世界を掌中にすべくおもむくだろう……。この恐るべき生命の破壊者の襲来を阻止する鍵はひとつ――ローニンが手にする巻物にある。だが、古代の秘語を解さぬローニンに巻物を読む事はできない。そこで彼は、巻物の解読者を求めて、南の国へと向かった。だが、時すでに遅く、すでにその地には怪物<マッコン>が出没していた……!ベスト・セラー作家が、東洋風の別世界を舞台に描くヒロイック・ファンタジイ』

「暁の戦士」
 1978年/関口幸男/ハヤカワ文庫

『刻々と迫り来る黙示録の脅威、生命の破壊者ドルマンの魔手の痕跡はいたるところに現れていた!ドルマンの最終的破壊を阻止する鍵はただひとつ――ローニンが所持する巻物に記されている。だが、巻物を解読できるものは伝説の種族ブジュンのみ。ローニンは、ブジュン族を訪ねて海に浮かぶ王国アマ―ノ―モリにやって来た。が、その地では大陸侵略を企図する武術家集団サソリ党が幅をきかせていた。しかも、ローニンの巻物を解読できるのは、サソリ党の党首ただ一人だけであった……。東洋風の別世界に展開されるファンタジイ三部作、堂々完結!』