SFリスト:M

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Maddock:ラリー・マドック

「空飛ぶ円盤」TERRAの工作員
 1966年/高橋泰邦/創元推理文庫

『地球年代1966年、銀河連邦〈時間エントロピー修復機関〉は地球駐在員から敵対者《エンパイア》が地球の歴史とその潜在能力を破壊する秘密装置を開発したという報告を受けた。本部は急遽、工作員ハンニバル・フォーチュンと共働者ウェプリーを地球へ派遣したが、地球を訪れる謎の飛行物体“空飛ぶ円盤”こそ〈エンパイア〉の裏面工作員を送り込む航時輸送機であることを察知した。ついに、銀河連邦〈TERRA〉対《エンパイア》との宿命的な抗争は、アメリカ合衆国カンサス州において、その戦端を開いた。ラリー・マドックが放つSFスパイ・シリーズ“TERRAの工作員”の序巻』

「黄金の女神」TERRAの工作員
 1967年/高橋泰邦/創元推理文庫

『銀河連邦〈時間エントロピー修復機関〉は、古代クレタ島で発掘された銅版に、未来の文字で刻まれた碑文を手がかりにして、紀元前一万年余、青銅器時代の歴史が何者かによって侵犯されていることを察知した。ふたたび宿命の敵《エンパイア》の仕業か?本部は急遽、工作員ハンニバル・フォーチュンと共働者ウェプリーを太古の地球へと派遣したが、二人は図らずも大西洋上に浮かぶ未知の大陸で、クロノスという謎の神王が、黄金の女神を奉じて支配する一大文明社会を発見した。この神王の深慮遠謀こそは地球のタイム・ラインを永久に破壊する許しがたい脅威とわかった。SFスパイ・シリーズ“TERAAの工作員”の第二弾』

「エメラルドの象」TERRAの工作員
 1967年/高橋泰邦/創元推理文庫

『銀河連邦〈時間エントロピー修復機関〉は、紀元前十五世紀のインダス文明が何者かの手で侵犯されている事態に対して救援要請を受けた。本部はハンニバル・フォーチュンと共働者ウェプリーを古代都市モヘンジョ・ダロへ派遣したが、すでに市民は天空の物体によって“全能の神インドラ”の信奉を強制され、侵略者の脅威にさらされていた。歴史は侵略者の勝利と都市の崩壊とを記している。しかし歴史を変えずに文明を奪取しようとする者の正体は? また“エメラルドの像”とは? 女性工作員をまじえて果敢な行動を開始するSFスパイ・シリーズ“TERAAの工作員”待望の第三弾』

「タイム・トラップ」TERRAの工作員
 1969年/高橋泰邦/創元推理文庫

『《エンパイヤ》はまたもや歴史を歪曲しようという邪悪な企みを抱いていた。ローマ=カルタゴ戦争を、史実とは逆にカルタゴの勝利に終わらせようというのである。銀河連邦TERRA本部は、最優秀の工作員フォーチュンとその共働者ウュブリーをカルタゴに派遣したが、彼らを待っているのは恐るべき「時間の罠」――なんぴとにも同時刻に二回存在することを許さぬ「二重占有禁止規則」――であった。その禁を犯した人間は消減するほかはない。舞い上がる戦塵、突進する象の軍団、華々しい戦場を舞台にフォーチュンの活躍は実を結ぶかに見えたが……。“TERRAの工作員”の完結編』




Martin:ディディエ・マルタン

「飛行する少年」
 1977年/村上香住子/サンリオSF文庫

『ラファエルは子供のころから空を翔べた。歩いたり、話したりできるようになる前から翔べたのだ。それは、たんに移動手段ではない。爪を歯む悪癖、こっそり便所で欲望を満足さぜる習慣、芸術的霊感や少年愛を寓意する夢想、ましてや透明人間のように孤独な犯罪の臭いのする能力でもない。誇らしくもあり、重荷でもある何とも人に伝えられないものなのだ。はじめラファエルは自分だけが翔べると思っていた。だが、学校に通うようになると12歳になってまだズボンに小便を洩らすフランソワも、病的に感性の鋭いダニエルもそうだと分がった。やがてダニエルは空中に溺れて失踪し、家業の豚肉加工見習いをはじめたフランソワも飛行する興味も能力も失っているのを知る。ラファエルはカトリーヌという翔ばない娘に恋をしはじめるが……思春期の物憂い生活と不安を拭いきれない充実感を飽くまでリアルな手法で繊細に甘美に鮮明に描いた感動のロマン』




McCaffrey:アン・マキャフリー

「歌う船」
 1969年/酒匂真理子/創元推理文庫

『この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。ところが身体のほうは機械の助けなしには生きていけない状態だった。そこで〈中央諸世界〉は彼女を金属の殻の中に封じ込め、神経シナプスが宇宙船の維持と管理に従事する各種の機械装置を操作するように調節して、宇宙船の身体をあたえた。こうしてどんな複雑なコンピューターを積んだ船にも負けぬ、優秀なサイボーグ船が誕生した。それでも、嘆き、喜び、愛し、歌う、彼女はやっぱり女の子なのだ……!乙女の心とチタニウムの身体をもつサイボーグ宇宙船の活躍を描く傑作オムニバス長編』

「戦う都市(上・下)」
 1993年/嶋田洋一/創元SF文庫

『銀河系は外辺部、一つの宇宙ステーションがあった。ここを管理するのは人間の脳。シメオンという名の脳(ブレイン)だ。ステーション内の異変なら自らの体に起こった変調のように察知する。近頃の彼はついてない。十数年来の相棒と別れ、代わりにやってきた女性筋肉(ブローン)とは反りが合わず悪戦苦闘の日々。おまけにステーション内の孤児をめぐって〈中央〉とトラブルを起こしてしまう。「養子縁組をした殻人なんて聞いたことありません!」そこへ緊急事態発生。操縦もままならぬおんぼろ船がステーションめがけて突っ込んでくる!人口1万5千の都市は始まって以来の大ピンチ。シリーズ第3弾(上)』

『なんとか無事におんぼろ船を迎え入れたステーションの次なる課題は、続いてやってくる宇宙海賊からどう身を護るかだった。ステーションは逃げ出すことができない。制止しているのだから!彼らが一番危惧していたのは、シメオンを殻(シェル)から取り出されることだった。脳(ブレイン)なくしてステーションの存続は不可能だ。ならばこの際、本物のシメオンを隠し、わたしが偽のシメオンになりましょう、と提案する者が現われた。ぼろ船から救出されたアモスだ。この道何十年のベテラン・シメオンの代わりが、ぽっと出の田舎者にほんとうに務まるのか?一縷の望みをかけたステーションの行末は?(下)』

S・M・スターリングとの共著


「フリーダムズ・ランディング」
 1995年/公手成幸/ハヤカワ文庫

『ある日、忽然と地球に襲来したキャテン人の巨大な宇宙船は、クリスをはじめとする地球人を50の都市から誘拐し、奴隷として未開発惑星に送りこんだ。キャテン人はそうやって新たな惑星を開拓するのだ。しかも、ほかの星のヒューマノイド種族まで同じ惑星に送りこまれていた。苛酷な環境の中で地球人と異星人は協力して生き残りを賭けた戦いをはじめるが……逆境の中でもたくましく勇敢に生きるクリスを描く、冒険SF!』

「だれも猫には気づかない」
 1996年/赤尾秀子/創元推理文庫

『時は中世。エスファニア公国の若き領主、ジェイマス五世の老摂政が亡くなった。先見の明をそなえた摂政は、生前、国の平安のためにさまざまな対策を講じてはいた。だがその一策が、摂政自身の飼い猫、ニフィのことだったとは!賢い猫はやがて若き領主について回り、“摂政”として仕えはじめる。重要書類の承認はもちろん、妃選びもニフィの仕事。が、だれも猫には気づかない。領主の恋に、政治的陰謀が絡まり出すとき、隠れ摂政ニフィなら、いったいどんな妙手を繰り出す?現代SFの女王が猫を愛するすべての人に贈る、猫ファンタジイの逸品』




McDevitt:ジャック・マクデヴィット

「ハリダンの紋章(上・下)」
 1989年/増田まもる/ハヤカワ文庫

『辺境の惑星で古美術商を営むアレックスのもとに悲報が届いた。唯一の肉親のおじが、恒星間飛行中に死亡したのだ。遺品を調べるうち、アレックスはおじが情熱を傾けていた調査に興味をひかれた。アシュール人と人類の戦史に燦然と輝く英雄クリストファー・シム――おじはこの英雄の謎に満ちた実像を解明しようとして、志なかばに倒れたのだ!おじの遺志を継ぎ、歴史をたどる銀河の旅に出発したアレックスだったが……?(上)』

『銀河英雄の伝説のヴェールをはぐアレックスの旅は、開幕から不吉な様相を帯びてきた。おじが調査結果のいっさいを記録していたファイルが、何者かに盗まれてしまったのである!だれが、なんの目的で盗んだのか?おじは何を見つけようとしていたのか?見えざる敵の妨害に悩まされながらも、アレックスは厚い時間の壁にはばまれた歴史の謎に果敢に挑んでいく!新鋭マクデヴィットが雄渾の筆致で放つ宇宙SF決定版(下)』




McIntyre:ヴォンダ・N・マッキンタイア

「星の海のミッキー」
 1986年/森のぞみ/ハヤカワ文庫

『12歳の少女バーバリは、ようやく夢にまで見た宇宙ステーションに行けることになった。新しい生活への期待に胸をふくらませるバーバリ。けれどもシャトルに乗りこむ彼女の上着のポケットには、ちっちゃな秘密が隠されていた――大好きな子猫のミッキーを、こっそりしのばせていたのだ。たとえ宇宙に行ったって、ぜったいこの子といっしょにいたい。でも、もし見つかったらどうしよう……?元気いっぱい夢いっぱいの、かわいい少女と子猫が星空を走りまわって大冒険!』




Miller:R・デウィット・ミラー

「永遠に生きる男」
 1956年/関口幸男/ハヤカワ文庫

『西暦3097年、人類は〈マスター〉の支配下に美しく平和な文明を築き上げていた。一千年生きた男〈マスター〉――何人たりとその不死の秘密をうかがうすべはない。地上最高の権力者である彼も、しかし今はかつてない深い懊悩の日々を送っていた。突如地球全土に蔓延した正体不明の疫病が、彼の最愛の妻エローラをも冒したのだ。必死の研究のかいもなく、最後の手段として彼は治療法を発見したと称する無名の科学者エヴゥーリングとその養女タルモを、テラ市に呼び寄せるが……。人類永遠の夢である〈不老不死〉をかち得た男の愛と苦悩!生命の秘密を問う好篇!』

アンナ・ハンガーとの共著




Milne:A・A・ミルン

「ユーラリア国騒動記」
 1917年/相沢次子/ハヤカワ文庫

『「ユードー王子さまがおつきになりました」侍女が宮廷の管楽器の高らかな音とともに告げました。そうです、悪賢い伯爵夫人の陰謀に苦しむ王女を救うため、いよいよユードー王子の登場です。ところが、なんと王女は叫び声をあげると気を失ってしまったではありませんか。それもそのはず、王子の姿はウサギとヒツジ、それにライオンとが組み合わされたなんとも奇妙な動物に変身していたのです……!?児童文学史上不朽の名作『クマのプーさん』の著者ミルンが、機知とユーモアをまじえて、大人のために書きあげた現代のフェアリイ・テール!』




Moffitt:ドナルド・モフィット

「木星強奪(上・下)」
 1977年/大西憲/ハヤカワ文庫

『月面の研究所が、白鳥座方面に未知のX線源を探知した。観測の結果判明した事実は、恐るべきものだった――このX線源はブラックホールや中性子星などの通常の天体ではなく、木星に近い大きさの物体であり、しかも光速の98パーセントという速度で太陽系にむかって突き進んでいるのだ!これだけ途方もない放射線源が太陽系内を通過すれば、地球上の動植物は残らず絶滅し、太陽系全体も壊滅的な打撃をこうむることになる。残された時間は約6ヶ月。宇宙的規模の死刑判決を前にした人類には、なすすべもなかった……気宇壮大な宇宙ドラマの開幕(上)』

『地球と人類の滅亡への秒読みが開始された。容赦なく迫りくる破滅の瞬間……だが、事態は思わぬ急転回をむかえた!謎の物体が飛行速度を急激に減少させたばかりか、進路までも劇的に変化させたのだ。このままいけば、物体は太陽系内で完全に停止し、木星近傍の空域にとどまることになる。かくして、アメリカと中国合同の木星探査船が、この謎の物体の調査に派遺されることになった。そこで隊員たちが見た驚倒すべき真相とは?二一ヴンやホーガンにつづくハードSFの新星が豊富なアイデアをちりばめ、雄渾の筆致で描きあげたSF超大作登場!(下)』




Mourcock:マイケル・ムアコック

「この人を見よ」
 1968年/峯岸久/ハヤカワ文庫

『病める神秘主義者カール・グロガウアーは、キリストの生涯に異常なまでの執着を抱いていた。市井の科学者の手になる未完成のタイムマシンを入手するや、彼はキリストの最後を見届けるべく西暦29年のエルサレムめざし、過去へと旅立った!だが彼がそこで見たのは意外なキリストの姿だった。はたして歴史は虚構の産物だったのか?それとも……?イギリスSF界きっての奇才が時間の聖域にいどんで絶賛を博した問題作』

「野獣の都」<火星の戦士>
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『物質移送機の開発に腐心する若き物理学者マイクル・ケインは、その究極の目的――人間移送の実験に着手した。送り出される人間はだれあろう彼自身。失敗の可能性は万に一つもあり得ぬはずだったが――スイッチが入った次の瞬間、彼は、なんと真紅の植物生い茂る奇妙な異境の平原に立っていた!そして驚く彼の目に飛び込んできたのは、かぐわしい大気の中をひた走る巨大な怪獣と全裸の美女……。神秘に満ち、野蛮で、しかも美しい太古の火星世界に放り込まれた地球人ケインを待つ、剣と恋と波乱万丈の冒険!俊英ムアコックが創造した“新”火星叙事詩第一弾ここに登場!』

「蜘蛛の王」<火星の戦士>
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『運命の気まぐれから、カーナラの美女シザーラとの結婚前夜に一人地球へ戻る破目となったマイクル・ケイン。火星での恋と冒険の日々が忘れられぬ彼は物質移送機を独力で完成。再び火星に出発したのだが――愛する人ともめぐりあえぬまま、彼は巨人族メンディシャーの内乱に巻きこまれ、はては人跡未踏の大森林深く、巨大な蜘蛛の支配する蜘蛛人間の巣窟へとさまよいゆく……。一方、カーナラは同盟国との間対立により滅亡の危機に瀕し、しかもその影には妖女ホルグールの魔手がひそかに蠢いていた!バロウズの伝統の延長線上に、新たな叙事詩を創造して好評を呼ぶ“新”火星シリーズ第二弾ここに登場!』

「鳥人の森」<火星の戦士>
 1965年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『高度の科学文明を持ちながら、そのゆえに太古の火星に滅びさた種族“ヤクシャ”。その遺跡を調査すべく、マイクル・ケインは飛行船の旅に出発する。だが突然の故障からセンド・アムリドと呼ばれる町へ破目となったケインは、そこに恐るべき光景を見る。感情を失い、ロボットのようなぎこちない動作をするばかりの住民たち、しかも、彼らは防ぐすべとてない死の病に犯されているのだ!火星そのものさえ滅しかねない事態の重大さに気づいたケインは、唯一の希望を“ヤクシャ”の遺跡に託し、勇躍、探索行を開始するが……。人気沸騰の“新”火星叙事詩、ここに完結!』

「ルーンの杖秘録1 額の宝石」<ルーンの杖秘録>
 1967年/深町眞理子/創元推理文庫

『ケルンの若き公爵ドリアン・ホークムーンは暗黒帝国の捕虜となり、額に黒い宝石をはめこまれた。帝国の軍最高司令長官メリアダス男爵の命令に背けば、宝石が彼の脳を食べつくすという。覇権拡大をメリアダスと、それを阻もうとするカマルグ国太守の狂気じみた科学と魔術が錯綜する闘いの渦の中で、はたしてホークムーンは宝石の魔力から逃れることができるのだろうか。また彼の身辺に出没する謎の戦士の正体は?本文庫初紹介のマイケル・ムアコックが描くファンタジックな冒険の世界。四部作の開幕!』

「ルーンの杖秘録2 赤い護符」<ルーンの杖秘録>
 1968年/深町眞理子/創元推理文庫

『暗黒帝国の魔術で額にうめこまれた宝石の魔力を脱したドリアン・ホークムーンは、自分があらゆる運命の秘密をつかさどるルーンの杖のしもべであり、帝国の親権拡大を阻むのが使命だと知った。帝国の猛威と戦いながら、婚約者イッセルダの待つ国への婦途についた彼の前にあらわれたのは、自らを神と呼ぶ狂気の男であった。彼はホークムーンの持つべき魔法の護符を身につけ、イッセルダをとりこにしているという。魔法の護符とは何か?ルーンの杖にまつわる謎は、ますます深まる。ルーンの杖秘録第2巻!』

「ルーンの杖秘録3 夜明けの剣」<ルーンの杖秘録>
 1968年/深町眞理子/創元推理文庫

『平和なカマルグ国に暗黒帝国の時空を超えた攻撃の手が近づいていた。二国間の時空の隔りを超える力を持つ不思議な指輪。その指輪を暗黒帝国軍がいまにも手に入れそうなのだ。先手をとらねばならぬ。ホークムーンは暗黒帝国にのりこんだ。が、彼の運命はやはりルーンの杖に支配されていた。指輪を持つ謎の老人が、彼を未知の世界に送りこんだのだ。ルーンの杖の力の下にある《夜明けの剣》を捜せという命令のもとに。魂を奪う怪物、血を吸う化物、海賊。様々の苦難が彼を待受ける。ルーンの杖秘録第三巻!』

「ルーンの杖秘録4 杖の秘密」<ルーンの杖秘録>
 1969年/深町眞理子/創元推理文庫

『不思議な力を持つ《夜明けの剣》を手に入れたホークムーンが、《ルーンの杖》の新たな命に背き、愛する妻の待つ城へと船の針路をとったとき、《杖》はふたたび、その魔力を発揮した。行く手をはばむ怪物。船は出発点へと押し戻された。一方、暗黒帝国ではブラス城を異次元世界から引き戻す方法がまさに発見されようとしていた。危うし、ブラス城!ついに姿をあらわす《ルーンの杖》、そして暗黒帝国に、しのびよる内紛の気配……。ルーンの杖秘録、四部作いよいよ完結!』

「メルニボネの皇子」<エルリック・サーガ>
 1972年/安田均/ハヤカワ文庫

『かつては<光の帝国>と称えられ、全人類をその支配下に置いたメルニボネ帝国も、今や見るかげもなく衰えはてていた。首都イムルイルで退廃的な乱痴気騒ぎに興じる人々の群れ。この衰運の帝国を統べるルビーの玉座の持主こそ、乳白色の髪に真紅の瞳の皇子エルリックであった。折りしも、南方諸国の一大艦隊が沖合に集結中の報を受け、かれは総攻撃の檄を飛ばした。〈黄金の御座艦隊〉で簡単に蛮人たちは蹴ちらして見せる!だがそこには思いもかけぬ卑劣な罠が仕掛けられていた……魔剣ストームブリンガーを携えた皇子エルリックの冒険が今ここに始まった!』




Moure:C・L・ムーア

「暗黒神のくちずけ」<処女戦士ジレル>
 1934年/仁賀克雄/ハヤカワ文庫

『騎士道華やかなりし中世ヨーロッパに、剣をとっては並ぶものなく、甲冑を着て戦場に立てば男をしのぐ勇猛ぶりの、美貌の女戦士がいた。ジョイリー国の領主ジレル――その誇り高き白い胸には、今、戦に破れた彼女を捕え傍若無人にも口づけを強いた敵将ギョームへの憎悪が、炎となって燃え上がっていた。復讐の手立てを、武器を!たとえ魂を売り渡そうと!勝手知ったるおのが城の地下牢を抜け出るや、地の底深くぽっかり開いた神秘の通廊を彼女は下った。地獄へ、暗黒神のもとへ……。女主人公をめぐり展開される幻想と怪奇に満ちた冒険の数々!待望久しき異色ヒロイック・ファンタジー完訳なる!』

「大宇宙の魔女」<ノースウェスト・スミス>
 1934年/仁賀克雄/ハヤカワ文庫

『宇宙パトロールの追跡を逃れ、熱線銃一丁を頼りに星から星へと渡り歩く無宿者ノースウェスト・スミス――彼は、火星植民地で、なにやらひどく群集に追われている一人の娘を救った。〈シャンブロウ〉と呼ばれる彼女は、愛らしい肢体を持ちながらも明らかに地球の生物ではない。暗い、獣の知恵を秘めたその脈動する瞳を見たとき、スミスは一瞬本能的な不安を覚えた。そもシャンブロウとは何者?しかし彼女の妖しい美しさに魅せられ、彼は娘を宿に連れ帰る……。女流作家ムーアが抒情溢れる筆致で描く、幻想の香り高き名作ノースウェスト・スミス・シリーズついに登場!』

「異次元の女王」<ノースウェスト・スミス>
 1935年/仁賀克雄/ハヤカワ文庫

『宇宙パトロールの追跡を逃れ、熱線銃一丁をたよりに星から星へと渡り歩く無宿者ノースウェスト・スミス――金星の酒場で一服盛られた彼が目覚めたのは、あやめもわからぬ闇の中、古代の廃墟とおぼしき無気味な土地であった。いつしか、頭の中で甘美な声がいざなう。「来たれ、地球の男よ……」一人の少女に手をとられ彼は進んだ――いまだ恐怖をもって語り伝えられる太古の都ヴォンへ、おぞましくも美しい異次元の女王、貪欲なる<ジュリ>のもとへ……!女流作家ムーアが描く幻想の香り高き名作シリーズ第二巻!』

「暗黒界の妖精」<ノースウェスト・スミス>
 1937年/仁賀克雄/ハヤカワ文庫

『宇宙パトロールの追跡を逃れ、熱線銃一丁をたよりに星から星へと渡り歩く無宿者ノースウェスト・スミス――追われ追われて火星古代の僧院の廃墟に逃げ込んだ彼は、その中庭に一人のむせび泣く女を見た。薄明の中で、たけなす黒髪が滝のように白い身体を覆っていた……。本巻はシリーズ中屈指の傑作「生命の樹」をはじめ、女剣士ジョイリィ国のジレルと共に中世ヨーロッパを舞台に活躍する異色作「スターストーンを求めて」、名のみ伝わり久しく埋もれていた「幻の狼女」「短調の家」等五篇を収録、ここに珠玉の幻想名作シリーズ全三巻の華麗なる幕を閉じる!』




Murphy:パット・マーフィー

「ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語―」
 1999年/浅倉久志/ハヤカワ文庫

『アステロイド・ベルトでひっそりと暮らす軌道生活者(ノービット)のベイリー・ベルドンは、ある日、日課の小惑星めぐりで、打ち捨てられたメッセージ・ポッドを拾った。律儀なベイリーは、宛名人にメッセージを拾った旨通知した。まさかそれがきっかけで、女性探検家ギターナやファール一族とともに、驚くべき冒険の旅にでるはめになるとも知らずに……トールキンの名作『ホビットの冒険』を下敷きにした、傑作ユーモア・スペース・オペラ』