SFリスト:W

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Wellman:マンリイ・W・ウェルマン

「シャーロック・ホームズの宇宙戦争」
 1975年/深町眞理子/創元推理文庫

『われらが名探偵シャーロック・ホームズがロンドンのとある古物商から入手した水晶の卵。それには世にも不思議な映像が映し出された。事の重大さを察知したホームズがそれを持参し意見を求めたのは誰あろうチャレンジャー教授であった。二人の一致した見解は、火星人の襲来を予測するものであった……!H・G・ウェルズの名作『宇宙戦争』に材を採り、コナン・ドイルの想像した二大キャラクター、ホームズとチャレンジャーを火星人に対決させるという大胆な構想で描かれた本編は、軽妙な筆致で、SFおよびミステリの全ファンに捧げる痛快な佳編』

ウェイド・ウェルマンとの共著





Wells:H・G・ウェルズ

「タイムマシン」
 1895年/宇野利泰/ハヤカワ文庫

『時を飛翔する機械〈タイム・マシン〉に乗りこんだタイム・トラベラーは80万年後の世界へ飛んだ。防疫医学が成功し、社会改良事業の完成で衣食住が充ち足り、あらゆる闘争が消滅してしまった未来社会は、一見、楽園のように見えたが……〈タイム・マシン〉という概念をはじめてSFの世界に持ちこんだ表題作をはじめ、よい子だけが店に入れ、素晴らしいおもちゃを手にすることのできる「魔法の店」、道を急いでいるときに、子供の頃なかに入ったことがあるみどり色の扉が現われる「塀にある扉」など六篇を収録。SFの先駆者ウェルズが描きだす奔放なイマジネーションの世界!』

「宇宙戦争」
 1898年/井上勇/創元SF文庫

『夜空に謎を秘めて怪しく輝く火星で、ある夜、白熱光を発するガス状の大爆発が観測された。これこそ六年後に世界を震撼させる大事件の前触れであった。イギリス諸州の人々は夜空を切り裂く流星群を目撃したが、それは単なる流星ではなかった。未知の物体は大音響とともに落下し、地中に埋まった物体の中から現われたのは、想像を絶する宇宙の怪物……V字型にえぐられた口、巨大な二個の目、のっぺりとした顔、無気味な触手をもった火星人たちであった。いまや、恐るベき火星人の地球侵略がはじまったのだ』




White:テッド・ホワイト

「宝石世界へ」
 1967年/宇佐川晶子/ハヤカワ文庫

『早朝のニューヨークの地下鉄で、世にも奇怪な事件が発生した。たまたま乗りあわせた夜勤あけの警官と、一人の娘をのぞいたすべての乗客が、マネキン人形に、さらには広告用の実物大写真のような物に変りはてていたのだ!しかし、これはそれ以後二人につぎつぎにふりかかる驚くべき出来事のたんなるプロローグにすぎなかった。地下鉄が二人を送りこんだ駅は、ニューヨークの街によく似てはいたものの、まったく異質な街だったのである。そしてそこで二人を待っていたものは……。アメリカSF界の俊英が、奔放なイマジネーションと迫力ある筆致で描く異世界テーマの傑作!』

「異次元世界の扉」〈クワナール〉
 1966年/小尾芙佐/創元推理文庫

『ニューヨークの青年タクシー運転手マキシミリオンは、ある朝目覚めると超能力者になっていた。一変した彼の人生、次々に起こる怪事件、そして恋人フランシスの失踪、その背後にひそむ謎の男たち。フランシスを探し求めるマキシミリオンが彼らの罠に落ちて足を踏み入れたのは、超能力が働かない異次元の世界クワナールであった。スーパーマンでなくなったマックスが、はたして見知らぬ世界で恋人を見つけ出し、無事に地球にもどることができるだろうか? テッド・ホワイトの描く異次元世界の冒険譚、三部作!』

「異次元世界の女魔術師」〈クワナール〉
 1966年/小尾芙佐/創元推理文庫

『異次元世界の都クワールは霧に包まれ、静まりかえった家々には魂を抜きとられた住人が暮らしている。それが地球からやって来た二人の魔術師のしわざと知った都の豪族エルロンは、三千年前の過去から来たという女魔術師を探し出し、助力を乞い、二人で死にかけた都へと向かった。ところが狂った物質伝送装置は彼らを異次元世界の果て、砂に埋もれたヴァガールの廃墟へと送りこんでしまったのだ。酷熱の砂漠を旅するエルロンと美しい女魔術師の恋と冒険に満ちた波乱万丈の物語。クワナール・シリーズ第2巻』

「異次元世界の狼」〈クワナール〉
 1971年/小尾芙佐/創元推理文庫

『異次元世界のクワナールの少年マクスターンは部族の者たちとちがっていた。黒い髪、ずんぐりした身体つき、すべてが嘲笑の的だった。昔、狼を連れ、砂漠を越えてやって男が父親だという。彼は地球人だった。ある晩現われた謎の狼と共にマクスターンは旅立った。父親を、仲間を探しに……。異次元世界の砂漠は彼を苛んだ。酷熱、暴風雨、雪、そして二種の人間の共生体であるという驚くべき存在、翼人との遭遇、そして、恋。はたして彼は、父親を見つけだすことができるのだろうか?クワナール・シリーズ完結編』




Williams:ウォルター・ジョン・ウィリアムズ

「ハードワイヤード(上・下)」
 1986年/酒井昭伸/ハヤカワ文庫

『超音速戦闘機や装甲ホバーに乗りこんで21世紀アメリカの荒廃しきった中西部を突っ走り、危険なブツを命がけで運ぶパンツァーボーイ。その中でも、カウボーイは伝説的存在だった。全身にハイテク機器を埋めこんで、航法コンピュータや攻撃システムと脳を直結できる“ハードワイヤード”として、彼は危険にみちた灼熱の砂漠や夜の闇を疾走する。だが自由を愛する彼の心には、地球を荒廃させておきながら、軌道上で甘い汁を吸うばかりのコンツェルンへの憎悪が、次第にふくらんでくるのであった……ハイテクとバイオレンスあふれる話題の近未来SF(上)』

『カウボーイの怒りは爆発した。軌道コンツェルン同士の抗争のあおりをくって、彼の属する運び屋グループが、別の集団に不意うちされたのだ。地球を荒廃させおれたちを食い物にしながら、人工コロニーで安逸な暮らしを送るあいつらに、目にもの見せてやる! カウボーイは、美人ハードワイヤードで腕ききボディガードのサラと手を組み、仲間たちの力を結集して、圧倒的な戦闘力と経済力をあわせもつコンツェルンを相手どり、乾坤一擲の大勝負にうって出た……冒険SFの期待の新星が放つファン待望のフルスピード・サイバーアクション!(下)』

「帝国の至宝」<銀河快盗伝>
 1987年/赤尾秀子/ハヤカワ文庫

『機略縦横、神出鬼没、絶世の美女に甘い恋をささやきながら、狙った宝は断じて逃がさない。それが、異星人コーサリイの支配下にある銀河貴族社会で、ひときわ人気の高い《公認盗賊》ドレイク・マイジストラルだ。だがこの快盗でさえ、今回の獲物には手こずっていた――銀河帝国の命運を左右する究極の“秘宝”を盗み出すというのだから!全宇宙が注視する中で、虚々実々の駆引きの幕は切って落とされた……シリーズ開幕篇』




Williamson:ジャック・ウィリアムスン

「宇宙軍団」
 1934年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『太陽系の平和と秩序を守るガーディアン、それこそわが宇宙軍団!選びぬかれ、鍛えぬかれたかれら精鋭スペースマンこそ、太陽系文明の存続を担っていたのだ。だがいま、人類の住むすべての惑星が滅亡の不吉な影に怯えていた……。はるかな宇宙、バーナード遁走星雲から、恐るべき怪物メドウサが突如襲来したのだ。千フィートを越える球体宇宙船、瞬時にしてなにものをも焼きつくさずにはおかぬ得体の知れぬ赤ガス――いまこそ、宇宙軍団の真価が問われるべき時だった!E・E・スミスの〈レンズマン・シリーズ〉に匹敵する、本格スペースオペラの古典的名作!』

「航時軍団」
 1952年/野田昌宏/ハヤカワ文庫

『存続し得る可能性を持つ二つの未来世界――美わしのジョンバールと邪悪なギロンチが、その実在を獲得しようとたがいに鎬を削っていた。時間流に沿って争われるこの熾烈な戦闘に勝利をおさめた側のみが、未来世界として実存することになるのだ!そして今、その世界線が切断され消滅の危機に立たされたジョンバールを救うべく、航時軍団のクロニオン号は時の深淵のなかを航行していた。だが,クロニオン号の行手には、宿敵ギロンチの恐るべき陥穽が待ちうけていたのだった!巨匠ジャック・ウィリアムスンが、迫力ある筆致でサスペンスフルに描く古典的名作!』




Willis:コニー・ウィリス

「ドゥームズデイ・ブック(上・下)」
 1992年/大森望/ハヤカワ文庫

『歴史研究者の長年の夢がついに実現した。過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。オックスフォード大学歴史学部の女子学生キヴリンは、実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった……はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか?ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF(上)』

『21世紀のオックスフォードから14世紀へと時をさがのぼっていった女子学生キヴリン。だが、彼女が無事に目的地にたどりついたかどうか確認する前に、時間遡行を担当した技術者が正体不明のウイルスに感染し、人事不省の重体に陥ってしまった。彼女の非公式の指導教授ジェイムズ・ダンワージーは、キヴリンのために、新たな技術者を探そうと東奔西走するが!?英語圏SFの三大タイトルを独占したコニー・ウィリスの感動作(下)』




Wilson:コリン・ウィルソン

「賢者の石」
 1969年/中村保男/創元推理文庫

『死の問題にとり憑かれた一人の青年が永生を夢みて不老長寿の研究をはじめる。古来、天才的な思想家に長寿を全うした人が多いのはなぜか。この疑問はやがて大脳生理学の研究へと発展し、青年は前頭前部葉の研究に逢着する。かくして彼は意識をほとんど無限に拡大し、過去も透視できるようになる。パラドックスを伴わない真の“時間旅行”が、ここに初めて実現する。だが、人類の起源にまつわる秘密を探る彼の前に意外な妨害が現われ、命さえ危険にさらされる。『アウトサイダー』の著者コリン・ウィルスンが放つ壮大な人間進化のヴィジョン』

「宇宙ヴァンパイアー」
 1976年/中村保男/新潮文庫

『巨大な宇宙難破船から持ち帰った謎の生物体――うち一体は妖艶な美女の姿をしており、《彼女》を犯そうとした者は、たちまち生命を吸い取られた。人体から人体へ乗り移って殺人を重ねる宇宙ヴァンパイアーとの追いつ追われつの死闘。やがて明らかになる彼らの来歴。それは人類の生成をめぐる壮大な宇宙ドラマへと発展する……。英国文壇の鬼才が放つ異色の怪奇SFファンタジー』

「ロイガーの復活」
 1977年/団精二/ハヤカワ文庫

『蒼古たる時の堆積の裡に埋もれ忘れ去られた奇書『ネクロノミコン』――狂気のアラブ人の手になるこの書は、いま再びその怪異きわまる相貌を現出した!ロジャー・ベーコンの著作とされるヴォイニッチ写本の謎が、その解明の過程においていやおうなく戦慄すべき事実、『ネクロノミコン』の存在を、そしてそこに示された有史以前より連綿とつづく異次元の神々との死闘を暗示するのだった!かつて怪奇小説の巨人H・P・ラヴクラフトにより創造され、多くの幻想作家たちが慄然の幻像を展開した驚異の黙示録にいままた鬼才が恐怖の一頁を加える!』




Wylie:フィリップ・ワイリー

「闘士」
 1930年/矢野徹/ハヤカワ文庫

『ヒューゴー・ダナーは超人だった!彼がまだ母親の胎内にいたとき、生物学教授である父が注射した特殊な血清のために、人並はずれた筋肉と明晰な頭脳を持つ不死身の人間として生まれてきたのである。しかし彼は決して幸せとはいえなかった。その驚くべき力ゆえに、人々は彼を怖れ、妬み、憎悪したからだ!――世界を支配できるだけの力を持ちながらも、その超人的な力をひた隠しに隠し、人間社会の様々な弊害を乗り越えて、力強く生き抜こうとする一人の超人の苦悩と勇気を、ヒューマニズムあふれる説得力と格調高い筆致とによって描きだした超人テーマの古典的名作!』




Wyndham:ジョン・ウインダム

「トリフィド時代」
 1951年/井上勇/創元SF文庫

『それは一大ぺージェントだった。五月七日、地球が緑色の大流星群の中を通過したのだ。誰もがこの世紀の景観を見上げた。ところがその翌朝、流星を見物した人間は、一人残らず視力を失ってしまう。恐るべき恐慌と社会的混乱が全世界を覆った。今や事情があって流星を見られなかったわずかな人々だけが、文明の担い手だった。だが折りも折り、当時人類が植物油採取のために、厳重な管理のもと栽培していたトリフィドという三本足の動く植物が野放しとなり、盲目の人類を襲い始めたのだ!人類の生き延びる道は? SF史上に残る破滅SFの雄編!』

「呪われた村」
 1978年/林克巳/ハヤカワ文庫

『9月26日月曜日の夜半、ロンドンにほど近い小村ミドウィッチに白く輝く円盤状の未確認飛行物体が着陸するや、半径1マイル内のあらゆる生物を眠らせしまった。そして24時間後、円盤はふたたびいずこへともなく姿を消した。住民はすべて無事。村は何事もなかったかのように見えたが……村に住むあらゆる受胎可能の女性――17歳から45歳までの全員が妊娠していたのだ!イギリスSF界の重鎮が描く、戦慄と恐怖の異色作』

「さなぎ」
 1978年/峯岸久/ハヤカワ文庫

『大いなる〈試練〉の後、世界は荒廃し、かろうじて生き残った人々は、わずかな土地にしがみつき、中世さながらに細々と暮らしていた。彼らが忌み嫌うものは変異――ミュータントは見つけしだい、殺すべき呪われた存在だった。デイヴィッド少年と妹のペトラは自分たちがテレパスであることをひた隠しにしていた。だが、ついに秘密を感づかれ、デイヴィッドは仲間と一緒に村を脱出しなければならなくなった。目的地は海原のかなたのジーランド、そこから誰かが仲間を求めて、呼びかけてくるのだった!英国SF界の第一人者が、苦難に満ちた少年たちの旅を、叙情豊かに謳いあげる』