映画監督の黒澤明は、フランスのカンヌ映画祭に「羅生門」を掲げ、見事グランプリを獲得、映画界にその名声を高めた。彼は人間のエゴイズムを追求した芥川龍之介の短編小説「羅生門」を題材に映画化。
まだ新人の域を出なかった三船俊郎を「動」に、二枚目俳優森雅之を「静」に、女優京マチ子を絡ませ「動」と「静」の対比をさせながら、人間の内面性を表現した秀免な作品である。映画「羅生門」は、対比の手法を取り入れて、結果的に西欧の人々に、東洋の内面的神秘さを理解させたことにある。とりわけ「静」の所作を、森雅之が抑えた演技で表現したところに、作品成功の鍵があったと、わたしは今でも信じている。
FINAL AXIS OF ST.THOMAS君は、一見して派手さを感じさせない。立姿では、多頭数の中に埋没することがあるかも知れない。が、燻し銀の味がする。走り終えた「動」のあと、「静」の場面で君の表情は一変、顔に精気がみなぎり二枚目俳優森雅之に変身する。君は「動」と「静」を巧みに使い分ける術を心得た憎いやつだ。その結果に、グランドチャンピオンの勲章がついてきたであろう。
巷間の少子化現象は、君たちの世界にも見られる。君はいま最も元気な男盛り。多くの子孫を残してコリークラブに貢献して欲しい。 |