Collie & Sheltie Land
展覧会を観に行きませんか |
| 展覧会は、その犬の絶対的評価をする品評会ではなく、外面だけをみるショウでもなく、その犬の外面と内面を観て、出陳犬同士を相対的評価をするという意味で「展覧会」という言葉が使われています。 |

| 目次 |
| ○展覧会の始まり |
| ○展覧会場とは、どんなところ |
| ○展覧会に出場するのは、特別な犬? |
| ○展覧会の審査 |
| ○犬種の標準(スタンダード)を理解することの必要性 |
| ○我が家の名犬の評価の仕方 |
| ○展覧会の始まり |
| 19世紀、英国では馬の改良のために、血統書の概念を創り出し、改良の成果を上げたので、犬にも改良のために「犬種」という同じ概念を導入、K.C.(ケネルクラブ)という全犬種団体が組織されました。犬種の承認と血統登録を通じて犬種の純血の保持を計ると共に、改良と普及を計ることを目的とし、その手段としてトライアル(訓練、しつけ)や展覧会が開催され、徐々に発展しました。 欧米では、当初の目的と同時に「社交の場」としても、広く楽しまれています。 日本でも、「一種の社交場とスポーツ的感覚の場」として楽しんでいます。 |
| ○展覧会場とは、どんなところ |
| 皆さん。わが家の犬は日本一ですね。 お手をしたといっては喜び、下痢をしたといっては大騒ぎ、かわいい子どもが 一人増えたような物です。 そのうちに、餌は、運動は、躾は、シャンプーは、トリミングは、肥満体かし ら?と様々な疑問が噴出し、解決していく度にかわいさが増して行き、日頃の 丹精にも一層精が出ます。 そのうち、よその犬はどうなんだろう、という興味も湧いてきます。 そうしたいろいろな犬種のファンシャーが集まる、日頃の丹精の結果の発表の場が、展覧会です。 繁殖者は、「犬種標準」(以下スタンダード)に基づいた理想とする犬の作出 を夢見て繁殖をしています。 展覧会は、繁殖者自身が所有し、また愛好家の方に持っていただいた日頃の丹 精を込めたそれらの作品を、同好の士に観てもらう発表の場として、また他の 犬との比較をしながら飼い主の交歓の場として開催されます。 |
| ○展覧会に出場するのは、特別な犬? |
| ショウドッグという、別の犬種がいるわけではありません。 展覧会に出陳するための条件は、展覧会を開催する団体の会員であることと、犬がその団体に登録されていることです。 犬種団体に所属した方の所有する、登録された愛犬は、どなたでも出陳することが出来ます。 |

| ○展覧会の審査 |
| 全ての展覧会は、犬種団体によって、多少システムに違いがありますが、どの団体の展覧会も、その犬種の「スタンダード」にもとづいて「比較審査」で実施されます。 その結果、当日出陳された中で、一席から順次席次が決められます。 僅かな審査時間の間に「スタンダード」に基づいた審査が行われます。 「絶対評価」ではなく「比較審査」ですから、犬のコンディション、精神状態、ハンドリングの巧拙、会場の立地、天候等々、様々な要素の結果、同じ日に、1時間後に同じ犬が出陳されても、席次が変ることがあります。 審査員は、出陳犬に対して何の予備知識もなく、出てきた犬を比較審査します。 そのために、個体審査で骨格構成、健全性、表情、気質、等を観て、更に走らせて、全出陳犬を比較審査して、すべての要素の長所を加算し、短所を減算するという暗算をして、審査結果を出します。 往々にして、わが家の名犬の長所ばかりを加算して、隣の「ポチ」の短所ばかりを減算して比較すると、いつでも家の犬は常勝ですから、「この審査員は見えない」ということになります。 審査員が、どういう観点から審査しているのかという観点からみると、ご自分の審査結果と概ね合ってくることと思います。 どなたが観ても、良いものは良い。名画は名画。 どなたが観ても、結果にそれほど違いはありません。 大幅に違っていれば、あなたの見方を変える必要があるかも知れません。 同好の士と、一日好きな犬の話題に花を咲かせ、その結果良い成績を得られればまさに最良の日となりますが、成績が思わしくなくても家へ帰れば「どの子も我が家の日本一の坊ちゃん、嬢ちゃん」です。 「今日の審査員は駄目でも来週があるさ」と、可愛がってあげてくださいね。 出陳犬は、きれいにシャンプーをされてトリミングされ、最も着飾った状態で出陳されます。 観るだけでなく、日常の手入れ箇所、方法、ハンドリング、躾等々を学び、また友人ができたりと得るところは大きなものがあります。 良い犬を数多く観る事が、観る目を肥す唯一の方法です。 |
| ○犬種の標準(スタンダード)を理解することの必要性 |
| それではなぜ「スタンダード」を知る必要があるのでしょうか。 犬種を語るときに、また犬質を語るときに「スタンダード」を抜きにしては語れません。 あらゆる犬種は、人間の最良の友として、なにか特定の目的をもった使役の用に供する為に、長期間にわたり、固有の犬種としての目的に適した特徴を改良、固定するために、淘汰繁殖を重ねて作出されました。 ある程度、犬種の固定化が進んでKCやAKCなどに犬種として登録するときに、各犬種ごとに「○○犬種は、こういう特徴である」として、犬種の独自性の理想像を表現した物を記したものが各犬種の「スタンダード」です。 「標準」になる物がなくて、遠く離れた人々が個々にイメージした犬づくりをしていたのでは、犬種の独自性を維持できません。 繁殖者が繁殖計画の基準として、また愛犬家同士が犬質について話をしたり、運動の仕方を考えたり、トリミングをしたりするときに、また展覧会で審査員が「比較審査」をする時の共通の「ものさし」として、「スタンダード」があります。 同じ理解のための基準が、「スタンダード」です。 「スタンダード」がなければ、「犬種」の繁殖も、展覧会も行われません。 「スタンダード」は、その「犬種」の独自性を維持して改良と普及をはかる目的で創られました。 |
| ○我が家の名犬の評価の仕方 |
| わが家の愛犬を「スタンダード」に照らしてみたとき、いくつかの相違点が見いだされるでしょうが、落胆することはありません。 欠点のない犬・「スタンダード」どおりの犬は、どの犬種でも未だいません。 ブリーダーは、より理想とする「スタンダード」に近いものを作出しようと、努力をしているのです。 どの犬種でも「スタンダード」こそ、他の犬種から明確にその犬種を特定する指針です。 出陳者も 繁殖者も、審査員もすべて共通の理解のために「スタンダード」を基にして、理想の犬を具現しようとしています。 標準を十分に理解していなければ、多くの方の共通の理解も得られません。 また「標準の独自の解釈」ではいけません。 展覧会は、「好み」で選ぶ美人コンテストではないのですから。 評価をする場合に、積極的に良いところ、長所を評価する場合と、欠点・短所を探し出して、減点の少ないほど良い評価をする場合とがあります。 展覧会は、前者の方法で評価すべきです。 家庭犬訓練は、当然後者の減点方式です。 飼い始めて最初のうちは、欠点が気になります。 欠点の方が見つけやすく、長所がなかなか解りません。欠点を探し出して、犬が解ったと錯覚しないように、長所をよく解るように良い犬を多数観ることです。 展覧会で、審査員は僅かな時間に、頭部、構成、被毛、気質・性格 → バランス、健全性、歩様、性格・気質、等あらゆるチェック項目を観て加算減算して席次を決定します。 そのために個体審査をし、走らせ、比較審査をして、当日の成績を決めています。 見るだけでなく、日常の手入れ箇所、方法、ハンドリング、躾等々を学び、また友人ができたりと得るところは大きな物があります。 春秋の絶好の行楽シーズンには、展覧会めぐりをしていますが、「展覧会」の魅力を言葉だけで表現することは大変難しいことですが、いい成績を納めても、リボンと賞牌を貰えるだけで、突然犬が変わるわけでもなく、犬とともに一日遊び、犬仲間と話をして、スリリングなワクワクする時を過ごし、自分の描く理想のイメージの犬に少しでも近いものの作出をとの思いから、今度こそ今度こそと願いつつ、難しいからこそ続いてきたものと思います。 体験して解る「展覧会」の魅力を探りに、お近くの「展覧会」をご覧になってみてください。 |