オール・タイム・ベスト書評
チャンドラー,R
(4)『長いお別れ』
これも小学校以来です。しかし、まるで初めて読んだような気がしました。覚えていたのはラストの一部分ぐらいでした。これほど記憶に残らない本というのは私にとってはかなり珍しいです。
この本のレヴュウをするのはあまり気が進まないのですが。
文体は?私立探偵フィリップ・マーロウの一人称。気の効いた表現や哀愁があるのでまずはよろし。ストーリーは?あまり相互に関係のないエピソードがごちゃごちゃ詰まっているといった感じ。リアリズムは?なし。センチメンタリズムばかり。犯人は?なぜだか突然犯人にされてしまっていた。どうも曖昧さが残る。ひょっとして真犯人はマーロウじゃないかなどと、闇討ちに会いそうなことを考えてしまう私でした。
別にわざとけなしているわけではありません。そうとしか思えなかったのです。
58点。但しかたゆで度採点不能。
(11)『さらば愛しき女よ』
読み終わった直後、頭の中を?が駆け回りました。忘れ去られた不幸な伏線の運命は?明らかに論理に悖る真相の意味するところは?
ある一つの世界に浸りきってその夢覚めやらぬ人なら許せるんでしょうけど。私は駄目です。心も狭いし。
結論。無理してわからぬものを読んでもやはりわからぬということ。
採点は控えさせていただきます。
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