一万円の賞金付き推理小説のはずですが殆どパズルの問題文です。この文章ときたら。
アメリカの大富豪一家の八人が次々と殺されたり失踪したりしていくという話なんですが……。
第二章で登場人物の一人が犯人に罠を仕掛ける。で、その罠があまりにも馬鹿馬鹿しいので思わず本を投げ捨てたくなるが、登場人物がいくら馬鹿なことをしようとそれは作者の責任じゃないんだと無理矢理自分に言いきかせて先を読む。案の定裏をかかれて殺される。その状況というのが容疑者全員の硝煙検査をすれば一発で犯人がわかるという代物。鑑識班の連中が来たとも書いてあるのに一体全体なぜ犯人が捕まらんのだ!?
あと登場人物の名が明らかに入れ違っている箇所が二つ。そのうち一つは登場人物表です。それに夕方殺された父親と「問題の日の夜」に口論したという長男の証言。なんなんだこれは。
私は一応前記の点を除いて矛盾のない解答を考え出してハヤカワに送りましたが、作者自身ほんとに答えがわかっているのか怪しいような気がします。まあ無理だろうけどもし一万円当たったらどうしようか。Divに寄付しようか。それとも捜査ファイル・ミステリでも買って読もうか。