読書日記  2001.03

読書日記  2001.03


[2001.03.01]更新
 
<読書日記>2001.02.27〜02.28


[2001.03.01]
 本買う。
 
加納朋子『掌の中の小鳥』、多岐川恭『氷柱』(創元推理文庫)。小栗虫太郎『二十世紀鉄仮面』、福永武彦『加田伶太郎全集』(扶桑社文庫)。

 P・マクドナルド『迷路』了。
 ここまでとしますか。


[2001.03.02]更新
 <読書日記>2001.03.01
 資料室修正


[2001.03.04]
 SRの例会。ベスト投票の集計。
 結果はまだ公にしないでほしいとのこと。
 意外と言うか、いつもどおりと言うか。
 国内ものは間際まで読んでた割には若手の作品が全然ベストに絡んで来なかった。翻訳は1位2位がかなり浮いている。


[2001.03.06]
 
渡辺啓助『ネメクモア』了。


[2001.03.07]更新
 <読書日記>2001.03.04〜03.06
 資料室修正


[2001.03.08]
 
山田風太郎『人間臨終図鑑1』(徳間文庫)。日下三蔵編『怪奇探偵小説傑作選2 横溝正史集 面影双紙』(ちくま文庫)。山前譲編『日本ミステリーの100年』(光文社知恵の森文庫)。


[2001.03.11]
 
ミステリー文学資料館編『「探偵春秋」傑作選』了。


[2001.03.12]更新
 <読書日記>2001.03.08〜03.11
 資料室修正


[2001.03.12]
 
V・キャスパリ『愛と疑惑の間に』了。


[2001.03.13]更新
 <読書日記>2001.03.13


[2001.03.15]
 本買う。
 ブライアン・ラムレイ『タイタス・クロウの事件簿』、
土屋隆夫『天狗の面/天国は遠すぎる』(創元推理文庫)。ミステリー文学資料館『「猟奇」傑作選』、山田風太郎『眼中の悪魔』『十三角関係』(光文社文庫)。
 一昨年あたりまでずっと山田風太郎ばかり読んでいて他に本が読めなくなったけど、今年もそうなりそうな予感。

 ジグソーハウスさんからも注文書届く。
 中島河太郎編『戦慄の蒼空』(ワールドフォトプレス)。これで中島編の航空アンソロジーは3冊揃い。もっとも私がいちばん食指が動く星田三平酒井嘉七が載ってる巻は元から持っていたんだけどね。


[2001.03.17]
 
甲賀三郎『琥珀のパイプ』了。


[2001.03.18]
 SR/創元推理倶楽部のS田さんのお宅で「貼雑年譜を見る会」。集まったメンバーはSR・創元推理倶楽部・その他混成のよくわからないけど濃い面子12人。
 貼雑年譜は一枚一枚しっかり見せていただいた。噂には聞いていたが、表紙の裏のポケットに入っていた乱歩自筆の年表には感動。戦前の活動状況が一目でわかる。幼い頃からの住んだ家一軒一軒が間取りまで含めて図示されている。それだけの記録に懸ける情熱はいったいどこから来たものなのか。
 この元版をつくった江戸川乱歩先生にしても、出版した東京創元社にしても、30万円プラス消費税という価格を押して購入された方々に対しても、頭が下がる。
 S田さんの書庫はまるで夢に見るような本棚だった。何でもある。きちんと整理されている。著者の五十音順に並んでいる。凄いなあ。葉山さんがここから出たくないと漏らしたというのも十分うなずける。
 場所を変えて一杯やってから帰宅。S田さん、みなさん、ありがとうございました。


[2001.03.19]更新
 
<読書日記>2001.03.15〜03.18
 資料室修正


[2001.03.19]
 
甲賀三郎『犯罪・探偵・人生』了。


[2001.03.20]
 部屋の掃除をしていたら
蒼井雄についての原稿が出てきたので載せておきます。日本探偵小説全集の十二巻が出た1989年に書かれたものです。


[2001.03.21]更新
 <読書日記>2001.03.19〜03.20


[2001.03.22]
 
水谷準が20日に肺ガンで死去とのこと。享年97歳。<新青年>の編集長で多くの作家を生んだ名伯楽でした。
 つい先日、渡辺啓助が百歳を迎え、次のお祝いはこの方だとみんなで噂していたところでした。ご冥福を祈ります。
 自らがご存命のうちは著書を復刊させない方針だったようで、現在一冊にまとまったもので手に入るのは『殺人狂想曲』(春陽文庫)くらいです。ただ、国立国会図書館Web-OPACで検索すると、ゴルフ関係の訳書が大量に出てきて驚かされますが。
 数々のアンソロジーに短編が収録されていて作品に触れることはできます(→作品目録)。この機会に珠玉作が選集にまとまることを強く望みます。


[2001.03.23]更新
 <読書日記>2001.03.22
 資料室修正


[2001.03.27]
 
江戸川乱歩邸の土蔵に入ってきました。

 事の起りは、ここを見たと仰るTBSの衛星放送BS-iの製作の方から江戸川乱歩についての取材の要請が来たことです。『週刊マニアタック』というタイトルで、「ノンジャンルで毎回一人の人物のこだわりや好む物を紹介するという番組」だそうです。いくどかメールでやり取りした後、 めったにない機会でもあり私も出演を承知することにしました。先方の都合で取材は平日に。

 まず、BS-i製作の方がうちにいらしてインタビューを受けました。乱歩作品との出会いや、その魅力、ゆかりの場所を尋ねたときのことについて話しました。
 続いて場所を変えて両国の江戸東京博物館。乱歩作品に出てくるあるものを見に行きました。

 そしていよいよ池袋の乱歩邸へ。門の前までなら何度でも来た場所ですが、中へ入るのはもちろん初めて。
 お相手をしてくださったのが乱歩先生のお孫さんの平井憲太郎さん。まず、応接間で『貼雑年譜』の本物を見せていただきました。乱歩先生自筆の年表や、「二銭銅貨」「一枚の切符」の投稿に対する森下雨村<新青年>編集長の直筆の手紙など。感激に打ち震えました。

 そして土蔵へ。凄かった。ひたすら凄かった。宝の山ざくざくといった感じです。洋書とか和書とかも分量がありましたが私にはその価値はわかりません。でも私にわかる範囲でも物凄いものがありました。今まで生きてきて存在を知っていながらも見たことがない本、そして存在すらも知らなかった本が文字通り山のように。乱歩先生の本も、その他の作家の本も。

 あちこち未整理のものが無造作に積んであったりもして、そういう山を崩すのはほとんど宝捜しと同じです。
 乱歩先生自身の本は出版社から5冊も10冊もまとめてくるらしく、とっても珍しい本でも誰も目を通したことのないようなきれいな本があちこち山積みされていました。戦前の平凡社の全集やら『幻影城』(岩谷書店)やら『続・幻影城』(早川書房)やら。中身は近年の版で読んでいてもこんな元版など持ってないし、たまに古本で高い値がついているのを見てもこれらほどきれいなのはまずありません。
 少年探偵団は各種の版がありました。戦前のもの、光文社のものからポプラ社の最新のものまで。昭和45年に出た少年向けの『蜘蛛男』『一寸法師』『幽鬼の塔』の三冊は子供のころ本屋で背表紙が凄く怖かったんだけどそれが記憶の通りのそのままで何組も並んでいました。

 探偵小説本で最も感激したのは、夢野久作『ドグラ・マグラ』、香山滋『怪獣ゴジラ』、塔晶夫『虚無への供物』の謹呈署名入り。それぞれの作者がどういう思いで乱歩先生に本を贈ったかを考えると万感胸に迫ります。鷲尾三郎岡田鯱彦楠田匡介飛鳥高といったちょとマイナーどころの単行本もたくさん。<新青年>は朽ちかけていて怖くて触れません。 小酒井不木角田喜久雄の全集も。佐左木俊郎が企画した新潮社の書き下ろし全集ってこんなに分厚かったのか。 片隅の棚に黒岩涙香甲賀三郎大下宇陀児の文庫本がいっぱい。 あれもあるこれもある。
 平井蒼太がつくった池田満寿夫の版画がある豆本まで見せていただきました。
 もう感激のあまり、ああとか、うわあとかしか言葉が出てきません。あまりにも凄すぎて仕舞いには感覚が麻痺して夢見心地になってしまいました。

 これだけ貴重な本の数々はここにしかありません。ファンにとってはユートピア、そしてタイムカプセルです。豊島区の乱歩記念館構想は頓挫してしまったもののこれだけの文化遺産はぜひ後世に残したいものです。

 平井憲太郎さんに名刺をお渡ししたところ、このページを見に来てくださるそうです。
 今日という日は記念すべき日になりました。乱歩ファンを、そして探偵小説ファンをしてきてよかったと心から思いました。平井憲太郎さん、そしてBS-iのU原さん、U田さん、どうもありがとうございました。
 番組の放送は5月になるそうです。


[2001.03.28]更新
 <読書日記>2001.03.27


[2001.03.28]
 
kashibaさんより<推理小説研究>創刊号(日本推理作家協会:1965.11)を拝受いたしました。
 ちょうど特集が「江戸川乱歩追悼」で、読んでみると初めて目にするものばかりです。貴重な本をどうもありがとうございました。


[2001.03.29]
 乱歩邸の話題については
小林文庫ゲストブックでやりますので、関心のある方はどうぞ。


[2001.03.29]更新
 <読書日記>2001.03.28


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