読書日記  2004.02

読書日記  2004.02


[2004.02.04]
 
京極夏彦『後巷説百物語』了。


[2004.02.05]
 本買う。
 
山田風太郎『妖説忠臣蔵/女人国伝奇』(徳間文庫)。
 ディブディン,M『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』(河出文庫)。

 『虚無への供物』日記。亜利夫は蒼司から五日の土曜日の夕食の後の親族会議に立ち会ってほしいと頼まれる。残った血縁は蒼司、藍司、橙二郎。オブザーバーは八田皓吉、藤木田誠、光田亜利夫。氷沼家の売却問題に蒼司は叔父の橙二郎に買い取ってほしいという意外な提案をする。会議の後は麻雀大会。ちょうど一ヶ月目に”アラビク”での申し合わせが実現する。 第二章「21.黒月の呪い」「22.死人の誕生日」 。
 麻雀大会の元ネタはヴァン・ダイン『カナリア殺人事件』とクリスティー『アクロイド殺し』。藤木田老はゲームでの振る舞いで容疑者橙二郎の心理的証拠を喝破すると豪語していたのだが、零時前に橙二郎が就寝しても麻雀は続く。そして、……。


[2004.02.05]更新
 <読書日記>2004.01.28〜02.05


[2004.02.06]
 『虚無への供物』日記。
 ”――一九五五年二月六日。日曜。”ちょうど蒼司と紅司の父、洞爺丸で亡くなった紫司郎の誕生日の朝、弟である橙二郎は書斎のベッドの上で完全に息絶えていた。 念の入りすぎるくらい厳重な密室にはガスが充満していた。 大元のメーター・コックの操作ミスが原因らしいが、もしそうだとしたら橙二郎を殺したのはお湯を沸かすためにコックをひねった亜利夫自身となってしまう。 「22.死人の誕生日」「23.犯人たちの合唱」。


[2004.02.06]更新
 
<読書日記>2004.02.06


[2004.02.07]
 亜利夫は会社を休み、午後からまた目白の氷沼家へ行く前に日記を書き綴る。昨日の警察の捜査では事故ということに落ち着いた。だが、そのために亜利夫には事件の真犯人を暴くという使命ができた。それができるまでは亜利夫自身が血まみれの手をした殺人者なのだから。 「24.好ましくない容疑者(亜利夫の日記T)」 。


[2004.02.08]更新
 
<読書日記>2004.02.07


[2004.02.10]
 
イーリイ,D『ヨットクラブ』了。


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 <読書日記>2004.02.10


[2004.02.13]
 『虚無への供物』日記。第二の事件から一週間。警察は単純な過失死と結論付けた。 橙二郎の葬式も済み、内縁の妻圭子や助手の吉村夫妻も橙二郎の忘れ形見の緑司とともに引きあげていった。 完全に敗れ去った名探偵藤木田老も新潟へ帰っていったが、見送りの亜利夫に「ユウの話が一番真相に近かった」と言い残す。インフルエンザで寝込んでいる久生のところに亜利夫と藍ちゃんは見舞いにいって事件の話をする。取りあえずは久生の婚約者の牟礼田がパリから帰ってくる18日まで待とうということになったが……。 「25.皺だらけの眼」「26.算術の問題」 。


[2004.02.13]更新
 
<読書日記>2004.02.13


[2004.02.15]
 
谺健二『赫い月照』了。

 本入手。<別冊シャレード>Vol.80「山沢晴雄特集7 砧最後の事件」(甲影会)。


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 <読書日記>2004.02.15


[2004.02.17]
 『虚無への供物』日記。何ともやりきれぬ陰惨な事件。この日、戸塚の老人ホーム聖母の園が焼失した。焼死者は九十余名、その中には氷沼家の祖父光太郎の妹の綾女も含まれていた。しかも、どう勘定しても死人の数が一人多いという奇っ怪なことが後に明らかになる。 「26.算術の問題」後半 。


[2004.02.17]更新
 
<読書日記>2004.02.17


[2004.02.18]
 『虚無への供物』日記。久生の婚約者の牟礼田が帰国する。牟礼田が事件の発生を予知するような手紙を久生に書き送ったのがそもそもの発端だった。 氷沼家へ向かう車中で聖母の園事件の検討。 久生が初めて氷沼家に足を踏み入れるが、すぐに藍ちゃんと牟礼田の土産のシャンソンのレコードを聴きにいく。氷沼蒼司と牟礼田の旧友の久々の対面は亜利夫が見守った。 「27.予言者の帰国」 。


[2004.02.18]更新
 
<読書日記>2004.02.18


[2004.02.24]
 
ヒューリック,R.V.『観月の宴』了。


[2004.02.24]更新
 <読書日記>2004.02.24


[2004.02.26]
 本日、15万アクセスに到達いたしました。みなさん、どうもありがとうございます。
 ここしばらくは読書量が減って、『虚無への供物』日記でアクセス数を稼いでいるような感じになってしまいました。 もうちょっと何とかしたいところですが、気長にお付き合いください。

 
渡辺淳一『冬の花火』了。


[2004.02.26]更新
 <読書日記>2004.02.26


[2004.02.28]
 『虚無への供物』日記。 亜利夫と久生が牟礼田の下落合の家を訪ねる。久生との結婚のために買っておいた新居だが、久生の方はまだ式を挙げる気がないらしい。坂道の下から辛子色のカーテンの傍に藍ちゃんらしい人影が見え、久生は乱歩が気に入っていた”犯人自身が遠方から殺人行為を目撃する”トリックにつかえると話す。
 久生は牟礼田に預言した死人たちの業とは何かと問いかける。氷沼家の死に方の特徴は”無意味な死”の連続。それを押し留めようとする力が爆発的に働くのではないか。それが牟礼田の恐れだった。
 事件を検討する中で、橙二郎殺しの方法を藍ちゃんは推定し犯人は鴻巣玄次ではないかと言う。それに対して牟礼田は鴻巣玄次の存在自体を否定する。 赤い月を眺めながら久生と藍ちゃんは”ルナ・ロッサ”を合唱する。
 「28.殺人問答」「29.ギニョールふうな死」「30.畸型な月」 。
 第八回江戸川乱歩賞に応募された時点ではここまでしか書かれていなかった。中井は選考委員たちはきっと途中までだということを読み取ってくれると過大評価したが、誰もそんなことには気づかなかったという。
 氷沼家の曽祖父の堀誠太郎について氷沼家とは別の子孫という中井猛之進の文章から引用されている。


[2004.02.28]更新
 
<読書日記>2004.02.28
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[2004.02.29]
 『虚無への供物』作中の1995年は閏年でないからこの日は存在しない。一方、『虚無への供物』という本の発行は1964年2月29日でこの日がちょうど40周年に当たる。
 
『虚無への供物』刊行40年記念企画 永遠の薔薇 中井英夫に捧げるオマージュ展 がこの日あり、中井英夫助手の本多正一氏から招待していただき展覧会とオープニングパーティーに参加してきた。
 会場は渡辺啓助展が行われたのと同じギャラリー・オキュルス、啓助の娘の渡辺東氏が経営する画廊。別会場の古書店とともに幅広い年齢層の大勢の人々がひしめいて外にまで溢れていた。きっと凄い人がたくさんいるんだろうと思いつつも、SR関係や乱歩関係の知人くらいしかわからない。
 展示の中身では、何と言っても建石修志氏の中井作品を飾った挿絵の原画が見られたのが嬉しい。人形作家の石塚公昭氏はスーツ姿のヤング英夫君とサンダル履きのオールド英夫君の二点を出品。喜国雅彦氏も普段の作風とはちょっと違う情緒的な絵を出していた。
 場所を変えた二次会に参加。某氏から小樽の中井英夫・中城ふみ子展に行ったという女性二人を紹介してもらう。若い人たちにも中井英夫が読まれているのは嬉しい。 どこまで書いていいのかわからないので控えめにしておくが、二次会で挨拶されていたのは、出品者では建石修志氏、多賀新氏、石塚公昭氏他、短歌関係では福島泰樹氏、編集者では斎藤慎爾氏、宇山秀雄氏、東雅夫氏、作家では竹本健治氏他。いくら同じ場所にいても業界の人になかなか話しかけられるものではないが、石塚公昭氏が建石修志氏に中井英夫の印象を聞いているところに居合わせることができてお話を伺うことができた。 本多正一氏からは40年記念の他の企画の話もあって実に楽しみ。
 お相手いただいた方々、どうもありがとうございました。


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