読書日記  2004.03

読書日記  2004.03


[2004.03.01]
 『虚無への供物』日記。 1955年3月1日、昭和女子大の大火とともに、この世にはいない筈の鴻巣玄次が突然に出現し、たちまち異様な犯罪の中に消えていった。 本郷動坂の黒馬荘というアパートの一室で人形絵師の男が毒を仰いで死んだ。男の名は鴻巣玄次。その現場に居合わせたのは義兄の八田皓吉。南千住で両親を惨殺した男が追い詰められて死を選んだかのように見えたが、これも大胆極まりない白昼の密室殺人なのか。 第三章「31.顔のない顔」「32.瞋る者の死」「33.閉ざされた扉」「34.オイディプスの末裔」 。


[2004.03.02]更新
 
<読書日記>2004.02.29〜03.01


[2004.03.07]
 『虚無への供物』日記。この日の夕方、亜利夫たちはもう一度、下落合の牟礼田の家で顔を合わせた。藍ちゃんは家出中で、稚い恋人のルナこと月原伸子が相談に顔を見せる。 鴻巣玄次のアリバイの検討にかかるが、紅司の事件があった十二月二十二日はボクシング仲間の若手舞踏家の藤間百合夫らとクリスマスの前祝いをしていたという。紅司の事件の犯人と思われた橙二郎、そして橙二郎の事件の犯人と思われた鴻巣玄次が次々と殺されていった以上、次に殺されるのは八田皓吉しかいない。牟礼田は密室殺人事件の輪舞を解決するために第四の密室殺人を小説の形で先に作り出すと言う。 牟礼田はさらにその三月に続く殺人事件の表を見せる。 黒馬荘の密室を検討していくうちに泥人形のゴーレムみたいなものが見え隠れし、牟礼田は第四の密室の準備のために牟礼田俊夫から敏雄に改名すると言う。 「35.殺人日歴」「36.第四次元の断面」 。


[2004.03.08]更新
 
<読書日記>2004.03.07


[2004.03.09]
 本入手。
 『
松本泰探偵小説選1』(論創社)。


[2004.03.12]
 
名張市立図書館『江戸川乱歩著書目録』了。


[2004.03.12]更新
 <読書日記>2004.03.09〜12
 資料室修正


[2004.03.13]
 『虚無への供物』日記。亜利夫と久生、牟礼田に連れられ事件の現場を回る予定で下落合に集まったが、黒馬荘は断念。八田皓吉の家や事務所がある三宿、太子堂を廻ることにする。11日の夕刊にマックレディの青い薔薇が輸入されたという記事があったが、それが三宿ガーデンだった。一方で三軒茶屋、三宿、太子堂では昭和女子大の大火をはじめ放火が続発していた。
 事件現場の探訪は、先ずは目白、氷沼邸とその斜め向かいの家を見る。紅司の事件の晩に蒼司と皓吉がいたという九段の家へ行こうとして目白不動を発見。九段で牟礼田は、あの晩皓吉がどこにいたのかが事件の鍵だと言う。
 続いて三宿へ。三宿ガーデンと皓吉の事務所を訪ねるが、家を探しているうちに教学院の目青不動にぶち当たる。青い薔薇――目青不動――放火、がこれでつながった。
 「37.放火日暦」「38.タイム・マシンに乗って(亜利夫の日記U)」。

 MYSCON5へ参加。合宿にはこれまで皆勤。
 ぎりぎりに到着。大広間に下りるとすぐに開会宣言と
フクさんによるゲストの高田崇史さんインタビュー。話はあちこちするしやたら酒の話題が多かったけれど、人柄のよさを感じさせられた。
 買出しに行って年寄り部屋で夕食。メンバーは彩古さん、 松本真人さん、 (゜(○○)゜)さん、 石井春生さん 素天堂さん。 石井さん持参の『初期創元推理文庫目録』をみんなで見ながらこの本はああだこうだと歓声を上げる。
 全体企画「MYSCONに来ると桶屋が儲かる」。私はグループ5でメンバーは 蔓葉信博さん、 そらたさん、 根子さん、 彩古さん、 滅こぉるさん、 大森望さん、 naubooさん、 マコチーノ高橋さん。 滅こぉるさんが次々にアイディアを出して面白かった。鶏の大量死と笠井潔を絡めて蔓葉さんに発表させることに。「MYSCONに来ると」→「騒ぎすぎて同じ旅館に泊まっている受験生が落ちる」→「受験生がやけになって東大農学部の鳥小屋を襲う」→「鳥インフルエンザが蔓延して鶏が大量死」→「笠井潔が儲かる」。
 発表の最初は 松本楽志さんと 進井瑞西さん、若手の芸人を見るようなすごい盛り上がり。後を受けての発表は大変だったろうけど、反則技の連続。我々のグループの発表では大量死について熱弁する蔓葉さんを滅こぉるさんが小突いて落とすというNETそのままの展開になってしまった。
 個別企画では例年と同じく海外ミステリ企画に参加。今年のテーマは短編集。前半は主催者の しょーじさん、花さん、 茗荷丸さんがお勧め短編集を挙げてくれそれについて話す。 後半は初心者向けに20冊選んで白熱する。なかなか実りのある対話が出来たが、若い人があまりいないのは残念。なんだか海外ミステリの部屋が年寄り救済企画になってきているような。


[2004.03.14]
 深夜企画は古本オークション。凄く欲しいものとそこそこ欲しかったものがあったが落とせず。石井さんの放出本を二冊もらう。講談社書下ろし長編探偵小説全集の大下宇陀児『見たのは誰か』と水谷準『夜獣』。かなり嬉しいがいつ読めるのだろう。
 オークションの後は大広間でいくつか輪に加わるが、2時半就寝。

 朝起きたら喉をやられていた。
 閉会の時にはフクさんがMYSCON代表交代を宣言。二代目代表となる
shakaさんからも挨拶。
 こうして引き継がれて年に一回の行事としてこれからも続いていくことを望みます。 古い人と久々に会い、新しい人とも知り合いになれる他に得がたい機会です。
 スタッフの皆さん、お相手いただいた皆さん、ありがとうございました。


[2004.03.17]
 『虚無への供物』日記。亜利夫が日記で今までの事件について回想する。 「38.タイム・マシンに乗って(亜利夫の日記U)」。


[2004.03.17]更新
 
<読書日記>2004.03.13〜03.17


[2004.03.19]
 『虚無への供物』日記。亜利夫が目白のロバータで牟礼田と久生に会う。氷沼家に住み込んだ八田皓吉が二回の書斎を”黄色の部屋”に造りかえているという。 牟礼田の予定では明後日二十一日の夜に第四の密室殺人は幕を開けるという。牟礼田が改名したわけがここで明かされる。牟礼田の小説はみんなで黒馬荘に行くその後から始まるというので、明後日に実際にそうすることを提案する。 「38.タイム・マシンに乗って(亜利夫の日記U)」。

 MYSCONと同時進行なので反応が遅れましたが、
小林文庫ゲストブックにて、<幻影城>元編集長島崎博氏の消息が明らかになりました。 <幻影城>崩壊後に島崎氏は母国の台湾に戻られたのですが、そこでもミステリの出版に携わってこられたようです。 台湾にもミステリのサイトがあって、そちらの管理者の方を通して、島崎氏とも連絡が取れたとのことです。
 この間の事情は 探偵小説専門誌「幻影城」と日本の探偵作家たちのおどるさんによる 「幻影城」を支えた友情−島崎博さんの消息−という記事に詳しいです。
 私も<幻影城>には個人的に思い入れが深いです。私がその存在を知ったのは既に休刊後でしたが、<幻影城>のバックナンバーを集めることが私の探偵小説の修行となりました。<幻影城>出身作家を追いかけることで、日本の現役作家を読むようになりました。
 また、いわゆる新本格以降のミステリ・ブームも<幻影城>が捨石としてあったからであり、日本のミステリ・ファンはいくら島崎氏に感謝しても足りません。
 実に嬉しいことです。


[2004.03.19]更新
 <読書日記>2004.03.19


[2004.03.21]
 『虚無への供物』日記。春分の日。先ず、この年の三月初旬の殺人事件が続発した気違いじみた世相について触れる。お彼岸で蒼司は雑司谷の墓所に墓参。うずくまって祈る蒼司を牟礼田、久生、亜利夫が見守る。目白の氷沼家も既に人手に渡った。管理の八田皓吉に黄色の部屋を見せてもらう。
 三人はロバータに移って事件の再検討。牟礼田は皓吉の黒幕であるゴーレムを黒馬荘に入居していた浜中鴎二という化粧品会社のセールスマンという触れ込みの男だと指摘する。久生はさらにその正体を喝破する。
 三人は本郷動坂の黒馬荘に向かうが、管理人のとよ婆さんは不在。姪の女の子が渡してくれたのはある品物だった。牟礼田は戦前の動坂の上には”ばら新”という有名な薔薇園がありコルデスの赤い薔薇が咲いていたと言い、さらに”日限地蔵”の側の「目赤不動再建予定地」という標柱を見せる。目青不動――青の薔薇――放火、に次いで、目赤不動――赤の薔薇――殺人、が揃った。それでは犯人のいる場所は?
 「39.ゴーレムの正体」「40.犯罪函数方程式」 。
 三人が目黄不動に車を走らせた頃、氷沼家に藍ちゃんが訪れ、皓吉に黄色の部屋に通される。皓吉をなじる藍ちゃんの目の前についに第三の人物が姿を現す。
 牟礼田ら三人が着いたのは下谷のとある場所。そこで犯人の痕跡を聞きこんだ後、近くの三ノ輪の永久寺に向かう。そこに黄不動は実在した。
 牟礼田は藍ちゃんを心配して目白に向かおうとするが、途中で胸騒ぎを感じて久生と亜利夫を鎌倉の腰越まで蒼司の様子を見に行かせる。ようやく辿り着いた二人が見舞った蒼司は眠りながら泣いていた。
 第四章「41.白い手の持ち主」「42.第三の薔薇園」「43.死体エレベーター」「44.痴れ者の死」 。


[2004.03.21]更新
 
<読書日記>2004.03.21


[2004.03.27]
 『虚無への供物』日記。牟礼田の書きあげた小説を読んで久生、藍ちゃん、亜利夫がいろいろ文句をつける。牟礼田はみんなで日を改めて向島へお花見に行くことを提案する。「45.密室ではない密室」。


[2004.03.27]更新
 
<読書日記>2004.03.27


[2004.03.30]
 本入手。
 
バークリー,A『絹靴下殺人事件』(晶文社)。


[2004.03.31]
 
ミステリー文学資料館編『「探偵倶楽部」傑作選』了。
 併せて日影丈吉「明治吸血鬼」「狼男の恋」了。

 アーネストさん情報で資料室修正。


[2004.03.31]更新
 <読書日記>2004.03.30〜31
 資料室修正


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