ホームズ・パロディ特集拾遺


 『ホームズ贋作展覧会』
   各務三郎編
 五十嵐さんからお借りしました。A・ホイティカー「指名手配の男」、マーク・トウェイン「名探偵登場」完璧版など。私の一番気に入ったのはW・ハイデンフェルト「<引立て役倶楽部>の不快な事件」で、第一回世界名探偵会議開催のための名探偵不在時における怪事件です。登場人物はワトスン博士をはじめ、ヘイスティングズ大尉、ランドルフ判事など(私にとっては)お馴染さんばかり。(八字抹消)がサタースウェイト氏に一目置いていたのも嬉しかった。


 『シャーロック・ホームズの災難(ミスアドベンチャー)』
   
E・クイーン
 遂に出た幻の決定的アンソロジー。とは言うものの私は全三十三編中三分の一強に当たる十二編を既に読んでいましたが。ここで初めて読んで面白かったものとしては、J・M・バリー「二人の共作者事件」、A・E・P「シャーロック・ホームズの破滅」、M・W・ウェルマン「不死の男」など。


 『犯罪王モリアーティの生還』『復讐』
   J・ガードナー
 ライヘンバッハより生還したモリアーティ教授を描いた骨太なピカレスク。本当に彼こそが“犯罪界のナポレオン”という敬称にふさわしい。
 しかし、このパスティシュ、全三部なのに二部までしか訳されてなく、その二部も絶版になっている。こんな面白いものにそんな酷い仕打ちをする講談社なんて、講談社なんて……(怒りのあまり言葉が出てこない)。



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