古今バクハツ小説評定 −泉鏡花『婦系図』

古今バクハツ小説評定 −泉鏡花『婦系図』


 バクハツといえば、泉鏡花『婦系図』(岩波文庫復刊)を解説で里見クが《爆発力を備えた小説》と評していたが、それもバクハツ小説と大差ないなと思いました。これを読もうと思ったのは<探偵小説>9号の下準備の一環で、これ自体はただの世話物で探偵小説でも幻想小説でもない、と思う。しかし最後の山場は凄かった。殆ど特撮のノリなのである。日蝕を背景に対峙するヒーローと敵大首領。舞台は勿論絶壁のうえ。ヒーローを庇って死ぬ敵女幹部二人。大首領は自爆して果てる……。鏡花先生、ごめんなさい。御作をバクハツ小説扱いしてしまって。今後幻想小説を読ましていただくときはもっとまともな読み方をします。多分。



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