オール・タイム・ベスト書評

小泉喜美子


(20)『弁護側の証人』
 第十章まではすらすら読めました。第十一章「証人」になると途端につかえました。前の章と意味がつながらないのです。しばらく読み進んでやっと気付きました。そして頭をかきむしり叫んだのです。「きったねえー。」そういうお話です。
 解説で青木雨彦が「女であるということ」「女が男を愛するということ」が書かれていると書いているけど、私にはわかりません。各自が読んで判断してください。ヒロインの性格もまるでわかりません。貞淑なようでいて結構いけずうずうしいんだから。(念のために。決してつまらなかったわけではありません。)
 小泉さんは
生島治郎の奥さんだったんだけれど、ミステリを書くために愛しつつも別れたのだそうです……。可愛そうに。
  70点。但しねじくれ度75点。

 注:当時、小泉喜美子さんはまだ健在で、ちょうど生島治郎『片翼だけの天使』が評判だった時期でした。


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