オール・タイム・ベスト書評
レヴィン,I
(14)『死の接吻』
二人は学生同士の恋人だった。しかも女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。彼は冷酷な打算を積重ね、彼女が自殺したように見せかけることに成功する。(参考のために読みたいなんて人はいないだろうね。)妹の死に疑問を持った姉が定石通り探索を始めるが、定石とは外れて殺される。そして彼の魔手は三人姉妹の長姉にまで伸びた……。
この作品の犯人“彼”は高尚な殺人哲学などとは無縁の存在です。彼の求めるものはただ富と権力のみ。彼にとって殺人とは単なる一つの手段に過ぎないのです。そんな戦慄すべき人間を創り出したもの −それは戦争。
76点。但し盛りだくさんさ69点。
本格、倒叙、サスペンス、その上社会問題まで扱ったという凄いものです。
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