(28)『さむけ』
初めてロスマクを読みました。
新妻失踪事件は、殺人事件の前触れとなった。そしてそれは、一見無関係の十年前、二十年前の殺人と複雑極まる因縁を持っていた。三つの事件の謎をリュウ・アーチャーの行動と推理が解き明かす。
構成はしっかりしているし、犯人の意外性もかなりのものです。アーチャーの一人称の”枯れた”文体は好感の持てないこともありませんが、でも、ハードボイルドが何なのかはわかりません。それはともかく、この作品が良質の推理小説であることは間違いありません。
私は今までハードボイルドが嫌いなのかと思っていたけど、ハメットも『血の収穫』は割と好きだし、単にチャンドラーの辻褄が合わず筋の通らない作品が嫌いなんだということがよくわかりました。
72点。但し、ハードボイルド度不明。