ベイジル・ウィリング博士ものの後期作。
雪で道に迷ったウィリング博士夫妻はとある屋敷にたどり着き一夜の宿を借りる。その家の開かずの部屋の言い伝えが話された夕食事に、女の子が騒霊に向けて語りかける。「あたしのやるようにやってごらん、割れ足さん!」少女の三回の手叩きに騒霊が確かに返事を返した。
マクロイに対する期待が大きすぎるのだろうか。どうも乗れなかった。
冒頭のサスペンスは確かに強烈。だが人の手によるものであることはすぐわかって帳消し。
開かずの間での変死も、クローズド・サークルならともかく、検視が入れる場所で使うなと犯人に言いたくなる。
ウィリング博士の本職の精神分析を生かした考察も、何だこんなものかという感じ。
最初に最高傑作を読んでしまったために、並程度ではもう満足できないのだろうか。悲しい。