乾首

乾首


 乾首の産地は南米エクアドル。現地の言葉でサンサと言う。首狩人種ヒヴァロ族がその製造者である。
 取ってきた首級は、まず首のまわりに切れこみを入れ、次に後頭部にたての巧妙な切れこみを入れる。顔面も頭髪も損なわぬように頭蓋骨からはぎとる。そして熱した石をそのはぎとったものの中に入れて、内部にくっついている肉片などを取り去り、熱い砂を詰めてゆでる。
 これらの首には、たいてい精巧な刺青が入れてあり、首の値段は刺青の巧拙によって決まる。そこで刺青のない首に後から刺青を入れることが行われている。刺青は皮膚に鋭い針を刺し込んでインクを植えつけるものなので、生きた皮膚の場合はその針傷の跡はすぐに消えるが、死んだ皮膚ではいつまでも残っている。針傷は強度の強いレンズで見ることが可能なのでお買い求めの際は御用心されたし。



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