山田風太郎の戦後日記。『戦中派焼け跡日記』に続く1947年、1948年の日記。
1947年に東京医学専門学校四年生、二十五歳。
1947年1月1日、「餅も酒もなき正月。」
1月7日、関宮からの依頼で、外務省在外邦人部南方課にラバウルで戦死した叔父の消息を調べに行くがわからず。
1月11日、「江戸川乱歩氏より葉書来る。探偵小説土曜会御通知。」<寶石>を買ってきて乱歩と水谷準による自作の選評を書き写して、「わが作はそうではないが他作品の評を読んでいると、この江戸川氏と水谷氏の評が全く反対のものが少なくない。如何に所謂大家の評が気にするに当たらぬかということがわかる。」
1月15日、学生仲間と松沢病院へ見学に行く。そこで見た狂人のさま。
1月18日、土曜会に初参加。「乱歩氏より各作家を紹介されまた各作家に紹介さる。夢声や乱歩をこの眼前に見たるは生まれて初めてなり。夢声の職業を思わせる教養には感服す、乱歩は親しく相並びて余らに語り且聴く、余が学生なりしに驚けるもののごとし。(略)探偵小説の鬼ともいうべき人々の熱論の醸し出す雰囲気にボウとなりたる顔にて夕、岩谷書店を出る。」
1月20日、「探偵小説「眼中の悪魔」構成す。」
1月22日、マッカーサー旋風により医学部の年限が延長されるとのことで憤慨。
「探偵小説「三重人格者」構成す。」
1月25日、「今日省線中にて見るに電車に<寶石>新年号の広告かかげられたり、吾が「達磨峠の事件」の名もその中に見ゆ。」
1月27日、当選者が岩谷書店に呼ばれる。当選は飛鳥高「犯罪の場」、鬼怒川浩「鸚鵡裁判」、独多甚九「網膜物語」、香山滋「オラン・ペンテグの復讐」、山田風太郎「達磨峠の事件」、岩田賛「砥石」、島田一男「殺人演出」だが、鬼怒川浩と既に物故した独多甚九以外の五名が参加。江戸川乱歩、城昌幸、岩谷満に連れられ茅場町の料亭に登って、探偵小説雑談。
2月1日、土曜会出席。参加者は乱歩の他、延原謙、城昌幸、土岐雄三、守垣友(守友恒?)、大倉Y子、木々高太郎など。ゲストは三井物産社員として欧州に駐在した吉良運平。妖教璽光教の双葉山と呉清源のことも話題に(この事件は香山滋『怪異馬霊教』の下敷きになっている)。
2月5日6日、小説「巴」書く。
この頃、医専は進駐軍の査察を控えて大騒ぎ。それによるランク付けにより大学昇格か廃校かが決まるのだという。風太郎はその騒ぎに呆れ、当日は登校しない決心をする。
2月20日、ヒッチコックの『断崖』と『南部の人』を見比べて、「ここに於て余思えらく、探偵小説の限界は知れたものなり、決してこれに全精力を打ち込むべからずと。」
2月23日、「日本破れんとする前夜、余、安西と信濃の宿に於て祖国を救う青年の党を熱論せり。日本亡ばんとする今日唯今、再びこのことを友に議すべきにはあらざるか。」
2月28日、乱歩からの通知。風太郎参加前からの土曜会の内容の記載あり。また別便に近く探偵作家クラブが設立されるとある。
3月1日、「曾て今こそ最低生活なり、この線をきって下降せば国民の生活は破滅すと思いしこと両三度にとどまらず。併し己は、「人間は死ぬまで生きているのだ」という明瞭なる事実を失念していた。」
3月8日、試験が迫るにもかかわらず、土曜会に出席。江戸川、木々、渡辺、城など会員四十名余り。ゲストの一高教授英文学者島田謹二によるポーの話。名古屋から上京した福田という人の井上良夫と大阪圭吉の死亡状況の話、など。
3月9日、「日本の医者で小説や詩を書いた人書いている人にその名の中に「木」の字の多いのは面白い偶然である。「森鴎外」これは木が三つ集まったと見てよく本名まで林太郎と来ている。「正木不如丘」、「小酒井不木」、「木下杢太郎」、それに「木々高太郎」etc。」
3月14日、「何故か一向に勉強する気がせぬ。(略)試験なんて実にくだらぬ。兎に角、低空飛行で上がればそれでよいつもり。」
3月22日、水谷準より<苦楽>への原稿の依頼が着たが、試験中なので断る。「水谷先生、えらい誘惑をのべて来た、当分小説の妄想と試験の強迫思考に悩まされそうだ。」
3月27日、進級試験完了。
3月28日、「眼中の悪魔」書き始める。
3月30日、「むずかしい。小説の苦しさを初めて知った。こんなくだらないものでも、頭がヘトヘトになるようだ。」
4月3日、「やっと小説書き終わる、八十枚に達す。到底ダメだと水谷氏に手紙出す。」
4月5日、祖父死去のため関宮に帰郷。
4月6日、散々苦労して帰郷したところ、電報の読み間違えとわかり虚脱。
4月12日、旧友の小西を訪ねる。
4月17日、「終日寝転がって探偵小説の「死」の基本条件を考える。」後の乱歩の「類別トリック集成」に通じるものがある。
4月19日、帰京のついでに用事を頼まれて大阪に寄る。翌日、東京着。
4月26日、前日の衆院選挙の開票の結果、「夕、ラジオを聞くに社会党第一党となれりと。遂に日本最初の社会党内閣実現するか。」
「街より探偵小説雑誌<黒猫>創刊号を求む、十円、小説悉く愚なり。」「余はもとより未熟にして不洗練なり、されど、内容のみは少なくとも簡単ならざる比較的大規模なるものに真正面より組まんと欲す」
5月3日、「新憲法施行の祝日だそうな。――冬に逆戻りしたような冷たい雨、風! ザマ見やがれッてんだ。推理小説「歯車」(仮題)構成す」
5月5日、「街より探偵・犯罪雑誌<トップ>四月号買い来る。これまた品性下劣、知性のひかり豪もなし。」
5月17日、土曜会。東大法医学部長古畑種基博士の講演。「まるで法医学の総復習。」
5月24日、「小酒井不木『疑問の黒枠』読む。あまり上手だとは思われん。」
5月30日、「クリスチー『アクロイド殺し』読。」長文の感想を記す。
6月4日、「今日一日中のことを書いてみる。」と長文の詳しい描写。
6月10日、水谷準より原稿依頼の手紙。「登校して法医学教室にゆき浅田一教授と話す。縊死と絞殺及び背部刺切創について、腹案中の「鬼子母神事件」成立するや否や確かめんとてなり。」先週、乱歩に会ったという浅田教授より乱歩が語ったという自分の評を聞く。
6月17日、「鬼子母神事件」は容易に完成しそうもないので、先に書いた「眼中の悪魔」を水谷準に届けに行く。京橋の苦楽社には居らず。新小川町江戸川アパートの自宅を訪ねて原稿を託す。
6月21日、土曜会あるが、行くとなるとクラブ入会費と会費を払わなくてはならないのでやめる。「鬼子母神事件」も「実は大分イヤになって来た。どうも余り男児としてやり甲斐のある仕事とは思われない。」
6月24日、関宮より仕送り来てその中より土曜会入会費を送る。
7月2日、<ロック>編集長山崎徹也より原稿の依頼。「みささぎ盗賊」書き始める。
7月7日、「小説「ウサスラーマの錠」構成す。」
7月9日、「小説「手相」構成す。」
7月12日、「小説「永劫回帰」構成す。」
7月16日、「みささぎ盗賊」書き終わり、早速<ロック>編集部に送る。
7月17日、「小説「うんこ殺人」構成す。」
7月19日、土曜会出席。浅田教授の密室死論で主に小笛事件について。水谷準と山崎徹也から原稿の感想。
7月21日、新橋の<苦楽>社を尋ねて水谷準と「眼中の悪魔」の検討。
7月28日、「雪女」圧縮不可能を<寶石>武田武彦に知らせる。「手相」を書き出す。
7月30日、武田に「手相」を送る。
7月31日、「心進まざれど、水谷氏に「うんこ殺人」送る。(略)「鬼子母神事件」漸く完成。(百九十七枚)何だか少しガタガタしているようだ。」
8月1日、「みささぎ盗賊」の稿料来る。
8月8日、「水谷氏より「うんこ殺人」”習作としては面白けれど”遺憾乍とテキビシキ通知。」
8月15日、「印度独立。(名目だけの) 貿易再開。(監督つきの) そしてわれらが復讐記念日!」
8月23日、土曜会出席。新顔戸川貞夫、羽志主人(主水)、葛山二郎。「坂口安吾来り<日本小説>に推理長篇を書いているから犯人をあてた人には終篇の稿料をやるとイバる。」ゲストの正岡容と春風亭小柳枝の犯罪落語。
9月7日、「探偵小説は必ずゆきづまる。犯人探しの純本格物の限界は眼に見えている。何らかの独創を以ってこれを打破しなくては進歩不可能だ。」「「恍惚殺人」構成す。」
9月8日、「「恋を聴く男」(仮題)構成す。」
9月12日、「「万太郎の耳」(「恋を聴く男」改)を書きはじめる。」
9月14日、岩田賛と武田武彦の家を訪ねる。「眼中の悪魔」が漸く日の目を見るとのこと。作家の評判話。
9月17日、「万太郎の耳」書き終る。
9月26日、「「天使の復讐」書きはじむ。マンネリズムかな。」
9月26日、土曜会。江戸川乱歩による「最近欧米の探偵小説界現状」の講演。
9月29日、「天使の復讐」書き終える。
10月2日、「<ロック>九月号送り来る。来月漸く「みささぎ盗賊」掲載さるごとし、予告あり。これで僕が公けの雑誌にのせて貰った小説は<受験旬報><蛍雪時代>もふくめて十となる。」
10月11日、「江戸川乱歩氏より近著『随筆探偵小説』寄贈さる。返簡出す。」返簡の下書きの長文。
10月21日、物故作家慰霊祭「講演と探偵劇の会」。慰霊されたのは、小酒井不木、甲賀三郎、牧逸馬、浜尾四郎、小栗虫太郎、夢野久作、田中早苗、井上良夫、大阪圭吉、平林初之輔、蘭郁二郎、渡辺温の十二名。このうちで風太郎は甲賀も夢野も小栗も全く読んだことがないと言う。講演は大下宇陀児「探偵小説と現実の犯罪」、江戸川乱歩「英米推理小説の現状」、木々高太郎「科学と推理小説」。木々の論には疑問を抱く。他、西田政治の挨拶、森下雨村の「日本探偵小説発達史」など。
上演された「月光殺人事件」に猛烈にダメを出す。
10月24日、「橘外男『妖花イレーネ』『博士デ・ドゥニョールの診断記録』読。これだけの作家がどうして(直木賞は貰ったけれど)それほど有名でないのかわからない。」
10月30日、図書館でチェスタトンを借りて読み、「余は暫くチェスタトンを学ぶべし。巴里警察署長ヴァランタン嘆じて曰く「犯罪者は独創的な芸術家だ。探偵はその批評家でしかない」。」
11月1日、「町に<ロック>出づ、もとめて「みささぎ盗賊」みるに誤植少なからず。」
11月2日、十月分の生活費の詳細。
11月5日、この日よりポリクリ(臨床実習)始まる。初めて新生児の誕生に立ち会う。
11月11日、<旬刊ニュース>編集部より新人探偵作家コンクールに参加せよと通知来る。選抜者は江戸川乱歩推すところの香山滋、島田一男、岩田賛、中村正弘(天城一)、山田の五人。
11月16日、「「泉探偵自身の事件」構成す。」
11月22日、「泉探偵自身の事件」書き終わる。土曜会。柴田天馬の『聊斎志異』の話だが、素養がないためさっぱり面白くない。
11月27日、<平凡>の編集部を訪ねる。「大下宇陀児が小生に「あんまり書くな。早すぎる」と伝えてくれといった由、同感である。」
11月29日、探偵作家クラブへ行く。江戸川乱歩の「防犯展覧会」についての交渉の手際を見て感銘する。
12月10日、「「虚像淫楽」(仮題)、根本より改めて構成し直す。<旬刊ニュース>コンクール参加作品の予定。心理のみの推理小説たらしめんとす。」
12月14日、くいーん社からハガキ。「鞆絵と麟之介の物語」が来春一月の特大号より連載される予定。これは旧作の原稿を回したもの。
12月16日、大東京撮影所と探偵作家クラブの招待で、京王多摩川の撮影所に横溝正史原作『蝶々失踪事件』試写会へ行く。呆れはてた愚作、と述べる。「冬枯の野――黄昏の中を乱歩氏と話しつつかえる。」
12月19日、冬休み中の予定を列記。「3 「虚像淫楽」「挑戦殺人事件」「ウサスラーマの錠」「永劫回帰」「おもも」完成(?)」
12月20日、土曜会。少人数でアトホームな会となる。会員名簿をもらう。「小生は「作家」と書いてある。背中がムズ痒い。」
12月23日、バアナビイ・ロス『Yの悲劇』の感想。
12月29日、「故郷と江戸川乱歩氏に年賀状書く。」「「離弦荘事件」書きかえ作業終わる。」
12月31日、「朝、江戸川氏より明元旦午後より夜にかけ遊びに来ぬかとのハガキ来る。ひるごろ、ビョウキエンキスルとの意の電報来る。この年末の忙しいのに乱歩さん、何をマゴマゴひとりで騒いでいるんじゃ。」「<新青年>に頼まれた短篇「蜃気楼」やっと腹案成る。」
1948年1月1日、羽前大山に発つ。二年半ぶり。
1月8日、帰京。
1月19日から22日、「蜃気楼」書く。
1月25日、乱歩邸訪問。渡辺健二(健治?)、楠田匡介、岩田賛、香山滋など。談論風発。帰りがけに乱歩、脳貧血起こす。
1月30日、「<寶石>増刊号送来、「眼中の悪魔」掲載。」
1月31日、土曜会。ゲストの木村毅の「私はなぜ探偵小説を愛するか」という話、つまらん。26日に起きた帝銀事件の犯人をみんなで推理する。
2月6日、内幸町のJOAK企画部を訪ねる。「達磨峠の事件」のラジオ放送のための圧縮作業を引き受ける。
2月18日、「「からす岬の事件」構成す。」
2月21日、「<寶石>に「蜃気楼」送る三十枚、愚作なり。」
2月24日、「午後七時半より、ラジオにて「達磨峠の事件」放送。」
3月6日、「「離弦荘事件」改題「花城寺警部に罪ありや」送。」
3月13日、「「厨子家の悪霊」構想ねる。」
3月27日、「土曜会、警視庁防犯課長磯山氏より現代犯罪の統計発表。」
4月6日、故郷へ向かう。寝ぼけてリュックを置いて列車から降りたりしたが、8日着。
4月26日、帰京。
4月27日、「夜、原稿謝絶のハガキ数枚書く。なんだかエライようだが、何、試験のバケモノに追いまくられて、小説どころの騒ぎでないのだ。」
5月6日、<富士>の山田信次と会い、「それより二人打連れて四谷の大蔵省に香山滋氏訪問。二等事務官殿ヒマそうに煙草ふかしつつ怪気焔しきりなり。」
5月12日、「妖僧」書き始める。
5月22日、「芍薬屋夫人」書き出す。
5月28日から31日、「宗俊烏鷺合戦」書く。
5月29日、土曜会。「木々、江戸川氏の論争。二人とも書く評論は大したことを言うが、小説は知れたものである。また、こう口で言い合っているところは、それほど頭脳メイセキでもなく、筆ほどでないことが分る。」
6月7日、乱歩邸へ。香山滋、鬼怒川浩、楠田匡介、島田一男、岩田賛、高木彬光など。乱歩、池袋駅にて「別れる時握手してくれ、チンにそっとささやいて曰く、「君はいい、君はいい」。」
6月15日、「「不思議な死闘」構成す。」
6月16日、武田武彦宅を訪ね、短編集『眼中の悪魔』の内容を相談する。
6月18日、「双頭の人」書き出す。
6月25日、「「永劫回帰」かく。この題名にて考え居りし長篇は別題をつけることとし、これで短篇を書けり。」
6月26日、「「人間華」構成す。」
7月5日、「幽霊令嬢」(「まぼろし娘」)書き始める。
7月13日、<旬刊ニュース>のコンクールで「虚像淫楽」が一等となる。
7月14日、「天誅」書き出す。
7月16日、竹井出版に「不思議な決闘」改題した「全き円は天上に」を持って行く。
7月17日、香山滋『怪異馬霊教』、島田一男『古墳殺人事件』、高木彬光『刺青殺人事件』出版記念会。
7月18日、連作「白薔薇殺人事件」の第三回を書く。
7月22日から24日、「笑う道化師」書く。
7月28日、「黒檜姉妹」書き出す。
8月11日、「青銅の原人」構想。
8月23日、「地獄太夫」書き出す。
8月29日、最近上京してきた横溝正史の成城の家を訪ねる。江戸川乱歩、水谷準、角田喜久雄、城昌幸、大下宇陀児、木々高太郎、山崎徹也<ロック>前編集長、島田一男、香山滋ら。「酔いて江戸川氏らおどり歌う、愉快? ――余は何だか寂しかりき。」
9月9日、「笛を吹く犯罪」構成。
9月27日、人間の悪について考える。終戦満州在留邦人の悲劇と、帝銀事件犯人平澤貞道の家族に対する悪意と。
10月13日、岩谷書店寄る。「銀座に山田風太郎のニセモノ現れた由。」
10月24日、「万人坑」構成。
10月30日、土曜会。例の江戸川、木々の論争。
11月4日、東京裁判の最終法廷について。
11月10日、「岩谷書店より『眼中の悪魔』検印紙二千部送来。夜押す。」
11月12日、東京裁判、判決下る。絞首刑の宣告を受けた東條の態度に感銘を受ける。
12月9日、来年の目標。探偵小説方面では、「1数少なきも名作を書かんとす(目標芥川) 2長篇三篇」
12月21日、「坂口安吾『不連続殺人事件』読、日本探偵小説史上屈指の作品なるべし、探偵専門の作家顔色なし。」
12月23日、東條将軍らの絞首刑執行される。
12月30日、「江戸川氏より来書曰く、「眼中の悪魔 虚像淫楽 芍薬屋夫人いずれをとるかに迷う。芍薬の迫力には敬服す。菊池寛往年の時代物に匹敵する力量というべし」云々。過分の褒辞也。」
こうやって抜書きする作業は好きなのだが、途轍もない分量になってしまった。
医学部の学生として忙しい毎日を送りながら、デビューしたかしないかのうちにかなりの量の小説を書いており、その中に初期の代表作と言われるものも含まれている。
江戸川乱歩や戦後デビューの同輩と交流を持ちながら、自分が飛び抜けて若いために疎外感のようなものも持っている。
大作家の青春の彷徨の記録は実に面白い。