大発見だったがネーミングのミスで埋もれる猛獣
第2次世界大戦が終った1940年後半。
日本は寒い世界(北海道)と暑い世界(沖縄)がある興味深い国。
アメリカの大学は日本で生物調査を行っていました。
まとめられた資料はシッカリと動物相・植物相が網羅(もうら)され、
日本の生物・植物の研究に大変役立ちました。
一方、西表島では”野性味溢れるケモノ”が生息していると
現地の人達に語り継がれていました。
当然、米大学も西表島はしっかり調査していますが、
資料ではそんな変な未確認動物の事は出ていません。
怪物出現か!?
ここから物語りは始まります…
| 猛獣・未確認動物ヤマピカリャーを探せ!!! |
実はこれの面白さを知っている人は少ないです。
ここの2ページ目と一緒ですね。その面白さをお教えしましょう。
アメリカの調査結果では存在していなかったヘンなケモノ。
しかし、時々出会う村人もいて「ヤマピカリャー」とか呼んでいました。
山でピカピカ光るという意味です。
ソレ以外にもメーピスカリャーとか呼び方はあるけど、
怪物ネームはいくつも出来るのが普通なので省略します。
その野性味溢れるケモノは尾っぽが太く、動作がヒョウの様。
夜に出会えば光を反射して見事に目がピカピカ。
まさに恐るべし未確認生物でした。
←目をピカピカ光らせるケモノが出現(本物)
写真:今泉忠明著・謎の動物の百科データハウス2,000円
それから10数年
1965年になるまで地元だけのUMA噂話でした。
特に西表島など離島はアメリカの大学が入念に調査したから、
怪物=謎のケモノなんて存在しているはずがないです。
ある時、作家:戸川幸夫氏がネタに困っていた所、
琉球新報の記者から情報を貰いました。
「西表島に生きた化石って感じのケモノがいる噂がありますよ」
彼は、まさか未確認動物などいるわけない…と思いながら
ハズれても本は書かけるしと現地でコツコツと調査をはじめました。
多数の有志がボランティアで加わり、人海戦術が出来ました。
村人達も「未確認動物」解明の為に立ちあがったのです。
彼は猟師などから手軽に保存されていた頭骨を貰ったり、
家宝になっていた頭骨を借りたりして調べましたが
残念ながら既知の動物ばかりでした。
「ああ…、またダメだったか」UMAを探す際の溜息(ためいき)です。
アメリカの調査結果ではヘンなケモノなんていなかったですし、
いつものように村人(現地)の話はアテにならないのかもしれない…。
そして1967年…2年が経ちました。
やっと本物らしいちょっと変わった頭骨と皮が入手できました。
「や、やったか、オレたちはやったのか!?」
| ゲットまでも大変だけど、その後も大変たいへん… |
捕まえるとか標本を入手するまでも大変ですが、
新種とかの調査は、この後も気が遠くなる作業が必要です。
そのケモノ、世界には似たものが40種もあったそうで
全ての種類と比較検討しなければなりません。
同じ種類があればペットが逃げた(現代バージョン)になります。
そしてめでたく類似動物が居なかったとなりましても、
その後が更にあります。
化石から絶滅している類似動物と比較し、系統まで探します。
ダーウィンの進化論を発端に「進化」は詳しく調べられていますが、
時々”進化論は間違い”という話も聞きます。
しかし多くの学者が色々な面で多角的に調べているわけですから
相当凄い証拠=標本や生体=が出て来ない限り引っくり返すのは無理です。
どんどん進化していくもの、シーラカンスのように原始的なままのもの、
単純に時間をかければ進化するものではないので確かに難しい理論です。
話が脱線しました。
さて、作家戸川氏が入手したヘンなケモノらしい頭骨と皮は
国立科学博物館の今泉吉典氏が分析しました。
長く面倒な作業の結果が出ました。
今から200万年以上も前に繁栄を誇ったカッコイイサーベルタイガー、
それの仲間に似ている事が分かりました。
しかも同じ日本・九州の対馬に生息している類似ケモノとは全く縁が遠く、
むしろ南アメリカのチリなどに生息するコドコドに似ているという
恐るべき結果もついてきました。なんと!!!
対馬の類似ケモノって何!?
南アメリカのコドコドって何!?
そう、ヤマピカリャーの正体として国立博物館が発表したのは
生きた化石=ヤマネコだったのです。
ヤマネコというのはイエネコと違い、山に棲んでいるから…というだけでなく、
進化の系統からヒョウとかに近く、全く違ったケモノです。
今では多くの方がご存知の…イリオモテヤマネコ。
これは記事で解説した通り生きた化石です。
新種として学名が与えられ登録され大発見となりました。
発見とかになりますと今まではしぶちんで何もしていなかった環境庁や
WWFJC(日本支部)そしてTV局、大企業さまがこぞって
湯水のようにお金を使い乗り出してきます。
(↑すみません、お約束です)
発見後から…3年間の生態調査を実施したそうです。
←ミ〜ちゃんじゃない!!!200万年級だ。
写真:今泉忠明著・謎の動物の百科データハウス2,000円
ヤマネコとネーミングしてしまった為に
イメージが獰猛なサーベルタイガーから離れて
ミ〜ちゃんになっているのはご愛嬌。
●村人の目撃報告をスルーしていたアメリカの大学
未確認動物の目撃報告の処理、そして調査というのは難しいです。
目撃などは錯覚や捏造…などが原因というけれど、
UMAをオカルト扱いし過ぎるとヤバイ例です。
生物相などを調査しに西表島へ行ってたのにヤマネコをスルーするとは、
お金(米国税金)の無駄使いと責められた事でしょう。
おかげで発見は15年以上も遅れたわけです。
村人さんたちをトンデモ呼ばわりした連中もいただろうし。
●対馬に生息している類似ケモノ=ツシマヤマネコ
日本にいるのだからイリオモテヤマネコと親戚だろうと思ったら、
(イリオモテは)南米のコドコドとかいうヤマネコの方が近いなんて
オドロキですね。
●類似ネタとして三宅島でヤマネコの目撃が多発した事がありますが、
どうやらイエネコが野生化しただけだったようです。
←IENEKO
写真:今泉忠明著・謎の動物の百科データハウス2,000円
●更にイリオモテヤマネコよりも大型であるピューマみたいな、
謎の猛獣の噂話が西表島で出ています。
それはネオ・ヤマピカリャーのごとく混同されていますが
入念な調査の結果、残念ながら存在していないらしいです。
←NORANEKO(作者引越前に居ついてた)既出
| <千葉県発・暗闇にうごめく動物が…> はじめましてこんにちわ。原といいます。 メールするのは初 めてですが、いつも楽しくUMAについて 勉強させていただい てます。 で、今回なんでメールしたのかというと、 今さっき家の近く( 千葉県市川市)で 変な猫みたいなのを見たからなんです。 最初 に見かけたときはただの猫かなぁと思っていたんですが、 顔を 見てみるとなんかケモノっぽいっていうか、 ちょっと猫っぽく ないんです。 日も暮れてたのではっきりと断言できないんです けど、 体毛はグレーっぽかったです。 その後図鑑で調べてみたらイリオモテヤマネコにそっくり だったんです。 けどまさかねぇ・・・と思いつつも気になった んで UMAとは関係ないんですけどメールしてみました。 関東にイリオモテヤマネコはいるもんなんですか? たしか天 然記念物だったような・・・ |
ネコ系は私も好きです!!!
千葉県市川市で…イリエモテヤマネコとは…。
ヤマネコは厳しいですが、写真が無くて残念、
イラストでも良いですから、もしよければ送って下さい。
| イラストですか・・・僕は絵心が無いのでちょっと・・・ ただ、そのときいた僕の家族(5人)みんなが 図鑑のイリオモテ ヤマネコを見て「これだよ」と言ってたので 少なくとも僕のよ うな素人から見たら イリオモテヤマネコにそっくりなんじゃな いでしょうか。 特徴としては、尻尾がブラシのように太くて長く、 顔の鼻筋 のところに白くラインが入ってました。 体も普通の猫より一回 りは大きかったです。 あと、母が言ってたのですが、 おっぱい が垂れ下がっていたから(?)メスじゃないかとのことです。 猫って縄張りとか持っているんでしょうか? そこら辺はよく 分からないんですが、 またうちの近くを通るかもしれないんで 張り込みをして今度こそ写真をゲットします。 できる限りのことはするのでなにはともあれよろしくお願い します。 |
肉食動物の多くは縄張りを持つのが普通です(野生、家畜系含めて)。
決まったエサ場があり定期的に巡回しますから再会する可能性は高いです。
無理されないように待機して激写をチャレンジしてみてください。
しかし写真の鮮明度によっては区別が付きにくいかもしれません。
それ前提で暇な時にノンビリやってやってください。
記事中にもありますが三宅島ヤマネコ騒動ではイエネコだったそうです。
だからといって全て誤認とかにしてしまうと、もしも「本物」の場合、
知らない間に公共事業や大企業工事で絶滅していたりします。
無駄と思っても情報を出してみる…それが大事と思います!!!
本州に生息していたかヤマネコっち。
写真を期待していますね。
| ポイントは他力本願ということ |
閉鎖空域である孤島=西表島。
そこに調査に入ったアメリカの大学はイリオモテタイガー(希)を
見事にスルーしてしまいました。
作家・戸川氏は住民の協力(ボランティア)を得ても
標本をゲットするのに2年の歳月が必要でした。
広大なエリアで調査しているのではなく”島”ですらコレです。
こんなにも大変な未確認動物の調査、お金も掛かった事でしょう。
作家さんの根気がついえたら、どうなっていたか…
「勘違い」とか「錯覚」、「誤認」としてしまうと調査に急ブレーキが掛かります。
シーラカンスもイリオモテタイガー(希)も政府や大学などの学術機関ではなく
個人が発見していますから、我々も頑張って何かを発見したいものですね。
後日談
国立科学博物館の今泉吉典氏はイリオモテヤマネコで名声を得ましたが、
その後、様々な鑑定依頼が来て「これはアレ」などとやっていました。
中には鑑定をミスってしまったものもあったとか!!!
権威になると周りが放っておきませんが色々な大変さが出て来たらしいです。
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