湖の科学Part4〜たった水深数mで無酸素

海と混同される知識の筆頭に酸素の分布があります。
湖の数十mや数百mの水深には、海と同じ様に、深海魚っぽいのが居る!という誤解。

湖の深層部分は死の世界です。

海では海流によって水底には酸素があります。
かなりの貧酸素状態ですが何千メートルもの深さに、
深海魚が生息できるほど酸素があります。

ところが湖には数メートルで酸素が欠乏します。理由は対流がないからです。
太陽の光が届く範囲の植物の生育圏を超える深さには酸素が欠乏して行き、
湖底では無酸素状態になります。

なんとか生息しているのはイトミミズやユスリカの幼虫ぐらい
(感謝=Harry医学博士&まさぞう医師)←読破されたお二方

火山湖などで「生物は居ない」となっているところは、
水深深いところをソナーなどで調べているケースが散見できます。

調査の仕方が間違っているだけで水深が深いところを調べているだけでは、
どの湖にも魚は居ないとなります。

対流が起きない理由に、湖では水面下数メートル(6〜10m)のところに
冷水の塊の断層(専門的には躍層といいます)が出来ます。
これはどの湖にも当てはまります。

真夏で表層が20度近くまで上昇しましても、その断層で温水(対流)がさえぎられます。
それゆえ深くへ酸素も運ばれていきません。

湖での水泳が危険なのは、その断層が上昇してきた時に、
急激に冷水を浴びた筋肉がマヒして溺れてしまうからです。

▲マヒ=冷たくなった血流が心臓に入ると心臓マヒ。

一方、魚は湖岸に避難しますので釣りをする場合バカ釣れします。

白樺湖の調査では、

夏の8mの水深溶存酸素はゼロでした。検査機器での調査データ。

この無酸素状態は魚をはじめ、昆虫、軟体動物、両生類が、住めない事を意味しています。
生物達は基本的に躍層の上にしか住んでいません。

ソナー探索で40mの水深に巨大生物の影が写った!・・・・・・・とすると、
怪物達は体温調節機能を持ち、肺呼吸で息が留めれる爬虫類や
哺乳類以外はありえ無いということになります。

深くでは魚も居ないですから表層の魚を採らなければなりません。
10mや20mを越す自分の体よりも浅い範囲で
水温の急激な変化に襲われ水面まで出てきたら又潜るのも命がけ。

しかも、深く潜れば酸素が無いから息を留めて潜水出来なければならない
…などのあらゆる厳しい条件に対応できる、
屈強な体の持ち主でなければなりません。
とても生存できる余地は無いのではないか…と思えてしまいます。

如何でしょうか?

そうです。

これが湖の巨大生物が居ない筆頭の科学的理由と思います。

つまり今まで「ネッシーとか湖の怪物なんて居ない」とかの評論家・作家諸氏は、
こういう科学を知らずに進化論とかエサが足りないとか錯覚とか断定していたわけで、
専門がずれていたといいますか、まぁ上手く言えませんが、何にせよ…

ああ…厳しい…


オマケ:海にも有るぞ、貧酸素のエリア

湖だけではなく海でもあります。

海底の貝などが死滅し死の世界になるヤツです。

理屈もしっかり解説しますので
詳しくは「海の科学」の章まで読み進めて下さいネ。

(ここってオカルトサイトだよな…と自問したりする今日この頃)

これをアップした当時は、調べた限りTVや書籍では指摘されていませんでした。
当サイト初公開のお話という事で、たくさんの引用問い合わせ有難うございました。

しかし、これで終わってしまうとサイトが否定派としての烙印を押されます。
ここで止まらず、更に湖とは何か?を勉強して行きましょう。

ちゃんと「存在できる条件の湖」を考察してありますからね。
海と繋がっているとかいうウルトラ技ではなく。次のページへ進んで下さい。



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